テンペストの鬼殺業   作:とあるスライム好き

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めっちゃ久しぶりに投稿しました!どこまで行けるか分かりませんが取り敢えず(亀)投稿再開します。
大事なことなのでもう一度書きます。
どこまで行けるか分かりませんが取り敢えず(亀)投稿再開します。
まあ、更新が途絶えてしまった理由は感想にも書きましたが、
ここまで読んでる人はよく分かっていると思いますが、この作品って自分の初作品なんですがそれ故に非常に『駄文』なんですよね。そのせいで段々と書く気が失せてきてしまって・・・。

ここからは全く関係ないですが・・・
新型コロナウイルス・・・ヤバいですね・・・。

追記 リメイク版を投稿しました。是非ご閲覧ください。


第二十七話 忍の心情

 バタン

 

 その音とともに一人の血まみれの男、つまりは俺が、戦いのせいで倒壊した家屋の瓦礫の上に倒れこむ。

 我ながら今はもうダサい格好してるだろう。戦いの影響で服どころか俺だってボロボロだ。

 先程食らってしまった蟷螂野郎(上弦の陸)の毒が全身に回ったな・・・。

 足ももうダメだな。痛さも、もう逆にわかんなくなってきたな・・・。

 皮肉なもんだ・・・。忍者の俺が、毒死ってか・・・。笑えねえな・・・。

 親父のやつに散々鍛えられてきたけどここまでか・・・。

 せめて最後・・・に遺・・・言の一・・・つでも残せたら・・・よかっ「ビシャッ!」

 

 俺の思考をかき消すように鳴り響いた水の音。

 驚いて顔を上げるとそこにはあの白髪の爺さんがいた。てっきり白髪女を追ってたのかと思ったが如何やら違ったらしい。

 ああいや、そんな事はどうでもいいんだ!

 

 「てめえ!なにしやがる!」

 

 白髪の爺さんに向けて怒鳴る。

 だって俺が怒るのもしょうがないだろ!

 俺は瀕死だっつうの!気絶してんじゃねえんだよ!酔っぱらってるわけでもねえ!水かけてもどうにもなんねえんだ!

 

 と、ここで俺は自らの体の異変に気付く。

 俺がここまで正確に思考できているだなんておかしいのだ。さっきまではもうあと、数秒で消えそうなほど虚ろとなっていたというのに・・・?

 そしてさらに決定的なことに気が付く。

 痛みが消えていたのだ。最初はただ神経がやられてしまったからだと思っていたがそうじゃない!

 確かに先ほどまでも痛みは少なかったが今はそうじゃないんだ。何せ自身の腕を見るとそこにできていた・・・いや、体中に出来ていた傷が全てなくなっていたのだから!

 本当に何を言っているのか俺でも分からない。だけどこれは事実だ。今俺の眼前にある事実なのだ!

 

 「なッ⁉」

 

 「ぬう・・・。凄まじい猛毒よのう・・・。あの伊之助少年で分かっていたことではあるが、まさかこの薬(フルポーション)でも完全にのぞききれんとはの。じゃが命を脅かすほどではあるまいて。どうしても気になるのであればあそこの女子(おなご)に頼めばよかろう。あの者には毒を消す力があるようじゃしの。全く、あの箱の中身には驚いたものじゃの、まさかあのような者が入っていたとはのう」

 

 驚く俺をよそにして白髪の爺さんは独り言のように呟き、その女、炭治郎の妹である「禰豆子」へと指を指した。

 そのまま目を向けるとそこには俺と同じように傷のほとんどなくなった状態の猪頭(伊之助)燃やしている(・・・・・・)禰豆子とその兄である炭治郎、そして善逸の姿があった。

 普通であればこの時点で『仲間殺し』と思うところであるが『殺している』わけでは決してなかった。冷静になってみてみれば、その禰豆子の炎は伊之助自身に一切の外傷を与えていないことが分かるだろう。

 それどころか、むしろそれは猪頭の傷を『治している』ということがわかる。炎が轟々と猪頭を包み込む中で、それと対になるように猪頭にわずかながらに残っていた毒による傷が消えていったのだ。

にはかには信じがたい光景だった。正直言って何が起きているのか分からない・・・。

 

 いや・・・、これだけじゃない!

