やはり俺の実力至上の青春ラブコメはまちがっていない。 作:ゆっくりblue1
夜空を見上げると、そこには都会では中々観ることが出来ない満天の星空だった。8月10日の午後9時、俺は船のデッキから空を静かに眺めていた。
俺はイヤホンを付けてデッキの所に設置してあるベンチに座って曲を聴いている。聴いている曲はこの空に関する曲だ。
「小町に写真撮って見せてやりてえな・・・・」
そう呟きが洩れるくらいには綺麗だと思える星空。小町は元気でやってんだろうか。男とか作ってないだろうな、あの川崎大志とか言う小僧と付き合ってたらお兄ちゃん、殺りに行っちゃうよ?もちろん大志を。あ、でも親父に殺られるだろうから大丈夫か。
そんな事を星空を眺めながら考える。そうして数分間ボーっとしていると眠気が襲ってきた。部屋に戻るか。俺はベンチから腰を上げて部屋に戻ろうとした時、スマホが振動した。
「何だ・・・?」
こんな時間に掛けてきそうな奴は知り合いにはいない。見当がつかない中、確認してみると予想にもしなかった人物名が表示されていた。『白鷲千聖』と。俺はげんなりしてしまう。無視してぇ・・・・しかし無視すれば今後の学校生活の平穏が脅かされそうなので、諦めて出ることにする。
「・・・・もしもし」
『もしもし、今はもう帰りの船の中かしら?』
電話越しでもよく通る声だ。思わず力を抜いてしまいそうになるが気を引き締め直して俺は用件を聞くことにした。なるべく会話の主導権は握らせないように細心の注意を払いながら。
「・・・・そうですけど。こんな時間に一体何の用ですかね」
『・・・ふふ、せっかちな男は嫌われるわよ。と普通なら言うのだろうけど、私は嫌いじゃないわ。寧ろ好きよ」
最後の言葉は今直接耳元で囁かれたような感覚に陥った。早速会話の主導権を握ってこようとしたな。その事を予想していた俺は何とか早まった鼓動を鎮めつつ、動揺が悟られないように努めつつ、息を吐いてもう1度聞いた。
「・・・・そういうの良いんで。用件を言って欲しいんですが」
「あら、こういうのはお嫌いかしら?まぁ、良いわ。調子は如何なのか聞きたかったのと、デートはいつにするかをね。後、生徒会の事で貴方に耳寄りの情報をね」
何故この人が俺にそんな事をしてんだ?それに耳寄りな生徒会の情報って、この人は生徒会に属してなかったはずだ。
「デートは勘弁して下さいよ・・・・それに白鷲先輩って生徒会所属してましたっけ?何処から情報を?」
『デートは拒否したら噂になるわよ?生徒会の情報は朝比奈ちゃんから貰っているわ」
噂になるって、どんだけ人気あんだよこの人。退路無いじゃねえか・・・・それと朝比奈って聞いた事あるが、誰だったか。俺は少し記憶を引っ張り出していると、白鷲先輩は話題を無人島試験の事に変えて聞いてきた。
『無人島試験はどんな風に立ち回ったのかしら?』
「聞く必要あります?それ。別に面白いものでもないですし』
『面白いかどうか判断するのは私よ?それに話したくないなら別に良いわよ。どうせ調べるから』
その言い方からして絶対調べられるって言う感じだな。それならこの人の情報を引き出す為の交渉材料にした方が良いか。この人の素性が1つも掴めていないしな。俺は溜息を吐いて話し始めた。
「Aクラスのリーダーが分かったんでCDのクラスと共有して、Aクラスにダメージ与えた後、俺のクラスはリーダーを『変えたわけね』・・・そうです。こっちも質問して良いですか?」
俺の言葉が意外だったのか、少し驚きの反応を見せた。
『興味あるのかしら?良いわ、答えましょう』
「先輩の時は無人島試験をやりましたよね。この先の試験ってどんな感じなんすか?」
『・・・・普通は答えるのは駄目なのだけど、話しをしてくれたお礼に少しヒントをあげる。試験の本質をよく考えること。先生の言葉をよく聞いておく事。これくらいかしら?』
これがヒントね。試験の本質を考え、先生の言葉をよく聞いておく。ヒントと言うよりはアドバイスみたいな感じだな。
「ありがとうございます、先輩。それで次に生徒会の情報って何すか?」
『ええ。今、堀北生徒会長が南雲君の事を抑えようと動いているのは知っているわね?』
如何やら白鷲先輩は俺が生徒会に所属している事が筒抜けのようだ。・・・・あの時に調べられたんだろうなぁ。
「知ってます。それで?」
『その南雲君が貴方のクラスの一之瀬ちゃんを生徒会に入れたのよ』
一瞬時が止まったような感覚に陥った。帆波を南雲副会長が・・・・?一体何を狙ってる?
