老婆セルゲイは、蘇って綺麗になった食堂の椅子に座り、魂が抜けたように、黒猫を抱いたまま、佇んでいた。
扉が開く。すっかりと、|男前な顔(スカーフェイス)になった男が仕事を成して帰ってきた。妖艶な猫娘達が左右の扉を開き、真ん中からその男ダストが現れる。
バンと開け放たれた扉の後ろには、火山灰のような埃が積もる呪われた死の世界ではなく、かつての綺麗な屋敷が見えた。
「セルゲイ、屋敷は概ね浄化した。最後の仕上げといこうか?」
「ダスト、あなたは神なのか?」
しかし、枯れた老婆セルゲイは、言葉を発するものの動こうとしない。動けないのは、彼女の時が、あの日から止まっているからだ。
動こうとしない老婆の懐から、黒猫がするりと抜けだし、テーブルの上に乗った。長いテーブルの上をスタスタと歩き出して、ダストの元に近付く。
「ミャア?」
猫の言葉は、分からない。が、一つ分かる事もある。触ってみろと、黒猫は言っている。蛇が出るか鬼が出るか分からない。
しかし、俺の異能が出来る事は一つだけだ。ならば、全てのチカラを注ぎ込むだけだ。
「良いだろう黒猫。最後の奇蹟を成す。停滞した猫屋敷よ。動き出せ。」
ピカッ!
異能発動ーーーー
『|絶対美少女化(ハーレム)!!』
進化前:年老いた黒猫
↓
成功
↓
名前:クロ
種族:獣人『猫娘』(美少女)
外観:猫耳と尻尾の生えた人間、尊い。
胸囲:B
装備:裸→貴婦人の服[SR]
特記:息子を失った次の日から屋敷に飼われ出した最初の猫。
異世界に美少女が生まれた。
真っ白なテーブルクロスの上に立つ猫娘。褐色の肌に短い銀髪が映える。テーブルの上に立った彼女は邪気の無い瞳で、ダストを見下ろす。健康的な美少女。
右手の燐光は、消えた。
この場での役目を果たしたとばかりに。
だが、依然として、ざわざわとした嫌な感じ。この瘴気のようなものは消えなかった。黒猫が黒幕では無かったのか?ダストは、探偵ではないので、これ以上は分からなかった。
考えの纏まらないダストの前で、黒猫の獣人クロは、くるりと優雅にターンする。
そして、スタスタと、白いクロスのひかれたテーブルの上を歩き出したかと思うと、テーブルの上のものをガシャガシャと蹴散らし加速した。
踏み切り、老婆の後ろにあった仁王立ちしている騎士像の上にジャンプして着地した。
ぼんやりと、それを目で追う老婆に、クロは語りかける。
「私は、クロ。あの日、俯いている貴女が可哀想で、木の上から声を掛けたの。自分で降りられたけど、勘違いした貴女は、魔法で降ろしてくれた。」
「クロ、、なのか。」
「にゃーご。」
「降りられぬのか?全く困った猫だ。フロート。」
「にゃにゃ?」
それは、あの日の再現。2人にしか分からぬやりとり。ふわりふわりと、落下する猫娘を老婆は、抱き止めた。
時は、動き出す。
決意を込めて、クロは、語る。
「私は、貴女の息子には成れないけど、娘ぐらいには、なってあげる。この悪夢を、終わらせるよ。」
主人公は誰がいい?
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豚野郎 ダスト
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美少女 ダストちゃん
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男の娘 ダスト君
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美男 Dust
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でぶ女 D