はやくも文化祭開始です!
学園祭当日。
あのあと、坂本君が協力してくれたおかげで、無事に準備は進んだよ。
・・・中華喫茶なのに、名前はヨーロビアンだけど。
「そういや坂本君、この布はどうやって用意したの?」
テーブルとして、Fクラスの汚いみかん箱を使うわけにもいかないから、綺麗な布で隠してテーブルとして使ってるんだけど、これはどうやったのかな?
「ん?ああ、これは稗田が持ってきてくれた奴だぞ。」
阿求ちゃんか。
それなら納得だね!
「そういえば、厨房の方はどうなってるのかな?」
店の外観を取り繕っても、出すものが美味しくないとダメだもんね。
ムッツリーニ君担当だけど、どうしたのかな?
「・・・・・・心配無用。」
「お、ムッツリーニ君。問題はないの?」
「・・・・・・(コクリ)上出来。食べてみろ。」
ムッツリーニ君は、お盆に載った胡麻団子を差し出してくる。
食べていいんだよね?
「お、私も貰っていいか?」
「私もいいですか?」
「・・・(コクコク)」
「「「じゃあ、いっただきまーす!(いただきます。)」」」
3人で団子を食べる。
ほわぁ、これは確かに美味しい・・・!
表面はカリカリで、中はモチモチだし、甘すぎないのもいいね!
幸せだな~!
「・・・おっ、団子の試食やってるの?なら僕も『残念だな、これは三人用なんだぜ(パクッ)』ちょっと魔理沙!2つ食べるなんて酷いよ!」
吉井君、ドンマイだね。
4つの胡麻団子は魔理沙がふたつ食べちゃったし。
「僕も食べたかったなぁ・・・(´・ω・`)。」
吉井君が悲しみにくれている。
「あ、まだ有りましたよ。」
「姫路さん、ありがとう!」
すると、姫路ちゃんが4つの胡麻団子が載った皿を持ってきてくれたね。
よかったね、吉井君。
「!!?ちょっと待て、それは食べちゃダメだ!」
あれ、魔理沙がなんかものすごく慌てた感じで吉井君を止めてる。
どうしたのかな?
「魔理沙はさっき食べたんだから、僕がこれ食べたっていいじゃないか!いただっきまーす!」
「待て、本当にストッ・・・」
「ふむふむ、表面はゴリゴリ、中はベタベタ、甘すぎず、酸っぱすぎる味わいがとっても・・・んゴパッ(バタン)」
え?
ありえない声をだして、吉井君が倒れた。
「「「・・・・・・。」」」
場を沈黙がつつむ。
えーっと・・・。
「だからダメだと言ったんだぜ・・・。あれは、私が作った失敗作だったのに・・・。」
ゑ?
このクラス、殺人料理人が二人もいたの・・・?
「というか、あの皿には食べないようにと注意書を書いた紙を貼っておいたはずなんだか・・・。」
「え?私が見た時にはその紙、ありませんでしたよ?」
「・・・あれ、これじゃない?」
それっぽい紙が床に落ちてた。
「・・・でも、何で置いておいたの?」
「タイミングを見て廃棄しようとしたんだけどな・・・。」
「とりあえず、これは廃棄し『おっ、旨そうじゃないか。どれどれ(パクッ)』・・・あっ。」
横から来た坂本君が流れるような動作で団子を口に運び、流れるようななめらかな動作でダウンする。
・・・南無三。
「ところで、材料は何を使ったの?」
「・・・ええと、まずはそこに生えてた赤と黄色のマーブル模様のキノコと」
「・・・これはいますぐ廃棄しましょう。」
「「「異義なし。」」」
阿求ちゃんの提案に、みんな賛成する。
二人とも、大丈夫かな・・・?
「「またまた死神が怒られてる・・・はっ!?」」
あ、目覚めた。
「吉井君、坂本君、大丈夫?あれは魔理沙が作った失敗作だったみたいだけど・・・。」
「「まあ、風見先生のアレよりは、全然マシだったからね。(からな)」」
本当にトラウマだったんだね・・・。
と、もう召喚大会の時間だね。
行かなくちゃ。
「じゃあ、私は召喚大会に行ってくるね~!」
「あ、いってらっしゃい。頑張ってくださいね。」
「おう、行ってこい。」
「頑張ってね!」
みんなの声を聞きながら、お姉ちゃんとともに、召喚大会に向かうよ!
「これより、召喚大会の一回戦を始めます。出場者は前に出てきてください。」
「お姉ちゃん、頑張ろうね!」
「ええ、頑張りましょ。」
今の私はやる気充分だよ!