「そう、ですか・・・何時頃あたりに気付きましたか?」
『暴力事件の少し後くらいからかしらね。・・・・気をつけておきなさい。彼のお眼鏡にかなってしまったら、かなりしつこく狙われるわよ』
暴力事件の少し後・・・・先輩の言葉からしてまずい状況かもしれない。しかし、何故俺と帆波が今まで会うことが無かったんだ?余りにも偶然では片付けられない・・・・まさか。
「こっち側の動きが密告されている可能性がある。いや、副会長の権限で学校の情報を見たときに知られている、か」
生徒会長の権限と副会長の使える権限の差は意外と大きいが、それでも巨大だ。学校内での生徒の動きは殆ど筒抜けとも言える。恐らく調査している俺の事を知って、その俺と知り合いである帆波から情報を貰って俺から生徒会長の動きを読もうとしている?いや、単純にお眼鏡にかなってしまっただけか?貰うと言っても帆波は俺と生徒会で全く会っていないし、生徒会に入ったことも言ってない。探りを入れようにも無理がある。ってことは本当に偶然か・・・
『考え事をしているところ悪いけれど、私の情報は役に立てたかしら?』
「・・・・ええ、まあ」
『そう、それなら良かったわ。じゃあデートの件、付きあってもらうわよ』
「それは勘弁して下さいよ・・・」
そんな俺の切望は届く事もなくスルーされ、電話は切られた。はぁ・・・、面倒な事になってきたな。とりあえず、帆波の事は今は良い。優先するのはこの後の特別試験の事だ。
恐らくこの船の中で行われるだろう。一週間も船の上で生徒をゆっくりさせるとは思えない。嵐の前の静けさだろうと俺はデッキから部屋に戻る中、考えていた。
そしてその翌日、俺は帆波達と一緒に夕食を摂っていた。帆波に生徒会の事を聞こうと考えたが、人数が多い為に中々切り出せないまま夕食を摂り終えた後、この後どう過ごすかの話しに移った。
「この後スパに行かない?八幡君」
「スパね・・・別にいいが」
この船の中で多くの生徒がもう試験が終わったと、気を抜いているようで遊び惚けている。まあ、俺も熱とかで出遅れたし、試験が始まるまでは普通に楽しんでいるがな。温泉やサウナも堪能したし。
そして帆波とスパの所に行く途中で、キーン。とモスキートーンの様な甲高い音が鳴り響く。この音は学校側からの連絡がある時に携帯からなる音で、俺と帆波は顔を見合わせながら内容を確認する。
『生徒の皆さんにご連絡いたします。先ほどすべての生徒宛に学校から連絡事項を記載したメールを送信いたしました。各自携帯を確認し、その指示に従ってください。また、メールが届いていない場合には、お手数ですがお近くの教員まで申し出てください。非常に重要な内容となっておりますので、確認漏れがないようお願いいたします。繰り返します───』
俺はこの後に行われる事に察しがつき、内心げっそりしながらも内容を見る。
『間もなく特別試験を開始いたします。各自指定された部屋に、指定された時間に集合してください。10分以上の遅刻をした者にはペナルティを科す場合があります。本日19時30分に2階208号室に集合してください。所要時間は20分ほどですので、お手洗いなどを済ませた上、携帯をマナーモードか電源をオフにしてお越しください。』
と記載してあった。俺は溜息を吐き、呟いた。
「19時半って、また微妙な・・・・」
「えっ、八幡君は19時半なの?私は18時丁度だけど・・・」
そう言って携帯を見せ合う。帆波は18時丁度で210号室だった。生徒事に違うのかよ・・・・2度手間な。そんな事を考えていると神崎や柴田からメールが届いた。
〈特別試験が始まった。俺は18時に206室へ集合だ〉
