さて、初めましてと言おうか。
俺の名前はシャーロット・ジェラティーナ。
聞けば分かるだろうがあのビッグ・マムの実の息子である。
前世の俺はしがない学生だったのが懐かしく感じてしまう。
説明すると俺はシャーロット・ジェラティーナとしてこの世界、"ワンピース"に転生した。
これを聞けば誰もがは?と思うかもしれないがこれは紛れもない真実である。
気が付いたら赤ん坊になっていて気が付いたら既に30を越えていた。
つまり俺が生まれたことによって、20番目の息子が下がり順番がずれていったことになる。
取り敢えずすまんと謝っておく。
俺の事を紹介したところで生まれてから今現在まで悩んでいることがある。
それは兄弟達の異常な愛情だ。
俺は何故かそこまで表情筋が動かず、何処か舌足らずなところがあり、幼げに見える。
それのせいなのか分からないが、上の兄弟からはそれはもう可愛いがられている。
怪我をしたと医者にかかれば、一時間もせずにそれは広まり、1日に全ての兄弟がお見舞いに来るほど俺は異常に愛されている。
別に不満はない。
愛されている方が嫌われるよりマシである。
だけど問題はここからだ。
邪魔をされているのか分からないが、俺は33歳になっても結婚が出来ていない。
兄達や姉達の中にもまだ結婚してない人達は居るが、何故俺が結婚出来ないのか謎である。
"エキエキの実"という悪魔の実を食べたがそこまで使える能力だとは思っていないし、寧ろ政略結婚で一番に出されると思っていた。
それなのに俺の弟や妹たちは結婚していくのに未だに結婚出来ない。
なんでだよっ....!前世でも結婚出来なかったし、俺は結婚出来ない運命でも背負っているのか!?
結婚がしたくてそれとなくママに立候補しているのに選ばれることがない。
「はぁ....」
いや、寂しいとか思ってるわけでもないからそこまで必要に駆られているわけでない。
それでも結婚は1度でもしてみたいと思ってるし、どうせなら可愛いお嫁さんが欲しい。
「ジェラティーナどうした?」
自分で作ったゼリーを食べながら落ち込んでいると後ろから声をかけられた。
声をかけてきたのはシャーロット家の次男であるシャーロット・カタクリだった。
「カタクリにぃ」
「何かあったのか?それとも誰かに何かされたか?」
どうなんだ?とこちらに近付いてきて怖い顔をするカタクリ兄さん。
ていうか心の中ならちゃんと"兄さん"って言えるのにいざ声に出すと"にぃ"になっちゃうわけ?
「何でもない。それよりカタクリにぃは何か用事?」
態々自分の島から出て来てここに来るなんて何かあったのか?
首を傾げるとカタクリ兄さんは口元を抑えて、そっぽ向いてしまう。
「いや、今日はジェラティーナが居ると聞いてな。」
「会いに来てくれたの?」
暇人か?まぁ、俺も暇人だから偉そうなことは言えないが。
「ああ」
「ん...俺も会いたかったよ」
カタクリ兄さんとは中々会えないしな。
そう思って言えば、カタクリ兄さんは真っ赤な顔をしていた。
まさか照れたのか?絶対にこれは照れているに違いない!
509㎝もあって根も葉もない噂で勝手なイメージを付けられているカタクリ兄さんは案外可愛い。
ただの弟の言葉に赤くなっているカタクリ兄さんが可愛くて可笑しくて思わず笑ってしまった。
俺が笑っているのを見てカタクリ兄さんは更に真っ赤になってしまった。
まだまだ結婚は出来ないけどこの生活は悪くはないなと俺はゼリーを頬張った。