やはり俺の実力至上の青春ラブコメはまちがっていない。   作:ゆっくりblue1

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今回の主役はオリキャラです。とっても長い上に戦闘が入っています。低クオリティですが、今回もお楽しみ頂けたら幸いです。

謝罪
申し訳ありません。在ろう事か設定を無視してしまった為、話しの内容を大幅に変更させて頂きます。本当に申し訳ありませんでした!


9/29 内容を付け加えました。


次々と終わりゆく試験

『未グループの試験が終了いたしました。未グループの方は以後、試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動してください』

 

 

『辰グループの試験が終了いたしました。辰グループの方は以後、試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動してください』

 

 

放送が流れたのは、1回目は試験が始まった瞬間。2回目はその数分後だった。オレ達卯グループはその放送を聞いて動揺していた。同じDクラスの幸村が驚きの声を洩らした。

 

 

「なっ!?裏切ったグループがいるのか!」

 

 

「これは拙者も驚きが隠せないでござるよ」

 

 

博士もさっきまで高◯健の真似をしていたのに最初の口調に戻っている。隣を見ると軽井沢の表情も堅い。オレは未グループと辰グループの裏切り者が誰なのかを予測する。辰グループはまだ絞り込み切れないが、未グループは十中八九あの暴力事件の時の生徒会裁判や佐倉のストーカー騒動で関わった比企谷だろう。

 

 

既に優待者の法則を見抜いていた可能性が高い。予想以上に比企谷は危険だ。Cクラスの龍園も危険だが、それ以上に読めない。恐らく比企谷もオレと思考が似ているな。茶柱から脅されたオレとしてはこの結果は著しくない。

 

 

AクラスとCクラスはともかく、Bクラスはやり易いと思っていたが考えを改めないといけないな。俺はある生徒を見ながらここまで組み立てた算段を再び組み直すのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展望台で俺と今さっき協力者となった細川は喋っていた。主に今後の動きや契約の中身について。

 

 

「で、比企谷君は葉山君と由比ヶ浜さんを退学させたら後は誰も退学させることもないの?」

 

 

「ああ、今は特に無い。細川はAクラスに上がれたらそこで契約を解消で良いのか?」

 

 

俺が聞くと、細川はうーんと唸りながら言った。

 

 

「今のBクラスがもし今回の試験でAクラスに上がれたとしても契約は切る気はないよ。3年に上がってAクラスで卒業出来るのが確定したらかな?だから長い付き合いになるね♪」

 

 

良い笑顔でそう言う細川に俺は内心舌打ちする。やっぱり扱き使うつもりだな。俺は溜息をつくと細川は俺の心内を見抜いたのか、こう言った。

 

 

「ああ、でも安心して良いよ?私と比企谷君の関係性は対等だし、比企谷君が得になる手伝いもするつもりだから。龍園君や坂柳さんみたいにするつもりはないからね」

 

 

「・・・・それ聞いて安心したわ」

 

 

有栖はともかく龍園みたいに下僕の如く駒として扱われるのはごめんだからな。細川は結構優秀ぽいから龍園みたいな暴力で屈服させることや有栖のようにカリスマで纏めることは無理でも部下は作れそうだしな。葛城は・・・カリスマじゃなくて損得勘定が保守勢に合っただけだな。

 

 

そんな事を考えていると、辰グループが試験終了したという放送が流れた。絶対に有栖だな。1日置くと言っていたが気が変わったようだ。細川は少し驚きの声を洩らす。

 

 

「辰グループも終わったのは予想外かな・・・・でも裏切った人は坂柳さんか龍園君かだね」

 

 

まあ初日で裏切るような大胆な行動を取るやつは限られてくる。幾らcptを増やすチャンスだったとしても当然リスクを省みて止める奴の方が多いからな。

 

 

「これでこの試験は荒れまくるだろうな。正直言って優待者の法則を見つけたとしてもこうやって初日に裏切る行動を取るやつは少ないだろ」

 

 

さて、有栖と龍園が他のグループを終わらせにかかるだろうな。俺はどうするか・・・ぶっちゃけ他のグループのメンバーが分かればcptを下げないようにする事も出来るが12グループ中、自分を入れて4グループしか知らないしな。とりあえず網倉に連絡を後で入れよう。

