テンペストの鬼殺業   作:とあるスライム好き

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追記 リメイク版を投稿しました。そちらも是非ご閲覧ください。


第三話 行き先とメンバー

「やっぱおいてくべきかな・・・」

 

さっき決心したばかりだが既に俺の心には迷いが生まれていた。

 そりゃそうだ。例えばだが、君がもし誰かの親で、『子供も頑張っているしご褒美をやろうかな』とか考えていざその子供を見てみればゲームやマンガを読んでいたらどう思うだろうか?果てに兄弟や友人と言い争いを始めたらどう思うだろうか?

俺の今の心情は正にそんな感じ。

まあ俺、子供いたことないから本当はどんな気持ちなのかは知らんけど・・・。

 あ・・・この話はここで終わりにしよう。悲しくなってくる。いや!別にね!いいんですよ!

 俺の童貞のひいては『捕食者』おかげでね、この「ジュラ・テンペスト連邦国」があると言っても過言ではないのだから!

 うん。ホントにこれがなかったらきっと、イフリート(カリス)に負けてたかもしれないからな。

 シオンや紫克衆(ヨミガエリ)達が復活したのもこのスキルの力も大きい。他にも様々な面でお世話になった超有能スキルなのだ。

だからね全然惨めで悲しい気分になんてなってないからね!

 

「ん?おいていくとはどうゆうことだ?」

 

 俺がどうでもいいことを考えていたころ、ヴェルドラがラミリスとの言い争いをやめて俺に話しかけてきた。

 

「そうよ。どうゆうことよ。あんた、私達が仕事をしているか見に来たんじゃないの?」

 

「いや、まあそれもあるが・・・俺の目的は他にもある。このところ舞依の研究結果についての書類の対応に手いっぱいでろくに休暇をとっていなかったから、息抜きついでにお前らの行きたがっていた異世界に旅行をしに行こうと思ってな。」

 

「えっ・・・」

 

「おっおいリムルよ・・・」

 

 ラミリスとヴェルドラがプルプルと体をふるわせて言った。きっと俺に対してご立腹なのだろう。

そりゃそうだ。

 今まで自分の意見に反対してきた者がいきなり手の平を返すようなことを言ってきたら、俺だったら少し腹が立つ。『じゃあなんで今まで反対してたんだよ⁉』的な感じで。

 

「言うな。分かってる。俺は異世界に行く事については、否定的だった。そんな俺が・・・「「そんなことはどうでもいい‼」」

 

と俺が話しているのをさえぎってヴェルドラとラミリスが同時に叫んだ。

 

「つまりは我らが異世界に行く事を許してくれたのであろう!」

 

「そういうことでしょ⁉そうなんでしょ!リムル‼」

 

そう二人が非常に嬉しそうに俺に向かって喋った。

 俺としては文句を言われるだろうと思っていただけにその言葉を聞いて驚いた。

 

「あ、ああ。そのとうりだな。ところで転移する世界はどんなところがいい?俺としては俺のいた時代よりも前の日本に行きたいんだが。」

 

 謝罪をしようと思っていたのだが、こいつらはそんなこと必要じゃなかったようだ。

まあそりゃそうか。こいつらの性格からしたらそうなるのが当然かもな。

 

 それはそうとしてなぜ過去の日本なのかというと久しぶりに里帰りしたい気持ちがあったから、しかし普通の日本でも面白くないということで過去の日本にしようと思った。

 

そして最後はミッシェル達の世界のように危険性が高くはないからだ。

 まあ、よっぽどのことがない限り俺やヴェルドラがどうこうなることはないだろう。

 だがラミリスは違う。いや、まあこいつだって一応は魔王の一柱。そこいらの魔物には負けはしない。が、テンペストの正規兵が20人もいれば負けてしまうだろう。

いや、正確にいえば負けるというより真っ先に逃亡すると言った方が的を得ているな。

 そんな訳で、大人の姿の時はともかく子供の姿のラミリスを危険な世界につれていくのは避けたいのだ。

 

