テスト嫌だ
またみてくだっさてありがとうございます!
レポート書かずにこれ書いてます笑
「おにいちゃぁぁぁぁぁん」
「ごはっ」
リビングでソファに座りYouTubeをぼーっと眺めている中、腹部の方に突然衝撃が走る。
「受験怖いよぉぉぉぉ!勉強やだよぉぉぉぉぉぉ!」
「わかったから、亜里沙。いきなり飛び込んでくるなよ」
後ろがソファになっていて本当によかったと思う。最も当の本人はそんなこと気にもせず飛び込んできたのだろうが。
「おにいちゃん頭いいんだから私の代わりに受けてよぉ」
「ロクでもないこと考える暇があったら勉強したほうがよっぽどマシだぞ、亜里沙。」
「真面目な理屈はいいの!これも息抜きの一環だよ!」
妹は大学入試を控えた受験生である。加えて姉貴と俺は比較的頭が良いので自分も頑張らなくてはならないと思っているのだろう、ここ最近は文句も言わずに勉強していたが、今日は限界がきているらしい。そんなことを考えながら俺は目の前にあるプラチナ色の髪を撫でてみる。上品なシルクのような手触りが心地よく、撫でれば姉貴とは違った香りが鼻腔をくすぐる。指でとかしていて引っかかることはないので楽しくてずっとやってられる。
「おにいちゃん...私の髪で遊んでない?」
つい夢中になってしまっていた。俺は慌てて妹をなだめるような仕草へと変えた。
「〜♪」
どうやら機嫌を直してくれたみたいだ。今は満足そうに目を瞑り安らぎを満喫している。
基本的に俺は妹に甘い。しかし考えてみて欲しい、こんなに純粋で可愛い妹がいたら甘やかさないで接する方が難しい。歳は一つしか離れていないが随分離れているようにも感じる。それは俺の精神が老けているせいか、亜里沙が純粋すぎるせいか判別し難い。姉貴に今は彼氏がいないのは知っているけれど亜里沙はどうなのだろう。女子校だからいないとは思うが......いや、いないことを願う。
「...すぅ......すぅ.....」
そうこうしないうちに可愛らしい寝息が聞こえてきた。兄と仲良くしてくれるのは大変に嬉しいのだがこういう体勢でロックされてしまうと動けないので複雑だ。勿論、これは建前であって嬉しさが勝ることは言うまでもない。
「やれやれだぜ」
俺はすっかり冷えてしまったコーヒーを傾け、幾分か進んでしまった画面に目を落とすのであった。余談だが俺はJOJOが好きである。
「ただいま〜」
予定より早く終わったバイトから帰った私は帰宅の知らせを伝えてみたが、反応は無い。今日は弟と妹が家にいるので何かしらの反応はあるはずだ。シーンとしていて反応が無いということは出掛けているのだろうか、家の明かりがついているのだからどちらかはいるはずだとは思う。心霊現象で明かりがついているなんて考えると夜眠れなくなってしまうので意識的に避けていることは内緒だ。
「シュー?亜里沙?いるんでしょ?」
そういってリビングに入るとソファにもたれかかって寝ている2人の姿が見えた。仲が良くて微笑ましい。寄り添うようにして寝ているあたりまるでカップルのようだ。亜里沙の人気はいうまでも無いけど、シューのことをカッコイイと言っている知り合いも多いので、2人の寝顔を独占していることにちょっと優越感を感じる。しかし2人をカップルのようだ思うとなんだか自分だけ仲間はずれになっているみたいで少し可笑しかった。
(ほんとに似てるわよね...)
妹はロシア寄り、弟は日本寄り、といった顔立ちであるがこの2人は似ている。寝顔なんてそっくりだ。
「ふふっ、可愛いんだから♪」
バイトで疲れた体も愛しい弟妹を見ていると自然と癒される。ほんとは弟に寄りかかって一緒に寝てしまいたいところだが、今回は姉としてちょっぴり威厳をみせて今度ワガママを聞いてもらうことにしよう。
夕食のメニューを考えながら鼻歌混じりに私は自室へと向かうのであった。
眠いです