俺が転生した世界は変態のドS達が集まる、最低最悪のバトル世界だった。 作:ハーピス
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ある日俺は現実とは違う、知らない空間へいた。
これは俺が現実世界で高校2年生だった夏の頃。
俺は学校帰りに、アイスを買いに行った。
アイスを買ったらすぐに店を出て家に帰る。
いつも1人の俺は、帰ってもやることがゲームくらいしかなかった。
俺は家の前にある横断歩道をゆっくりと渡ろうとする。
その時、1人の男の子が横断歩道を渡っていると、赤信号を無視して突っ込んでくるトラックが同時に来た。
「危ない!!」
俺はとっさに男の子の元へ駆け寄った。そして男の子を弾き飛ばした。
ドォォガァン!
俺はトラックに弾かれ、弾かれ…そこからが覚えていない。
多分俺はあの時死んだのだろう。
俺は意識を取り戻した。と思いきや目を開けるとそこは、誰もいない何もない、無の空間だった。
そうして今の状況に至っている。
「ここはどこだ。俺は一体あの時何があったんだ。やっぱ俺死んだのかなぁ~」
俺は本当にあの後の出来事は覚えていない。思い出そうとしても思い出せない。
もしかしたらこれが地獄なのだろうか。とっさにそう考えることもある。
すると、どこからか誰かの声が聞こえてきた。
「ようこそ。無の空間へ」
「ん、誰だ。どこにいる。出てこい」
「あなたは、ドSとドMどちらが好みですか?」
「は?」
「もう1回言います。あなたはドSとドMどちらが好みですか?」
どこからか分からないが、多分、女の声だ。
今の状況が理解できなくて少し頭がパニックになってきている。
てか急にどんな質問だよ。ドSかドMか。ま~、俺は、からかうより、からかわれる方がまだ嫌いではないな。
「急な質問にびっくりだけど、俺はどちらかと言うとドSの方が好みだ。俺は答えたから早く正体を出せ」
「では、あなたは変態と真面目、どちらが好みですか?」
「待て待て。さっきからどんな質問してんだよ」
「もう1回言います。あなたは変態と真面目どちらが好みですか?」
どこの誰だか知らないがこいつはどうやら、俺の話は聞かないそうだ。なら、堂々と答え尽くすしかない。
「俺は、俺は、真面目より変態の方が好みだ」
なぜなら変態の方が扱いやすいからだ。
「ぷ、プププププ。で、では、最後の質問です」
ちょっと今笑いましたよね。どこの誰だか知らないけど。てか早く出てこいよ。
「なんだよ」
「あなたは、このまま死の世界に行って楽をするか、それとも、違う世界でもう1回旅をするか、どちらかを選んでください」
死の世界?楽をする?これやっぱり俺死んでたんだ。
でも、違う世界でもう1回って、もしかして生き返るのかな?
「その、もう1回旅をするというのはもう1回、生き返れるってこと?」
「いいえ、それは少し違います。要するに、現実世界ではなく、異世界の方の世界へと 転 生 されるということです」
何それ。転生って。
もしかして、俺が転生したらスライムになった件、みたいな感じなのかなぁ~。なんかそうだったら面白そうだ。
「俺は、違う世界でもう1回旅をしたい」
「ホントによろしいですね?」
「お、おう」
「分かりました。これで質問は完了です」
「そうか。なら、早く出てこいよ」
トン、トン、トン、トン。
俺の後ろからヒールを履いて歩いてくる音がする。俺は恐る恐る後ろを見る。
「だ、誰だ」
「では、もう一度。…ようこそ、無の空間へ。いや、死後の空間へ。
私の名前はエリサ。コーズ・ポア・エリサ。この空間の管理人です」
出てきた女は、赤いヒールを履いていて、赤い瞳、赤い髪、透き通る肌でとても美人な人だった。その顔にどうしようもなく見とれてしまって言葉が出ない。
「あなたの質問に応じて、あなたを違う世界へ転生させていただきます」
「ちょっと待ってください。俺の転生したい世界って自分で決めれないの?」
「え~。全てあの3つの質問から転生場所決めさせて貰います」
なん…だと…!てっきり自分で決めれると思って何個か考えてたのに。例えば、巨乳で美人な女の人に囲まれて生きて行く世界とか。
なんつって。は、ハハハハハ…。
「ま、ま~いいや。で、俺はどんな世界に転生されるんだ」
「まずはこれに名前と、性別を記入してください」
俺に渡されたのは、少し重たいペンと金属で作られた紙。
「おい。もしかして俺をおちょくってんのか?さすがにこのペンじゃ金属には書けないでしょ」
「大丈夫です。1回書いてみてください」
「お、おう。やってみる」
俺はペンを動かし金属の紙にペンを当て書いた。すると金属が書いた線上に掘られていく。これって電気の熱さで書いてるのか。
「どうしてこんな凄いのお前が持ってんだ?」
「こんなのこちらの世界では珍しいものではありません。もしかしてあなたの現実世界はこんなのもなかったのですか?」
「あ~、ないな。悲しいくらいに現実世界の俺は何もなかったな」
何もというのはホントに俺には何もなかったのだ。
恋もダメ、勉強もダメ、スポーツもダメだったから。
俺はペンを動かし書き終えた。
ここで俺の自己紹介がまだだったな。
俺の名前は海門義彦(かいもんよしひこ)だ。もちろん性別は男だ。
普段からゲームくらいしかやることがなかった、ぼっちでした。以上!
「よし。書き終えたぞ」
「了解しました。では、あなたの転生先を分析しますので少々お待ちください」
「……」
「分析完了しました」
「……」
「あなたの転生先は、」
ゴクンッ。
「あなたは……ドSで変態が集まる世界。いわゆる、ドS transformationバトルワールド、です」
「ん、なんって言った」
「だから、ドS transformationバトルワールドです」
なんでわざわざ分からない英語を使うんだよ。
ちなみに、transformationとは、変態という意味である。
「これっていい世界なの?」
「そうですね。最低、最悪の世界と言っても過言ではありません」
嫌だ。こんなの嫌だよ。俺こんな世界求めてないよ。
なんでよりにもよって最低で最悪の世界に俺が…。
「では、転生開始します」
エリサは両手を前に出して何やら呟く。多分転生の儀式だ。
「ちょ、ちょっと、嫌だよ。やめて、今すぐやめてーーー」
こんな世界には行きたくない。でも。
「転生開始!」
この時俺の足元が開いて俺は見事に落ちていった。
「え、何。お、うわわわわ~~!」
これから最低で最悪と言われる、
ドS transformationバトルワールドの世界で俺の2度目の旅が始まっていく。