 あの金髪男といい白髪の爺さんといい、今日の出来事はまるで噓のように現実離れしてやがるッ!さっきの傷のことだってそうだ!どう考えたっておかしい!

 そもそもアイツらは一体何なんだ⁉本当に『人間』なのか⁉

 いったいこの世界に何が起ころうとしてるんだ⁉

 

 そんなごちゃごちゃとした想いを持ちながら次に爺さんのいた方に向いてみると、あの爺さんはもういなかった。如何やらもうこの場を後にしたようだ。

 だが、そのかわりに俺の見た景色には、傷のない住人達の姿があった。

 

 

  互いの無事を喜び合う者

   この事態に対し涙を零す者  

    自身の身に起きた奇跡に感謝する者

 

 各々の表情こそは違っていたが、この者達の心は等しく『喜び』に包まれていたことだろう。

 俺にもそんくらいは分かる。このことで俺は自分の中に感じていたモヤモヤが消えていくのを感じた。

 いや、元に戻ったんだな。元々そんな思い悩むような性格じゃなかった。アイツらは本当に『人間』かなんて、考えたってわかんねえ事はわかんねえ。

 だが確実ではないが、俺の見立てじゃあの金髪男も爺さんも『鬼』じゃあない(・・・・・・)。それにだ・・・アイツらは人を助けた。その事実(・・)こそが紛れもない真実(・・)なのだ。

 ここで俺がどうこう考えたってその真実が変わるわけでもないのだから。それでも「いつか」は振り返ることになるだろが、一旦この問題は保留だな。

 

 そんな中、俺に駆け寄ってくる足音が聞こえた。

 

 「禰豆子ちゃああん!そんなすごい力があるなんて流石は禰豆子ちゃんだよ!」

 「へッ!まだ倒れてんのか!俺様はもう完全復活だぜッ!」

 「宇髄さん!大丈夫でしたか⁉」

 

 炭治郎達が俺に駆け寄ってきてそう言う。みてみれば猪頭も善逸も炭治郎も、全員の傷がいえていた。あの爺さんがやったんだろう。

 というか、猪頭は全く俺を心配してねえし!善逸に関しては俺のことでもねえ!炭治郎だけだぞ!まともに俺を心配してんの!

 全く・・・まあいい。さっきまでなら炭治郎の問いに

 

 『馬鹿野郎ッ!そんな訳ねえだろッ!』

 

 って叫ぶことすら出来なかったと思うが、今ならこう言ってやれるな。

 親指を自身に向けて皮肉を込めて言う。

 

 「あたりめえだろ?俺を誰だと思ってんだ?俺は神だぞッ!」

 

 「-ッ!はいッ!」

 

 俺の返事に炭治郎が追随する。

 結局はその時、丁度戻ってきた「まきを」達に

 

 『何言ってんですか⁉傷が治っても毒は残ってるらしいじゃないですか⁉さっさと禰豆子ちゃんの治療を受けてください!』

 

 と 責を受けることとなったのだけどな。

 因みになんで毒の事を知っていたのかと聞くと如何やら、ここに来る際に白髪の爺さんにすれ違いざまに告げられたそうだ。全く、抜け目のない爺さんだよ。

 

 

 燃えながら炭治郎に問いかける。

 

 「なあ、お前らはあの白髪の爺さんとかと一緒にこの街に来たんだよな?」

 

 「・・・?はい、そうですけど」

 

 炭治郎は問いかけられた質問の意味を理解できてない様子だ。

 

 「アイツらは・・・何なんだ?邪悪な奴じゃないとは思うんだが・・・」

 

 俺にはアイツらが何なのかはわからねえ、だけどな。

 今目の前にいる炭治郎達はアイツらと少しの間一緒にいたんだ。コイツらなら何か知ってるかもしれない。いい機会だ、しっかしまさかさっき保留にしたのにこんなに早くまた考える事になるとはな・・・。

 そう思っての問いかけだ。

 

 「・・・俺達にもよくわからないんです」

 

 そして、炭治郎は俺にこうなった経緯を全て話してくれた。

 道中で青い魚の様な鬼と遭遇し、彼らと出会ったと言う事も、さっき見たあの薬の事も全てを。

 しかしながら、炭治郎も詳しいことは何も知らないとの事だった。善逸も猪頭も同じくだ。

 辛うじて聞いたことといえば、彼らは外国の商人で、あの薬は海外で最近発明された新型の薬だそうだ。

 それでよく不審がらずについてきたなと思うが、仕方のないことなのかもしれないな。

 

