モンスターの何でも屋さん   作:ハーメルンのopen

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獰猛化リオレイアに瞬殺された男。


感想待ってまーす!下記に主要キャラ設定載せておきます。



これからのこととチビの名前

ティガレックス亜種達が宴を楽しんでいる最中、2人の来客があった。1人は赤色の甲殻と鱗を持ち、空の王者とも言われる飛竜の代表格であるリオレウス。もう1人は翡翠色の鱗、そして背中に黄色い鎧のような甲殻を持つ孤高の狩人ジンオウガである。

2人は食事をしているティガレックス亜種を見るとゆっくりと近づいていった。

 

「貴方が荒くれ者のロアルドロスを仕留めた黒いティガレックス殿か?」

 

「ん?ああ。お前は・・・誰?」

 

「私は貴方に助けていただいたリオレイアの夫、リオレウスです。今回は本当に助かりました。ありがとうございます」

 

「いいってことよ」

 

頭を下げるリオレウスに対してひらひらと片手をあげるティガレックス亜種。

 

「私は渓流に住むモンスター達の長、ジンオウガだ。あのロアルドロスにはほとほと手を焼いていたのだ。礼を言う」

 

「気にすんなって」

 

手をひらひらと振りながらも食事を続けるティガレックス亜種。最早彼には食事を止めるという考えは無い。

 

「お二人はこれからどうするのでしょうか?」

 

「うーん僕たちは君たちみたいに縄張りを持ってないからいつも行き当たりばったりなんだー」

 

「なるほど、それではまたどこかへ向かわれるのですか?」

 

「いや、それなんだが、俺これからここに住もうかと思って。」

 

 リオレウスの問いに対してティガレックス亜種の出した答えは意外な物だった。

 

「しかし、貴殿は火山や砂漠などの暑く乾燥した環境にしか住めないのでは?」

 

モンスターには生きていく上で適正な環境という物がある。環境は生きていく上で最も重要な項目であるためジンオウガの質問はもっともであった。

 

「よく知ってるな。でもこの渓流の環境ならまだ平気だ。」

 

それならばよい、とジンオウガは反対する理由もないと、渓流にティガレックス亜種とイビルジョーを受け入れる方針で考え始めている。そこへ村長アイルーが口を挟んだ。

 

「住処はどうするんじゃ?手近な洞穴は大体住んでる奴がいるのじゃが。」

 

「それなんだが、村長アイルーさん、しばらく此処に泊めてくれ」

 

「しばらくとは、どういうことかの?」

 

「俺とイビルが住めるような場所を作るからそれまでの間住ませてくれ。」

 

「その後はどうするのじゃ?」

 

「んー・・・俺とイビルで大抵何でも出来るから・・・・」

 

「何でも屋さんとかはー?」

 

「それだ!俺とイビルで何でも屋さんやるわ!」

 

「なんと!」

 

村長アイルーは驚愕した。凶暴なモンスターの代名詞であるティガレックス亜種とイビルジョーがモンスター達の助けをする、しかし、この2人には常識が通用しないと言うことはこの数時間でわかりきっていたので村長アイルーは考えることを放棄した。

 

「いいねー楽しそう!」

 

イビルジョーはノリノリである。そこへリオレウスがおずおずと口を開いた。

 

「失礼ながら、お二方は食欲の旺盛な種族だと聞く。この渓流の生態系はなるべく崩して欲しくは無いのだが・・・」

 

申し訳なさそうに言うリオレウス、しかし、帰ってきた返事は思いもよらぬ物だった。

 

「その点は心配いらねえよ」ネー

 

「うん」ネー

 

「どういうことじゃ?」

 

村長アイルーが首をかしげながら尋ねる。

 

「火山で仲の良かったウラガンキンから腹減りを抑える石をもらってな、俺もイビルもその石飲み込んだから食欲のコントロールが出来るようになったんだ。」

 

「そうじゃなかったらここの料理が無くなるだけじゃすまないかもねー」

 

恐ろしいことをさらりと言うイビルジョーにジンオウガもリオレウスも思わず顔を青くする。

 

「なるほどのう・・人間のハンターの持っている護石、その原石という訳か。」

 

「そゆこと。つーわけで生態系に関してはご心配なく-」

 

「それなら安心だなジンオウガ殿」

 