〈俺は19時半に208号室だった。一緒の人いるか?〉
どうやら俺は柴田と同じ時間、同じ部屋に呼ばれたようだ。帆波もクラスの誰かからメールが来たようで確認した後に言った。
「私は浜口君達と一緒だったよ」
「・・・・何人かの小グループに分かれてるみたいだな。帆波はもう行かなくていいのか?」
すると帆波は時間を見て慌てた様子で言った。
「そ、そうだった。八幡君、スパはまた後で行こうね!」
そして走り去って行く帆波を見ながら俺は時間になるまで暇を潰しにデッキに行った。
そして19時20分に208号室への道を歩いていると、途中で柴田と合流した。
「比企谷も一緒だったのか!少し安心したぜー」
「お、おう・・・・」
此奴のテンションが戸部と同じ感じで苦手なんだよなぁ。そんな事を考えながら208号室に着いたので中に入ると、中には茶柱先生が居て、対面する形で3つの椅子が置いてあった。
「来たようだな。早速だが椅子に座って後1人が揃うまで黙って待て」
その言葉に従い、俺は端の席に座って、柴田は真ん中の席に座った。そして数分間黙って待っているとBクラスの女子が入って来て、先生に促されて座った。そしてそれを確認して茶柱先生は話し始めた。
「さて、今回の特別試験では1年全員を干支になぞらえた12のグループに分け、そのグループ内で試験を行う。試験の目的はシンキング能力を試すものとなっている。」
シンキング。日本語で簡単に言えば思考力ってところか。どうやら今回は体を動かさなくて済むだろうが・・・しかし干支ね。わざわざ干支で分けたってことはそこに何かしらあると見た。
「社会人に求められる基礎力は大きく分けて3つの種類があり、アクション、シンキング、そしてチームワーク。それらを備えた者が初めて優秀な大人になる資格を得る。前回の無人島の試験ではチームワークに比重が置かれていたが、今回はシンキング。すなわち考え抜く力が必要となってくる。現状を分析し、課題を明らかにする力。問題の解決に向けたプロセスを明らかにし、準備する力。想像力を働かせ、新しい価値を生み出す力は社会の中で必要不可欠な能力と言っていい」
社会に出て必要な推察力と問題解決力の両方を鍛えるための試験だってことか。
「そこで、今回の試験では12のグループに分けて試験を行う形となるが、ここまでで何か質問はあるか?」
「はい」
俺は手を挙げる。この学校の仕組み的に今までの試験的にクラス対抗だったから、今回はこのグループで競い合うとは考えにくいが一応の確認だ。
「何だ?比企谷」
「小グループずつ俺達を分けたように多分、他のクラスの奴等も分けられていますよね。俺達の他に参加しますか?」
茶柱先生は俺の質問にほう、と言う。すると柴田が聞いてきた。
「どう言う事だ?」
「・・・俺達がこういう形で分けられたんだったら他のクラスの奴等もこういう形になっている筈だ。しかも今回は茶柱先生が言ったがシンキングだ。チームワークじゃない。てことはこのグループだけで挑む試験とは考えにくい。多分、他のクラスの奴等も一緒にやるだろう」
柴田の疑問に答えると、納得顔になる。そして茶柱先生は俺の質問に答える。
「比企谷の言う通りだ。他のクラスの奴等も参加して挑む試験になっている。この部屋は干支の『未』のグループとして分けられている。今から参加者の表を配る。良く目を通しておけ」
そう言って人数分の表が配られる。そしてそれに目を通すと、思わず溜息が洩れた。原因は参加者の名前だ。
【未】
Aクラス 秋本浩司 木崎優太郎 辻良子 山岡麗華
Bクラス 柴田颯 比企谷八幡 細川舞美
Cクラス 近藤修介 田辺黎人 葉山隼人
Dクラス 佐川裕也 日向誠子 前原圭人 由比ヶ浜結衣
