やはり俺の実力至上の青春ラブコメはまちがっていない。   作:ゆっくりblue1

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えー、今回も色々と感想を頂いたので前書きに書きます。前回に前書きの言葉が足りてなかったので付け足しで、原作の俺ガイルのキャラクターであり、この作品のアンチとなっている由比ヶ浜結衣と葉山隼人のことなのですが、正直にぶっちゃけてしまうとこの2人があまり作者は好きではないです。しかし、物語の構成上は明確なアンチが欲しかったので出しました。タグにもついている通り、『俺ガイル勢一部アンチ』です。この2人のファンの方は本当に見ない事をお勧めします。後、キャラクターを設定改変しているからと言って原作者の方を尊敬、尊重していないと言うのは私には変に思えるのです。それを言ってしまえば全ての2次創作の小説を否定することになると思うので。私の意見がおかしいと思う方もいらっしゃるでしょう、そしてコメントでご指摘をして頂いても構いませんが、私は返信しません。タグとして必要なものは全部つけているのでそれを見てこの小説を見るか判断して下さい。皆様に合う小説を見るのが1番ですので後、キャラクターの設定に関しての批判コメントは一切受け付けませんので予めご了承下さい。長々と長文失礼しました。


第19話です。今回は由比ヶ浜との決別です。今回もお楽しみ頂けたら幸いです。


5/28 少し展開を変更しました。



静かなる決別

朝の日差しが寝床である男子のテントを仕切り越しに照らし、俺はその日差しで目を覚ました。そのままのっそりと起き上がる。周りを見るとまだ寝ている奴が多い。二度寝したいところだが、8時を過ぎたらやばいので寝ない。

 

 

「・・・少し早起きだったか」

 

 

俺は目蓋を擦り欠伸をしながら、周りの寝ている奴を起こさないように注意してテントを出る。テントの仕切りを捲ると、日差しの光が目に思いっ切り入ってくるので、思わず目を細める。それに耐えてテントの外に出る。

 

 

外に出ると何人かのクラスメイトが既に起きていて、楽しそうに雑談している。その中に帆波の姿もある。俺はまだ寝惚けている意識を覚ますために顔を洗いに水辺のあるところに行く。そして顔を洗っていると神崎に声を掛けられる。

 

 

「良く眠れたか?比企谷」

 

 

神崎は俺の横にきて同じ様に顔を洗う。・・・何でこう、イケメンって何をやっても様になるんだろうなぁ。世の中不公平だな。と思うが表面には出さない様にしつつ、言った。

 

 

「眠れはしたんだが、まだ少し怠い」

 

 

「そうか・・・お前は一之瀬の言う通り、何かしらに巻き込まれるからな。そう言ったことに関しては疲れやすいのだろう」

 

 

神崎の言葉に異議を申し立てたいが、事実でもあるので何も言えない。昨日は急いでクラス拠点に戻った時、俺が頭に包帯を巻いている姿を見て案の定、帆波から本気の説教をくらった。帆波が怒った時、クラスメイトは何故か俺の事を生暖かい目で見ていた気がする。白波は俺を睨んでいたが。心配をかけてしまったことに関しては俺が悪いので必死に謝った。土下座する勢いで。

 

 

最終的には泣きそうな表情で『もう、この6日間は絶対にクラスの誰かと一緒にいて!』と言われてしまい、俺は約束した。帆波は俺が1時間以上過ぎても帰ってこないので、何人か一緒に俺を捜索しようとしていたくらいだ。本当に申し訳ない気持ちになった。

 

 

「俺も巻き込まれたくはないんだがな・・・・」

 

 

「一之瀬は1時間以上過ぎてもお前が帰ってくる様子がないから本気で心配していたぞ。何せその事を考え過ぎてクラスの誰かが話しかけても反応しなかったからな」

 

 

神崎の言葉に思わず、バツが悪くなった俺は頬を掻いて明後日の方向に視線を逸らしてしまう。説教が終わった後に頭の怪我についても当然の如く聞かれ、葉山に殴られたと言う訳にもいかない為、転けた時に怪我をして、近くで手当て道具がないか探していたところを偶々神室が通りがかって怪我をしていた俺を発見。そして近くにあった小屋に行き、持っていた手当て道具で手当てをしてくれたと嘘と事実を混ぜた理由で誤魔化した。帆波に嘘をつきたくはなかったが、俺の計画を知られたくはなかった為に言った。

