シャーロットの20番目   作:mimi@ロー推し

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これにて結婚騒動は終わりです。
次からは通常に戻ります。


結婚騒動 ⑤

 

 

 

 

 

 

 

なにこれ....どういう状況なの?

結婚することは決まったので後は式をするだけである。

それなのに目の前の光景はなに?

 

 

 

 

■■■■

 

 

 

 

仲良くなれたお姫様及び俺の婚約者、ユーン様は大層可愛らしい方だった。

手がたまたま触れ合えば、顔を真っ赤にし、慌てふためく。

名前で呼んで欲しいと伝えば、「なら、ジェラティーナ、様も....」と顔を真っ赤にする。

心の中ではユーン様と呼んでいるが、呼び掛けるときとかは全てユーンと呼び捨てにしている。

それをたまたま聞いたペロスペロー兄さんが酷く傷付いた顔をしていた。

それに胸がズキリと痛んだが、俺は自分が結婚し、幸せになることを選んだ。

そしてついに結婚式をする日、事件が起きる。

 

 

 

 

「入ってもいい?」

「ジェラティーナ様!?...えと、どうぞ...」

 

コンコンとノックと共に話し掛ければ、中から驚く声と共に許可を出す言葉。

それを聞いて中へ入れば、真っ白なウェディングドレスを着て恥ずかしそうにしているユーン様の姿があった。

純白なウェディングドレスを着ているユーン様はまるで天使のようで....

 

「凄く綺麗」

「!あ、ありがとうございますっ....」

 

ポツリと声を漏らせば、嬉しそうにしながらも俺に微笑みかける。

俺はこれからの人生、ユーン様と生きていく。

まるで子供のように笑う笑顔をみて、俺は守っていくことを決意した。

 

「そろそろだね」

「はいっ!」

 

そろそろ結婚式が始まる時間だ。

ゼウスが来て俺とユーン様を乗せてくれるだろう。

そう思っているとゼウスがタイミングよく来たのでユーン様の手を掴み、支えながらゼウスの上に乗る。

ゼウスは俺達がちゃんと乗ったことを確認し、勢いよく動き出した。

この分なら直ぐに式場へつくだろう。

嗚呼、そう言えば何故か今回は来賓が来ないらしい。

ユーン様とユーン様の家族と俺達シャーロット家の者しか居ないと聞いた。

それを聞いてユーン様は嫁ぐと言えど、一国のお姫様なのにそれでいいのか?と思ってしまったが、ママの決めたことだからと何も言わずに頷いた。

そう思っている間に式場につき、結婚式が始まる。

 

「ジェラティーナ」

「どうしたの、ママ」

 

始まる。そう思っていたのにママにいきなり話し掛けられてビックリする。

何時もだったらママはケーキの時間になるまで新郎や新婦に話し掛けないのに。

 

「結婚式は終わりだ!」

「は?」

 

いやいや、何を言ってんの!?

これからでしょ?結婚式が始まるのは!

隣に居るユーン様も呆然としており、ユーン様の家族も目を見開いて驚いているのが分かる。

 

ピチャッ!

 

「....は?」

 

ユーン様と同じように呆然としていれば、何かが顔に飛んできて、それを恐る恐る震える手で触れば、掌が真っ赤に染まった。

飛んできたのは血だった。

誰の?これは一体誰の.....俺は信じたくない気持ちで横を見た。

そこには首から上がないユーン様が居た。

首はその足下にコロンと転がっている。

 

「ユーン!」

「ビッグ・マムめっ....!」

 

ユーン様の家族たちが怒りの声をあげる。

 

「ジェラティーナ」

「....カタクリにぃ?」

 

何をすることも喋ることも出来ずに居れば、いつの間にか近くまでカタクリ兄さんが来ていた。

なんでこんなこと....と聞こうとした所で、身体が動かないことに気が付いた。

目線をカタクリ兄さんから自分の下半身に移した俺は絶句した。

白いモチモチとしたモノが俺の下半身に絡み付いていた。

白いモチモチなんて答えは1つしかない。

 

「カタクリにぃ...!」

「アイツはお前を誑かした女だ。」

「何を言って、」

「大丈夫だ、ジェラティーナ」

 

優しい手で俺の頭を撫でるカタクリ兄さん。

本当だったら怒鳴り付けたいのに、頭を撫でられるだけで怒りが和らいでいくのが分かって、唖然とした。

そして気付く。否、気付いてしまった。

この状況で兄さん達に刃を剥こうとしない俺はきっと.....兄さん達と同じように異常なのだと。

まさか異常だと思っていた兄さん達と同じで俺自体も異常だった。

それに絶望して全てがどうでも良くなってしまう。

大切にしようと思った彼女も、彼女を殺されて怒る親族も、彼女を殺した兄さん達も、俺の事を優しく撫でるカタクリ兄さんのことも。

 

「ははっ....」

「ジェラティーナ?」

 

俺はきっと兄さん達からは逃げられない。

それを悟って涙を流した。

 

 

 

 

 

 

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