テンペストの鬼殺業   作:とあるスライム好き

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この話を読んで
あれ、おかしいぞ。
と、思った方は五話ほど後ろに戻ってください。
同時投稿したため迷惑をおかけします。

ちょっと話がごっちゃになりました・・・

追記 リメイク版を投稿しました。是非ご閲覧ください。


第二十三話 参戦!

伊之助は鬼の造った穴をまるでミミズのようにうねうねと進んでいた。

 

(まったく長ったらしい穴だぜ)

 

と伊之助が考え始めた時にようやくその穴が終わった。

今までの穴を地下道とするならばここは巨大な地下空間とでも言えばいいだろう。

そしてこの地下空間の中でひときわ目を奪われるのはまるで蜘蛛の巣のようにたらされている途轍もなく長い帯だろう。

 

(なんだこりゃ?この布、あちこちに女の柄が・・・違うな。この雰囲気、本物の人間だ。この俺にはわかるぜ)

 

そうやってその帯を眺めていくと、間抜けな寝顔をした善逸を見つけた。

そんな時

 

「気持ち悪い、醜い小僧が!私の縄張りにその汚い足で踏み込むんじゃないよ‼」

 

と帯に目玉と口をはっつけた様な存在が怒鳴ると同時に数多の帯が伊之助に向けてその刃をふるった。

 

(なんっだこいつ?気持ちわる!)

 

そんな事を考えた伊之助は、最初こそ少し驚いたがその帯の化け物の動きがのろい事に気が付き、それらをすらりとかわし逆にその帯に取り込まれていた人間達をきれいによけてその帯の体を刻んでいった。

それによって解放されていく人間達を見て

 

「グワハハハ。てめえみてえな気持ち悪いミミズじゃあ俺に触れることすらできねえぜ!」

 

と調子に乗る伊之助だったが

 

「なめるんじゃないわよ!アンタがいくら私を切ったところで私は本体じゃない。それにそこの奴らもすぐにまた吸収してやるわ‼」

 

と帯が叫んだことで焦った。

いくら伊之助に攻撃が当たらなかろうがそれはあくまでも今は(・・)の話。

人間である以上必ず体力にも限界がくる。

そうすれば攻撃をよける事も出来なくなる。

しかも帯はまたもや人間を吸収しようとしている。

更には本体でないが故に首に当たる部分を切ったところで死ぬ事はない。

もはや伊之助、絶体絶命かと思われたその時、幸運の確率(・・)は彼に微笑んだ!

伊之助にとっての幸運は二つ。

一つ目は

 

「猪頭!あんたのおかげで助かったよ。こっちはあたしたちで守るからあんたは攻撃に専念しな!」

 

と、帯に捕まっていた宇髄天元の妻達、そして善逸が伊之助に加勢したことだ。

 

そして二つ目は

 

ドガアアアン

 

という天井の崩落音と、ともに地下空間の天井部から入ってきた「音柱」宇髄天元、そして「暴風竜」ヴェルドラ達の加勢だった。

 

 

 

 

 

時は少し遡る。

 

ヴェルドラ達は今日も同じ宿屋で泊まっていた。

魔鋼を売った代金が食料の代金を遥かに超えており、釣銭として返そうとしたのだがヴェルドラ達は、十分の一ほどの代金を貰うと残りの金を全て店に(使い道もあまりなかったため)渡したのだ。

それに気をよくしたその店の女将さんが

 

「アンタ方みたいに気前がいい客は初めてだよ。食材も買いなおしたし何日でも泊まっていきな。タダでいいからさ」

 

と言ったため

ヴェルドラにしても損することは何も無いためこれを承諾し

ハクロウにしてもヴェルドラがあちこちで何かやらかすことのリスクを下げれる

ラミリスも特には反論しなかったためここに泊まっていたのだ。

 

昼の間ヴェルドラ達は市場に行って魔国連邦(テンペスト)には無い物などを買ったり見たりなどして楽しんだ。

そこまではハッキリ言ってハクロウも楽しんでいた。

 

しかし事態は夜になってから急変した。

 

「むッ!あの気配(上弦の陸)が動いたぞ!しかも相手はあの炭治郎ぞ!」

 

「分かっております。ヴェルドラ様」

 

そう。丁度この頃、街に入った時から警戒していた気配(上弦の陸 堕姫)が動いたのだ。

 

「ハクロウ。貴様はここで待っておれ。我が行ってくる」

 

そういって転移しようとするヴェルドラに

 

「おっお待ちください!ヴェルドラ様!ここはワシが行って参りましょうぞ。ヴェルドラ様ではこの街が滅びかねません。あと誰が見ているか分からない状態で転移を使うのは控えて下され!」

 

とハクロウが焦った様に言った。

 

当然だ。ヴェルドラがもしこんな町中で戦えばそれこそ冗談抜きで街が滅ぶだろう。

ヴェルドラが使う技には対個人用の技が極端に少ないのだ。

強いて言えば「ヴェルドラ流殺法術」というものがあるがあれもヴェルドラがこの街で戦うには街にとってリスクが大きい。

昨夜のやり取りで戦闘自体は許可したものの、それによる巻き添えは防がなければならないのだから。

しかしその点ハクロウは対個人用の技を多く習得しており技術(レベル)の面で言っても周りを巻き込むことはない。

どっちが炭治郎の加勢に行くべきかは火を見るよりも明らかだろう。

 

「ヴェルドラ様は【確率操作】にてこの街の住人に被害が出ないようにしてくだされ」

 

「うむ!ならば我は地下空間の方にも行ってこよう!そちらでも善逸達が戦っているようだからな!地下故に被害の心配は無用だ」

 

地下空間なんて物があったのかと驚くハクロウだったがすぐに冷静さを取り戻した。

出来ればヴェルドラに戦って欲しくないハクロウだったが最優先すべきは人命と思いその案に頷いた。

そうして各々の場所へとヴェルドラとハクロウは走っていったのだ。

 

 

 

 

 

ヴェルドラは自身の究極能力(アルティメットスキル)混沌之王(ナイアルトホテップ)】の権能である【確率操作】にて炭治郎や善逸達の周辺の人物の運勢を上げた。

これによって対象の人物たちは確実ではないもののかなりの確率で死ににくくはなったはずだ。

ヴェルドラはもはやこの世界の解析を終えており、元の世界と何ら変わらない力を引き出すことができる。

そのためこのぐらいの事はお茶の子さいさいなのだ。

そしてそんなことをしているあいだに地下空間の真上に到着し

 

「ここか」

 

と地面をぶち割ろうとした時に偶然、雛鶴を助けた後の宇随が到着したのだ。

もちろん宇随はそんなヴェルドラを避難させようと声を発した。

 

「誰だお前?いや誰でもいい。とっととひな・・・!」

 

とっとと避難しろ!

そう言おうとした宇随は一瞬凍りついた。

その金髪の男(ヴェルドラ)の纏う気配が圧倒的強者のそれである事に気付いたからだ。

 

「なんだ?我は今急いでいるのだ。すまんが無視するぞ」

 

そう言ってヴェルドラは自身の拳で地面を打ち砕き地下空間に突入したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 




現場につく速さはヴェルドラの方が圧倒的に早いです。
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