 

 

その後、俺が収穫したAクラスのリーダーの情報とCクラスはほぼ全員がリタイアする可能性があるとの趣旨を説明すると、帆波を含むクラスメイトが全員驚いていたが、俺の情報を信用してくれた。帆波の方はスポットを占有はしていないと言っていた。リーダーを知られるリスクを回避する方を取ったらしく、スポットは此処だけを占有する方針になった。そして情報の共有をした後に明日は休んで良いかを帆波に聞くと、逆に休んで。と言われた。なので今日は非番である。

 

 

「もうしないって猛省してるから、その話題は勘弁してくれ・・・」

 

 

「そんなつもりはなかった、済まないな」

 

 

俺に一言、謝る神崎。俺は別に神崎は悪くねえよ。と言ってスポット中心部に戻る。クラスメイトはもうほとんど起きてきていた。俺は端にある木に寄りかかって惚けっと空を眺めていると今度は帆波に声を掛けられた。

 

 

「おはよう、八幡君。昨日は良く眠れた?」

 

 

「ああ、まだ身体は怠いけどな」

 

 

俺の言葉に帆波は苦笑する。慣れない環境の中に加えて、昨日は色々あったからな。本当、何で俺がこんな働いてるんだろう。

 

 

「慣れない環境だから、仕方がないよ。昨日のこともあるし。でも今日は休みだからゆっくり出来るんじゃないかな?」

 

 

だと、良いんだがなぁ・・・・。そう思いながら談笑しているクラスメイトを眺めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は無事に点呼を終えた俺達は、まだ道具が足りていないか話し合う。そして意見としてウォーターシャワーと、少しはこの無人島生活を満喫したいと、ハンモック2つを注文する。食糧と水は余裕があるので要らない。

 

 

ウォーターシャワー×1・・・15pt、ハンモック×2・・・10pt。だから、185-25=160ptになった。まだptには余裕があるが、ptはあまり使わない方針に決まった。まぁ、必要物資はもう既に揃ってはいるので節約するのは悪くないだろう。

 

 

その後は食糧調達班の役割を担当している人以外はスポットの拠点から動くことはなく、ワイワイしている様子を俺は木に寄りかかって眺める。・・・特にすることがねえ。せめて本でも持ってこれたら良かったのになぁ。やる事が無さ過ぎるって事も考えものだなぁ、と思いながら近くにあった木の棒で地面に絵を描いたり、蟻の観察をしていると。

 

 

「おーい、皆ぁー!」

 

 

クラスメイトに呼びかける柴田の声が聞こえたので、気になった俺は向かう。すると、柴田の横にクラスには見ない男子生徒の姿があった。眼鏡をかけたショートボブの髪をした奴だった。見覚えのない男子生徒の姿に集まったクラスメイトは驚いたが、驚いた原因はそこではない。驚いた原因は男子生徒の頬に殴られた跡のようなものがあったからだ。

 

 

帆波が代表者として事情を聞いた。食糧を探しに森に入ったところを件の男子生徒ーーー金田が木のところで頬をさすりながら座り込んでいたところを発見して一緒に連れ帰ってきたらしい。そして金田からも事情を聞いた。金田がいるCクラスでトラブルが起き、リーダーである龍園に抗議したところ、龍園に殴られてクラス拠点から追放されたらしい。そして鞄だけを持って彷徨っていたところを保護されたという。その話を聞いて俺を含むクラスメイト全員が顔を顰めた。ただ、俺が顔を顰めた理由は金田を殴った龍園の話しではない。龍園が取っているであろう作戦が読めたからだ。

 

 

リーダーを知ろうとしているな・・・恐らくはスパイだ。龍園が意味もなくクラスから追放する訳はない。地図を持っているかは知らんが、何も持ってないとすれば餓死するかもしれないからな。こっちが見つけなかった場合は。まぁ、地図を写したメモの様なものは持っているだろう、龍園がそんな初歩的なミスをする訳がない。金田がクラスメイトに歓迎され、スポット内を案内されていく。ふと、後ろ姿を見ると金田のズボンのポケットが膨らんでいることに気付く。

 

 

