「着いてきて。」
猫娘クロに、先導されて、訳の分からぬまま、老婆セルゲイとダストは、ついていく。
悪夢を終わらせると啖呵をきった娘は、瘴気の真相を知っているらしい。
着いたのは、鍵の掛けられた部屋。
金庫だろうか?
ドアには、ガリガリと猫の研ぎ跡がついていた。それ以上の情報は何も得られない。
「ここは?」
「金庫だ。」
短く問うダストに対する老婆の答えも短い。ですよね。だから?って感じだ。
カンカン!
猫娘クロが、振り返り、愚鈍な2人を見ながら、背中越しに、ノックをするように、扉を叩いた。
開けろ?という事か?
老婆が、呪文を唱えて解錠し、外扉を開くと、中から濃い瘴気が溢れ出してきた。
透明な内扉の中にある物は、禍々しい鎧と、剣だけ。
「濃い瘴気だの。この金庫が、原因だったとは。金庫から漏れた瘴気と、異臭が混ざっておったのか。何故、分かった?ここには、息子の形見しか無いはず。」
「動物は、敏感だから。」
悲しそうに答えるクロ。
「もしかして、何か知っているのか、クロ?」
「私もこれ以上は分からない。でも、知る方法はある。」
と、このタイミングで、ダストを見てきたクロ。え?俺じゃないよ。分かりました、痴漢の罪は認めましょう。しかし、この部屋は関係ないだろ、それは冤罪だから。
「揉んで。」
「は?」
嫌そうな顔で、お願いしてきたクロに、ダストは戸惑う。
「奇蹟の開放。この身体を対価に、ただ一度の奇蹟を。」
「まったく、生贄を差し出されたドラゴンの気分だ。正直、もうお腹いっぱいなんだけど。バイオレットちゃんと、比べると、ねえ?」
ぐっと握られた拳に気付き、慌てる。くそっ、野生のカンなのか。
「黙ろっか。」
おっと、口が滑ってたのか。良いだろう、オッパイマエストロは、アンコールに応える。
「クロよ。覚悟はいいな。天国の門を開け。存分に、嬌声を奏でるがいい。」
涙目で耐える褐色娘のオッパイをこの右手で凌辱する。大きいものは素晴らしい。しかし、小さいものまた素晴らしい事を俺は知っている。硬い蕾を俺の形に馴染ませる。
25人の演奏を終えて、パワーアップした俺の絶技を食らうがいい。
「にゃああーーあっん。」
ふぅ。
美少女は、その身を犠牲に、無敵時間を開放し、奇蹟を成す。
光りが剣に降り注ぐと、振動しだした。この異世界に霊魂が有るのかどうかなど知らないが、剣の振動が音となり、語りかけてくるように聞こえる。
『ママ、ごめん。ドジってしまった。姫から頂いた鎧が悪魔憑きなんて、知らなくてさ。戦に勝利したのに、このザマさ。』
「・・・。」
『愛してたよ、ママ。』
「まったく、バカ息子が。」
老婆は、泣いていた。泣きながら、息子の敵の悪魔に言う。
「悪魔め、もう隠れる事は出来ぬぞ。出てくるがいい。」
「ヒャハッ。気付くのがおせーんだよ。ババアとはいえ、涙の味は美味しいねぇ。瘴気拡散により悪意を集めて、俺はさらに強くなった。自分で動ける程にな。」
鎧の悪魔は、カタカタと笑う。
「何を笑っておるんだ?」
「ヒャハハ、強がるなよ。お前ら、3人ぐらい片手で惨殺さ。扉を開けるのを待っていた。ここから出て、あれ?出られないな。」
焦る悪魔に、老婆セルゲイは、憎しみを込めて、嘲る。
「ワシは、賢者だ。その魔法金庫の内扉は開けておらぬ。ただ、失意で貴様を見逃した事と換気口をつけておったのが間違いだった。息子からの最後の言葉は受け取った。もう未練は無い。息子の形見とともに、砕け散るがいい。」
老婆が合図すると、じわじわと小さくなっていく魔法金庫。まず、長い剣が、迫る空間に押し潰されて、圧壊した。
ギィィンと、嫌な音が、響く。剣より、強度のない悪魔の鎧の未来は、明白だ。
「ヒャ、待てよ。ババア、俺が息子の変わりになってやるから、早まんなよ。それに俺を装備すりゃ最強になれるぜ。勿体ないって。」
「愛すべき息子の変わりなどおらぬ。それに、ワシには娘が出来た。」
「ぎゃあああ。痛ぇ、痛ぇぞ。」
まず悲鳴がし、ついで、ぶしゅっと液体が弾ける音。バン!と弾ける音。ジュュと焼ける音。
ガコンッと最終的に吐き出された金属のキューブが、猫屋敷清掃の任務クリアを告げた。
【達成】
S 清掃 猫屋敷
報酬:屋敷の格安購入権
報酬:屋敷の購入権→譲渡
内容:屋敷の完璧な清掃
条件:猫ちゃんを虐待しない事
特記:
【達成】
契約:女神契約
違約:女神の呪い
目的:猫屋敷の浄化
内容:屋敷内の猫ちゃんの幸せな未来
確約:死や幻覚等で誤魔化さない事
報酬:猫屋敷の譲渡
期限:3日
特記:秘密の遵守
主人公は誰がいい?
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豚野郎 ダスト
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美少女 ダストちゃん
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男の娘 ダスト君
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美男 Dust
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でぶ女 D