古明地こいしとFクラス   作:こいし金二

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タイトルのネタがなくなってきた…。


第五十三話「テスト勉強!」

 

 

 

「ただいまー。葉月、いる?」

 

そして場所は変わって美波ちゃんの家。

 

「わわっ、お姉ちゃんですかっ。お、おかえりなさいですっ。」

 

美波ちゃんが玄関のドアをあけて呼びかけると、葉月ちゃんがちょっと慌てたように出てくる。

葉月ちゃんと会うのは学園祭以来かな?

 

「あれ?葉月今、お姉ちゃんの部屋から出てこなかった?」

 

「あぅ・・・。葉月一人で寂しかったから、お姉ちゃんの部屋に行って・・・。」

 

「ぬいぐるみでも取ってこようと思ったの?それくらい、お姉ちゃん別に怒らないのに。」

 

「そ、そうですか?お姉ちゃん、ありがとですっ。」

 

微笑ましい姉妹のやりとり。

美波ちゃんって、葉月ちゃんの前では優しいお姉ちゃんって感じだよね~。

まあ、私のお姉ちゃんにはかなわないけど!

 

「葉月ちゃん、こんにちは。」

 

「あっ!バカなお兄ちゃんですっ!」

 

一段落したのを見計らって前に出て挨拶した吉井君が、葉月ちゃんにだきつかれてる。

吉井君のみぞおちあたりに葉月ちゃんの頭があるから、だきつかれた瞬間、腹パンされたような顔してたけどね。

その後私達にも気づいたみたいで、挨拶してくる葉月ちゃん。

 

「こーら葉月。そんなにアキにくっついてたら入れないでしょ?」

 

「じゃあ葉月が案内しますっ!こっちですっ!」

 

「まあまあ葉月ちゃん、そんなにひっぱらなくても・・・ん?」

 

吉井君の目線の先には、さっき葉月ちゃんがでてきた部屋の扉。

美波ちゃんの部屋らしいけど、吉井君は何が見えたのかな?

 

「ち、ちょっとアキ!何見てんのよっ!」

 

・・・どうやらよっぽど見られたくないみたいで、一瞬で吉井君の人体の急所に攻撃を叩き込み、両手の間接を外す美波ちゃん。

 

「いい!?この部屋はぜっっっったいに、入ったらダメだからね!」

 

両手でバタンと扉を閉め、修羅の形相でそう言う美波ちゃんに対してこくこくと頷く吉井君。

まあ、誰にでもひとつやふたつ見られたくないものはあるもんね。

興味あるけど・・・もしかして吉井君の写真でも飾ってあるのかな?

 

「とりあえずみんなは準備をしておいてちょうだい。ウチはテーブルを用意するから。」

 

そう言って、美波ちゃんがテーブルを用意しに別の部屋に。

 

「あれ?テーブルなんて出して、トランプでもするですか?」

 

それを見て、葉月ちゃんはトランプをするって思ったみたい。

まあ、私達の目的は勉強なんだけどね。

 

「ごめんね葉月ちゃん、私達はこれから勉強会をするんだよ。」

 

「あぅ・・・。なら葉月、お部屋で静かにしてます・・・。」

 

「待った葉月ちゃん。もしよかったら、僕達と一緒にお勉強やらない?学校の宿題とか、予習とかはある?」

 

私が説明したら部屋にいこうとした葉月ちゃんを、吉井君がひきとめる。

まあ、私達が来ただけで嬉しそうだったし、聞き分けが良すぎるのもどうかと思うもん。

私は吉井君に賛成かな。

 

「葉月も一緒にお勉強していいんですか?」

 

「うん、みんなもいいよね?」

 

「まあ、1人に教えるのも2人に教えるのも労力的には変わらないしな。」

 

「雄二、それは僕が小学五年生並みの知能だって言いたいのかな?」

 

「もちろん、私も構わないよ~。」

 

「私も成績いい訳じゃないが、小学生レベルなら教えられるぞ。」

 

「・・・保健体育なら教えられる。」

 

ムッツリーニ君、その発言はギリギリ(アウト)だよ。

とにかく、みんな賛成したから葉月ちゃんも一緒に勉強することに。

葉月ちゃんは勉強道具を取りに行くのか、部屋を出てく。

 

「お待たせ、テーブルを持ってきたわよ。」

 

入れ違いになるように入ってきた美波ちゃん。

両手でテーブルを持ってる。

 

「手伝わなくて良かったのか?まあ、部屋に飾ってある誰かの写真を見られたくなかったという理由ならいいが。」

 

「さっ、坂本!?まさかアンタ、部屋の中が見えてたの!?」

 

「いや、冗談のつもりだったんだが・・・。」

 

美波ちゃん、吉井君の写真(多分ムッツリーニ君から買ったんだと思う)を飾ってるのか~。

乙女なとこある~!

 

「ところで、夕飯はどうする?」

 

「・・・何か作る?」

 

「僕は別にそれでもいいけど。」

 

吉井君とムッツリーニ君がそう言う。

確かに今は5時くらいだし、いい時間だもんね。

美波ちゃんは私とかと違って料理出来るし、美波ちゃんが作るのかな?