膨らみ具合と大きさ、形から見て恐らく電子機器の類い・・・・小型カメラか?まだ確信を持ちきれない俺は帆波にある頼みを言うために話しかける。

 

 

「おい、帆波。少し頼みたい事があるんだが良いか?」

 

 

「何かな?八幡君」

 

 

「少し調べたい事があるから、Dクラスのスポット拠点に一緒に来てくれないか?」

 

 

俺の言葉に帆波は一瞬だけ考えて、真剣な表情で聞いてきた。本当は単独行動が1番やりやすいのだが、帆波との約束を破れないので一緒について来てもらう。

 

 

「・・・それは重要な事だよね?」

 

 

「ああ、かなりな」

 

 

「・・・・分かったよ。神崎君、私は八幡君と一緒にDクラスのスポット拠点に行くから。皆の事をお願い出来るかな?」

 

 

神崎は頷いてくれた為、俺達はDクラスのスポット拠点に向かい始める。昨日と同じようにメモ用紙に書き写してある地図を見ながら。もう迷うのだけは嫌だからな。歩いていると俺の行動が気になったのか帆波が聞いてくる。

 

 

「ねえ、八幡君。何でDクラスに行こうとしているの?もしかして金田君の事が関係してる?」

 

 

俺は頷いて、周りに細心の注意を払いながら小声で話す。もしもここで龍園とかに聞かれたら厄介な事態に陥るからな。

 

 

「正解だ。俺は金田の事をCクラスのスパイだと思っている」

 

 

帆波は俺の言葉に目を見開いて驚く。そして俺が何故、金田をスパイと思っているかの理由を説明する。

 

 

「まず、俺が昨日Cクラスはほぼ全員がリタイアする可能性があると言っただろ?」

 

 

「うん。ポイントを全部使って娯楽を楽しんだ後に全員でリタイアするって言っていたよね」

 

 

「ああ、この無人島にいる日は、完全なバカンスとして成り立たせるなら今日か明日でリタイアするだろう。但し、龍園や複数の生徒は除いてだがな」

 

 

「・・・・まさか、八幡君。DクラスにもCクラスの生徒が潜りこんでいるってことかな?」

 

 

俺は頷く。話が早くて助かるな。ただクラスを追われたにしてはタイミングが良過ぎる。それにCクラスの拠点にあったトランシーバーを見つけた時点でほぼ確信するが、まだ本当に仲間割れの線が俺の中で消えてないので、Aクラス以外にDクラスにもスパイが送り込まれているのかを確認してみるためにDクラスに行くのが俺の目的だ。

 

 

龍園なら本当に気に入らない奴は追い出す可能性も否定は仕切れない為、何とも言えないのだが・・・・それもDクラスに行けば自ずと見えてくるだろう。

 

 

そして俺達はDクラスのスポット拠点に着いた。スポット前で止まり、誰かに訪問しに来たことを知らせようと適当な奴に声を掛けようとした時、俺達の存在に気づいた女子生徒が声を掛けて来た。

 

 

「あれ、一之瀬さんに比企谷君だ。どうしたのかな?Dクラスに何か用?」

 

 

その女子生徒は櫛田桔梗だった。俺は少し面倒臭いな、と思いながらそんな様子はおくびにも出さず、事情を話す。

 

 

「ちょっと知りたい事があってな。後、昨日は世話になったから礼も言いに来た。とりあえずリーダーのことを知りに来た訳じゃないから安心してくれ」

 

 

「分かったよ。とりあえず皆に知らせるね」

 

 

櫛田はそう言って、俺達が訪問しに来たことを他の奴に知らせに行った。そして平田を連れて戻ってきたので、平田に礼と事情を話す。

 

 

「昨日は世話になった、ありがとう。それで今日の訪問しに来た理由なんだが、そっちにCクラスの生徒はいるか?」

 

 

「ううん、いないよ。それがどうかしたのかい?」

 

 

その理由を説明しようとした時に、綾小路がこっちに来た。何かあったのか、急いでいるみたいだ。そして平田に話しかける。

 

 

「話しをしているところ、遮る様で悪い。平田、少しこっちに来てもらっていいか?」

 

 

「うん、分かったよ。一之瀬さんと比企谷君、済まないけど綾小路君が急いでいる様子だからちょっと行ってくるよ。その間、スポット内で待っていてくれないかい?」

 