 

 

「・・・・・後1時間は暇だからカフェでも行くか」

 

 

俺の独り言に細川は反応した。

 

 

「じゃあ私も付いて行っても良いかな?やる事ないし」

 

 

「やる事ないからって俺に付いてくるって物好きだな・・・・まぁ良いが」

 

 

「パフェでも食べよっかな!」

 

 

廊下を機嫌良さそうに歩いていく細川に俺は付いて行った。

 

 

そしてカフェに着いて貸し切り状態の店内の近くの席に座る。そして適当にメニューを頼む。

 

 

「ブレンドコーヒーにパンケーキ。それと練乳ってありますかね?」

 

 

「私は紅茶に3種のベリーパフェをお願いします」

 

 

そして頼んだ物が来るのを待つ間、俺は適当にスマホで電子書籍を見ていると細川が話しかけてきた。

 

 

「もう比企谷君はこの試験で動く気は無いの?」

 

 

「ん、動けるなら動きたいが必要な情報が揃ってないしな」

 

 

「私は全グループのメンバー知ってるけどどうする?」

 

 

「もうちょっと後にする。Bクラスも混乱するだろうしな」

 

 

「ん、分かったよ八幡君」

 

 

「ん?何故に名前で呼んだ?」

 

 

「協力者なんだから円満な方がいいかってね。駄目だったかな?」

 

 

少し不安げに聞いてくる細川に俺は、別にいい。と言った。

 

 

無人島試験前の俺なら多分止めただろうが、此奴とは唯の協力者で深い意味合いで言っている訳ではないと分かっているのでどうも思わない。別に周りの勘違いを煽る行動を取る気ないし。細川はクラスほぼ全員の連絡先を交換しているようだ。こういう奴は他クラスにもパイプがあると俺は思った。細川には他クラスの情報も得られるだろうからやって貰うかと俺は考えた。そしてーーーー

 

 

そう思った時、放送が流れた。

 

 

『猿グループの試験が終了いたしました。猿グループの方は以後、試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動してください』

 

 

細川はその放送を聞いて驚く。

 

 

「猿グループ・・・!?一体誰が終わらせたの・・・・?」

 

 

俺もその事について俺も思考するもグループメンバー自体知らないのでお手上げだ。俺は再び電子書籍に視線を戻そうとしたとき、近づいてくる人物を見つけた。

 

 

「八幡君も此処に居たんですね」

 

 

近づいてきた人物は有栖だった。試験を終わらせてそこまで時間が経っていないのに此処に来たという事は休憩するつもりだったのかも知れない。有栖は初対面であろう細川を見て不思議そうな表情で聞いてきた。

 

 

「あら?そこの方は一体誰ですか?」

 

 

「初めまして、八幡君と同じクラスの細川舞美です。よろしくね」

 

 

有栖は眉根をほんの少し寄せて俺に笑顔を向けてきた。しかし目は笑ってない。怖いよ、しかもなんか周りの気温が下がって寒く感じるんだけど。何やら地雷に足を踏み込めてしまったようだが何なのかはわからない。とりあえず事情を説明しよう。

 

 

「あ、あー。細川は利害関係が一致した協力者なんだよ。俺はあの2人を退学させる為に、細川は個人でAクラスに上がる為にな」

 

 

有栖はその言葉に先ほど纏っていた雰囲気を霧散させ、意外そうな表情を浮かべた。

 

 

「ほう、個人で八幡君に手伝ってもらって上がると。意外ですね。一之瀬さんクラスにそんな方が居たとは思いませんでしたよ。でも良いのですか?Bクラスを裏切るような真似に思えますが」

 

 

「あはは。うん、正直坂柳さんが纏め上げるクラスと戦うよりも個人でAクラスに上がった方が良いかなって。Bクラスに不満は無いんだけど、Aクラスに上がって卒業したいから」

 

 

「ふむ、もし上がってきたら歓迎しますよ。見た所は葛城君よりも遥かに優秀そうですし」

 

 

