テンペストの鬼殺業   作:とあるスライム好き

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投稿をミスって七話目を先に投稿してしまいました。すいません。
既に修正したのでこのまま読んでください。

追記 リメイク版を投稿しました。是非ご閲覧ください。


第六話 竜の逆鱗

「はっ、なにが『「暴風竜」ヴェルドラ』だよ。恐怖のあまり気がおかしくなったのか?まあそんなことはどうでもいいけどな。どうせくっちまえば変わんないんだからよ!」

 

森の中から現れた者は姿は人間にちかかったが、どう見ても人間そのものには見えなかった。

 それはヴェルドラ達の世界でいうなら「魔人」。こちらの世界ならば「鬼」と呼称される存在だった。

 

それはそうとしてこの鬼の言葉に反応したのはヴェルドラだった。

 

「面白い。たかだか魔人の分際でこの我に歯向かおうとはな。だが、残念ながら貴様なんぞでは弱すぎて話にならんな。」

 

この言葉はヴェルドラの本心だ。

この鬼の強さはランクに換算すればAランクに相当する(自由組合のランクは魔素を基準にしているため実際にはF)がヴェルドラの前にはそこらの庶民とほとんど何も変わらない取るに足らない存在だったのだ。

しかしこの言葉を聞いて鬼はキレた。

 当然だ。何故ならばこの鬼からしたらただの食料に自分をバカにされたからだ。

 

「なんだと⁉なめた口ききやがって。貴様は楽には死なさんぞ!!!じわじわとゆっくり苦しみながら殺してt「あ?」

 

 

この時その鬼は自身の身体が消え去った幻覚を見た。

 

 

ヴェルドラがキレて自身の魔素の一部を放出したのだ。

この鬼は竜の逆鱗に触れたのだ。

 これに焦ったのは鬼だ。ヴェルドラの途方もないオ-ラにさらされ、今更ながらに自身の過ちを知ったのだ。

 

(なんだよッ⁉なんなんだよ⁉コイツは⁉)

 

もはや戦う意思など消え去り勝利するのは不可能と判断して逃亡しようとした。

この判断はこの鬼の中で最も正しい判断だった。

その鬼は自身の持てる全ての力を自らの脚に送って走った。

このままでは自分が殺される、とあらゆる感覚が訴えかけていたのだ。

そしてその鬼は自らの限界がくるまで走り続けた。そして・・・

 

「もっもう、奴は・・・」

 

追ってきていないよな。と言いかけた鬼の言葉はそこで終わった。

 何故ならば、振り返った鬼の目には息切れ一つしていないヴェルドラの姿がうつったからだ。

 

「うわああああああ!!!!」

 

「どうした・・・鬼ごっこは終わりか?ではそろそろ貴様に制裁を加えるとするか。」

 

その言葉が終わった時、鬼の首より下が消滅した。そしてその鬼の意識が消えた。

 それを確認して、制裁は終わったと満足したヴェルドラは残してきたラミリスの場所に転移していった。

 

 

それから1時間ほど後にその鬼は目覚めた。

 

「あっあれ。俺生きてる、のか?」

 

その鬼の体は既にほとんど修復が完了していた。

 鬼にとって幸いだったのはヴェルドラの攻撃が「精神体(スピリチュアルボディー)」への直接攻撃ではなかったことだ。

 損傷したのは「物質体(マテリアルボディー)」のみだったため生きていれたのだ。

だがその体を修復するために使用した体力は多かった。

 

「しかし体力がほとんどないぞ・・・何とか人間を食わなければ・・・」

 

そんな中、丁度近くにとうりかかったのが炭治郎達だったのだ。

もちろん消耗しまくった鬼が炭治郎や伊之助に勝てるはずもなかった。

そしてその鬼は殺され灰となり消えようとしていた。

その時鬼の心を埋め尽くしたのは炭治郎達への憎悪などの負の感情だった。

 そしてその思いはヴェルドラの魔素と反応し恐るべき魔物を生もうとしていた・・・

 

 


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