モンスターの何でも屋さん   作:ハーメルンのopen

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ちょっと今回書き方変えてみました。感想お待ちしております。


舞うは嵐、奏でるは災禍の調べ 後

「たーすーけーてーだニャアアアアア!!!」

 

おっすおいらの名前はシンバル。黒ティガさん達と一緒にモンスターの何でも屋さんをやっているアイルーだニャ。そんなオイラは今人生で何度目かの命の危機に直面している。なんでかって?それはおいらを追いかけているギアノスの群れに言って欲しいニャ。

 

「晩ご飯」

 

「まて」

 

「待たないと食う」

 

「結果として食べるんじゃないかニャ!!!」

 

おいらは叫びながら全速力で逃げる。たまにキリンちゃんやコハル達とおっかけっこをしているから足の速さには自信がある。おいらは右も左も分からず全速力で逃げた。これがいけなかったニャ。

 

「・・・ここどこニャ?」

 

気がついたらおいらは洞窟の中にいたニャ。とりあえず出口を探そうとしていると

 

「ニャアアアアアア!!!」

 

いきなり上からギギネブラがぶら下がってきてびっくりしたニャ。逃げようと思って後ろを振り返ると。

 

「・・・」

 

フルフルがいたニャ。

 

・・・

 

最悪だニャ。どっちも目が見えない飛竜だけどギギネブラは温度で、フルフルは臭いで獲物を見つけるモンスターだから目が見えないなんて些細なことだニャ。おいらはここで食われるのか・・・

・・・・・・・

 

・・・・

 

ん?なんか変だニャ?この二頭互いをかばうようにしているけどどっちも不自然なくらい傷だらけだニャ。うにゃーなんか可哀想だニャ。あ、そういえば・・・

 

「これ使うかニャ?」

 

おいらはここに来るまでの途中で拾った薬草を2頭に渡した。

 

「「・・・?」」

 

でも2頭とも首をかしげている。あ、使い方が分からない。ちょっと待つニャ。

おいらは薬草をつぶして2頭の傷口に塗り込んだ。さすが飛竜。薬草を塗り込んだところからみるみる傷がふさがっていくニャ。

 

「ありがとうございました。助かりました。」

 

「ありがとう。」

 

「大事に至らなくてよかったニャ。でもどうしてあんなに傷だらけだったのかニャ?」

 

「実は・・・」

 

ギギネブラの話をまとめると・・・

ギギネブラやフルフルは番を必要としないモンスターではあるが、同種族の間で番となることは禁止されていなかった。だが、近縁種であるこの2頭が番となることは両種族の間で堅く禁止されていた。

ところがこの2頭はお互いが惹かれ会ってしまい、番となろうとしたところ他のギギネブラやフルフルに見つかり迫害を受け、命からがらこの雪山まで逃げてきた。

ということだった。

 

「ニャー大変だったんニャね」

 

「ええ、もう私たちに帰る場所はありませんが後悔はしていません。ねえフルフル?」

「ああ、愛する人がいるんだ後悔はしないさ」

 

2人の話を聞く限りギギネブラさんが奥さんで、フルフルさんが旦那さんぽいニャ。

 

・・・

 

え?違う?

 

どちらも奥さんであり旦那さんでもあると・・・なるほど。

 

そういえばおいらはこの雪山の主であるクシャルダオラさんに会いに行かなきゃならないニャ。寂しいけどここでお別れ・・・

 

「クシャルダオラ様ですか?私たち居場所知っていますよ?」

 

なんでもこの土地に逃げてきたときに住むことを許してくれたそうだ。

 

「・・・送っていってくれないかニャ?」

 

ギギネブラさん達は快くおいらをクシャルさんの下へ送ってくれたニャ。怪我の治療のお礼だといって。ありがたいニャ。

 

・・・・・・

 

・・・

 

「ふむ、アマツマガツチのために協力しろと・・・」

 

「そうだニャ」

 

「我が嫌と言ったらどうするのだ?」

 

「ミラさんがアルバさん呼ぶらしいニャ。でもそんなことすると渓流が壊滅的被害を被るからクシャルダオラさんに来て欲しいんだニャ。」

 

「」

「大丈夫かニャ?」

 

「ふっ面白い冗談を言う。アマツマガツチのためにあのお二方が動くだと?そんなことあるわけが・・・」

 

「本当だニャ。」

 

「・・・まあよい。我も退屈していたところだ。その酔狂に付き合ってやろう」

 

「ありがとうだニャ!」

 

・・・・・・・・

 

・・・・

 

な、何とかクシャルダオラさんを説得することが出来たニャ。このまま渓流に向かってくれるらしいので、おいらも山の麓でバルファルク君を・・・ニャ?もう来てたニャ

 

「そろそろ終わるかと思って」

 

さすがだニャ!とりあえず、今飛び立っていったクシャルさんを追いかけて欲しいニャ!

 

「あいわかった」

 

 じゃあ、帰りもお願い・・・ニャ?誰かこっちに来る・・・あ!ギギネブラさんとフルフルさんだニャ!え?見送り?ありがとうだニャ!困ったことがあったら渓流の何でも屋さんに来てほしいニャ!

 おいらは2頭に手を振って別れを告げた。

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・

 

さて、やっと霊峰についt・・なんでソラさんがいるニャ?え?アマツさんが討伐対象?なんで?

「ギルドがアマツマガツチの嵐で被害が出ているからって討伐しろって。でも私はそんな気ないし、村長もやる気ないみたいだからひとまず私がクエストに行ってギルドに対してポーズだけしろって。その間にあなたたちに相談に行くつもりだったのだけど・・・」

 

・・・ニャルほど

 

「でもシンバルが来てくれてよかったよ。この後お願いしてもいい?」

 

「任せるニャ!」

 

ソラさんはお礼を言って帰っていったニャ。それにしても村長さんやソラさんが・・・今度お礼に行こうかニャ

 

なんて考えていたらクシャルさんが・・・あれ?ミラさんも一緒かニャ?さっきそこで会ったと・・・

 

「まさか本当にいるとは・・・」

 

おいらホントのことしか言ってないニャ。それはともかく早くアマツさんの嵐を・・・え?問題ない?自分がここに来た時点で嵐が相殺されているからそのうち晴れる?

 

・・・

 

ホントだニャ。晴れてきてるニャ。

 

「ああ・・・きれいな景色・・・」

 

「ふむ・・・霊峰の景色は素晴らしいな」

 

本当にここからの景色はきれい・・・ニャ?ミラさんどうしたのかニャ?おいらもう少しここの景色を・・・え?これ以上二人の邪魔をするのは無粋?

 

・・・・

 

確かに。それじゃあお二人ともおいらたちはこの辺で!

 




シンバル「古龍相手の交渉はコハル連れていくべきだったニャ・・・」

これから会話文多めでもよろしいですか?

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