 

「今日はピザでも取りましょ。作る時間が勿体ないし。」

 

「そうですね、特に明久君は頑張らなくちゃいけませんから、ご飯を作っていちゃダメですっ。」

 

美波ちゃんと姫路ちゃんの吉井君を気遣う発言。

でも意外かな、美波ちゃんが作るんじゃないかなって思ってたもん。

 

「なんじゃ、ワシはてっきり島田が手料理を振る舞うのかと思っておったのじゃが。」

 

「昨夜、プライドを打ち砕かれたからちょっと、ね・・・。」

 

「なるほどのぅ。」

 

美波ちゃんの言葉に私も納得する。

あー、確かに昨日のパエリアは美味しかったし、昨日の美波ちゃんは沈んだような顔してたしね・・・。

 

「おまたせしましたですっ、葉月も勉強道具を持ってきましたっ!」

 

勉強道具の準備をしてると、葉月ちゃんが帰ってくる。

事情を知らない美波ちゃんに、葉月ちゃんも一緒に勉強することを説明し、いざ勉強はじめと思ったんだけど・・・。

 

「えへへ、葉月はここですっ!」

 

葉月ちゃんが座ったのは吉井君の膝の上。

 

「こら葉月、そこにいたらアキの勉強の邪魔になっちゃうでしょ。」

 

当然注意する美波ちゃん。

 

「大丈夫だよ美波、これくらいなんでもないから。」

 

「それならいいけど・・・変な気はないでしょうね?葉月に手出したら、どうなるかわかってる?」

 

「イエス、マム。毛ほどもそんな気持ちはございません。」

 

まあ、吉井君がいいって言うならいいよね!

さすがに吉井君も葉月ちゃんに変なことはしないと思うし!

さて、私は阿求ちゃんに私が苦手な現代文について教えて貰おっかな!

 

 

 

 

 

 

 

 

そうやって特に何か起こるでもなく2時間ほど勉強してピザを食べ、さらに勉強して時間は進み・・・。

 

「ん?もうこんな時間か。そろそろ今日は終わりにするか。」

 

坂本君の声で時計を見ると、針は9時半を指していた。

 

「なんじゃ。あっという間じゃったな。」

 

「外もいつの間にか暗くなっているな。」

 

「・・・集中していた。」

 

坂本君の一言でみんな鉛筆を置く。

集中してたし、まだ8時くらいかなって思ってたよ。

 

「それなら、続きは明日するとして、そろそろお開きにするか。」

 

「そうですね。ありがとうございます、美波ちゃん。」

 

「こっちこそ助かったわ。ほら葉月、お礼を・・・葉月?」

 

「zzz・・・」

 

「あはは、どうやら寝ちゃったみたいだね。」

 

いつの間にか、葉月ちゃんは吉井君の膝の上で寝てたみたい。

やっぱり落ち着くのかな?

 

「こら葉月、起きなさい。アキが帰れないでしょ。」

 

「んぅ・・・。帰っちゃいやです・・・。」

 

美波ちゃんが起こそうとするけど、葉月ちゃんは離れようとしないね。

吉井君のシャツ握ってる。

 

「アキが困ってるでしょ、いい加減にしないとお姉ちゃん怒るからね?」

 

美波ちゃんがお姉ちゃんらしく注意する。

優しいだけじゃなくて、厳しくも出来るのか~。

 

「お姉ちゃんにはわからないです・・・。お姉ちゃんはいつも一緒にいられるからいいです・・・。でも、葉月はこういう時しか、バカなお兄ちゃんと一緒にいられないです・・・。」

 

半分寝てる様子の葉月ちゃんのその発言は、多分本音。

さっきの聞き分けの良さもあって、私達はつい顔を見合わせる。

 

「あのさ美波、よかったら僕はまだもうちょっとやっててもいいかな?」

 

それを聞いて、吉井君が提案する。

まあ、私もそれがいいと思うよ。

 

「だな。今のチビッ子の台詞を聞いたら、明久は残るべきだよな。」

 

「ああ、私もそれがいいと思う。」

 

「・・・人気者。」

 

みんなもそう思ってるみたいで、吉井君を口々にからかってる。

吉井君も、悪い気はしないみたいな表情してるしね。

 

「そ、それじゃあ、悪いけどもう少し葉月に付き合ってもらえる?」

 

「うん。」

 

「あ、あのっ、それなら私も・・・っ!」

 

残ることにした吉井君に、姫路ちゃんがそう言い出す。

あ、もしかして、吉井君と美波ちゃんの関係が進むのに危機感抱いてる?

