刀使ノ指令ダグオン   作:ダグライダー

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皆さん、初めまして。この度この様な怪文書染みたモノを投稿した者です。
最近ハーメルンに登録し、何分、スマートフォンでの操作の勝手が未だ理解出来ない為、練習と機能の確認、文章反映の様子見等をを兼ねて投稿致しました。
又、今作は、クロスオーバー物の二次小説です。
以前から、刀使ノ巫女二次創作でダグオンとのクロスオーバーが中々見当たらなかった故に自分で書き上げた次第です。
それと、今回はプロローグのプロローグモノの為、とじみこ側のネームドはミルヤ以外出ません。又、ダグオンもブレイブ星人以外は、オリジナルキャラクターです。
その為、後に出すライアン、ガンキッドも原作とは登場経緯が異なります。
私の独自解釈や、物語進行の都合上、改変等もあるでしょう。
長々と言わせて貰いましたが、興味を持って頂けたらと思います。では


序章、ダグオン誕生編
零話 邂逅!刀使とヒーロー?



 

side???

 

━━━無限に広がる大宇宙、様々な星が煌めくその片隅に数ある銀河の1つ、太陽系第三惑星地球……なーんて、堅苦しい前降りは此処までにして。

やぁやぁ、初めまして、人類の諸君!ボクの名前は………、そうだなぁ、"管理者"とでもしておこう。

いきなりだが、地球は狙われている!━━━━おや?、反応が芳しく無いね。まぁしょうがない。

何故なら、狙われているのは君達の地球ではないのだから。

 

 そう、君達の知識に即するならば異世界。その異世界の地球を悪の魔の手から守る為、ヒーローが必要だ!!

その為に、ココにある魂を喚んでみた。

早速、起こしてみよう!

ハロー?起きてる?意識ある?元気してる?

コホン、やぁ勇敢で誠実な魂くん。初めまして、ボクは管理者。世界を観測し時に介入もする、まぁ、ある種の秩序の守護者さ。

 

君がかつて、ある地球の若者達に授けた力を、ボクがこれから何とかしようとする世界の地球の者達にも授けて欲しい。人選については心配要らない。既に選別済みさ!

 後は君が、その世界の地球の危機に立ち向かう為に、ボクに選ばれた少年達を導くだけだ。

 

━━━━頼んだよ、ブレイブ星人。

 

 

 

 

 

 

ふぅ、これで良し。

後は、他の連中があの地球に目を付けなきゃ尚良し。ボクも趣味人なトコあるけどアイツら、よりにもよって、悪の秘密結社に異能犯罪者や侵略者共を色んな世界に送り込むなんてさ。対処が大変だよ………。

連中ってば輪を掛けて快楽……否、狂楽趣味なんだから嫌なっちゃう。

アハハ…、諸君には少々みっともない姿を見せてしまったね…。

 

 

本当に頑張ってくれよ。新たな勇者指令ダグオン……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideとある世界・地球

 「はぁ!」

夜の帷に支配された古き景観を伴った街に裂帛の叫びが木霊する、それは複数の細い影。

その身に淡い光を纏い、その手には刀が握らている。

相対するは、異形。それは、影とは異なり禍々しく紅く不気味に光る…………異形の名は"荒魂"《あらだま》。

 

大型の獣とも蟲とれる異様をもつ荒魂に、周囲を囲う影……皆一様に同じ、恐らくは制服であろう服を纏った少女である"刀使"《とじ》達は果敢に挑みかかる。

 「よし、陣形を維持したまま追い込め!このまま仕留める」

 「了解!!」

指揮官と目される眼鏡の少女が指示を飛ばす。周りの少女達はその声に従い、荒魂との距離を狭め斬り浸ける。しかし、異形も為されるが儘ではない、巨躯を奮わせ"━━オォォォ"と唸りを上げて抵抗する。荒魂のその抵抗に彼女達は咄嗟に身を守るも吹き飛ばされる。

