テンペストの鬼殺業   作:とあるスライム好き

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注意 この話では一部、過去を改変しております
追記 リメイク版を投稿しました。是非ご閲覧ください。


第十五話 音柱との再会

その女の子が振り向いたときに初めてその顔が見えた。

 

「えっ⁉アッアオイさん⁉」

 

そうその顔は紛れもなく蝶屋敷にいるはずの神崎アオイの物だった。

 

「炭治郎さん⁉何でここに?」

 

「それはこっちのセリフだよ!」

 

その口調から察するにアオイの方も驚いているようだった。

 

「私は・・・「音柱」宇髄天元様の任務の都合でここに同行して来たんです」

 

先ほどの俺の質問に対して帰ってきたのがこれだった。

 

「宇髄天元?」

 

「そうです。いつも、派手派手言ってる人ですね」

 

「ああ。あの人か」

 

最初はピンとこなかったがアオイちゃんの説明で誰か分かった。

柱合会議にいたあの頭を包帯で覆って忍の様な格好をした人だ。

 

「それは分かったよ。で、その任務の内容はどんな感じ何ですか」

 

「それは・・・宇髄天元様の奥様の捜索及び救出です」

 

「? どういうことなの?」

 

「実はこの街で奥様方が店に潜入してこの街に巣喰う鬼についての情報を集めていたらしいのですがそれの定期連絡がここ最近途切れてしまった様なので私を潜入させようという話だったようです」

 

アオイが若干顔色を悪くさせながらも、俺にこうなった経緯を教えてくれた。

その顔色から察するに自らが志願したというより無理やりに連れてこられたということが伝わってきた。

それに少しの怒りを覚えたが

 

「そんなことが・・・」

 

抑えてそう言った。

 

「それはそうと最初、私に聞きたかった事はなんだったんですか?」

 

そこで俺が忘れかけていた事に話を戻された。

 

「あッそうだった!アオイさん。この近くの宿屋がどこにあるか分かる?」

 

「えッあ、はい。宿屋なら、この通りを真っ直ぐ行ってしばらくしたら大きな宿屋がありますよ」

 

思ってもみない質問だったのか少し驚いた様子だった。

 

「ありがとう!アオイさん」

 

そう言って炭治郎はその言われた方に歩いていった。

しかし途中でふと止まり

 

「アオイさん!もし良かったらだけどその任務、俺達も手伝おうか?答えが「はい」ならここで待っていて!」

 

と言ってその場を後にした。

 

 

その後炭治郎は言われたように宿屋に行き、予約をとって、アオイとあった場所に戻ってきた。

そこには先ほどと同じようにアオイがいた。

 

「アオイさん」

 

俺が最初にかけた声がこれだった。

 

「炭治郎さん・・・」

 

あちらも俺に気付いたのか返事がかえってきた。

しかし頭は下げており、その声からは悲しみの匂いがした。

 

「何を悲しんでいるんだい?」

 

そう聞いた俺の袖を、アオイさんが無言で掴んで人通りが少ない路地の方に引っ張っていった。

 

「・・・炭治郎さんは私が惨めだとは思わないんですか?私は鬼殺隊であるにも関わらず鬼を退治することも恐ろしくて出来ません。今だって恐ろしくてたまりません。そんな私が!情けないとは思わないんですか⁉」

 

俺の方を振り向いた時アオイの目には涙が浮かんでいた。

俺はこの言葉に

 

「俺は君のことを情けないだなんて思わない‼」

 

きっぱりとこう応えた。

 

「ッ⁉ 私に気を使っているんですか?」

 

「いいや。これは俺の本心だ。人の価値は闘う力だけじゃない。君の良さは人を怪我から助けたり教えることを諦めないことだ。前に善逸達が訓練を投げ出した時も「私は知りませんからね」って言ってても結局は最後まで訓練に付き合ってくれたじゃないか。それに人には向き、不向きがある。君の得意な治療は俺には出来ない。誰かに出来ない事を出来る君はただそれだけで特別なんだよ。そんな君を情けないだなんて、どうして思うもんか。君は君に、俺は俺に出来る事を精一杯すればいいんだ」

 

そこまで言った時アオイさんは泣いていた。

 

 

 

 

数分後・・・

 

「だっ大丈夫?」

 

「うッうッ、ごめんなさい。炭治郎さん・・・私は大丈夫です・・・」

 

「あ~良かった。いきなり泣いちゃうからびっくりしたよ~」

 

炭治郎はアオイを慰めていた。

生粋の鈍感さ故に何故アオイが泣いているのかハッキリとは分かっていなかったが、話の流れ的に自分の発言が原因という事は理解できていた。

 

「・・・炭治郎さん。さっきの話で決めました。私は私に出来る事します。代わりに鬼は貴方に任せてもいいですか?」

 

「ああ。もちろんだよ。アオイ」

 

アオイの顔には先ほどまでのように自信のなさは写っていなかった。

そこまで言ったところで話題を変えた。

 

「ところでその格好は何なの?」

 

そう会った頃から気になってはいたのだがアオイはいつもの隊服ではなく着物を着ていたのだ。

アオイは

 

「これはいつも派手派手言ってる宇髄天元様が任務の為目立たないように、と私に着せたんです」

 

と、少しの軽口をいいながら説明した。

 

「へ~そうだったんだ。というかあの人、忍者っぽい格好してるのに凄い派手好きなんだな~」

 

「ああ、もちろんだ!俺は(・・)派手な物が大好きだからな!」

 

俺が発した言葉に反応したのは・・・

 

柱合会議であった宇髄天元、その人だった。

 

 

 

 

 

 

 

 




改変したのはマンガ第七巻のアオイとの会話です。原作はそこで、自分は腰抜だと言っていたのですが本作では言っていない設定になっています。
あと本作では蝶屋敷に戻らなかったため宇髄天元は神崎アオイを任務に連れていっています。
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