それなら、あの吉井君と美波ちゃんだし心配はいらないと思うんだけどね。

 

「え?ダメだよ姫路さん。女の子があまり遅い時間に出歩いちゃ危ないからね。雄二あたりにでも送ってもらって帰らないと。」

 

姫路ちゃんを心配して言う吉井君だけど、心配してることは多分わかってないんだろな~。

 

「俺が姫路を送るのは構わないが、それだけだと足りないな。俺が姫路、正邪、稗田を送るから、ムッツリーニは古明地、秀吉を頼む。」

 

「・・・心得た。」

 

「ワシは釈然としないのじゃが・・・。」

 

・・・まあ、木下君だと女の子にしか見えないもんね。

そのあともなおも食い下がる姫路ちゃんだけど、こういう時の吉井君は考えを曲げないからね。

結局坂本君の説得もあって折れた姫路ちゃん。

私はムッツリーニ君に送られて帰ったからどうなったかは知らないけど、正邪ちゃんの話だと、姫路ちゃんがなにかと理由つけて戻ろうとしてたのもあって、結局吉井君が追いついたみたいだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「姫路さん、昨日は大丈夫だった?」

 

「それが・・・。凄く怒られてしまいました・・・。」

 

翌日の昼休み。

帰りが遅かったらしい姫路ちゃんに吉井君が聞いたところ、怒られちゃってたみたいだね。

まあ、2日連続で帰りが遅かったら、そりゃ心配するよね。

どうやら、両親からの電話も無視しちゃってたみたいだし・・・。

 

「おかげで、週末まで学校以外では外出禁止になってしまいました・・・。」

 

あらら、それはまた・・・。

私には両親いないし、お姉ちゃんにはきっちり連絡してたからそういうことにはならないけど、やっぱ心配するよね・・・。

でも、そこでしっかり反省出来てるあたり、姫路ちゃんは立派だと思うよ。

 

「ところで、雄二は大丈夫だったの?」

 

「あ?まあ俺のお袋は何も言わねえからな。」

 

確かに雪乃さん、そういうのあんま気にしなさそうだもんね。

おおらかというかなんというか・・・。

 

「いや、そうじゃなくて。」

 

でも吉井君は別のことが言いたいみたい。

どうしたのかな?

 

「2日連続で女の子と夜遅くまでいたし、昨日は途中からだけど夜道で女の子と2人きりになってたんでしょ?霧島さんは怒らないの?」

 

・・・・・・おお、坂本君の顔にマジックででかでかと『やってもうた』って書かれてる。

 

「まあでも翔子にバレなければ『・・・雄二。今の話、詳しく聞かせて。』まあ待て翔子、これはお前が思っているような・・・」

 

タイミング悪いのか、霧島さんがずっと聞いてたのかはわからないけど、ちょうど来た霧島さん。

坂本君、非常に心配だよ。

 

「・・・言い訳は向こうで聞かせて貰う。」

 

そのまま坂本君&霧島さん退場。

その直後、吉井君の携帯が、メールの着信を知らせる。

吉井君が開いたメールは坂本君からで、件名が『たすてけ』、本文はナシ。

きっと助けてって打ちたかったんだと思うと、涙が・・・。

 

「・・・あの、教えられる2人が来られなくなってしまったこの状況で言い出すのもなんですが、実は私も週末まで用事が入ってしまい、行けないんですよね・・・。ごめんなさい・・・。」

 

さらに阿求ちゃんも用事で来られないみたい。

 

「これは今日は厳しそうじゃな・・・。」

 

「・・・だな。坂本も阿求も瑞希もいないなら、教えてくれる人がいないぜ。」

 

木下君と魔理沙がそう言う。

坂本君は私達の心の中で生き続けてるけど、それじゃ勉強はどうしようもないもんね。

 

「そうなると勉強会は中止か・・・。困ったな・・・。」

 

「・・・吉井。」

 

「うわっ!?霧島さんか・・・。」

 

悩んでる様子の吉井君に、後ろから声をかける霧島さん。

どうしたんだろ?

・・・あ、あと霧島さんの服についてる赤いものはケチャップだよ多分。

 

「・・・勉強に困ってるなら、私も協力する。」

 

「え?協力って?」

 

「・・・よかったら、週末に、皆で私の家に泊まりに来るといい。」

 

「え?いいのっ?」

 

「・・・(コクリ)吉井には、いつかお礼をしたいと思ってた。」

 

霧島さんがそう提案する。

皆でってことは、私達もってことなのかな?

 

「皆でということは、ワシらもいいのかの?」

 

「・・・勿論。」

 

おー。

でもこの人数を泊められるってことは、霧島さんの家はかなりお金持ちなのかな?

なんにしても、お姉ちゃんと一晩離れることになる以外はいいことばっかだよね!

みんなも参加するみたいだよ。

 

「雄二は参加出来るのかな?」

 

「・・・大丈夫。その頃には退院してる。」

 

「なるほど、そっか。それなら安心だね。」

 

みんなでうんうんと頷きあう。

・・・・・・・・・ん、退院?

・・・坂本君、南無三。

 

 

 




いかがでしたか?
テスト勉強って他人とやったことほぼないのですよね。
教えてもらえるメリットはありますが、話しちゃってはかどらないのではないかと。
集中するなら一人が一番です。
…ぼっちじゃないやい!
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