仮題名『ルイズが浄化する者を召喚しました』   作:蜜柑ブタ

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バッターを導く声の正体は不明です。もしかしたら、プレイヤーに相当する存在かも?



SS3  バッターの次の目的

 

 

 ルイズが騒ぎのことを知ったのは、朝起きて朝食後の緊急全校集会で発表されたときだった。

 そして、生徒達に被害はなかったこと、そして教師の一部が亡霊なる存在に襲われ、死傷したことが明らかになった。

 またその騒ぎの元凶である亡霊を学院内から駆逐したのが、バッターであることも発表された。

 生徒達がざわつく。

 ルイズは、自分の知らないところでバッターがそんなことをしていたのかと知り、怒りがこみ上げた。

 集会後、ルイズは、バッターを探した。

 バッターは、食堂近くで、腰を抜かしたメイドを前に立っていた。

「何してんの!」

「…この女が勝手に俺を見て腰を抜かした。」

「ひ…ひいい…。」

 メイドの少女は怯えきっていた。

「ちょっと、来なさいバッター!」

 ルイズは、バッターの腕を掴んで引っ張っていった。

 そして寮の部屋に帰り、後ろ手で扉を閉めると。

「あんた…私の知らないところで何やってんのよ!」

「俺は、ただ不浄なる者を浄化しただけだ。」

「あんたの妄言は聞き飽きたわ! 何したの! ハッキリ言って!」

「俺は、亡霊を浄化しただけだ。」

「亡霊って…、あの……。」

「おそらくお前の認識するソレとは違うだろう。だが、何かしらの念が具現化したもの…っという意味では同じかもしれないな。」

「ミスタ・レオボールが死んだっていうのは…。」

「そいつは、亡霊に食い殺された。俺が見つけたときにはすでに死んでいた。」

「そ…。」

 そんな…っと言いかけたルイズだったが、言葉が上手く出なくなった。

 

 

 『四つの虚無を揃え……、この世界をOFFにする“大いなる意思”を浮上させろ』

 

 

「なるほど…。どうしたらいい?」

「バッター…?」

 

 

 『担い手の一人であるルイズを死なせるな。残りの三人は、いずれ揃う。揃えようとしている人間が、バッターに会いたがっている。ヴィットーリオという男に会え』

 

 

「ヴィットーリオ…。」

「へ?」

「知っているか? ヴィットーリオという男がいるはずだが。」

「さあ…知らないわ。」

「……そうか。」

「なによ? その人に用があるわけ? さっきから誰と話してるの? 独り言?」

「俺にこの世界の浄化を命じた声だ。」

「意味分かんない…。あんた、本当に狂人なの?」

「ただひとつやるべきことが今ある。」

「なに?」

「お前を死なさないことだ。」

「はあ!?」

 いきなりのことにルイズは、顔を歪め素っ頓狂な声を上げた。

「お前に死なれると困るらしい。理由は話すか?」

 

 

 はい

 

 いいえ  ←

 

 

「……理由は言えんがな。」

「なにそれ……、ああもう、あんた、気味悪い!」

 ルイズは、悪寒を感じながらバッターから距離を取った。

 バッターは、肩をすくめ、ルイズの横を通り過ぎ部屋から出て行こうとした。

「ど、どこ行くのよ?」

「ヴィットーリオという男を捜す。」

「この学院在学の生徒の名簿でも見る気なの?」

「なら、誰に聞けば分かる?」

「……在学生のこととかなら、オールド・オスマンに…、って、勝手に行かないで!」

 部屋を出ていったバッターをルイズが追いかけた。

「あら…、ルイズ…。」

「キュルケ…! なによ? 今それどころじゃ…。」

「ああ…あの化け物みたいな使い魔? さっき廊下の窓から飛び降りてたわよ。」

「はあ!? って、化け物って…、確かにアイツ四つ目だけど、そこまで化け物って見た目じゃ…。」

「あんたさぁ…、召喚の儀式の時からだけど…、アレのこと…どう…見えてるわけ?」

「へ?」

 キュルケからの真剣な問いかけに、ルイズは、キョトンとした。

「答えなさい。どう、見えてるの?」

「ど、どうって…、目が四つだけど、全体的に結構……イイ男…? かしら?」

「……嘘言ってないわね?」

「嘘じゃないわよ。嘘言ってどうすんのよ? ねえ、さっきからおかしいわよ?」

 ルイズが戸惑いながら答えると、キュルケは、長いため息を吐き、もういいっと言って背中を向けた。

「ちょっと! そっちから聞いといて、理由も無し!?」

「いや、いいの。忘れて。」

「あーもう! なんなんよ!」

 ルイズはわけが分からないと地団駄を踏み。やがてバッターのことを思い出して我に返り、バッターを探しに行った。

 

 

 バッターが学院長室で、オスマンにヴィットーリオという男のことを聞いたらしく、学院長室から出てきたところをルイズに見つかり、ルイズに怒られたがバッターは平然としていた。

 結局、ヴィットーリオという男についての情報が無く、どうしたものかと考えていたバッターは、学院から出ることを考えたが、何か引っかかるモノを感じていて、そうする気になれなかった。

 

 それから間もなく、学院の宝物庫から宝が盗まれたことが判明した。

 

 

 『“王の輪”、頂戴いたしました。ーー土くれのフーケ』

 

 

 っという壁に描かれた文字から、最近巷を騒がせている盗賊である土くれのフーケが、亡霊の騒動の隙をついて宝物庫から宝を盗んだことが分かった。

 

 

 

 

 




現時点で、ルイズ以外にはバッターは、化け物の姿で見えてます。(ジャッジを選んだ時のあの姿)

アドオンをどう登場させるか悩んで、戦闘不能状態が真っ黒の円だったので、バッターをクイーンの対として、王の輪という名前にしました。
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