美少女とは奇蹟の存在。
つまり転じて奇蹟を成す者。豚野郎ダストに、その神聖なる膨らみを蹂躙された乙女は、羞恥に悶える。爆発する感情で、無敵時間を消費し、現実を書き換えろ。
美少女ミケから、奇蹟が迸る。
その奇蹟により、汚染された瘴気に満ちる部屋が、輝いていたあの日に、巻き戻る。
美少女から出た風が、火山灰のような埃を吹き飛ばし、艶やかに光る大理石の床が現れた。無惨に割れた食器が、カチャカチャと音を立て、復元し、美しさを取り戻す。
最後に、テーブルの上の枯れていた花は、種に戻り、葉となり、花となり、咲き誇る。淀んだ空気が、爽やかな香りへと置き換えられた。
不快な屋敷の食堂は、美少女に相応しい世界へと生まれ変わった。
食堂の浄化が完了しました。
達成率:1/25
少女シリーズをコンプして、美少女化する。そして、胸を揉み、羞恥心を爆発させて、部屋を浄化する。
魔術的な仕組みは、さっぱりと分からないが、これだけ分かれば、十分だろう。
「なる程な手順は分かった。なら、後は、サクサクいくだけだ。」
驚きのあまり、口をぱくぱくさせる老婆セルゲイの理解力を超越したらしい。この部屋に老婆と年老いた黒猫は、残しておくとしよう。黒猫よ、お前は最後だ。
さてと、仕事をするかと、決意に燃える背中からは、湯気が揺らめく。
「男なら一度は夢を掴みたいと思った事はあるだろう。挫折し、部屋に、逃げていたあの日の自分に誓う。この手に、でっけぇ夢を掴んでやる。例え傷だらけになったとしても、俺は、今度こそ、やり遂げる。」
美少女猫娘。グリーン、イエロー、ピンク、等と、破竹の勢いで、次々と奇蹟の存在を既に16人も生み出したダストは、一階の部屋の浄化を完了していた。
のしのしと、歩く男は、ついに二階へと移動し、次なるターゲットを追い詰める。階段の隅で、怯える紫の瞳の猫の逃げ場を塞いだ。
「きしゃーっ。」
「はっはっはっ。次は貴様だ。我が寵愛を受け取り、女になるがいい。バイオレットォッ。」
伸びる豚野郎の手は、威嚇する紫の瞳の猫を、正確に捕まえた。
バイオレットシリーズの最後のバイオレットをメス化した事により、真価は発揮する。真価により生まれた吸引力は、まさにブラックホール。量産型少女のバイオレット達が、引きずられるように、ダストの右手に集まってきた。
手摺りに捕まって抵抗する娘もいる。だが、無駄だ。街娘の靴が、すっぽ抜けて、右手の前方にあるなにかに吸い込まれる。そして、耐えきれなくなった分身が、壊れた手摺りとともに、引き摺り込まれる。
一つになれ。
紫の猫娘を全員を吸い込みおわったブラックホールは、眩い閃光に包まれる。
「にゃ?にゃぁあーーっ!」
名前:バイオレット
特記:進化可能(1/12)
12人コンプリート
おめでとうございます。
真価発揮ーーーー
『|絶対美少女化(ハーレム)!!』
進化前:バイオレット✕12
↓
大成功
↓
名前:バイオレット
種族:獣人『猫娘』(少女→美少女)
外観:猫耳と尻尾の生えた人間、尊い。
胸囲:AA→F
装備:街娘の服[N]→淫靡なるドレス[SR]
異世界に美少女が生まれた。
猫娘。これが、完成した猫娘。
愛くるしい耳が、ピコピコと動き、ふさふさした尻惑がフリフリ揺れる。淫靡なるドレスは、豊満な胸を強調し、全ての男を誘惑する。紫の瞳の淫靡なる美少女。
ダストは、掴んだ。その右手に、幸せの爆乳を。むにゅーん。
でっけぇ。
ははっ、最高だぜ、こいつは。
血が集まる。
滾れ。血よ、滾れ。カーニバルだ。わっしょい、わっしょいと、お祭り男の血が騒ぐ。それは溢れそうなSSR。片手では掴みきれないような存在感。
その手に、掴みききれるのか?
むに、むに、むに、むにゅーん。
我(ワレ)、夢を掴む者也。
「にゃ、にゃーん!!」
紫の瞳の猫娘が、泣きそうな顔で、豊満な胸をぷるぷると震わせながら、紫の付け爪で引掻いてくる。
「だが、離さない。これしきで、離してなるものかぁ。」
「ふざけんにゃ、この変態がっ!」
前蹴りを叩き込まれたダストは、ゴミのように転がる。しかし、ダストの愚行にも思える行為こそが、屋敷の浄化に必要なのだ。
少女達の居場所を取り戻すため、あえて犠牲になる。
バイオレットが堪能的に鳴くと、爆発した羞恥心が一度だけ奇蹟を起す。
「にゃあぁーーん!」
階段から、埃と壊れた石の欠片が流れるように滑り落ちて、堅牢な石階段が現れた。そして、ひび割れた部分や欠けた部分に紫の光が集まり、傷一つなく生まれ変わった。
階段の上に現れた、巻かれたレッドカーペットが、ゴロゴロと広がるように転がったかと思うと、石の階段に、ぴったりと吸い付くように、ふわふわとした絨毯が張り付いた。
エントランスの浄化が完了しました。
達成率:17/25
スカーフェイスの男は、立ち止まらない。拒絶されても、傷が増えても、成すべき事を成す。ダストは、使命感に燃えていた。
俺は、オッパイマエストロだ。指先で、旋律を、嬌声を奏でよう。異世界に音楽を。
「ふにゃーっ!」
「にゃっふぅ。」
「にゃああん。あっひゅう。」
こうして、瞬く間に、不快な猫屋敷は、全てを浄化され、あの日の姿を取り戻した。爽やかな空気が満ちる部屋には、可憐な猫娘がいる。
☆
スカーフェイスの豚野郎ダストは、美しい猫娘達を侍らせ、満足そうに笑いながら、ふかふかの赤い絨毯の貼られた階段を悠然と降りる。
しかし、その右手は依然として燐光を放っている。まだ終わっていない。
そう、異臭は完全になくなったものの、依然として残るプレッシャー。瘴気のような不快な圧力は消えていない。
残す所は、最後の一匹となっていた。大勢の猫の中に黒猫は一匹もいなかった。つまりは、そういう事だろう。
老婆セルゲイの抱く、始まりの老いた猫クロと決着をつけに、食堂へと向かう。
主人公は誰がいい?
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豚野郎 ダスト
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美少女 ダストちゃん
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男の娘 ダスト君
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美男 Dust
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でぶ女 D