兄弟は特別だ。
例え異母兄弟でも大好きなのは変わりない。
が、それは家族愛に過ぎない。
だがたった一人だけには家族愛では済まされない感情を抱いている。
20番目の弟、シャーロット・ジェラティーナに。
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今でも覚えている。
初めてジェラティーナに出会った日のことを。
毎度のごとくママが出産を終えれば、夫は直ぐ様国内追放を言い渡され、出ていく。
ジェラティーナの時だってそれは変わらなかった。
朧気だが、ジェラティーナの父親は酷く儚い顔立ちをしており一見女にも見えなくはなかった。
きっとママも顔が綺麗だということで結婚したに過ぎない。
そして生まれてきたジェラティーナも赤ん坊ながらに儚い顔立ちをしていた。
まだ赤ん坊だというのに整っている顔を見て、俺は目が離せなかった。
それからどんどんジェラティーナは成長していき、更に儚い雰囲気を醸し出すようになった。
何処か他の兄弟とは違う異質な雰囲気に惹かれるものは少なくはない。
俺の唯一の兄であるペロス兄でさえ、ジェラティーナのことを特別に可愛がり、甘やかしているのがいい例だ。
そんなジェラティーナが無防備に寝ていたらどうする?
今度の遠征の事でジェラティーナが納める島へとやって来た俺は直ぐ様ジェラティーナの元へと通された。
通された部屋に入れば、目に入ってきたのはソファーでネコの様に丸まって寝ているジェラティーナだった。
ジェラティーナが人前で無防備に寝ることなんてそうそうないと言っても過言ではない。
「.....ジェラティーナ」
気持ち良さそうに寝ているジェラティーナに近付いてきて、頭を撫でる。
「んっ....」
ドキッと心臓が飛び跳ねる。
俺は今ジェラティーナに欲情しているのが分かる。
小さく呻いたジェラティーナから凄い色気が出ていて、今すぐ抱きたいと思った。
ドクドクとうるさい心臓を無視してジェラティーナの顔にファーを避けて近付いていく。
後数㎝でキスをすると言うときにゆっくりとジェラティーナが目を開いた。
「あ、れ....カタクリにぃ?」
まだ眠いのかとろんとしている瞳にまた欲情してどうしようもなくなる。
それを振り払うようにジェラティーナから離れる。
意識が覚醒したのか、ジェラティーナはそれを不思議そうに見ながらも起き上がった。
「んん....少しだけのつもりだったんだけど、ごめんね、待たせちゃった」
「気にしなくていい」
頭を撫でるとジェラティーナは少しだけ照れ臭そうに微笑んだ。
もうどうしようもない。
俺達は、俺は海賊だ。
だから欲しいと思ったものは力付くで奪えばいい。
目の前で微笑んでいる可愛い弟を。