テンペストの鬼殺業   作:とあるスライム好き

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インフルエンザに感染し、しばらく寝込んでいました。
この時、実際に三十九度の熱がでました。

こんな状態で動いているってヤバいな・・・と思ったのを覚えています。(痣の話です)
追記 リメイク版を投稿しました。是非ご閲覧ください。


第十六話 任務

俺に返事を返したのは、今さっきまでこの場所にいなかったはずの宇髄天元その人だった。

これに驚いたのは炭治郎だ。

 

(そんな!声をかけられるまで全く気付かないなんて⁉)

 

「よう。久しぶりだな、頭突き頭。まあ、そんな警戒すんじゃねーよ」

 

不意に声をかけて無意識のうちに警戒してしまったようだ。

すぐに警戒を解き声を大にして叫ぶ。

 

「貴方が宇髄天元だな。アオイさんはこの任務を嫌がってます!代わりに俺がやるから、アオイさんを蝶屋敷に帰してあげてください!」

 

すると予想外の答えが返ってきた。

 

「ああ、いいぜ。協力さえしてくれれば誰だって構いやしねえしな。ただし!お前、じゃなく、お前ら(・・・)でやるんだ。そして俺を神と思い、崇めろ!神である俺が言った命令には全て従え!これが守れるんならこの女は帰ってもいい」

 

思っていたよりも案外あっさりとアオイの帰還を認めてくれたことや、俺が複数人でこの街に来た事を知っている事に驚きつつも俺はこの条件をのんだ。

善逸には悪いけどアオイさんの為ってちゃんと説明すればわかってくれるはずだ。

このやりとりの後アオイさんは俺に「炭治郎さん。ありがとうございました」と告げて帰っていった。

 

「お前あいつに任務の内容を聞いたか?」

 

「はい。大まかな事情は」

 

「大まかは、か・・・よし!じゃあ今日中にお前の連れと、ここに来い。詳しい説明はその後だ。分かったな」

 

そう言って宇髄は消えていった。

 

「よし。じゃあ急いで戻らないとな!ヴェルドラさん達も待ってるし。にしても結構時間かかっちゃったな」

 

空を見上げながら思った。

もう夕方ではなく夜と言ってもいい状態になっている。

この街に来た時はまだ日が出ていた為結構な時間がたったことになる。

そんなことを考え、炭治郎は大通りに戻っていった。

 

 

 

 

「うむ!この「みたらし団子」なるものは絶品であるな!」

 

と言いながら団子を食っているのはヴェルドラ。

 

「ヴェルドラさん。そんなに食べないでくれよ~これ金払うの全部、俺なんだからさ~」

 

そういう風に泣き言を言ってるのはもちろん善逸だ。

ヴェルドラが大人しく炭治郎を待っているわけもなくこうして辺りの店を回っていたのだ。

ただ、ヴェルドラ達がこの世界の通貨を持っているわけもなく、支払いは全て善逸に任せていたのである。

そのせいで善逸の懐は随分と軽くなってしまった訳だ。

そうしてヴェルドラが最後の団子を口にした時、炭治郎の全集中・常中の音が善逸の耳に届いた。

 

(あっ!炭治郎の音だ)

 

「ヴェルドラさん。もう炭治郎も帰ってくるんで団子買うのは止めてくださいね!」

 

そう言ってヴェルドラを止めた善逸にヴェルドラが質問する。

ヴェルドラからしたら簡単にわかることではあったが、人間からしたらこのひとなみの中で特定の人物を見分けるのは至難の業なのである。

 

「あの小僧が帰ってきたと何故わかるのだ?」

 

「俺、耳がいいです。昔、寝てる間に話してた内容を知っていた事もありました」

 

「ほう。そんなことが」

 

「あと、炭治郎も鼻がよくて相手が何考えてるとか匂いでわかるときもあるみたいですよ。あっ!丁度来ましたよ」

 

その言葉をききヴェルドラも夜の道を流れる人波に目を向ける。すると、緑色の市松模様の羽織を身にまとう炭治郎の姿があった。

しかし、その顔はどこか不満気である。だがそれもしょうがない。

 

「はあ・・・ようやく見つけた。あそこで待っててくださいと言ったじゃないですか。俺じゃなかったら見つけれませんでしたよ!」

 

元々あの場所で待っておいてくれと炭治郎は言ったのにヴェルドラ達は全然違うところにいたのだから。

 

「いや~すまんすまん。だが貴様は鼻が利くのであろう。結局見つかったのだからよいではないか」

 

しかしヴェルドラは全く懲りた様子はなく逆に開き直ってしまっている。それがヴェルドラという存在なのであるが・・・。

 

「まあ、過ぎたことなんでそれはもういいです。ところで、宿屋に申し込んできたんで、もうはいれますよ」

 

そんな様子を見て説教を諦めたのか直ぐに話題を変えて宿屋の話をした。

 

「すまんのう。任せてしまって」

 

「いいえ!貴方方には命を救ってもらった借りがありますから、謝罪は不要ですよ」

 

と炭治郎がハクロウの言葉に笑顔で応えつつもキッパリと言った。

その後、炭治郎は真面目な顔を造る。

 

「あと、申し訳ないんですが、俺達は急な用事ができたんで、ここでお別れです。助けて貰った恩を返しきれずすいません。」

 

「恩事はいい。だが、急な用事?何なのだそれは?」

 

「それは・・・」

 

その言葉にヴェルドラが質問し、回答に炭治郎が困っているとまさかの人物が気を遣う。

 

「何か事情があるようだな。無理して言うことはないぞ」

 

そう、ヴェルドラである。

 

「そうじゃのう。他人の事情に首を突っ込む権利はワシらには無い。お主らも達者でな」

 

その言葉にハクロウも追随し、炭治郎一行とヴェルドラ達は別れた。

 

 

 

 

その後、ヴェルドラ達は炭治郎の教えてくれた道順を通り宿屋につき部屋に入った。

そして部屋まで案内してくれた女性が

 

「ご説明は以上となります。ではごゆるりとお過ごしください」

 

と言って離れていった事を確認すると

 

「ラミリス様。もう出てこられても大丈夫ですぞ」

 

とハクロウが何も無い空間に向かって言ったとたん、ひょこっと黄色い髪の毛が空間の歪みから現れた。

 




ラミリス、久しぶりに出てきましたね。

それはさておき、この話、前書きで言った様にインフルエンザになった後に投稿するため、文章がおかしいところがあるかもしれませんが許してください。

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