 あの薬の効果は凄まじいものだ。全ての傷を癒すだなんて、それこそおとぎ話の中でしか聞いたことのない程に。

 これを「怪しめ」というのは聞いた者からしたら簡単なことだ。自分が実際に体験したことじゃないからな。

 しかし、これを実際に体験した者、つまりは炭治郎達からすれば何を「怪しめ」ばいいのかがわからないのだ。

 効果を怪しもうにも、その効果は自分が体験したものなのだから怪しむことなどできるわけがない。どれだけの思考重ねようがそれこそが、自身の目の前で起きた「真実」なのだ。

 彼らの「強さ」を怪しめというのも無理だ。あの爺さんは俺の眼から見てもとんでもない実力者。それに、「上弦の陸」を倒した、という実績もある。

 この国のやつら(俺達)はとにかく、海外の事情は分からない。鎖国政策のせいでな。情報が足りていないのだ。

 いや、もしかしたらもっと位の高い、貴族みてえなやつだったら自分で海外に行けるのかもしれねえが、あいにく俺達は違うのだ。

 今回の場合で言えば彼らは「外国の商人」でありあの薬は「海外の新型の薬」なのだ。どれだけこれを怪しもうとも、与えられた「回答」がこれだけしかないのならこの「回答」を信じるしかないのだ。

 

 まあ、信じるも何も人間の姿をした生物なんて俺はたった二種類しか知らねえけどな。

 俺達『人間』と、『鬼』だ。

 だけどさっき言ったようにアイツらは『鬼』ってこたあないと思う。理由は単純で、日光に当たっても死んでなかったからだ。あと、いくら鬼の見た目が人間に近いと言ってもよっぽど上位の鬼じゃないと人間とそっくりには変化できない。それこそ、上弦クラスじゃないと無理な芸当だ。今回のやつらの様にな。

 確かにアイツらの気配はどこか奇妙じゃあ、あったがそれでも『鬼』とは違ったものだった。だが、きっとそれは「人種」ってのが違うからなんだろ。

 それに今思えばあの爺さん達の強さだって納得がいくことがある。聞くところによれば、世界ってのはこの国の何倍も何十倍も大きいって話だからな。この日本にも時透っていうたった二ヶ月で柱になったような奴もいるのだから、世界にはあの爺さんみたいなやつらがいても何ら不思議はないのかもな。

 鬼を殺せたのも海外の技術かなんかがあったんだろう。胡蝶みたいに鬼を殺せる『毒』みたいなもんを使ったんだろうな。そうじゃないと説明できないからな。 

 

 だからここまで考えておいてなんだが、結局のところアイツらはやっぱり『外国の商人』とやらなんだろう。そうでないと説明がつかないし、そう考えると辻褄がかなり強引ではあるがあうのだから。

 まあ、鵜呑みにするのは危険だがな。

 しかし、事態はそうはならなかった。

 

 「・・・でも、きっともうすぐ分かると思います」

 

 切れた言葉につなげるように炭治郎がボソッと呟く。

 ・・・?どういう事だ?

 それに対して俺が今の気持ちを言葉にする前に、炭治郎達は互いに頷きあう。

 

 「宇髄さん!俺達は他に毒に侵された人がいないか探してきます!」

 

 ・・・どう考えても嘘だろう。

 というか、炭治郎。何なんだその顔?いきなり変顔してきたんだが・・・?

 そんな俺にまきをがそっと話しかける。

 

 『・・・どうします?天元様。この子達絶対にあのお爺さん達に会いに行こうとしてますよ』

 

 やっぱりそうか・・・。本来ならば、上官としてコイツらを送り出すべきではないと思うがここは敢えて言おう。

 

 「気をつけろよ。お前ら」

 

 俺っぽくはないだろうが俺は静かにそう呟いた・・・




《天元の気持ち》
一応、ヴェルドラ達の事を『人間』である、という結論を出したが、もしかしたら違うのでは?と思っています。しかし『鬼』ではないと断じています。
まあ柱達も十分『お前ら人間じゃねえ!!!!!』ですがね。

あと今回初めてハクロウが禰豆子を確認しました。いつ出そうか迷ってたんですがここで出しときました。
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