そう言って有栖は細川の雰囲気から優秀そうと判断した。そして有栖は俺の隣に座り、メニューを選び始めた。そして有栖がメニューを頼むとほぼ同時に細川と俺の頼んだ物がきた。それを食べている途中でふと有栖に聞いた。

 

 

「なぁ、有栖。猿グループで裏切った奴の心当たりってあるか?」

 

 

「・・・・ふむ、グループメンバーの中に気になっている人はCクラスの椎名さんとDクラスの高円寺君ぐらいでしょうか」

 

 

間違いない高円寺だ。あの噂の唯我独尊が服を着たような奴は試験は煩わしいと思っているだろう。あの余裕がある表情は優待者を既に見抜いていてもおかしくない。ひよりはそんな目立つ行動はしないだろうしな。

 

 

そんな事を考えていると突如スマホに電話があった。件名は龍園。俺は思わずげんなりしながらも出ないと面倒な事になりそうなので出た。

 

 

「・・・もしもし」

 

 

『おい、比企谷。さっきの裏切りはお前の策略か?』

 

 

「違う。猿は多分高円寺が裏切った」

 

 

「高円寺・・・噂の自由人か。知りたいことは知れた。じゃあな』

 

 

そう電話は切れた。正直最低1日で優待者の法則を見抜くだろうからこの試験も終わるのも時間の問題だな。そして有栖が聞いてきた。

 

 

「龍園君は何と言ってましたか?」

 

 

「あの猿グループの裏切りは俺なのかどうかの確認に電話してきた」

 

 

「そうでしたか。じゃあ私も動きましょうか」

 

 

有栖はメールを送る。そして数秒後ーーーー

 

 

『酉グループの試験が終了いたしました。酉グループの方は以後、試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動してください』

 

 

『戌グループの試験が終了いたしました。戌グループの方は以後、試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動してください』

 

 

『丑グループの試験が終了いたしました。丑グループの方は以後、試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気をつけて行動してください』

 

 

という放送が流れた。残りは6クラス。あとは恐らく龍園に潰させるのだろう。

 

 

「これで仕込みは終わりました。ふふ、葛城君の慌てる姿が目に浮かびますよ」

 

 

ドSだな・・・と遠い目をしていると細川がいない事に気がついた。

 

 

「ん?細川は?」

 

 

「どうやら誰かに呼び出されたようですよ」

 

 

有栖の言葉に、気にすることでもないか。と思って練乳をたっぷりと入れたコーヒーを飲む。うん、MAXコーヒーだな。と堪能していると高笑いが聞こえてきた。

 

 

「ハッハッハ、After all the tea after training is different!(やはり鍛錬の後の紅茶は違うねぇ)Don't you boy and littlegirl think so too?(君達もそうは思わないかね?)」

 

 

「・・・Don't suddenly talk to me in English.(急に英語で話しかけてくんなよ)I'm scared.(怖いだろ)」

 

 

「I'm not a little girl than that.(それよりも私は幼女じゃないんですが)Will you withdraw?(撤回してくれませんか?)」

 

 

何故か英語で高円寺に話しかけられて咄嗟に乗ってしまった。そして有栖は幼女と言われたことに青筋をたてる。怖いよ。マジで怒らせんのやめて欲しい。周りを見てみると疎らだが他の生徒達が入ってきている。

 

 

「ふむ、英語は端正なようだねぇ、腐り目ボーイ。丁度リトルガールもいるし、先程言った女性へのリードについて私が享受してあげよう」

 

 

有栖の言葉を無視して高円寺が言う。有栖から黒いオーラが出始めたのを必死に見ないようにして俺は言った。

 

 

「・・・いや、さっき遠慮しただろうが」

 

 

「ふむ、では始めようか。先ずーーー」

 

 

拒否権無しですかそうですか。多分逃がしてくれないだろうなと思い、俺は溜息を吐いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は八幡君とカフェに行き、坂柳さんとも挨拶を交わした後、パフェを食べているとメールが来た。Bクラスの友達からメールで呼び出された。

 

 

『ちょっと2人きりで話したいから船の最下層に来て欲しい』

 

 