・・・・・最悪な組み合わせだな。こりゃあ試験に集中できるか?俺はげんなりしている中、そんな様子も露知らず茶柱先生の説明は続く。
「今回の試験の各グループにおける結果は4通りだ。例外など存在せず、必ずその4つのいずれかにしかならないので注意しろ。口で説明するより資料を配るのでそっちを見た方が早いだろう」
【夏季グループ別特別試験説明】
本試験では各グループに割り当てられた『優待者』を基点とした課題となる。定められた方法で学校に回答することで4つの結果のうち1つを必ず得ることになる。
〇試験開始当日、午前8時に学校から1学年全生徒に向けてメールを送る。『優待者』に選ばれた者には同時にその事実を伝える。
〇試験の日程は明日から4日後の午後9時までとする。(一日の完全自由日を挟む。)
〇1日に2度、グループだけで所定の時間及び部屋に集まり、1時間の話し合いを行うこと。
〇1時間の過ごし方は各グループの自主性に全てを委ねる。
〇試験の解答は試験終了後、午後9時30分から午後10時までの30分までの間のみ、優待者が誰であったかの答えを受け付ける。なお、回答は1人1回までとする。
〇解答は自分の携帯端末を使い、指定されたメールアドレスに送信すること。この方法以外での回答は認められない。
〇『優待者』にはメールにて答えを送る権利が無い。
〇自分が配属されたグループ以外への解答は無効とする。
〇試験結果については、最終日の午後11時、一学年全生徒に向けてメールにて知らせる。
他にも細かいルールやら禁則事項やらが書いてあり、かなりの情報量だ。・・・無人島試験の注意事項より多くね?覚えんのクソだるいんだが。
そして・・・その次に書かれているのがさっきの試験結果。この様になっている。
【試験結果】
〇結果Ⅰ──グループ内で優待者及び優待者の所属するクラスメイトを除く全員の解答が正解していた場合、そのグループ『全員』に50万プライベートポイントを支給する。さらに、優待者にはその功績を称え、50万プライベートポイントが追加で支給される。
〇結果Ⅱ──優待者及び所属するクラスメイトを除く全員の答えで、1人でも未回答や不正解があった場合、優待者には50万プライベートポイントを支給する。
頭が痛くなってきたな。分かりやすくしろよマジで。訳すと・・・・結果Ⅰの場合、大体1グループに3~4人の各クラス生徒が集まり、未グループである俺たちが結果1を残せれば、俺と柴田と細川やその他優待者以外にそれぞれ50万pptがもらえる。優待者に選ばれた奴は追加で50万pptで計100万pptが貰えるってこと。
結果Ⅱの場合、単純に優待者だけが50万プライベートポイントを手にする事になる。
例えば、未グループで俺が優待者に選ばれたとする場合、未グループでの回答は俺が正解となる。そして、それを同じ未グループの連中に教えて、試験最終日である30分の回答時間にグループ全員(優待者のいるクラスは除く)が『比企谷八幡』と名前を書いて指定されたメールアドレスに送信すれば結果Ⅰになる。
俺以外の人物の名前を誰か1人でも書いていたら結果Ⅱになると。
「結果lとllって優待者は滅茶苦茶お得だよな」
そう、柴田の言う通り、結果lとllは優待者が必ず優遇される結果になる。しかし、それでは公平じゃない上に選ばれるには運に任せるしかなくなるので試験として成り立たなくなる。だから残りの2つの結果が重要になってくる。
【試験結果】
なお、以下の2つの結果に関してのみ、試験中24時間いつでも回答を受け付けるものとする。また試験終了後30分間も同じく回答を受け付けているが、どちらの時間帯であってもペナルティが発生する。
