顔合わせ当日のシャーロット・カタクリ目線
ついに今日、ジェラティーナと結婚する女が顔合わせをする日になった。
ジェラティーナの嫁になる女を一目見ようと兄弟達はそれぞれの島からホールケーキアイランドにやって来た。
格言う俺もそうだ。
「クラッカー」
「あ、カタクリの兄貴」
ホールケーキアイランドにつき、城に入れば直ぐにクラッカーが居た。
クラッカーもこちらに気が付き、近寄ってくる。
「どんな女なんだろうな、ジェラティーナの嫁は」
「さぁな。...だが、どんな女だろうとジェラティーナと結婚することは許さない。」
「もちろんだ。ジェラティーナから離れるなんて有り得ないからな。」
二人で会話をしながら歩いていけば、今度はペロス兄が居た。
「ペロス兄」
「嗚呼、お前たち....全くなんて日だ。」
ペロス兄は窓から見える空を見て言う。
憎たらしいことに今日は晴天で、弟の晴れ舞台を祝うならば絶好の日だ。
が、そんな気持ちがない俺達にとっては最低最悪な天気である。
「さっき、花嫁の家族御一行が来た。もうじき花嫁も来るらしい。」
「そうか。」
遅れてくるなんて良いご身分だな。
用意されている部屋に行けば、既に他の兄弟達も全員揃っていて、俺達が最後だった。
「兄さん!」
この中でスムージーが駆け寄ってくる。
「どうした、スムージー」
「いや、落ち着かなくてな....本当にジェラティーナは結婚するつもりなのか?」
「分からん。が、させるわけがないだろ。」
「そうだ。ジェラティーナは結婚なんてしない。」
俺達の言葉にスムージーは安心したのかほっと息を吐いてまた妹達の中へと入っていった。
俺達も弟たちが集まっている場所へと行って気持ちを落ち着かせようと会話を始めた。
■■■■
ホーミズに持たせた映像電伝虫により、ジェラティーナと花嫁が一緒に居る姿が映される。
花嫁の女はまぁ、可愛いと言うのが兄弟の言葉だった。
だが、どう考えてもジェラティーナには到底相応しくないと俺達は思う。
顔が可愛いぐらいで特に何てことのない女が何故、ジェラティーナの嫁になれる?
誰にもやるつもりはないが、ジェラティーナの嫁になるならば完璧じゃないと有り得ない。
「なんか....ジェラティーナ楽しそうだな。」
モンドールがぽつりと呟いた。
それを聞いてジェラティーナに視線を向ければ、無表情には変わりがないが、何時もよりも柔らかい顔をしているのが分かった。
それにズキッと胸が痛んだ。
それは周りも一緒で、全員が苦しそうな顔をしつつ、女を睨み付けた。
「どうやったら結婚が無くなる?」
「.....カタクリ」
「ペロス兄、どうやったら、」
「私にいい策が思い付いた。」
その言葉にペロス兄を見るとペロス兄は不敵な笑みを浮かべていた。
「これから作戦会議を行う。全員座ってくれ。」
ペロス兄の言葉に俺達はそれぞれ椅子に座った。
それを見たペロス兄は口を開き、思い付いた策を俺達に説明する。
俺達は目を見開いた後、笑みを浮かべた。
そうか、そうすればジェラティーナの結婚が無くなるのか。
「分かったな?」
「ああ、直ぐに動こう。」
もし上手くいけば、これ程いいことはない。
ちらりとジェラティーナと楽し気にしている女を見て、俺は嘲笑った。
今のうちだ。今だけジェラティーナと居ることを許してやる。
最後にはその笑顔が絶望に染まる。
俺は笑みを堪えることが出来なかった。
そしてそれは他の兄弟も一緒で、笑みを浮かべてジェラティーナの事を見ていた。