船の最下層というのが違和感をもたらしたが仲は良いので特に疑うことはしなかった。そして最下層のあるフロアにまで来る。そして携帯の位置情報が示しているのは扉の向こうだ。私は重い扉が金属が悲鳴の様な音を立てるのを気にせず開く。扉の向こうは薄暗く、碌な明かりが無い不気味な雰囲気に少し緊張するが、何かある訳もないと思って中に踏み入る。

 

 

「用があるから来たけど、話しって何ー?」

 

 

私は誰の姿も見えないので誰かいるか確認する為に声を張り上げる。そしてその声に返答がきた。

 

 

「やあ、細川さん待ってたよ」

 

 

返答したのはBクラスの友達ではなく、本来此処にいるはずのない人物ーーーー葉山隼人が笑みを浮かべて立っていた。私は友達の携帯を何故葉山君が持っているのかと警戒しながらも自然体のまま聞く。

 

 

「何で葉山君が此処にいるのかな?」

 

 

「ああ、君と話したい事があったから君の友達に携帯を貸して貰ったんだよ」

 

 

笑みを浮かべながら言っているが、その笑みに含まれた何かに気づき、私は更に警戒する。いくら私の友達が葉山君とも仲が良いからと言ってそんな簡単に携帯を貸すわけがない。私はそう思いながらも本題を聞いた。

 

 

「それでこんなところに呼び出して一体何の用かな?」

 

 

「ああ、用件は君と同じグループにいた比企谷八幡って奴を退学させるのを手伝って欲しいんだ」

 

 

葉山君はそう笑みを深くして言った。その眼には有り有りと八幡君への憎しみが宿っていた。私は不自然にならないように手を後ろに回す。

そして携帯の録音を開始する。

 

 

「退学って何でかな?」

 

 

「比企谷にいられると不都合なんだよ。兎に角手伝って欲しい」

 

 

「葉山君を手伝ったとして私への見返りは何をしてくれるの?」

 

 

「僕のpptを月1万払うよ。それで如何かな」

 

 

葉山君の言質が聞きたいので私は煽る。

 

 

「でも葉山君さっきの試験で比企谷君に優待者だって見破られてたじゃない。比企谷君を退学させられるとは思えないんだけどなぁ」

 

 

その言葉に葉山君は苛立ったような顔を一瞬だけ見せるもすぐに笑みに戻し、こう言った。

 

 

「あれは比企谷のはったりで、試験の結果を見たら分かるさ」

 

 

「嘘言わなくていいよ。私も葉山君が優待者だって確信してるから。それに比企谷君に優待者だって言われたときの動揺も凄かったよ?」

 

 

思わず笑いを洩らしそうで我慢が大変だったよ。葉山君は苦虫を噛み潰したような顔をした。私は更に言った。

 

 

「それに葉山君ってCクラスとかでも孤立してるって聞いたことがあるんだけど。私はそんな君が比企谷君を退学にできるわけがないと思ってるけどな。だって彼、坂柳さんとか一之瀬さんとも仲が良いし」

 

 

もう返す言葉がなくなったのか黙り込む葉山君。話は終わったと判断した私は最後に言った。

 

 

「それに私には先約があるから協力はできないよ。話が終わりなら私は戻るから」

 

 

そして私は来た道を戻ろうと踵を返そうとする。その時葉山君の苛立ちを含んだ声が聞こえた。

 

 

「残念だよ。・・・・だけどこのまま徒労に終わるのは嫌なんだ。ーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーだから君には比企谷を呼ぶための餌になって貰うよッ」

 

葉山君はそう言うと此方に走ってきて掴みかかろうと右腕を伸ばしてきた。余りにも突発的な行動、更に自分は女子で相手は運動部で鍛え込んでいる男子だ。普通であれば躱せたところで直ぐに捕まってしまうし、抵抗しても無意味だろう。体格差もさることながら力では普通であれば女子が男子に敵う通りは無い。

 

 

そう、()()()()()()()()()

 

 

「・・・・ぇ?」

 

 

パアンと乾いた音が響く。状況が理解出来ていないのか、素っ頓狂な声を洩らす。しかしそれは地面に倒れ伏した葉山君なのだが。私はそんな葉山君を冷ややかな視線を送る。

 

