神話の探究者   作:『者』

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勢い、止まんねぇからよォ…………

キボウノハナー


~紐解き~ 仲間とポケモンとの出会い アンズタウン~モモノシティ編
3 突きつけられた現実。目指すはリーグ


 

 

『ヒューバシティ』

 

 シンオウ地方の四倍近くの面積を誇るスレドンエ地方の首都ということもあり、それはそれは大きな都市だった。他の地方では滅多に見ることのない”自動車”というものが次々に行きかい、ポケモンに運搬の仕事をさせている他の地方とは全然違かった。

 

 それでも歩道にはポケモンと一緒に歩く人に姿がかなりあり、一応ポケモンと共存できているのだと再確認する。

 

 旅に同行することとなったミラも、余りの発展具合に目を輝かせながら立ち並ぶビル群を眺めていた。ここまでビルが立ち並ぶ姿をみたのはカロスとイッシュ以来だと思うので、相当珍しい光景であるのは確かだ。

 

 

「じゃあ、俺は行きたい場所があるからそこに行きたいんだけど、

 ミラたちはどうするんだ?」

 

「えーっと、私たちはこれからこのヒューバシティを暫く東に行ったところにある『アンズタウン』という場所にある研究所まで行かなくてはならないのですけど…………やはり一人では心細いのでラルアさんについて行きます」

 

 『アンズタウン』か。なんだかおいしそうな名前だな。なんて考えつつ、やはりこの地方にも研究所があるのだと考えながらお目当ての場所である『ヒューバ大図書館』へと足を進める。

 途中でジムらしきものを見かけたが、あれはミラが行く場所であって俺が行く場所ではない。

 

 ジムのデザインを見る限り、恐らくひこうタイプのジムだろう。

 

 

 まだ手持ちがメラルバのルバ一匹のミラには厳しいかもな。などと考えているうちに、ひときわ大きい建物である図書館に着く。

 

 

 

 入館料はタダなので、お目当ての『古文書』があるところに向かおうとすると、『古文書』と書かれた場所には厳重なロックがかかっており、並大抵の攻撃では壊れないような扉の構造をしていた。

 俺はどうしたものかと扉の前で考えていると、後ろから職員であろう女性が、「お客様」と声をかけてくる。

 

 

 

「あの、どうかされましたか?」

 

「この中にある古文書をみたいのだが…………」

 

「申し訳ありません。その中にある古文書は国の最高機密ですので、

 今は四天王以上の実力が確認されている方しか通しておりません」

 

 

 

 絶句した。

 

 

 

 

 まさかの、この国にある古文書を見るためにはチャンピオンくらいになる実力がなければダメらしい。なんという実力主義な地方であるか。

 

 

 

 

 こうして、俺の冒険の目的の一つに、『ジム巡り』が追加されたのであった。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

「なんだかずっと浮かない顔をしてますね…………」

 

「今はそっとしておいてくれ…………」

 

 

 図書館で現実を突きつけられた俺は、とぼとぼとミラの目的地である『アンズタウン』を目指していた。この地方にある”かもしれない”神話を解き明かしに来たと思えば、とんだ足止めを食らったものである。

 

 

「まぁ、そうなってしまったものは仕方ないですし、こうなったら心機一転、

 一から冒険を楽しむって言うのもありじゃないですか?」

 

 

 ミラからすれば、何気ない励ましの一言だったのだろう。

 

 しかし、その言葉は、俺の心に残っていた『子供の時のワクワク』を再燃させるには十分すぎるものだった。

 

 

 

 

 かつてカロスにて生を受け、相棒クチートや仲間と共にジムを巡っていったあの時のワクワク。あの時の仲間は元気にしているだろうか。地方を渡るときには必ず心機一転したいため、連れていた仲間は必ず信用している博士の元に送るのが俺の流儀である。

 

 ならばこうして、再びジム巡りをすることとなった今なら、新しい仲間と出会うチャンスなのではないか?

 

 

 そう考えると、すんごいワクワクしてきた。

 

 

 

 スレドンエ地方では一体どんな仲間と出会えるのか。完全に元気を取り戻した俺は、先ほどの暗い気分から一転、一気に明るい気分となった。

 その変化のしように、ミラから「なんだかすんごい変わり身の早い人ですね…………」と引かれたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 なんやかんやのうちに、ヒューバシティから伸びている何本かの道のうちの一本である『3番どうろ』を抜け、中継地点の町である『モモノシティ』についた。一応『モモノシティ』にもジムはあるのだが、できる限りジム戦では相棒を使いたくない。

 

 なぜなら、この相棒は単騎で、しかも俺の指示なしにジムを突破できる実力を持つのだ。そんな相棒で無双なんて面白くない。やるのならば、一から育てた、これから出会う仲間で突破したい。

 

 

 ちなみに、ここのジムリーダーが使うポケモンのタイプはくさタイプらしい。

 なおさら”れいとうビーム”を持っている相棒を出せなくなった。

 

 

 

 

 このまま目的地である『アンズタウン』まで行こうと思ったが、日も暮れてきたためにポケモンセンターで一泊していく。

 

 

 が、そこで事件は起きる。

 

 

 

 

 事件と言っても、船の上のようなポケモンバトル的な(あれをポケモンバトルと呼ぶのかは置いておいて)事件ではなく、俺個人の中の事件だった。

 

 

 

 なんと、今日は宿泊客が多く、一人用の部屋しか空いていないと言われたのである。

 そこまでならまだいい。だが、断りを入れようとした俺を遮ってミラが「全然大丈夫ですよ」と言ってしまったのである。

 

 

 そして、通された部屋は案の定シングルベッドの一人部屋。

 そこに男女が二人きり。

 

 

 

 年頃の俺はきついものがある。

 

 

 

 

 

 

 

 そんなことを気にもせず、ミラは「一緒に寝ましょう?」とベッドに誘っているが、ここで入ってしまえば俺は相棒に大事なところを潰されかねないので、丁重にお断りして、ソファで一晩明かした。

 なぜか翌日、ミラが若干拗ねていたのは気のせいだと思いたい。

 

 いやだって、会って一日で男に気を許すような女性には見えないし。




こういうのは勢いが大事だと改めて知った今日この頃。

次辺りで何かイベントを入れたい。


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