俺が転生した世界は変態のドS達が集まる、最低最悪のバトル世界だった。   作:ハーピス

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第1話 転生への道。俺の運命?

ある日俺は現実とは違う、知らない空間へいた。

 

 

 

これは俺が現実世界で高校2年生だった夏の頃。

 

俺は学校帰りに、アイスを買いに行った。

 

アイスを買ったらすぐに店を出て家に帰る。

 

いつも1人の俺は、帰ってもやることがゲームくらいしかなかった。

 

俺は家の前にある横断歩道をゆっくりと渡ろうとする。

 

その時、1人の男の子が横断歩道を渡っていると、赤信号を無視して突っ込んでくるトラックが同時に来た。

 

「危ない!!」

 

俺はとっさに男の子の元へ駆け寄った。そして男の子を弾き飛ばした。

 

ドォォガァン!

 

俺はトラックに弾かれ、弾かれ…そこからが覚えていない。

多分俺はあの時死んだのだろう。

 

 

俺は意識を取り戻した。と思いきや目を開けるとそこは、誰もいない何もない、無の空間だった。

 

そうして今の状況に至っている。

 

「ここはどこだ。俺は一体あの時何があったんだ。やっぱ俺死んだのかなぁ~」

 

俺は本当にあの後の出来事は覚えていない。思い出そうとしても思い出せない。

 

もしかしたらこれが地獄なのだろうか。とっさにそう考えることもある。

 

すると、どこからか誰かの声が聞こえてきた。

 

「ようこそ。無の空間へ」

 

「ん、誰だ。どこにいる。出てこい」

 

「あなたは、ドSとドMどちらが好みですか?」

 

「は?」

 

「もう1回言います。あなたはドSとドMどちらが好みですか?」

 

どこからか分からないが、多分、女の声だ。

 

今の状況が理解できなくて少し頭がパニックになってきている。

 

てか急にどんな質問だよ。ドSかドMか。ま~、俺は、からかうより、からかわれる方がまだ嫌いではないな。

 

「急な質問にびっくりだけど、俺はどちらかと言うとドSの方が好みだ。俺は答えたから早く正体を出せ」

 

「では、あなたは変態と真面目、どちらが好みですか?」

 

「待て待て。さっきからどんな質問してんだよ」

 

「もう1回言います。あなたは変態と真面目どちらが好みですか?」

 

どこの誰だか知らないがこいつはどうやら、俺の話は聞かないそうだ。なら、堂々と答え尽くすしかない。

 

「俺は、俺は、真面目より変態の方が好みだ」

 

なぜなら変態の方が扱いやすいからだ。

 

「ぷ、プププププ。で、では、最後の質問です」

 

ちょっと今笑いましたよね。どこの誰だか知らないけど。てか早く出てこいよ。

 

「なんだよ」

 

「あなたは、このまま死の世界に行って楽をするか、それとも、違う世界でもう1回旅をするか、どちらかを選んでください」

 

死の世界?楽をする?これやっぱり俺死んでたんだ。

でも、違う世界でもう1回って、もしかして生き返るのかな?

 

「その、もう1回旅をするというのはもう1回、生き返れるってこと?」

 

「いいえ、それは少し違います。要するに、現実世界ではなく、異世界の方の世界へと 転 生 されるということです」

 

何それ。転生って。

もしかして、俺が転生したらスライムになった件、みたいな感じなのかなぁ~。なんかそうだったら面白そうだ。

 

「俺は、違う世界でもう1回旅をしたい」

 

「ホントによろしいですね?」

 

「お、おう」

 

「分かりました。これで質問は完了です」

 

「そうか。なら、早く出てこいよ」

 

トン、トン、トン、トン。

 

俺の後ろからヒールを履いて歩いてくる音がする。俺は恐る恐る後ろを見る。

 

「だ、誰だ」

 

「では、もう一度。…ようこそ、無の空間へ。いや、死後の空間へ。

私の名前はエリサ。コーズ・ポア・エリサ。この空間の管理人です」

 

出てきた女は、赤いヒールを履いていて、赤い瞳、赤い髪、透き通る肌でとても美人な人だった。その顔にどうしようもなく見とれてしまって言葉が出ない。

 

「あなたの質問に応じて、あなたを違う世界へ転生させていただきます」

 

「ちょっと待ってください。俺の転生したい世界って自分で決めれないの?」

 

「え~。全てあの3つの質問から転生場所決めさせて貰います」

 

なん…だと…!てっきり自分で決めれると思って何個か考えてたのに。例えば、巨乳で美人な女の人に囲まれて生きて行く世界とか。

 

なんつって。は、ハハハハハ…。

 

「ま、ま~いいや。で、俺はどんな世界に転生されるんだ」

 

「まずはこれに名前と、性別を記入してください」

 

俺に渡されたのは、少し重たいペンと金属で作られた紙。

 

「おい。もしかして俺をおちょくってんのか?さすがにこのペンじゃ金属には書けないでしょ」

 

「大丈夫です。1回書いてみてください」

 

「お、おう。やってみる」

 

俺はペンを動かし金属の紙にペンを当て書いた。すると金属が書いた線上に掘られていく。これって電気の熱さで書いてるのか。

 

「どうしてこんな凄いのお前が持ってんだ?」

 

「こんなのこちらの世界では珍しいものではありません。もしかしてあなたの現実世界はこんなのもなかったのですか?」

 

「あ~、ないな。悲しいくらいに現実世界の俺は何もなかったな」

 

何もというのはホントに俺には何もなかったのだ。

恋もダメ、勉強もダメ、スポーツもダメだったから。

俺はペンを動かし書き終えた。

 

ここで俺の自己紹介がまだだったな。

俺の名前は海門義彦(かいもんよしひこ)だ。もちろん性別は男だ。

普段からゲームくらいしかやることがなかった、ぼっちでした。以上!

 

 

「よし。書き終えたぞ」

 

「了解しました。では、あなたの転生先を分析しますので少々お待ちください」

 

「……」

 

「分析完了しました」

 

「……」

 

「あなたの転生先は、」

 

ゴクンッ。

 

「あなたは……ドSで変態が集まる世界。いわゆる、ドS transformationバトルワールド、です」

 

「ん、なんって言った」

 

「だから、ドS transformationバトルワールドです」

 

なんでわざわざ分からない英語を使うんだよ。

 

ちなみに、transformationとは、変態という意味である。

 

「これっていい世界なの?」

 

「そうですね。最低、最悪の世界と言っても過言ではありません」

 

嫌だ。こんなの嫌だよ。俺こんな世界求めてないよ。

 

なんでよりにもよって最低で最悪の世界に俺が…。

 

「では、転生開始します」

 

エリサは両手を前に出して何やら呟く。多分転生の儀式だ。

 

「ちょ、ちょっと、嫌だよ。やめて、今すぐやめてーーー」

 

こんな世界には行きたくない。でも。

 

「転生開始!」

 

この時俺の足元が開いて俺は見事に落ちていった。

 

「え、何。お、うわわわわ~~!」

 

 

これから最低で最悪と言われる、

ドS transformationバトルワールドの世界で俺の2度目の旅が始まっていく。

 

 

 

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