「うむ、我もその意見に賛成だな。我は貴様の胃袋にいた時にリムルの記憶をみていたからな。元の時代ではなく別の時代にいくというのも楽しかろう。それにリムルのもともといた世界であるならば、さぞかし旨いものがたんとあるのであろう?」

 

「アタシも賛成かな。師匠から話は聞いてたし、興味あるからね。それにそこって魔物も魔法もないんでしょ。」

 

「まあ、そうだな。俺が知らなかっただけかもしれないが魔法とかモンスターは架空の存在だったな。」

 

「でしょでしょ!だったらアタシ超強いんじゃない⁉そんな世界いくに決まってんじゃん!」

 

 どうやらヴェルドラもラミリスも俺の意見に賛成のようだな。というかラミリスは魔法のない世界なら強くなれると大はしゃぎのようだ。まあ俺の世界なら確かにラミリスでも強くなれるか。

でも、もとがあれだからな・・・。いや、まあいいや。

夢ぐらい自由に見るべきだしな。

 

「ならもう決定でいいか?」

 

「いいんじゃない?」

 

「よし、じゃあ次は、誰を連れていくかだな。」

 

「えっ?アタシと師匠とリムルの三人組で行くんじゃないの?」

 

「アホか!そんな訳ないだろ!常にお前ら二人を見張っているためのやつが一人ずつ必要だわ!」

 

「何~⁉」

 

「なんだってそんなことするのよさ!」

 

(なにが『何~⁉』『なんだってそんなことするのよさ』だよ!このトラブルメーカーが!!!)

 

と声を大にして叫びたかったがぐっとこらえって理由を述べる。

 

「お前らが勝手に行動することをふせぐためだよ!!!」

 

さっきまで申し訳ない気持ちでいっぱいだったのに急に怒りがわいてきたよ!

 

 だがまあ「むぐ~」などといってはいたがしぶしぶヴェルドラ達も了解してくれた。

というか「むぐ~」ってなんだよ。子供か⁉こいつら一応何万年も生きてんだぞ。

 いや、まあいい。考えても無駄なのだ。それがヴェルドラとラミリスなのだから。

 

「さて、誰を連れていくか・・・」

 

 連れていく者の条件としては、ある程度の実力があり、問題行動を起こさず、ヴェルドラ達をしっかりと見張っていれる者といったところか。

この条件下でいくとシオンは間違いなく不採用だな。こいつの場合考えるまでもない。

ディアブロはシオンほどではないがそれでもかなり危険だ。

ベニマルはテンペストの軍事の最高責任者。出かけること自体難しい。

それを行ったら俺なんてもっとだがそれはふれないお約束。

ハクロウは・・・んっ?かなりいいんじゃないか?条件にも当てはまる。

 それに祖父【つまりはアゲ-ラ】が元は異世界人「荒木白夜(ビャクヤ アラキ)」だ。雰囲気的にも、とてもいいんじゃないか?

それにアゲ-ラも条件は満たしている。連れていけばとても頼りになるだろう。

もうこんだけ連れていく要素がそろっているのならもうこの二人でいいだろ。

 

「よし、決めた!監視の二人はハクロウとアゲ-ラだ!」

 

「なんでハクロウとアゲ-ラなの?」

 

「ああ。そういえば誰かアゲ-ラが異世界人だったとか言っておったな。」

 

「え!そうなの!アタシ初耳なんですけど!」

 

ラミリスはアゲ-ラが異世界人という事を知らなかったようだ。こういうのを見るとやっぱりアホっぽいな~と思ってしまう。

機械とか精霊工学に関しては長生きしているだけあって詳しいんだけどね。

 

「はい。じゃあ話し合いはこのぐらいにしてハクロウ達を迎えにいくか。」

 

そう言って俺たちは転移でまずハクロウを迎えに行った。

 

 

 

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