〇結果Ⅲ──優待者以外の者が、試験終了を待たずに答えを学校に告げ『正解』だった場合、答えた生徒の所属クラスはクラスポイントを50ポイント得るのと同時に、正解者にはプライベートポイントを50万ポイント支給する。逆に、優待者を見抜かれたクラスは50クラスポイントを失う。なお、その回答を行った時点で終了とする。優待者と同じクラスメイトが正解した場合は答えを無効として試験を続行する。
〇結果Ⅳ──優待者以外の者が、試験終了を待たずに答えを学校に告げ『不正解』だった場合、答えを間違えた生徒の所属クラスはクラスポイントを50ポイント失う。逆に、優待者には50万プライベートポイントが支給され、優待者の所属するクラスにはクラスポイントを50ポイント支給する。優待者と同じクラスメイトが不正解だった場合は答えを無効として試験を続行する。
「まるで人狼ゲームみたいだね」
細川はそう呟いた。結果lllは優待者を全員で当てにいく事をせず、優待者以外の誰か(優待者のいるクラスグループ以外)が優待者を当てさえすれば50cptをもらえて、更に当てた奴に50万pptももらえて、優待者のいるクラスグループは50cptを払わないといけない。
結果lVは優待者を外した場合、優待者のいるクラスグループに50cptを払い、優待者が50万pptをもらえる。
つまり、優待者を当てにいく場合に生じるリスクは大きいが、その分のリターンも大きい。まさにハイリスクハイリターン。優待者とそいつの居るクラスグループ以外が得になる結果がlll。結果lVは結果llと殆ど変わらない。
これは人狼ゲームに似ているが少し違う。人狼ゲームは市民と他の役職の奴が基本的に人狼と裏切り者を見つけて処刑するか、裏切り者と人狼に喰われるかのゲームだが。この試験は
つまりシンプルに言うと裏切り者兼人狼は追いかける側で、市民側は逃げる側。
「さて、ここまでで何か質問はあるか?」
「はい」
茶柱先生に今度は全員が挙手する。そして先ず柴田からの質問。
「優待者ってランダムで選ばれるんですか?」
「優待者はこちらが厳正な調整をして選ぶ。次、比企谷」
「・・・話し合いの場以外で裏切ることは可能ですか?」
「説明にも書いている通り、可能だ。次、細川はもう良いのか?」
「2人と同じ内容ですから大丈夫です」
「そうか、最後に言っておく。無人島試験同様、結果に対しての質問は受け付けない。優待者に選ばれた場合は全力で隠し通せば良いが、優待者に選ばれなかった場合、優待者を見つけ出すには1度
そして説明が終わると俺たちは部屋を出た。そして柴田が言った。
「一之瀬か神崎に此処のメンバーの表を渡しに行こうぜ」
「そうだね」
「・・・・帆波達のメンバーがどうなってるのかも気になるしな」
そして俺たちは帆波達が今何処に居るのかをメールで聞いて、デッキの休憩所がある所に居ると帰ってきた為、そこに向かった。
先生の言ったランダムという言葉ではなく、厳正な調整。そしてクラス全体の関係を無視すること。それと、グループ分けで使われている『干支』。
先輩に言われた、先生の説明をよく聞いておくことと、『本質』をよく考えること。この情報でおそらく優待者が分かるような『法則』を導き出せば良い。俺はもう1度メンバー表を見た。
【未】
Aクラス 秋本浩司 木崎優太郎 辻良子 山岡麗華
Bクラス 柴田颯 比企谷八幡 細川舞美
Cクラス 近藤修介 田辺黎人 葉山隼人
Dクラス 佐川裕也 日向誠子 前原圭人 由比ヶ浜結衣
葉山と由比ヶ浜とぶつかり合わないといけない。その事に俺は辟易しつつ、試験の事を考えていた。