部屋に戻り、ミケに、服を着させられた。ダスト君モードだったので、男子の服を着たのだが、どうにも男装の美少女にしか見えなくて、違和感がすごい。あっ、いちおう男なんですけどね。
さて、これから、する事がない。
そんな感じで1日目が終わり。
2日目も終わった。
酒場のVIPルームで、下界の愚かなる民を眺めながら一杯やるという仕事を休んでいるため、特筆すべき事がない。
そう、仕事を休んでいるのだ。
宝石キノコによる打ち上げ花火の騒動が、警備隊の怒りに触れ、7日間の臨時休業を申し渡されていた。
「くそっ、国家権力め。まぁ、最近は、働きすぎていたから、いいか。休みも必要だし、だらだらしよう。」
「お疲れ様だよ。」
際限なく甘やかしてくるコイシちゃんに甘えながら、くでー、と絨毯の上で、だらだらする事、すでに3日。
猫娘も基本は、ソファーや絨毯の上でだらだらしている事が多くて、猫屋敷には、気怠げなムードが漂っている。
スラム街の孤児達により、部屋は清潔に保たれており、実に快適だ。
お金は、割と余裕が出来たので、少し営業停止されても、暮らし的には、何の問題もない。
割と、この美少女達に囲まれた生活に満足していて、もう、ゴールでもいいくらいだ。
文句があるとすれば、甘味が少ない事に、小説が読めない事や、ネトゲが出来ない事や、ユーチューブが見れない事等。
あれ?割とあるな。
そして、甘味に不満を持つ者は、ダストだけでは無かった。
「ダスト様。計画の準備が、整いました。」
「え?」
猫娘ミドリが、声を掛けてきた。
接ぎ木という知識チートを披露してから、ミドリには、ダスト様、呼ばわりをされている。
林檎、桃、蜜柑、梨。どんな種類でも、最高品質の木を無制限に、複製できる超技術だから、衝撃が凄かったんだろう。
「ゴー、と言ってください。」
「ごー?」
ダスト君より、作戦開始許可を受けたミドリがコクリと頷き、ミケに合図を送る。ミケが、指揮をとる。
「猫娘諸君、決戦の時は来たれり。先程、オーナーより、作戦開始を承ったにゃ。仔細は、軍師のミドリより話すにゃ。」
この異世界にはスマホやPCは無いが、娯楽はある。ミケとミドリは、昨日、見てきた演劇の影響を受けて、変な喋りのブームらしい。
「先日、ダスト様より、禁忌の錬金術を授けられた。これにより、甘い果実のみを、食すという未来が見えてきた。もう酸っぱい果物とは決別出来る。同胞の猫娘共、甘味が食べたいかー。」
「「にゃー!」」
イベントの気配を嗅ぎつけて、他の部屋にいた猫娘達も集まってくる。
「限界まで甘味を食べて飲む。その覚悟がない者は帰ってくれ。よし、ここに残った同士諸君に告げる。各地で、最高の甘味の成る木の枝を集め、激甘果実ジュースを作るよっ。」
「「「にゃー!!」」」
沢山の標的リストが並べるように書き込まれたボードが部屋に持ち込まれる。
アーケンマイア侯爵領産ゴールデンオレンジ。皇室果樹園産ロイヤル梨。王室果樹園産ゴールデン柚子。等等。
綿密に打ち合わせを開始しだす猫娘達。
「この果樹園は、守りが硬いので、どうするにゃ。」
「私が、抜け道の地図を用意するにゃん。」
「管理してる男なら知ってるかもだけど、どうやって、当たりの甘い果実を探すにゃ?」
「色仕掛けならお任せですにゃん。」
ほうほう。
いいな。
しかし、こんな光景を、何処かで見た事がある気がするんだよなあ。
なんか嫌な予感がする。
映画だ。
なんの映画だったかまでは思い出せないが、あっ、主人公達の職業は思い出せた。
はぁ…マジかよ。
これって、
「これって、泥棒じゃん!」
「はにゃ?」
ダストが、ツッコミを入れると、ミケが、あざと可愛く、首を傾げた。
「可愛く言っても、駄目だ。泥棒なんてマネは良くないだろ。」
「ニャフフ、すでに手遅れにゃん。」
良い子ちゃん発言するダスト君に、ミケは、妖艶に笑い反論する。
「何だって?」
「私達は、酒場の荒くれ男達の心をすでに、盗んでるにゃん。」
恋の泥棒ミケが率いる美少女猫娘怪盗団は、止められないかもしれない。
主人公は誰がいい?
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豚野郎 ダスト
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美少女 ダストちゃん
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男の娘 ダスト君
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美男 Dust
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でぶ女 D