リオレウスがジンオウガを見てうなずく。

 

「ああ、イビルジョーに黒いティガレックス。我らは君たちを歓迎するよ」

 

「おう!困ったことがあればうちに来てくれよな。」

 

ティガレックス亜種とジンオウガは前脚で握手を交わした。

 

「僕ら完全に置いてけぼりだニャー・・・」

 

「みゅー」

 

隅っこではシンバルとチビアイルーがモンスター同士が握手する光景を呆然と見ていた。

 

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

 

 

宴から一週間後、イビルジョーとティガレックスは渓流のアイルー村の近くにある森の中に、木を重ね合わせ、かまくらのような形状をした家を作り上げた。大きな体格を持つこの2人が暮らすためかなり大きなものとなっている。

 

この家には当初、ティガレックス亜種とイビルジョーの2人だけが暮らす予定であったが、チビアイルーが予想以上に2人になついてしまい、離れると泣き出してしまうことからシンバルとチビアイルーも一緒に暮らしている。

 

「うーむ・・・」

 

シンバルは何かを考え込んでいる。

 

「どうしたのー?」

 

「そろそろこの子の名前を考えなきゃいけないと思ってたニャ」

 

「そういえばそうだな。最近このチビも喋るようになってきてるしな」

 

「じゃあみんなで考えよー」

 

1時間後

 

「おーいチビちゃーんこっちにおいでー」

 

イビルジョーがチビアイルーを手招きする。その横にはティガレックス亜種とシンバルもいる。

 

「君の名前はコハル、コハルだニャ!」

 

「おはう?」

 

舌足らずな言葉でチビアイルー改めコハルは自分の名前を反芻する。

 

「そうだニャ。気に入ってくれたかニャ?」

 

「あいがと!」ニパー

 

「はう・・・」力尽きました

 

「イビルさーーん?!?!どうしたのかニャーーー!!!」アワアワ

 

コハルの笑顔を見たイビルジョーは、何故かは知らないが倒れた。しかし、安らぎを得たような顔で倒れたためシンバルもどうして良いか分からずその場で慌てている。それを鼻で笑いながらティガレックス亜種はコハルに向き合う

 

「はっ情けねえ。おいコハル俺にも感謝しろよ」

 

何も知らない人が見たら気絶しそうな笑みを浮かべながら

「てぃがおにーたんもあいがと!」ニパー

 

「ガハ・・・」力尽きました

 

コハルの笑顔とおにーたんという言葉でティガレックス亜種も力尽きた。

 

「ニャンと・・・」

 

小さなアイルーの前で幸せそうな顔をしながら力尽きる最強と最凶を見てシンバルはこの調子で暮らしていけるのかと、倒れる2人を見て喜ぶコハルを見ながら頭を抱えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





キャラ設定

ティガレックス亜種:性格はかなり温厚だが面倒くさがり。しかし、困っているモンスターを助けたりもする。知能がかなり高く、一部の薬草の使い方なども知っている。

戦闘力はかなり高く、4人がかりで挑んできたハンターを返り討ちにしたあげく猫宅アイルーに対して手を振って見送るという余裕まで魅せている。イビルジョーとはかなり古くからのつきあいである。

イビルジョー:呑気な性格をしており、殆ど怒らないイビルジョーの中でも特異な固体。しかし、怒らないからと言って弱いわけでは無く、通常のイビルジョーの怒り状態と以下あり状態にならずに渡り合えるほどの強さを持つ。

過去に自分の食欲で周りに迷惑をかけることに対して気にしていたが、ティガレックス亜種と共にウラガンキンの本を尋ねたことにより解決した。


シンバル:火山のアイルー村で生き残ったアイルーの雄。コハルと共に命からがら逃げ出したところをティガレックス亜種に助けてもらった。助けてもらったお礼として面倒くさがりなティガレックス亜種達の身の回りの世話をしている。

チビアイルー改めコハル:火山のアイルー村での生き残ったアイルーの雌。両親はシンバルの目の前で焼死している。シンバルよりも7歳ほど年下で、まだあまりうまく喋れない。

コハルの笑顔はシンバル曰く天使級で、笑顔を見せられたイビルジョーやティガレックス亜種は問答無用で力尽きた。

これから会話文多めでもよろしいですか?

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