絢瀬家の日常   作:ガリレオガリレイの備忘録

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コロナで鬱ってたんでかなり遅れました。ごめんなさい。構想自体は出来てたんですけどね(言い訳)

リハビリがてらに書いたので物足りないかもです。

アイデア募集しようかなぁ(白目)


ことりさんと俺

 

 

 

 

人と付き合うとはどういうことなのだろう。

 

恋愛経験皆無の俺が頭をいくら振り絞ったところで明確な答えが得られる訳がなく、このように小難しく考えている時点で恋愛に向いていないのだろう。ともすれば誰かに尋ねることがもっとも簡単な解決策ではあるが、聞いたところで、きっと怪訝な顔をされ、まるで異質な生命体を見るような目で見られることは容易に想像がつく。世の中には「変人」という2文字で評されるのに何ら抵抗の無い人もいるらしいが、俺は耐えられないので、黙って自問自答を繰り返す他無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

「しゅーくん?どうしたの?手が止まってるよ」

 

「…あぁ、ごめんなさい、少し考え事してて…」

 

「もー!ちゃんと集中しなきゃだめだよ」

 

 

言葉だけとるとお叱りの色が濃いが、表情は柔らかい。むしろ笑顔に見えるのは気のせいか。ことりさんが怒った姿を俺は目にしたことはない。

 

 

「何考えてたの?」

 

「ろくでもないことですよ」

 

「ふーん…」

 

 

探るように俺の顔を見つめてくる。どうも綺麗な人に見つめられることには慣れない。仕方がないので平静を装って手元のボウルをかき混ぜる。

 

 

説明が遅れてしまった。ここ一年、2, 3ヶ月に1回ほどの頻度でことりさんの家にお邪魔してはお菓子作りを習っている。俺自身、元々料理自体好きな方であるためかことりさんとは初めて会った当初から話が合い、確か姉の誕生日プレゼントを相談した際に手作りケーキを勧められ、作り方を習ったことが切っ掛けではなかろうかと思う。念のため誤解を生まないように言っておくが我々は恋人関係ではないし、残念なことにことりさんは彼氏持ちだ。

 

 

「女の子ことでしょ」

 

ことりさんは目を輝かせながら自信ありげに俺の方を見つめる。

 

「ね!そうでしょ!」

 

「違います」

 

 

当たらずとも遠からずではあるが、下手に肯定してしまうと後々ろくでもないことになる、ということがことりさんとの会話から得られた教訓である。

 

 

「ほんとかなぁ」

 

「はいはい、ことりさんこそ手がとまってますよ」

 

「つまんないな…」

 

 

どうもこの人は年下をからかうのが好きらしい。掘り下げられると面倒なので黙殺して作業に戻る。

 

 

「しゅーくんって自分の話全然しないよねぇ」

 

「そうですか?」

 

「そうだよぉ、こっちから聞かないと全然」

 

「自分で墓穴を掘らないよう気を付けてるだけです」

 

「ガードが固いなぁ、そんなんじゃモテないよ~」

 

反論したいところだが残念なことに事実であり、目の前の女性はモテるので返す言葉もない。

 

 

「余計なお世話です」

 

「ほら、お姉さんに何か相談してみよっ」

 

こういうときは海未さんや姉貴当たりに助けを求めるのだが、この場にはいない。援軍が期待できない以上は俺で対処するしかないので適当な話題でお茶を濁していく。

 

 

「将来が不安です」

 

「ふーん…」

 

 

別の質問を要求されるかと思っていたが意外なことに考えてくれているのだろうか。適当に投げ掛けただけに少し良心が痛む。

 

 

「まぁなんとかなるよ!しゅーくん頭いいし♪」

 

 

ことりさんはウインクつきの飛びっきりの笑顔でそう答えた。今日に限った話ではないが、いちいち言動が…こう…何というか…あざとい。ことりさんに彼氏がいると予め姉から聞いておいて良かったと思う。

 

 

 

「さっ、そろそろ作業に戻ろ」

 

「結局何も話してない気がするんですが」

 

「じゃあ、こっちから話題出したらのってくれる?」

 

「まぁ…」

 

 

それじゃぁ、と待ってたと言わんばかりにことりさんの目が輝いた気がした。

 

 

「真姫ちゃんとの進展について聞かせてもらおうかな♪」

 

いつバレたのか見当もつかないがこの人は俺が真姫に好意を抱いていることを知っている。

 

 

「特に何も、はい、この話終わり」

 

進展が全く無いと言い切るのも何だか悲しくなるが事実なので仕方ない。

 

 

「いーじゃん、私は応援してるよぉ」

 

「俺じゃあ釣り合いませんよ」

 

「そんなことないと思うけどなぁ、しゅーくんカッコいいし」

 

「さっきモテないって言ったじゃないですか」

 

「奥手過ぎるんだよぉ、もっと積極的になろうよ~」

 

「それが出来たら苦労してないですよ」

 

「仕方ないなぁ、可哀想な弟分のためにお姉さんが一肌脱いであげます!」

 

 

言うまでもないことだがことりさんの弟になった覚えはない。姉は一人で十分である。

 

 

「まずはオススメのデートスポットなんだけど…」

 

 

こうなってしまったらこの人は止まらない。完全に主導権を取られている。毎回この話題に落ち着いているのは気のせいだろうか。ことりさんから話の主導権を取り返すには俺では経験と知識不足である。今度、穂乃果さんか海未さん当たりに相談してみようか。

 

 

「もー、ちゃんと聞いてる?絵理ちゃんに言っちゃうよ?」

 

 

「もーそれはもうしっかり聞いてますのでそれだけはやめてください!」

 

 

 

家の中でもからわかれるようになってしまっては笑えないので、ことりさんの機嫌を損ねないよう適当に相槌を打ち、何とか話を逸らせないか考えながら俺の休日は過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことり: 今日はありがとう!おかげで楽しかったよ

 

しゅー: いつもお邪魔してすみません

 

ことり: 全然!あ、そうそう

 

 

 

しゅー: 何ですか?

 

 

ことり: まきちゃんに今度しゅーくんが遊びに行きたいって言ってたよって送っておいたから!

 

ことり:お礼はチーズケーキでいいからね!

 

ことり: ファイト(スタンプ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから既読無視を続けて早3日になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ssによくあるようなことりちゃんとは少し違った感じにしてみました。ハーレムにはしたくないので彼氏ほんとはいない展開はないです、多分。
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