さて、準備も出来たので、
冒険の始まりだ。
ギルドに入ると、ドヨリっと空気が変わった。それもそうだ。見た事のない絶世の美少女が3人も、来訪したからだ。
冒険者ギルドの受付嬢は美人揃いだが、我ら3人は、格が違う。突き刺さる男共の視線が快感である。
「今日は、何のご依頼でしょうか?」
だから、受付嬢が、冒険者では無く依頼主だと勘違いしたのも無理は無い。ダストは、首を振って、カウンターに、カードを投げた。
「メンバーの追加を。」
「え?Cランク!?クラン《乙女達の楽園》のダスト様は、ベテラン冒険者様だったのですね。失礼致しました。」
カードを確認した受付嬢が驚く、そして初めてクラン名を知った俺も驚いた。そんな名前だったんだな。
もちろんギルドに来るのも初めてだ。目ざとく『初心者講習のご案内』を見つける。
小銭を払えば、説明が受けられるらしいので、ハクレンをダシに話しを聞こうか。
「今日は、新メンバーのハクレンがいるから、初心者講習を受けたいんだが。」
「はい。ありがとうございます。では、簡単に常設依頼をお見せしますね。疑問に思った事は、どんどん聞いて下さいね。」
A 討伐 火竜
B 討伐 ワイバーン
C 採取 火竜の卵
D 討伐 オーク
E 討伐 ゴブリン
F 採取 ヒール草
S 採取 ヒール草
「あれ?FとSが同じっすよ?」
「Sは、サービスとか塩漬けと呼ばれる依頼ですね。このSの依頼は教会が出していて、報酬が安いんです。いわゆる慈善事業みたいな。ペナルティや、名声を高めたい冒険者さんが受けます。昇格試験にも少し反映されます。」
「依頼は、いきなりCからとか受けれるっすか?」
「そうですね。クランがCランクなので受けられますが、色々と知るために、まずはFやSを強くお勧めします。という訳で、Sを受けてみませんか?」
「ええー、嫌っすよ。」
「まぁ、まずは、お勧めどおりSを受けてやれ。」
「御主人様が言うなら分かったす。」
確かに、ランクは、Cランクだが、それは不正をしているだけで、実力的にはFなのだ。なら、恩を売る意味も兼ねて、Sを受けて見るのも悪くない。ヒール草とかな。
冒険者が無理そうなら、接客業もありかもしれん。
「あ、ありがとうございます。Sランクは、こちらになります。」
S 討伐 プラチナスライム
S 採取 ヒール草、世界樹の葉
S 清掃 排水溝、便所、ゴミ屋敷、猫屋敷
「猫屋敷の清掃って、何すか?」
報酬:屋敷の格安購入権
内容:屋敷の完璧な清掃
条件:猫ちゃんを虐待しない事
何となく気になる依頼だった。ハクレンが聞かなければ聞いていたと思う。
良い条件にも思えるが、何で塩漬け依頼になってるんだろうか。しかし、受付嬢は、顔を歪める。
「かなりヤバい依頼ですね。ただ、ご近所様からも『早くなんとかして』と苦情が凄くて、解決できればボーナスも出ます。沢山出ます。だから、う、受けてみませんか?ベテランCランクと見込んで、お願いですーーー。」
中途半端美人の色仕掛け等、俺達には通用しないが、あまりに必死に縋るように拝み倒され、結局、かなりヤバい依頼を、受ける事になった。
「ありがとうございます。ギルドに救世主が現れました。」
ほんのりと、泣いて喜ぶ受付嬢が作るのは、とても断りずらい空気だ。依頼失敗で突き返してもいいが、まずは見るだけ、見てみるか。
まぁ、何とかなるだろう。そんな予感があった。
主人公は誰がいい?
-
豚野郎 ダスト
-
美少女 ダストちゃん
-
男の娘 ダスト君
-
美男 Dust
-
でぶ女 D