「きゃあ!?」

「くっ…、もう写シが……」

「うぅ…」

「あぅ…」

「…誰か、増援の連絡を……」

「ちっ…、何人かは既に限界か…しかし撤退する訳には……」

指揮官たる眼鏡の刀使、"木寅ミルヤ"はその有り様に悪態を思わず溢す。

倒れ傷付いた彼女達の声は弱々しい、何せ、この荒魂とかち合う以前にも、小型だが複数の荒魂の相手をこなしている。

刀使達の纏う光"写シ"は彼女達が持つ"御刀"に因って精神を集中させ身を守る現象である。故に写シが剥がれれば相応に精神を消耗するのだ。

 しかし、荒魂が未だ健在している以上、被害を抑える為に容易く退く訳にはいかない。

だが、刀使の数は決して多いとは言えない。

彼女達は御刀に選ばれ戦場に立つ。故に、選ばれない者達も存在する。その為、実動部隊の刀使は常に人手不足に追われている。

 警察や自衛隊等の組織とも連携は取るが、やはり御刀でなければ荒魂に有効打は与えられない。

 既に心身共、限界近い少女達にもう一度写シを張る力は無い。これを、好機とみた荒魂は手近な少女に狙いを定め大きな牙を向ける。

「ひっ…!?」

彼女の口から小さな悲鳴が洩れる。当然だろう、戦う手段が有ろうとも、まだ年若く、本来ならば遊びたい盛りの多感な思春期の少女である。

 しかし、荒魂には関係無い。己を痛め付けた敵の1人を屠るだけ、只々それだけ。

そうして、荒魂の振り上げた巨大な腕によって今にも1つの命がこの世から消え行こうとする刹那、それは起きた。

━━━ガキッィン

 甲高い金属音が鳴り響き、巨腕が少女の前から弾け跳ぶ。

 突然の事に皆、荒魂さえも困惑したかのように呆ける。

音の正体は少女の目の前に"いた"、新たなる影。その姿を言葉に著すならば炎だろうか…、赤い装甲らしきモノを纏っている背中しか見えないが、翼の様な意匠のマントと思われる装飾がある。体格は自分よりも大きい。顔は見えないが恐らく男性。

「大丈夫か?」

「………は、はいっ!」

  新たに現れた闖入者が、挙げた第一声。その言葉がヘタリ込んだ自分に向けらたのだと気付くのに、一瞬返事が遅れる。しかし、闖入者は気にした素振りも見せず、眼前の異形へと視線を向けたまま。

そこで周りも現実へと意識が戻る。そうして疑問を抱く、突如現れた者は一体何者なのかと…。

 

「いくぞ!」

闖入者━━━炎の怪人が気合いの声を挙げ、走り出す。勢いを付け、拳を振り上げる。

恐らくは、先程もそうして、荒魂を吹き飛ばしたのであろう、振り上げた右拳を突き出す。未だ混乱しながらも、今まさに自らへと迫る怪人に怒りを向け荒魂はその攻撃を真っ向から迎え撃つ。が、再び己に向かって来た拳は、今度は荒魂を吹き飛ばさず頑強な巨躯を貫く。

 悲鳴を上げる荒魂、怪人は荒魂の怯んだ隙を逃さず、連続で拳や蹴りを叩き込む。

「スゴい………」

ゴクリと驚愕に息を呑む少女達、しかしそれも当然であろう。一般に、荒魂に対し有効な攻撃手段は刀使の振るう御刀だけである。にも関わらず、目の前で繰り広げられるのは怪人による半ば一方的な蹂躙。幾ら、自分達が先に戦い追い詰めていたとは言えだ。