一回戦は数学みたい。
「・・・あら、さとりさんでしたか。私も負けませんよ!」
「星、空回りしないでよ。」
「大丈夫です!数学は得意科目なので、この毘沙門天の威光のもと、ひれふさせてみせます!」
「・・・不安だなあ。」
相手は・・・以前魔理沙とひきわけた虎丸さんと、知らない人だね。
でも、親しいのはわかるよ。
「こいし、早速行くわよ。」
「うん!」
「「サモン!」」
「こちらだって負けませんよ!」
「「サモン!」」
みんなが召喚獣を呼び出す。
えーと、みんなの点数は・・・
『Bクラス 古明地さとり 数学 211点 & Fクラス 古明地こいし 数学 178点』
VS
『Bクラス 虎丸星 数学 419点 & Cクラス ナズーリン・ペンド 数学 135点』
結構差があるね・・・。
私とお姉ちゃんの点数を足しても、虎丸さんに及ばないし・・・。
ナズーリンさんの武器は・・・なんだろ?
なんか曲がった棒みたいなのを持っているけど、あれが武器なのかな?
「こいし、星さんは私が引き受けるから、こいしはナズーリンさんを倒してちょうだい。」
「わかったよ~!」
ナズーリンさんなら、私の点数でも上回ってるし、なんとかなるかな?
まあ、虎丸さんの流れレーザーは怖いんだけどね。
「では、早速決めさせてもらいますよ!商品券のためです!」
虎丸さんはレーザーを放つ。
やっぱり、軌道が読みにくいね・・・。
でも、お姉ちゃんはその全てを回避し、時々ハート型の弾を撃って削っていってる。
さすがお姉ちゃん!
「こいし、早く加勢しなさい!こう見えて、結構ギリギリなのよ。」
「あ、ごめん!」
ナズーリンさんを倒さないとね。
触手のようなものと曲がった棒が、互いを倒そうと動く。
点数の差があるおかげで、私が今は押してるよ!
「くっ、厳しいね・・・。」
「そっちも操作、うまいね。」
「・・・まあ、Aクラスの時に少し慣れたからね。」
「ナズ、大丈夫ですか!?」
「・・・こっちの心配もいいけど、しっかり当ててよね。」
「こっちはしっかりやってますよ!相手が凄いんです!」
「そうだよ、お姉ちゃんがすごいんだよ!」
「こいし、恥ずかしいから向こうの会話に割り込むのはやめなさい・・・。」
だってお姉ちゃんはすごいんだもん。
それに、口を挟みながらもしっかり召喚獣も動かしてるからね。
「これで・・・っと!」
「・・・なっ!?」
私の触手を受け止めたナズーリンさんの召喚獣に、足払いをかけてバランスを崩させる。
うん、チャンス!
武器をナズーリンさんに突き刺し、点数を削り取る。
「ぐっ・・・!あとは任せたよ、星!」
「ナ、ナズーリンー!!」
『Fクラス 古明地こいし 数学 141点 & Cクラス ナズーリン・ペンド 数学 0点』
ちょっと削れたけど、なんとか倒せたね!
お姉ちゃんは・・・
『Bクラス 古明地さとり 数学 173点 & Bクラス 虎丸星 数学 244点』
すごい、だいぶ点数差が縮まってるよ!
私も加勢に・・・
「・・・こいし!右に飛びなさい!」
「・・・えっ?えいっ!」
お姉ちゃんが突然、右に飛べと言ってくる。
よくわかんないけど、お姉ちゃんだし、理由はあるはず!
すぐに飛ぶ。
すると、一瞬前まで私がいたところに、太いレーザーが突き抜けてった。
「二人とも外しましたか・・・。」
「おしいですね。ですが、かなりいい手だったと思いますよ。私の接近の瞬間、こいしが射線上に入るようにレーザーを放つのは。」
言葉とともに、お姉ちゃんが至近距離でハートの弾幕を放つ。
避けられるはずもなく、被弾する虎丸さん。
これで勝ちだね!
『Bクラス 古明地さとり 数学 117点 & Bクラス 虎丸星 数学 0点』
「ああ、商品券がぁ・・・。」
「まあ、しょうがないよ。星にしては頑張ったよ。」
「ちょっと!星にしてはってどういうことですか!」
ずーんとへこむ虎丸さんと、それを慰める(?)ナズーリンさん。
「勝者は古明地姉妹ペアですね。4人とも、お疲れさまでした。」
先生が、私達の勝利を告げてくれる。
「やったね、お姉ちゃん!」
「ちょっと、だから抱きつくのはやめてって・・・」
嬉しくて、ついお姉ちゃんに抱きついちゃったけど、しょうがないよね!
これで、1回戦突破だよ!
いかがでしたか?
魔理沙の団子は姫路ちゃんの料理に比べて致死量は低いですがものすごい危険なのは変わらす。
それと、しばらく明久視点と交互になります。