 

平田がそう言うので俺は少し考える。このタイミングということは、まさか・・・・と思ったので平田にこう言った。

 

 

「なぁ、悪いんだが俺達もついて行ってもいいか?少し、気になることが分かるかもしれない」

 

 

平田は少し考えた後、頷いてくれたので、綾小路に案内されてついて行くことになった。そして案内されると、1人の男子生徒に4人の女子生徒がいた。その中に今関わったら面倒臭い人物、由比ヶ浜と昨日に関係のやり直しをした雪ノ下がいた。そして裁判で証人として参加していた佐倉もいる。手には細い木の枝を持っているので焚き火用の枝を拾いに行っていたのだろう。そして俺はもう1人の女子生徒を見て、確信に変わる。

 

 

何故なら、その女子生徒はCクラスの伊吹であったからだ。これで確実に龍園はスパイを送り込んできているな。帆波も伊吹を見て驚いている。そして俺達は知りたい事を確認した為、面倒臭い事態にならないように平田に、入り口に戻る。と小声で言おうとしたのだが。

 

 

「ヒッキー、何でまた此処に居るの!」

 

 

どうやら、俺はとことん運に見放されているらしい。由比ヶ浜に俺達存在がばれてしまい、また絡まれる。思わず溜め息を漏らす。面倒臭い事態になるな・・・これは。俺は雪ノ下に視線で、話したか?と確認すると雪ノ下は横に首を振った。まだ話していないのか、それともダメだったのかは判断がつかない為、俺は由比ヶ浜の問いを無視して平田に入り口に戻ると言うと、平田は由比ヶ浜さんは良いのかと視線で聞いてくる。俺は相手にしたくないと視線を送り返すと、平田は困ったような苦笑をして頷いてくれる。どうやら由比ヶ浜の相手をしてくれるようだ。済まないな、と小声で伝えて帆波と一緒にスポット拠点の入り口に歩いて行く。

 

 

「ちょっとヒッキー!何で無視するの!?」

 

 

「まぁまぁ、落ち着いて由比ヶ浜さん。2人は昨日のお礼を言いに来ただけだから戻っただけだよ。無視している訳ではなくて比企谷君には聞こえなかったんじゃないかな。考え事してたし」

 

 

と、苦しい言い訳をして平田は由比ヶ浜を宥めようとする。が、平田の頑張り虚しく、由比ヶ浜は言った。俺との関係を永遠に別つ決定的な、その一言を。

 

 

「ゆきのんや私を裏切ったヒッキーを信じられる訳ないじゃん!()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()っ!!」

 

 

俺はその一言で一瞬だけ、足を止める。ああ・・・雪ノ下でもダメだったのか。そんな俺の様子に帆波は心配そうにこっちを見る。俺は帆波に心配をかけないよう、何でもないという意味を込めて首を振ると足を再び動かして入り口に戻る。その後も何か言っていたが全て無視した。もう、話し合いをしようとしたところで由比ヶ浜には俺の言葉は言い訳に聞こえるだろう。俺は誰にも聞こえないように小さく呟いた。

 

 

「・・・・本当に、さようならだ。由比ヶ浜結衣」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして入り口に戻った後、再び平田と合流して、知りたい事が何なのか説明する。そしてDクラスと同じ様にBクラスもCクラスの生徒を保護した事を伝えると平田は驚いていた。伊吹には注意しておけ。と同盟を結んだクラスとしての忠告をすると平田は頷いていた。そして、俺達はDクラスの用が済んだのでBクラスのスポット拠点に帰ろうとした時、平田が聞いてきた。

 

 

「比企谷君、関係の無い僕が聞いていいかどうか分からないけど・・・・その、由比ヶ浜さんと一体何があったんだい?由比ヶ浜さんの口ぶりじゃ、雪ノ下さんも関係しているようだけど」

 

 

平田の言葉に俺は言うかどうか悩む。昨日は助けられたが、平田は葉山のようなタイプなので納得するか分からない。だからこう言った。

 

 