そうこうしている内に、怪人は荒魂から距離を取り構え叫ぶ。

 「ファイヤーバード、アタァァァァァック!」

掛け声と共に怪人はその姿を炎の鳳へと形を変える。そしてそのまま荒魂へと突っ込み爆発が起こる。

爆煙の中から再びヒトガタへと戻った怪人、荒魂は既に無く、残ったのはノロと呼ばれる液体。先程まで荒魂だったモノの残骸。

 「ふぅ…。ま、こんなモンかな」

炎の怪人が息をつく、するとー

 「どうやら、終わった様だな」

 「やれやれ、いきなりどっかスッ飛んで行くもんだからビビったぜ~」

 「そうですよ。追い掛けるコチラの身にもなって下さい」

 「ふむ、刀使達の助太刀に入ったのか…」

途端に、新たな声達が怪人と刀使達だけとなった空間に割って入る。

現れたのは、新たなる怪人達。

炎の怪人とは異なる装甲を身に纏った影は4人。

「此方の任務は既に終了した。余計な事に首を突っ込むな」

青い装甲の怪人が炎の…否、他の影に併せるならば赤い怪人に苦言を上げる。

「けど、放って置けないだろ」

「気持ちは分かるぜ。オレもカワイコちゃんのピンチとあっちゃ、助けないわけにゃいかねぇ…ケドよ?」

と、緑の装甲の怪人が赤い怪人に多少は同調を見せるも

「そうです。僕達で決めたじゃないですか!彼女達とは出来うる限り関わらないって…」

白い装甲の怪人が、緑の怪人の言葉に続けるように科白を言う。

「出来る限りだろ?ってコトは今回みたいなピンチなら助ける為に関わってもしょうがないじゃねぇか」

赤い怪人が反論する。

「姿を見せずともやりようはある」

紫の装甲の怪人が、その反論を切って捨てる。

うぐっ…と赤い怪人が言葉に詰まると、青い怪人が追い討ちのように小言を言い始め、白い怪人が嗜め、緑の怪人が笑い。紫の怪人は我

関せずを決め込んだ。

この怪人達のいきなりのやり取りに、またもや呆然としてしまう刀使達。

「兎も角、我々は既に目的を達した。徹底する」

暫くして、青い怪人がそう口にし、立ち去ろうとする。

「待て!」

ミルヤが御刀を構え、眼鏡を光らせ警戒しながら声を掛ける。

「おっと!?」

「貴様達は何者だ?一体、何処の所属の者だ?洗いざらい詳しく話してもらうぞ」

「おいおい、刀を下ろしてくれ、コチラは君らとは事を構える気はない」

「…その発言を信じろと?証拠も何も無しに?」

「まぁ、急に現れて怪しいかもだが保証はある」

「何?」

「今、君らと話をしている。」

「それが何だと言うんだ!」

「君達と敵対するなら、助け無いし、現に会話もしない」

「……成る程。納得はし難いが、確かに敵意は見られない。ならば、先程の質問に答えてもらう」

「悪いが詳しくは言えない、ただ名前だけは教える。

…俺達はダグオン、正義の味方って奴だ」

「はぁ!?」

「じゃあな!縁があればまた!」

そうして、ダグオンと名乗った怪人達は跳び去った

「ダグオン?一体何だったんだ奴等は……」

こうして、彼女達の長い一夜が明ける。

不思議な出会いと共に。

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、我々の知る世界とは僅かに異なる歴史を歩んだ世界の物語。これは、"荒ぶる御霊"を鎮める為、御刀を振るう少女の物語。

そしてこれは、ある世界を救った勇者達、その力を受け継いだ新たなる勇者達の物語である。

 

 

≪トライダグオン!!≫

 

 


 

次回予告(BGM:輝け!ダグオン)

 

 俺の名は鳳焔也、美濃関学院高等部1年刀匠科所属の生徒だ!

ある時、俺は刀匠としての腕前鍛える為、見聞を広めに青砥館に向かっていた。

 そこで、偶々顕れた荒魂から子供を守る為、飛び出した!

 そしたら、何かおかしな光に包まれて、同じ様に飛び出した連中と一緒に訳の解らないヘンな奴に力をやるからこの星を守れだとか侵略者と戦えだのと言いやがる。

 おいおい、冗談だろ!?

 

次回、刀使ノ指令ダグオン!

   始動!新たなる勇者達のプロローグ!

 

 

次回も、"トライダグオン"!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしょうか?未熟ながらも己の頭にあるイメージを文章へと興してみました。
皆様、読みずらい、おかしい、誤字誤用がある等は御座いませんでしたでしょうか?
何分、慣れない事なので、大変でした。今回の作品は言うなれば連載前の冒頭に当たる部分です。
自己満足が強い作品かとは思いますが衝動に抗えず書かせて頂きました。
勇者指令ダグオンは私が初めて観た勇者シリーズでした。そして、冒頭前書きでも綴った通り、ハーメルン刀使ノ巫女二次小説内に於いてクロス物でヒーロー作品はライダーは数在れど、ロボット物はない。無いなら作るしかない。
そうして、出来上がったモノがこれです。
一応、続きを考え書いております。
前書きに次いで長々とした文と相成りましたが、宜しければ此れからもお暇が有れば目を通して頂けたら幸いです。

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