この世の全てを美少女に!   作:縛炎

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23 ギルド

 

 さて、準備も出来たので、

 冒険の始まりだ。

 

 ギルドに入ると、ドヨリっと空気が変わった。それもそうだ。見た事のない絶世の美少女が3人も、来訪したからだ。

 冒険者ギルドの受付嬢は美人揃いだが、我ら3人は、格が違う。突き刺さる男共の視線が快感である。

 

「今日は、何のご依頼でしょうか?」

 

 だから、受付嬢が、冒険者では無く依頼主だと勘違いしたのも無理は無い。ダストは、首を振って、カウンターに、カードを投げた。

 

「メンバーの追加を。」

 

「え?Cランク!?クラン《乙女達の楽園》のダスト様は、ベテラン冒険者様だったのですね。失礼致しました。」

 

 カードを確認した受付嬢が驚く、そして初めてクラン名を知った俺も驚いた。そんな名前だったんだな。

 

 もちろんギルドに来るのも初めてだ。目ざとく『初心者講習のご案内』を見つける。

 小銭を払えば、説明が受けられるらしいので、ハクレンをダシに話しを聞こうか。

 

 

「今日は、新メンバーのハクレンがいるから、初心者講習を受けたいんだが。」

 

「はい。ありがとうございます。では、簡単に常設依頼をお見せしますね。疑問に思った事は、どんどん聞いて下さいね。」

 

A 討伐 火竜

B 討伐 ワイバーン

C 採取 火竜の卵

D 討伐 オーク

E 討伐 ゴブリン

F 採取 ヒール草

S 採取 ヒール草

 

「あれ?FとSが同じっすよ?」

 

「Sは、サービスとか塩漬けと呼ばれる依頼ですね。このSの依頼は教会が出していて、報酬が安いんです。いわゆる慈善事業みたいな。ペナルティや、名声を高めたい冒険者さんが受けます。昇格試験にも少し反映されます。」

 

「依頼は、いきなりCからとか受けれるっすか?」

 

「そうですね。クランがCランクなので受けられますが、色々と知るために、まずはFやSを強くお勧めします。という訳で、Sを受けてみませんか?」

 

「ええー、嫌っすよ。」

 

「まぁ、まずは、お勧めどおりSを受けてやれ。」

 

「御主人様が言うなら分かったす。」

 

 確かに、ランクは、Cランクだが、それは不正をしているだけで、実力的にはFなのだ。なら、恩を売る意味も兼ねて、Sを受けて見るのも悪くない。ヒール草とかな。

 冒険者が無理そうなら、接客業もありかもしれん。

 

 

「あ、ありがとうございます。Sランクは、こちらになります。」

 

S 討伐 プラチナスライム

S 採取 ヒール草、世界樹の葉

S 清掃 排水溝、便所、ゴミ屋敷、猫屋敷

 

「猫屋敷の清掃って、何すか?」

 

報酬:屋敷の格安購入権

内容:屋敷の完璧な清掃

条件:猫ちゃんを虐待しない事

 

 何となく気になる依頼だった。ハクレンが聞かなければ聞いていたと思う。

 良い条件にも思えるが、何で塩漬け依頼になってるんだろうか。しかし、受付嬢は、顔を歪める。

 

「かなりヤバい依頼ですね。ただ、ご近所様からも『早くなんとかして』と苦情が凄くて、解決できればボーナスも出ます。沢山出ます。だから、う、受けてみませんか?ベテランCランクと見込んで、お願いですーーー。」

 

 中途半端美人の色仕掛け等、俺達には通用しないが、あまりに必死に縋るように拝み倒され、結局、かなりヤバい依頼を、受ける事になった。

 

「ありがとうございます。ギルドに救世主が現れました。」

 

 ほんのりと、泣いて喜ぶ受付嬢が作るのは、とても断りずらい空気だ。依頼失敗で突き返してもいいが、まずは見るだけ、見てみるか。

 

 

 まぁ、何とかなるだろう。そんな予感があった。

 

 

主人公は誰がいい?

  • 豚野郎 ダスト
  • 美少女 ダストちゃん
  • 男の娘 ダスト君
  • 美男  Dust
  • でぶ女 D

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