「へぇ、綺麗な顔してるな」
目の前には見たことがある男がニヤリと笑みを浮かべて俺の事を見ていた。
なんでここに居るんだよ!トラファルガー・ロー!
■■■■
ママに言われ、万国には近い場所に遠征に行くことになった俺。
周りの兄弟達は必死に引き止めて来たが、大丈夫だからと言って出てきた。
全く皆過保護なんだよ....。
順調に島へついた俺は速く仕事を終わらせるために早速動き始めた。
そして粗方終わり、そろそろ船に戻るかと思っていた時に出会ったのがトラファルガー・ローだった。
「なにか?」
「全然表情変わらねぇな」
いや、本当に何のようで話しかけてきたの!?
しかもさ、今気が付いたけどこれって壁ドンだよね!?
「お前がシャーロット・ジェラティーナだろ?」
「だったら?」
「噂通りだな...」
待って。待ってって!噂通りって何ですか?
俺どんなこと言われてるの!?
目の前のトラファルガーよりもそっちの方が気になり始めたんですけど!!
「なァ、ジェラティーナ」
「気安く呼ぶなよ」
「クックッ...そう言うなよ。」
怖いんです。
今目の前の男が怖くて仕方がないんです。
ここで素直にそんなこと言ったらママの顔に泥を塗るのも当然である。
だから口を閉じてトラファルガーの顔をマジマジと見てみることにした。
漫画で見た通りに酷い隈だな。
でもそんなの気にならないぐらいに整った顔をしているから女が沢山寄ってくるのかな?
って、あれ?
なんかいつの間にか抱き上げられてるんですけど?
「ちょっ....!」
「ジェラティーナ、俺の元に来い。」
「は?」
俺の事を抱き上げながらトラファルガーはまるで世間話をするように軽く言った。
何をいっているんだこの隈野郎は。
「お前...」
「まぁ、拒否権なんてないけどな。海賊は欲しいものを奪うからな。」
「テメェ....」
だったら最初から聞くんじゃねぇーよ!
ていうか分かってるのか?
俺を仲間にするってことはママに喧嘩を売ることと同義であることに。
そして俺が頷いてしまえば、それはママを、兄弟を裏切ることだってことを。
そんな勇気俺にはない。
そりゃあ、ママに喧嘩を売るなんて自殺行為事態に恐怖があるが何より彼処まで可愛がってくれている兄弟を裏切るなんて俺には出来ない。
「が、ビッグ・マムを敵に回すなんてごめんだからな。」
そう言って下ろされる。
いや、今の時間は何だったのか?
「......」
惜しいなみたいな顔をされても困るんですけど....けど、トラファルガーは嫌いじゃない。
正確には前世で見たときから好きなキャラだった。
だからここで会ったのも何かの縁だ。
「....友人なら、」
「!ああ、それでいい。」
取り敢えずは、な。
何か小声で聞こえた気がしたけど、気のせい。
「よろしく、トラファルガー」
「友人なんだからそこはローだろ。」
呆れたように笑ったトラファルガー....ローに俺も思わず笑った。
前世で見たことがない驚いたような顔も良いなとか思ってしまった。