視点はシャーロット・ペロスペローになります。
結婚騒動 ①のお話。
ジェラティーナが結婚をする。
そう聞いた瞬間、居ても経っても居られなくて直ぐ様ジェラティーナに会いに行った。
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私が着いた頃には既にカタクリや数人の弟妹達が居て、数分もしないうちには殆どの弟妹が集まっていた。
全員が不機嫌で、ジェラティーナの結婚話の真相を知りたがっているのが分かる。
誰よりも大切な弟が結婚をするなんて許さない。
それにきっとママに言われてしょうがなくジェラティーナは承諾したに違いない。
弟妹は誰もがそう思っている。
暫くするとコツコツと靴音が聞こえてきた。
何回も聞いたから分かっているが、これはきっとジェラティーナのブーツの音だ。
部屋の前を通るときに私は部屋のドアを開けて思いっきりジェラティーナの腕を掴み、引っ張った。
ドテッと可愛い音をたてて入ってきたジェラティーナは何が起こったのか分からないと言いたげにこちらをキョトンと見上げてきた。
可愛い。
全員が思ったことだ。
ジェラティーナは20番目にして33歳だ。
なのにまるで少年のように幼く、可愛い。
だからこそなのか私達はジェラティーナに惹かれる。
「ジェラティーナ」
カタクリが1番前で出て来てジェラティーナに話し掛ける。
ジェラティーナはカタクリを見上げて首を傾げる。
それを見た何人かの弟妹はかなりキたようで、胸を抑えて悶えていた。
「お前は結婚をしたいのか?」
きっとカタクリもジェラティーナの仕草に悶えていたみたいだが、顔色を変えずに話を続けた。
それは誰もが聞きたかったこと。
ゴクリと息を呑んで皆がジェラティーナの言葉を待つ。
「.....したい」
「!」
ジェラティーナは私達が望む言葉を返してくれなかった。
したい?それはママが恐ろしいからだろ?
じゃなきゃあのジェラティーナが結婚を望むなんて有り得ねぇ...有り得るわけがない。
「にぃ達は反対?」
「ジェラティーナ、本当は結婚なんてしたくないんだろ?」
反対さ。反対に決まっている。
誰が何処の誰か分からない女に可愛い弟を、ジェラティーナを渡したいと思う。
ジェラティーナと結婚する女の事を思い浮かべるだけで殺したくて堪らなくなる。
「ジェラティーナ何も心配しなくていいのだ。私達が守ってあげよう。」
「スムージーねぇ...」
スムージーもそう思ったのかジェラティーナに笑いかけ、必死に止めようとする。
「でも、本当に俺は.....」
「ママに逆らえなかったのだろう?」
早く、頷いてくれと思ってもジェラティーナは首を縦に振ることはない。
それに痺れを切らしたカタクリがついに口にした。
「ママの所に行ってくる。」
そうだ。
ジェラティーナが首を縦に振らないのなら、直接ママに交渉して無理矢理でも無くしてしまえばいい。
きっと弟妹はジェラティーナが居なくならないなら自分達が結婚するとも言うだろう。
それでいい。ジェラティーナが居なくなるぐらいなら自分達の身体を差し出すぐらいどうってことはない。
結局カタクリは必死にジェラティーナに止められ、ママの所に行くことはなかった。
が、カタクリが諦めることはない。
さて、ジェラティーナが頷かないなら私達でこの結婚を壊すことにしよう。
カタクリ以外の弟妹もまるで分かっていると言いたげに頷いたのを見て、それぞれの島へと帰っていった。
「誰にも渡しはしないさ」
だってジェラティーナは私達のモノなのだから。