あの後必死にカタクリ兄さんを引き止め、ママの元に行かせることは阻止できた。
が、俺の結婚のことを聞いた兄弟が殺気だっているのは俺でもどうしようもない。
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カタクリ兄さんは「何故止める?」「大丈夫だ。上手いことママを説得する。」とか色々言っていたが決して首を縦には振らなかったし、カタクリ兄さんの服を離さなかった。
俺が必死に止めたお陰かカタクリ兄さんは取り敢えず諦めてくれたのでよしとする。
最後まで俺の事を見ながら帰っていった兄弟達に俺はため息を吐いた。
ここでまさかただのシスコンではないことが浮上してきてしまったのだ。
これこそ俺にはどうしようもないこと。
でもそのせいでこれから先も結婚出来ないなんて嫌だ。絶対に。
そして今日はついにお姫様との対面の日だ。
朝からなかなか兄弟と会わないことに疑問を感じたが、それならそれで邪魔されないからいいやと俺はルンルンでママの所へと行った。
ドアが勝手に開いて中に入れば、ご機嫌なママがそこに居て、見たことがない男達が数人居た。
それが今回嫁いでくるお姫様の国の王様達だと俺は直ぐに気が付いた。
「マッママママ!よく来たねぇ~ジェラティーナ」
「そちらが?」
「ああ、そうだ!花嫁は直ぐに来る。」
新婦側の親族は恐怖なのか分からないが、かなり顔が強張っている。
そりゃあそうか....只でさえ、ビック・マム海賊団に恐怖があるのに大事な娘を海賊なんかに渡すのだからそんな顔にもなるか。
「お、遅れてしまってすみませんっ....!」
そんな事を思っているとやっと新婦のお姫様がやって来た。その顔は若干青ざめている。
「マッマママハーハハハハ!まぁまぁじゃないか」
「ママ.....」
失礼だよ、ママ。
確かに絶世の美人とかじゃないけど、こんだけ可愛いのだから充分じゃないか。
むしろ俺が結婚相手で申し訳ない。
「...初めまして」
「は、初めまして!ユーンと申します!」
「ジェラティーナです」
微笑めば、青ざめた顔から少しだけ顔が赤く染まった彼女は可愛かった。
それから淡々と話は進んでいき、数日後には結婚式をすることが決まった。
ママはそれはもうご機嫌で始終笑いっぱなしだったのが印象に残っている。
取り敢えず、結婚式まで何もなければいいのだけど...。
殺気だっていた兄弟達を思い出して無事に結婚式が終わりますように....。
その願いがぐしゃぐしゃに壊されたのは言うまでも無いことに俺は気付くことなかった。