朝日が、昇る。それは、新しい1日の始まりであり、新しい人生の始まりである。老婆セルゲイとの約束を果たし、不快な猫屋敷の未来を、書き換えろ。
おっと、しかし、焦って先が見えないヤツは、二流だ。このダストは、豚野郎の癖に、右手に頼りきった能力バカではない。
俺の右手ならば、今回の依頼は、昨日の時点で、ほとんど解決していた。
しかし、それは完璧ではない。
その穴を埋めるため、リリィから貰った大金を全て使いきって《1枚の紙》を買いにきた。値下げ要求をして、一文無しになって、ようやく購入に至り、たった今、商談を終えた所だ。
大金とはいえ、値下がりしているこのタイミングじゃないと、手に入らなかっただろう。
何を買ったかって?
それを語るには、俺の異能について、おさらいする必要がある。
あぁ、『買った物が、すでに分かってるヤツは、ニヤつきながら読んでくれ。』との事らしい。
俺の異能は、美少女化だ。女体化ではなく、美少女化。まさしく、ぶっ壊れ能力。
ジジイが、ババアになっても、誰も得をしないんだが、ジジイが、美少女になるとどうだろうか?
このヤバさを再認識して欲しい。
しかしだ、無敵と思えるこの異能にも限界がある。
俺だけの異能『|絶対美少女化(ハーレム)』は、分かりやすく例えるなら、無敵のスターだ。
マリオってゲームなら、スターを与える事に等しい。ラスボスのクッパですら、ポコッと当たるだけで倒せてしまう。
しまうが、時間制限がある。
無敵の美少女の期間が終わった後、ただの美少女となる。そこからは、本人次第で、美女になったり、劣化したオバサンになったりしてしまう。
今回の依頼、俺がペタペタと猫ちゃんを触るだけで、依頼は完了。みんなハッピーだ。だけど、無敵期間の終わった1年後はどうだ?5年後は?
生活力のない美女達の半数は、奴隷に落ちるかもしれない。そんな未来は、とうてい受け入れ難い。
それを、この《1枚の紙》が解決する。
契約:女神契約
違約:女神の呪い
内容:酒場の譲渡
確約:返品不可
特記:セルゲイ家の前に立地
ようは、金だ。金の卵を産む、新たな職場を買った。
不動産屋で、《酒場》の購入契約をすませたダストは、内心の笑いを噛み殺す。
人の寄り付かない刺激臭のする酒場が、美女達の溢れる徒歩1分の職場に変わる、これは、笑いが止まらない。
さらに、契約後にゴロッと態度の変わった不動産屋のインテリ眼鏡の若者が、追撃してきて耐えられなくなった。堪らず、吹き出す。
「ダストさん。女神契約は締結しましたので、もう返品は出来ません。遅くなりましたが、次回からは、買う場所の下見はしてください。私からのアドバイスです。しかし、その年では反省を活かす機会があるかは分かりませんが。」
「ぶはっ。おっと、悪いな。なんの問題もない。くっくっくっ。俺は、この商談に満足している。」
愉快、痛快。
空になった財布も、いっそ清々しい。
足取りは軽く、英雄(ヒーロー)は、老婆セルゲイとの約束を果たすため、全てを救いに、地獄の猫屋敷へと、舞い戻る。
さてさて、準備は完了した。
愛すべき猫娘よ。
にゃんにゃん言わせたるでぇ!
主人公は誰がいい?
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豚野郎 ダスト
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美少女 ダストちゃん
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男の娘 ダスト君
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美男 Dust
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でぶ女 D