モンスターの何でも屋さん   作:ハーメルンのopen

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残酷な描写をタグに入れるべきか否か。。。




 

此処は渓流の滝の裏側にある洞窟。そこで、リオレイアと通常の個体よりも一回りほど大きいロアルドロスが対峙していた。

 

「へっへっへ・・・奥さん、良い卵持ってんじゃねえか・・」

 

「それ以上近づかないでください!!」

 

口に炎をため込みながら、リアレイアは目の前のロアルドロスを威嚇する。しかし、そんな威嚇にも動じず、ロアルドロスはじりじりとリオレイアへと近づいていく。

 

「来るな!!」

 

リオレイアが勢いよく火球をはき出した。火球はロアルドロスの顔面へと直撃する。しかし

 

「効かねえなぁ」

 

「そんな・・・」

 

ロアルドロスには傷一つ付いていなかった。ニタニタ笑みを浮かべながらロアルドロスはリオレイア、正確にはリオレイアの守る巣の中にある卵を狙い近づいていく。

 

「その卵・・もらったぁ!!」

 

ロアルドロスが卵めがけて飛び込もうとしたところ

 

「突撃渓流の晩ごはーーーーん!!!」

 

洞窟の天井に開いている穴から突入してきたティガレックス亜種によって思い切りロアルドロスは吹き飛ばされた。

 

「誰だテメエは!」

 

「ただの通りすがりだアアあ!!!」

 

ティガレックス亜種はロアルドロスに向かい突進する。飛竜種でありながら前脚を使う突進はまさに異形そのもの。

 

「チぃッ!!」

 

ロアルドロスは舌打ちしながら突進を躱す。ティガレックス亜種は躱されたと知ると、無理矢理方向転換し、再度ロアルドロスに突進する。しかし、ロアルドロスはかなり余裕を持って躱した。

 

「・・・」

 

「はっ!お前の突進なんぞ直線的すぎて馬鹿でもよけられるな!」

 

ロアルドロスはティガレックス亜種を嘲笑する。しかし、ティガレックス亜種はそんな嘲笑を意にも介さず再びロアルドロスに突進を仕掛ける。しかし、ロアルドロスはよけるそぶりを見せない

 

「無駄だ!」

 

突進してきたティガレックス亜種の前脚を自らの前脚に全体重をかけることにより押さえ込み、強力な突進を封じた。

 

「ああ?」

 

「これでお前の攻撃は封じた。終わりだ!!!」

 

ニヤリと笑いながらロアルドロスが水ブレスを放とうとする。しかし、ロアルドロスは知らなかった。ティガレックス亜種の特異な攻撃手段を。

 

「俺が突進しか能の無い猪突猛進ドスファンゴ野郎だと思ったらな・・」

 

ティガレックス亜種は思い切り息を吸うと

 

「大間違いなんだよ!!!!!!!」

 

音の大砲とも言える咆吼をロアルドロスの顔面に至近距離から浴びせた。音の振動によりロアルドロスの脳は破壊され、一瞬のうちにロアルドロスはその命を終えた。

 

「よーし、じゃあ戻るか」

 

ティガレックス亜種が仕留めたロアルドロスを引きずって戻ろうとしたところ、

 

「待ちなさい!」

 

「ん?」

 

リオレイアに呼び止められた。

 

「貴方、どうして助けてくれたの?」

 

「なんか、アイルー達が、お前を助けてくれたら飯食べさせてくれるって言うから」

 

リオレイアはきょとんとしていた

 

「・・・そう、助かったわ。ありがとう。今度旦那とお礼にいかせてもらうわ」

 

「おかまいなくー」

 

そう言いながらティガレックス亜種は仕留めたロアルドロスを引きずりながら洞窟を後にした。

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

アイルー村に戻ってきたティガレックス亜種の目の前には様々な料理が並んでいた。どれも美味しそうなごちそうである。

 

「うっしゃあ!飯だあ!!」

 

「おなか空いたー」

 

「イビル、お前は何もしてねえだろ」

 

「してたよー。君のためにガーグァ捕ってきたりー、薬草とってきたりー、アイルー達の手伝いたくさんしてたんだよ」

 

「ほーん」

 

「あ、信じてないね」

 

「イビルジョーさんの言っていることはホントだニャ!」

 

「みゅー!!」

 

ジト目になるイビルジョーと援護するシンバルとチビアイルー。そんなことは知ったこっちゃないと言わんばかりに、ティガレックス亜種の意識は料理にしか向いていない。

 

「ほほほ、ロアルドロスを倒してくれた礼じゃ、思う存分食べるのじゃ」

 

「「「いただきまーす!!!」」」「みゅー!」

 

村長アイルーの言葉で4人は一斉に料理に飛びついた。ちなみにチビアイルーは離乳前なので果実を搾ったジュースである。

 

「あ、やべえわこの旨さ。もうただの生肉には戻れねえわ」ガツガツ

 

「うんうん!キノコの炒め物も美味しー!」ガツガツムシャムシャ

 

「このお肉も最高だニャ!!」パクパク

 

「みゅー!」ゴクゴク

 

村長アイルーは美味しそうに食べる四人を優しげな目で眺めている。

 

・・・・・・・・

 

・・・・・

 

「お待たせしたニャ!ロアルドロスの姿造りだニャ!」

 

板前アイルーが巨大な皿を運んでくる。皿の上では先程仕留めたロアルドロスが美しい姿造りとなっている。皿が置かれた瞬間、ティガレックス亜種とイビルジョーはさらに飛び込む勢いで食べ始めた。

 

「うおおお!美味ええええ!!!」

 

「サイコーーー!!」

 

「本当に美味しいニャあああ!!」

 

ティガレックス亜種達の食べっぷりに引かれたのか、遠巻きに見ていたアイルー達が近づいてきたのに気がついたティガレックス亜種が声をかける、

 

「ん?なんだお前ら食わねえのか?こんな美味い物イビルの奴が全部食っちまうぞ」

 

「い、いいのかにゃ?」

 

「良いに決まってんだろ。此処はお前らの村だ。それに、みんなで食った方が飯は美味いからな」

 

「そうだよー。みんなおいでー」

 

「ほほほ、では儂らもご相伴にあずかるとするかの」

 

渓流のアイルー村では近年まれに見る大宴会となった。

 




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