「中学校で同級生で同じ部活仲間だったんだよ。部活の内容は相談窓口の様なものだった。でも相談窓口とは少し違って、相談者側にアドバイスをして、相談者側が解決すると言う感じだな。そしてある相談が持ちかけられたんだが、その内容が厄介なものだったんだ。俺達にはどうにも出来ないものだったんだが、相談者の友達だった由比ヶ浜が助けになってやりたいと勢いで受けちまったんだ。最初から反対していた俺と同じ部活仲間で部長の雪ノ下も押し切られて、受ける羽目になったんだ。その後にその相談者の1番の関係者の奴も相談に来た。しかも最初の相談の内容とは真逆で、しかも世間話に来ただけかのような感じで分かりにくく相談してきたんだよ。由比ヶ浜と雪ノ下も分からなくてな、俺も分かった時にはほとんど考える余裕がないし。咄嗟に俺が思いついた方法で解決したんだが、その方法が気に入らなかったのか由比ヶ浜と雪ノ下が怒って、俺のその解決方法を否定したんだ。・・・・・これ以上詳しく聞きたかったら雪ノ下に聞いてくれ。それでどう思うかは平田の自由だ」

 

 

俺を否定しようと由比ヶ浜を否定しようと平田の自由だ。俺の敵になるのだとしたら全力で反撃するがな。俺の話を聞いて平田は頷いた。そして俺達は自分達のスポット拠点に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は由比ヶ浜さんをとりあえず落ち着かせ、テントに戻らせる。由比ヶ浜さんは私が言っても比企谷君を責める態度は変わらなかった。由比ヶ浜さんの態度を変わらせるには葉山君の口から真実を伝えるしか方法はない。海老名さんは此処にはいないので唯一残った解決方法である。

 

 

私はどうしたものかと考えていると、櫛田さんが話しかけてきた。

 

 

「ねえ、雪ノ下さん。比企谷君と由比ヶ浜さんとの間に何があったの?あの様子は普通じゃないよ」

 

 

櫛田さんは由比ヶ浜さんの様子が気になったのか、私を関係者と断定して訳を聞いてくる。私は話していいものか迷った。櫛田さんは姉さんと似ている部分があるため、苦手だ。悩みに悩んだ結果、遠くないうちに比企谷君が話すかもしれないので同じと判断した私は修学旅行の事を伝えた。すると、櫛田さんの目が険しくなって纏う雰囲気が変わる。この感覚は姉さんと同じ感じ・・・・!

 

 

「・・・ふーん、そうなんだぁ。で、雪ノ下さんと由比ヶ浜さんは比企谷君に謝ったの?」

 

 

「・・・・えぇ、私は謝って関係を0からやり直してもらったけど、由比ヶ浜さんはまだ・・・」

 

 

「3人全員に責任があるのに由比ヶ浜さんは自覚していないと・・・・・馬鹿なのかな?」

 

 

最後に言った言葉は聞き取れなかった。しかし、櫛田さんは何故此処まで怒っているのかしら、葉山君に似た考えを持つ彼女が本気で怒ったところなど今まで見た事がない・・・・まさか。私はある考えが浮かんだ為、聞くことにした。

 

 

「櫛田さん・・・・もしかして、由比ヶ浜さんか比企谷君の知り合いなのかしら?」

 

 

私の問いに櫛田さんはその質問を待っていたと言わんばかりに、微笑んで言った。

 

 

「前者は違うよ、後者かな。比企谷君は少し前に唯一私を見つけてくれた人なの」

 

 

その答えを聞いて、私は予感した。そう遠くないうちに起こるであろう出来事を。ーーーーーーー由比ヶ浜さん、もう貴女が戻ろうとしても手遅れみたいよ。その地獄の道からは・・・・・もう、私には貴女を元の道に引っ張ってあげられる力はないわ。

 

 

私はそう思って由比ヶ浜さんのいるテントを見た。一緒にいる筈なのに、見えない分厚い壁が私達の道を分けているように感じられた。

 




氏名 雪ノ下雪乃 Dクラス (7/1 更新)
 
学籍番号 S01T004731
 
部活 無所属
 
誕生日 1月3日
 
評価
 
学力 A
 
知性 A-
 
判断力 C+
 
身体能力 B
 
協調性 D
 

担任からのコメント

最初の頃と違い、クラスメイトとの衝突も無くなって由比ヶ浜結衣以外の生徒とも話すようになり、協調性と柔軟的思考力の向上が見られる。体育の授業もしっかりと受けていて体力も向上しているので、引き続きこの調子で向上を続けてもらいたい。





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