殺すなら、死ぬまで殺せ、鬼殺隊   作:茨月

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大変お待たせいたしました。
書いてて思いましたね。短期間で投稿し続けるほかの皆様方が改めて凄いってことに。
本当に凄くない?
多分これからも投稿頻度に期間が空くと思いますがどうかご了承ください。中々進まないのよね。書きたい部分はスラスラ書けるのに。


肆殺

目を覚ますと見慣れた天井が目に入った。

体を起こすとそこは私がお世話になっている屋敷の自室だった。開いた窓からは鳥の鳴き声が聞こえてくる。

寝疲れか体を起こす時少し呆けたが、直ぐにあの夜の惨劇を思い出す。

そういえばあの後どうなった?最後の記憶は村長が、村人が鬼になり神座無慙に殺されたところだ。

そもそも私は一体どれくらい寝ていた?

 

「あら?しのぶ、起きたのね」

 

声がした方に顔を向けると、そこには屈託ない笑みで微笑む唯一の姉、胡蝶カナエが入口に立っていた。

 

「姉さん!あ、あの、鬼は、村はどうなったの!」

 

姉を視界に入れたなり、直ぐに問い質す胡蝶しのぶ。ベットから慌てて降りようとすると胡蝶カナエからやんわりと留められた。

 

「落ち着いて、ね。丸二日寝ていたから心配したのよ。お医者様が言うには疲労のせいだってね」

「丸二日!でも姉さん、あの村は?…あの、あの男は?」

「え、あの男?…あぁ!神座くんのことね!」

 

……え?

今、姉はなんと言った?神座『くん』だと!?

あの傍若無人の目つきの悪い最悪な男にくん付けだと!

 

「まぁ、しのぶったら!なんでそんなこと早く言わないの?神座くんとお友達だなんて!」

「友達!?そんなわけないじゃない!何言ってるの姉さん!」

 

あまりの天然な言い分に思わず声を上げる。

まさか、あの男と友達?ありえない。とんだ勘違いである。

姉には失礼だがこの天然さはどうにかならないものか。前々からこの姉からの天然に振り回されてきた胡蝶しのぶは内心ため息をついた。

 

「そんなことよりあの男ことを知ってるの?」

「ええ知ってるわよ。彼とは同期になるし、それに何回かあってるもの」

「本当に!?」

「本当よ。あの最終選別は特に悲惨だったもの。それに任務でも一緒になったこともあるわよ」

 

 

 

あの当時の最終選別を思い出す。

藤の木で囲まれた藤襲山で7日間そこに放り込まれた鬼に喰われず生き残る。そうすれば鬼殺隊に入隊することができる。

その時の参加人数は今までの比にならないくらい多かったそうだが生き残りは私と彼を含めた数人だった。

最初、藤襲山に訪れた彼に参加者の殆どはその雰囲気に呑まれた。

怨念を体現したかのようなその姿は他者をあっという間に染め上げた。鬼という悪は根絶させなければならない、という意思が勝手に身体の自由を奪ってくる。

元々、鬼殺隊に入隊希望をするものは大抵身内などを鬼に殺され恨みを持つものだ。

だが最終選別では生存率は低い。その事実を前に最終選別を慄く者も少なくない。しかし、それらが神座無慙に呑み込まれた。あとは、みな刀を構えるのみ。

そうして最終選別は始まった。

神座無慙が開始と同時に飛び出す。

入口付近で待ち構えていた鬼達が飛び出してくるが瞬く間に斬り伏せられる。

それに呼応するかのように他の者も次々と続いていく。

殴られ、抉られ、喰われ、殴り、抉って、切り刻む。

選別が始まって早々に起こる殺し合い。

斬撃音。怒号。悲鳴。血肉が舞う音。

とてもじゃないが普通ではありえない。待ち伏せしていた鬼をどうにかして切り抜けたあとは7日間生き残るための方法を模索していく。

鬼から生き延びるために朝日をいち早く迎える東の方向へ。生きるために必要な食料のため水場へ。

そうした選択肢を無視して走る。鬼を殺す為に。

正面から鬼へ向かっていって倒せるなら苦労はしない。初日だけで参加者の過半数は還らぬ人となった。

神座無慙は元凶にして最後まで生き残った。途中、胡蝶カナエとも遭遇したが会話も交わさなかった。ただ、鬼と対峙していた時にどこからともなく現れて、その鬼を殺していった。