 

「駄目だよ?簡単に女の子に掴みかかろうとしたら。掴みかかるんだったら相手を選ばないと、相手の身のこなしからどの程度の手合いなのかも見切らないとね」

 

 

あの瞬間、掴みかかった葉山は油断していた。意表を突いて細川を人質に比企谷を誘き出そうとしていた。中学の時から自分の好きな人の近くにいて妬ましかった八幡を修学旅行で引き離せたのに、この『高度育成高等学校』で再会した。疎ましく、それ以上に修学旅行の裏を暴露されるのではないかと気が気でなかった。

 

 

そしてこの学校でもまた人気者になれると思ったがクラスの暴君、龍園によって支配されて下僕になった。比企谷のBクラスがまさに自分がいる筈の所だったのに、現実は全く逆でビクビクとしながら暴君の恐怖政治に敷かれてコキを使われる自分。

 

 

ふざけるな。そう思いながら憎んで生活してきた。無人島試験で八幡を殴った時にはその鬱憤が少し晴れた葉山。そして高揚した気分のままバカンスを楽しみ、龍園の策に従い船に戻って結果を待っていた。これでCクラスの勝ちは確定したと。比企谷よりも自分が上に立っているのだと思っていた。

 

 

しかし、結果はcptは0で最下位、Bクラスは200cpt近くで2位で、1番下だったDクラスにも差は詰められる。そしてレストランの件で粛清も受けさせられる。痣にはなっていないが、山田アルベルトのあの怪力で殴られた時の痛みは骨の髄までトラウマとなって刻まれた。

 

 

そして更には船上試験では試験が始まった瞬間に優待者を八幡に見抜かれてー50cptが確定してしまった。最早破滅にリーチとなりつつある葉山は形振り構っていられなくなってしまい、直接八幡を捩じ伏せようと考え、同じグループに居た細川を利用しようとした。

 

 

しかしそれも上手くいかない。ついに葉山は理性を保てずに再び襲いかかった。

 

 

殴ろうとして放った拳は細川の鳩尾に入る、と思われたが直前で受け止められる。鍛え込んでいる身体からかなりの力を持って放ったのにそれを受け止めた細川の顔は苦しそうな表情を浮かべるどころか涼しげだった。

 

 

「やっぱり運動部の男子の拳は重いね。だけど動きがなってないよ」

 

 

その挑発じみた言葉に更に葉山は乗り、1番使い込んでいる利き脚で膝蹴りを放つ。それを細川はフワリと避ける。続けて左手で曲線を描くようにして顔を殴ろうとする。

 

 

「女の子の顔を殴ろうとするなんて男として終わってるね♪」

 

 

細川は右手の甲で払うように弾くと、細身の体格から想像も出来ない速度で左脚でミドルキックを鳩尾へ綺麗に叩き込んだ。

 

 

「ガハッ!」

 

 

余りの痛さに昼に食べた物を戻しそうになるが、ギリギリのところで堪える。しかし痛みで蹲ってしまい動けなくなる。細川は脚先で葉山の顎を上げてその様子を見下ろす。葉山は苦しげに呻く。

 

 

「・・・何で、ヒキタニに・・・つくんだ」

 

 

細川はその言葉にうーんと唸ると思い至ったのか、言った。

 

 

「強いて言えば、人間性かな?君と比企谷君の間に何があったか知らないけどさっきので思ったよ。君だけには協力したくないって」

 

 

襲われたので償いとして軽く男の象徴の部分に蹴りを入れると、葉山は度重なる痛みで気絶した。細川は気絶したのを見て最後に言った。

 

 

「カメラとかは無いから良かったね、お互いに。だからこれくらいで済ましてあげるけど次は無いよ?」

 

 

そう言い終えると葉山を放置してフロアを出て行った。




高度育成高等学校データベース 
【挿絵表示】


氏名 細川舞美 Bクラス 
誕生日 8月8日

学籍番号 S01T004675

部活 無所属

学力 B- → B-

知性 B → A

判断力 B → A

身体能力 C → A

協調性 C+ → C+
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