胡蝶カナエは数少ない神座無慙の雰囲気に呑み込まれなかった人だ。

呑み込まれなかった人達はこの異常な雰囲気に警戒を走らせた。

この出来事があったからこそ、恐怖を飲み込み、いつも以上に集中することができた。

無論、警戒をした者の中にも還らぬ人となったものがいたが、生き残った人数の割合としては、いや、神座無慙以外はこの者たちだった。

こうして、藤襲山の鬼が殆ど殲滅し尽くされる事態となった異例な年として噂されることになった。

 

 

 

そんなことを思い出しながら胡蝶カナエは目の前の妹を見る。こんな話などしない方がいい。

そんなに神座くんが私の顔見知りだったり、同期だったりを聞いて信じられないようで胡蝶しのぶ混乱しているようだった。嘘だ、有り得ない、と呟いている。

 

「しのぶ。しのぶ。村のことなんだけどね…。」

 

胡蝶しのぶの頭に手を乗せて目線を合わせる。

これから酷な話をする。そのためにもしっかりとした心構えをして欲しいのだ。

胡蝶しのぶも村のこととなれば、醜態を晒している場合ではない。覚悟を決めて姉の話を待つ。

胡蝶カナエもそれが分かったからこそ話し始める。

 

「あの村の事なんだけどね、まず生存者は0人よ」

 

それだけで暗い顔になる。だが話は聞かなければならない。続きを促す。

 

「討伐対象の鬼は神座くんによって討伐済み。だけど、厄介だったのがその鬼による血鬼術。その効果は己の肉片を人間に埋め込む。それによって自身が殺されても、その肉片が宿主の人間を喰い殺して復活する。隠からのお話によると神座くんから聞いた情報よ」

「そ、そんな。何とかならなかったの?その肉片を手術で取り出すとか…」

「無理よ。肉片が埋められてた場所は全て心臓にあったのよ。流石にこればかりはどうしようもないのよ。報告によると全てのご遺体には左胸への刺突痕と頭部の切断。つまりその肉片の確殺と万が一鬼となった時の対処ね」

 

改めて認識すると鬼に対する殺意が確実にものをいっている。

人は心臓を刺されるだけでも死ぬのに、そこから丁寧に首まで落としている。

 

「さらに、村の中には鬼に協力していた人もいたらしいの。そうよね、しのぶ?」

 

あの村を調べたところ、村とは関係のない人や鬼殺隊隊士の遺品が見つかったそうだ。

 

「…うん。でもあの人はそれを許さなかった。1度やり始めると同じことを繰り返すからって」

 

あの時を思い出したのか身体が小さく震える。鬼が人を食うところは何度も見た。始まりは私たちの両親が鬼に襲われたその時からだ。それからこの鬼殺隊に入ってからも今となっては当たり前のように、何度も。

だが、人が人を殺すところは見ていない。伝聞で犯罪が起きたなりした事が流れてくるがそれだけだ。

それも鬼以上に、冷たく寒く絡み付くような殺意と共に行なわれたから震えるのを止めるのは無理という話だ。

するとふわりと姉に抱かれる。

 

「大丈夫。貴方は何にも悪くないもの。本当は殺す必要なんてないけど、あの人はズレている。はずれてるの。」

「そ、そんな!じゃあっ…」

「最初、初めて見た時から感じていたの。彼は鬼に、鬼に関するモノへの対する怨念が違うの。それしか持ってないかのように」

 

彼ははずれてる。言葉にしてみるとその通りだと胡蝶カナエは思った。

まあ、こんなことを今言ってもしょうがない。

 

「それは置いといて。しのぶ。姉さん聞いたわよ〜。任務帰りに勝手に神座さんの任務に着いて行ったこと。彼は甲なんだから任務が難しいのは当たり前よ。今回はたまたま運が良かっただけなんだから。あまり危ないことはしないでちょうだい」

 

今まであった雰囲気を水で流すかのように注意する。

実際問題、任務は隊士の実力に見合ったものわを宛てがう。今回はただ運が良かっだけだ。常時であれば殉死していたことだろう。

その事を噛み締めていかなければこの先はまずない。

 

「うん。しのぶも反省していることだし、あとはゆっくり休むだけね!」

「分かった。あとね、やりたいことが見つかったの」

 

最後に頭を撫で部屋から出ていこうとする姉の裾を掴む。

前々から試していたことがあったが今回を機により集中していきたいことがある。

他の人より小柄で非力な私は鬼の首を切るのにも苦労した。

周りからもお前では鬼は切れないと散々言われてきた。

最愛の姉に着いてここまで来たがそろそろ限界だということも自分でも分かりきっている。そこで私は代案と言うべきではないが藤の花に目を付けた。

鬼は藤の花の香りを嫌う。そこから何か得られるのではないかと仮説を立てた。

以前から少しづつその研究を行ってきた。しかし、今までのように任務を行っていればさらなる研究の時間が取れないし、死ぬ可能性もある。無理を承知で上に掛け合ってみようとも思っていたが中々一歩踏み出す勇気がなかった。

だか、今回のような事例だったときに特効薬なるものを作れたらどうだ?

そうすれば人を殺す必要もなくなる。つまり、彼の犠牲にならなくて済むのだ。

その事を姉に話せば、考え込むような仕草をしながらも笑顔で承諾してくれた。

 

「大丈夫よ。しのぶは今まで頑張ってきたの姉さんは見てるもの。きっとやり遂げることが出来ると思うわ!」

「うん!私きっとやり遂げてみせる!」

 

姉にそう言われて嬉しそうに胡蝶しのぶは笑った。

 

「伝令!伝令!胡蝶カナエ!本部ヘ招集!本部ヘ招集!」

 

突然鳴り響いた大音声でその場から飛び上がる。

そちらの方を向けば開け放たれた窓枠に1匹の鎹鴉がとまっていた。

 

「あら、一体どうしたのかしら?」

 

胡蝶カナエは窓際に寄って鎹鴉を撫でながら疑問を問う。

鎹鴉はその掌に頭を気持ち良さそうに擦りつけながらも招集以外は答えなかった。

この様子では答えは本部へ行くことでしか分からないだろう。

 

 

 

胡蝶カナエが本部への招集に応じるとそのまま部屋の一室へと通された。

部屋に入ると既に先客がいた。

不機嫌そうに眉をひそめながらも待機していたのは神座無慙だった。目にした時は大抵血に塗れていたがやはりこのような場では綺麗にしたのだろう。血の匂いはあまりしなかった。

ただ何故この場に呼ばれたのかは未だ分かっていない。

同じく呼ばれている神座無慙との共通点といえば同期というくらいだけ。任務で一緒だったときに何かあったのかと言えるかもしれないが特に招集をされるようなことはしていないし、他の人と任務が一緒だったこともあるから限りなくその可能性は低い。

とりあえず立ったまま悩んでいてもしょうがないので、彼に声をかけながら隣に座る。

 

「こんにちは、神座くん。怪我とかは大丈夫?」

 

見かける度に割と怪我をしている印象が強かったためそのように聞くが、パッと見怪我をしている素振りも見当たらない。

当の彼は不機嫌な顔のままこちらに視線を向けるだけで返事はない。

そのまま会話は続ける。彼はあまり無駄口を好まないようで中々応えがないことを分かっているからだ。

 

「そういえばこの前の任務、私の妹がご迷惑をかけたみたいね。ごめんなさいね、妹が無理言っちゃって。ただね、あまりしのぶを怖がらせないでね。」

 

次に神座無慙に会った時に絶対に言っておきたいことだった。確かに妹が勝手に任務に同行して迷惑をかけたのは悪いが、妹を怖がらせるのは妹を溺愛する姉として許せない。

笑顔に圧を込めて顔を向ける。

決して怒っている訳ではないのだ。ただ、妹を怖がらせた神座無慙を見つめる。

いい加減鬱陶しかったのか神座無慙が口を開く。

 

「俺が何をしようが勝手を言われる筋合いはない。鬼を殺すのに恐れが必要か?」

「違うわよ。鬼じゃなく神座くんが怖いのよ」

「尚更知らんな」

 

そう言い切り捨てる。

そう会話を交わしていると部屋の外から話でも聞いていたのか、タイミング良く声が襖の向こうからかかってくる。

 

「お館様のお成りです」

 

頭を下げる。

チラリと隣を盗み見すると神座無慙も同様に頭を下げていた。

…顔は不機嫌な顔のままだったが。

流石にこれは不敬ではないかと考えたが、部屋にお館様と呼ばれた方が入ってきたので直ぐにそちらへ意識を戻す。

 

「顔を上げていいよ」

 

人の心に安らぎを与えるような優しい声がかけられる。

その声に従うままに顔を上げると優しげにこちらを見つめる顔があった。

 

「はじめまして、だね。私は鬼殺隊九十七代目当主、産屋敷耀哉という。皆からはお館様と呼ばれている。是非そう呼んで欲しいな」

「かしこまりました。お館様」

 

彼の安らぎの声は自然とそう言われるままに従わせる。

気づけば既に信用たり得る人物として信頼を置いていた。

なるほど、噂には聞いていたが素晴らしいお方のようである。

 

「この度は招集に応じてくれてありがとう。カナエ。無慙。読んだ理由については簡単だ。君たちを柱に任命したい」

「っ本当ですか?」

「うん。是非2人には柱に就任して欲しいんだ。今も世に鬼が蔓延っている。そのためにも2人の力を借りたい。お願いできるかな?」

「承知しました。謹んでお受けいたします」

 

鬼殺隊として最高位に値するのが柱。

その柱として認めてもらえ嬉しく思うと同時に再び頭を下げる。

産屋敷耀哉も色よい返事が貰えたことで嬉しくなったのか、雰囲気も明るくなる。

 

「無慙もどうだい?受けてくれるかな?」

 

そういえば今の会話に一言も神座無慙が入っていなかった。

再び彼を見るとまだ眉にしわを寄せていたがまだ先程のような不機嫌さは消えていた。

 

「いいだろう。やることは変わらん。今も昔も、そしてこれからも鬼を殺すだけだ」

 

ちょっ…。

あまりにもな言い方に注意しようとするが産屋敷耀哉に止められる。

 

「大丈夫だよ、カナエ。無慙、君が言うことも分かる。だけどね、鬼を殺すだけではない。我々鬼殺隊は人を護るために鬼を、鬼舞辻無惨を倒すんだ。君は少し過激なところがある。そこは気をつけなさい」

 

すごい。

正面から彼を注意したのは初めて見た。

誰も彼も私が見た中では彼に注意をする所など見たことがない。それも彼の様子が末恐ろしいからだ。

鬼を探し出して殺す、殺すまでの過程は全て無視、ただただ殺す。そのような隊士を見て誰も近寄ろうとしない。任務外の時だって直ぐにその場を去り次の任務へ向かう。

そのような場面を見ているからこその感想だった。

ただお館様の言うことに気になる点があった。

 

「恐れながらお聞きしてもよろしいでしょうか、お館様。その鬼舞辻無惨とは一体…?」

「そうだね。あの男はこの鬼殺隊がある原因の根幹だよ。鬼舞辻無惨、この男は人を人喰い鬼に変え、もう長年生き永らえている鬼の首魁だ。この男を倒さない限り終わりは来ないんだ」

 

全ての元凶、そのように聞き、隣から怒気が伝わってくる。

やはり鬼のこととなると不機嫌になるようだ。先程よりもより顔が恐ろしいことになっている。

お館様もお館様だ。多分こうなることも見越して今も悠々と微笑んでいる。

ちょっとながら、いや結構隣にいて辛いのですがそれは。

これはお館様の前でも態度が殆ど変わらない神座くんが凄いのか、神座くんのこの態度を目の前にしてもにこやかにしているお館様か凄いのかどっちだろう?

 

「では、これから就任の義にあたろうか。もう既に先達の柱が待っているだろう。あまり待たせてはいけないね」

「え、もうですか?」

 

さらに、このまま話を進める。多分凄いのはお館様だろう。

ふと疑問に思った。確か柱になる条件としては、鬼を五十体倒すか、鬼の中でもトップクラスの危険な存在、十二鬼月を討伐するのどちらかだ。十二鬼月を倒したのであれば何かしら全体に通達は来るだろう。しかし、ほぼ休みなく任務を遂行している彼は既に五十体はとうに超えて倒しているだろう。ならば、このタイミングはおかしい。私としても多少は他よりも強いという自負があるが、彼の強さはそれ以上だ。そんな彼と私が同時期に柱に襲名?どうしてだろう。

そんな私を傍目に産屋敷耀哉は退出を促す。

 

「柱とて時間はより限られてくる。今日は半年に1回の柱合会議だ。大丈夫。皆優しいから直ぐに受け入れてくれるよ。では行こうか」

 

 

 

そのまま私たちは、また別の部屋に通された待機を命じられた。呼ばれたら出てくるように言われたけど大丈夫かしら。

 

「やあ、私の可愛い剣士(こども)たち。また、皆の顔を揃って見れることを嬉しく思う」

「お館様におかれましても、御壮健で何よりでございます。お館様の益々の御多幸を切にお祈り申し上げることと致します」

 

部屋の外、縁側にあたる場所とそこから見える美しく整えられた庭。そこでは他の柱達が集まっていた。

 

「さて、早速だけれど今回新たに加わる柱たちを紹介したい。仲良くしてくれるかな?」

「なんと!新たに柱が加わるのであれば心強いこと他なりません!」

「そうかい?なら安心だね。それでは早速紹介しようか。まず1人目、花柱、胡蝶カナエ。こちらへ」

 

言われるがままに部屋から登場する。

ほう、など感嘆する声と共に値踏みされる目線を向けられるがあまり気にしなかった。

胡蝶カナエは世間一般に見て大層美しい女性である。本人はあまり気にしてはいないがやはりそういった目で見られることも多かった。そこは妹の胡蝶しのぶが威嚇をして守っていたが当の本人はまだ姉離れ出来ない可愛い妹だな、と思っていた。そういった経緯からあまり視線を気にするということはなかったのだ。流石に一般常識はあるが。

だが無論、ここは数多の鬼を滅してきた鬼殺隊最高位の剣士、柱。ただそのような俗な考えだけを持つものはいない。

 

「胡蝶カナエ。君を花柱として任命したい。どうかその力を持って人々を鬼から護ってほしい」

「御意。まだ若輩者の身でありますが精一杯務めさせてもらいます」

 

産屋敷耀哉の前で跪き、拝命承る。

それを見て産屋敷耀哉も先程の会話よりもさらに微笑みを強く浮かべる。

まず1人目、となれば今回柱になるのは複数人いることになる。

鬼殺隊は死亡率が高く顔を入れ替わりも激しい。そんな中戦力になる人物が複数人にいるとなれば、次はどのような人物だろうかと期待は高まる。

 

「さて、それでは2人目に来てもらおうか。怨柱、神座無慙」

 

瞬間、その場に緊張が走る。

そっと柱たちが並んでいる横に居座った胡蝶カナエもその有り様に疑問を浮かべる。

そうしてそのような中、その場に神座無慙が現れる。

 

「さて、神座無慙。君を怨柱として任命したい。君のその力をどうか我々に貸して欲しい」

 

流石に神座無慙といえどもその場の状況が分かっているのか、先程の胡蝶カナエと同様に跪く。

そうして神座無慙が口面で見えない口を開こうとする瞬間、声が合間にはいってくる。

 

「突然の無礼を失礼ながら申し上げる!私はその男を柱として認めることは決して出来ません!」

 

 

─待って。

さっき皆が認めてくれるって言ったこと、いきなり全否定されてるじゃない。

 

 




〜大正コソコソ噂話〜
カナエ「柱に任命されるとなるとより気合いを入れなくちゃね!それにしても神座くん流石にあの場ではわきまえるのね。それでは今回の大正コソコソ噂話!実は今回産屋敷家には、鎹鴉から連絡が来た1日後に着いたのだけれど神座くん、実は私よりも早く連絡を受けていたのにも関わらず途中で鬼を倒していたから着いたのが私と殆ど同じくらいだったらしいの。凄い仕事熱心なのね!」
無慙「次回『緊迫した柱合会議』」




あと色々考えているのですが、誰をどう生かしてどう処理しようかなと。どう関わりを持つかなど。そこもまあまあ時間がかかりますね。
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