刀使ノ指令ダグオン   作:ダグライダー

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 遅ればせながら此方でも明けましておめでとうございます。
 いやぁ、今回の話はやりたい事は決まってたんですが……敵をどうするかとか、合体までの流れをどうしようかとかで手間取りました。

 遂に始まった2022年冬アニメ、私的にはビス恋(多分この略称私くらいしか使ってないかな?)こと、〈その着せ替え人形は恋をする〉が原作読者としては観れる事が嬉しくて…。
 あれ、原作知らない人はみんな、まりんちゃんがオタクに優しいギャルとかオタクの優しいギャルとか言われたりしてこんなギャル居ねぇよなんてコメントもチラホラ見掛けましたが、違います!本当に居ないのはごじょーくんの方です!あんな良い子こそ本当に居ないよ!?
 物語的には主人公立ち位置のごじょーくん、ヒロインまりんちゃんですが!!実際は主人公まりんちゃんでヒロインがごじょーくんですよ!!?
 そしてアニメ化によってごじょーくんの良さが知れ渡ってしまう~!!嬉しいような寂しいような……。



第九十六話 三位一体!?新たなる合体!!

 前回の"刀使ノ指令ダグオン"

 

 四霊刀応龍:今だ見ぬ、主を待ちて幾星霜、出来れば常識人が良いなぁ…。

 


 

 ━━綾小路武芸学舎・寄宿舎

 

 『それでは同盟は実を結んだのだね?』

 大荒魂から雪那を通じて結月の手により秘密裏に用意されたゲスト用の一室で、地球の技術では到底理解が出来ぬ通信端末を前にマッニーは人の姿でベッドに寝そべりながら、ワルガイア星人のからの言葉を聴く。

 

 「せやなぁ、あちらさん本心はどうあれ同志として迎え入れてくれたからなぁ。協力はそこそこ出来るんとちゃう?」

 

 『なに、腹に一物企てているのは我々とて同じさ。ならば後は互いに利が出る騙し合いをするまでだろう?』

 

 「その事ですが、暫くは大荒魂の人が単独で動くそうなのです。わたしたちはそこでダグオンが介入して来た場合に備えての精鋭を用意する事になりそうなのです」

 

 「要するにや、表向き今まで通りエデンからは無軌道に暴れるヤツを送ってくれればええ。そのついでに大荒魂ちゃんが仕事やり易い様に腕利きも一緒に巧いこと落としてや」

 

 『ふむ、理解した。であれば近々四騎士の誰か…或いは彼女達のパートナーである四天王で腕の立つ()か我が特殊監獄の用心棒を送るとしよう』

 

 「彼……ああ、あの"怒れる"ラーシュメイラの相方さんですか、です」

 

 「や、まずはそこは四騎士様で事足りるやろ?護衛やから"哀しみ"辺りが順当とちゃう?」

 

 『ではその様に手配しよう。君達もくれぐれも今は彼女の機嫌は損ねぬ様に』

 

 「はい。です」 「あいよ」

 

 エデンを執り纏める盟主ワルガイア星人からの言葉に各々で返事を返す人間態の2人。

 こうしてまた1つ、地球に異星人の活動拠点が増えたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━━ダグベース・サロン

 

 「特許きょきゃする東京特許ときゃきょく!!」

 

 『トッキョ許可しりゅトウキョーとっきょ許可キョく』

 

 サロンカウンターにて繰り広げられる早口言葉。

 発しているのは幼き天才刀使燕結芽、そしてもう一人──否、一個。

 

 「違うよ、しりゅじゃなくてする!す・る!」

 

 『す・る…する?』

 

 カウンター席に座る結芽の目の前に置かれたルービックキューブ大の正方形立方体。

 とある新兵装に搭載される予定の超自立型思考型電脳演算機、名を"キッド"と言う。

 その超AIキューブに向けて少女はもう何度目かになる言葉を繰り返す。

 

 「イヤそもそも結芽っちもちゃんと言えてネェから」

 そこへ掛かる呆れた声。

 2席程離れた場所から、壁に掛けられた的へ向けダーツの矢を放りながら、鎧塚申一郎が横槍を入れる。

 

 「むっ!なら申一郎おにーさんは噛まずに言えるの?」

 

 「ハッ、楽勝。特許許可する東京特許許可局……どうよ?」

 

 「ぐぬぬ……」

 

 己よりも年下の少女相手に勝ち誇る申一郎。それを更にテーブルから軽食を採りながら見ていた翼沙が窘める様に口を挟む。

 

 「申一郎、一回言い切っただけでは成功としては微妙ですよ?せめて十回は繰り返さないと」

 

 「そーだそーだ!」

 

 『ソーだー?』

 

 翼沙の援護に結芽がプンスカと聞こえる様な拗ね顔で便乗、言語知能共に未成熟なキッドがそれに続く。

 

 「へいへい…特許許可する東京特許許可局特許許可する東京特許許可局特許許可する東京特許許可局特許許可する東京特許許可局特許許可する東京特許許可局特許許可する東京特許許可局特許許可する東京特許許可局特許許可する東京特許許可局特許許可する東京特許許可局特許許可する東京特許許可局……これで満足かって?」

 

 「むぅぅう……」

 あっさりこなして見せた申一郎に結芽はいっそう頬を膨らませて拗ねる。

 

 「お主…無駄に多芸じゃな。その癖標準語のイントネーションは怪しいのは何故なのか……」

 

 「ウッセ、早口が出来んのとイントネーションがおかしいのはイコールじゃネェっての」

 

 座敷で週刊漢の鉄道を読んでいた撃鉄からの声に、トリプルスコアを決めながら反論する。

 

 「大方、女性を口説く為に良く口が回ると言った所だろう」

 そんな申一郎のスキルをナンパの為の物だろうと半ば断言同然に論じるのは、カウンターの内側で食器を棚に整理し列べる戒将。

 最後に食器を磨いていた白い布ナプキンを洗濯用水に浸けてカウンターを出る。

 

 「悪いかヨ?口が巧いってのはナンパじゃ必須スキルだぜ?」

 

 「他人の趣味趣向に剰り、どうこうと言いたくは無いが……貴様の場合は悪評もあるからな。まぁそもそも校内で貴様を知っている女生徒相手には通用していないのだが」

 

 「グフッ……痛いトコ突きやがる……。だがしかァし!街じゃ判らねぇゼ!?」

 

 「だからそれが我が綾小路…延いては伍箇伝の評判を下げると言っているのだ」

 

 「ソレを言ったら翼沙のヤロウもダロッ?!」

 

 鬼の風紀委員長からの厳しい言葉に、しかし負けじと反論。ついでに翼沙を巻き込む。

 

 「失敬な、僕は評判を下げる様な事はしてませんよ」

 

 「はっ?」 「何っ?」

 

 心外だとばかりに返す翼沙に思わず眼が点になる同綾小路の2人。

 

 「オマエ、それマジで言ってんの?」

 「言いたくは無いが、我が綾小路武芸学舎内にて渡邊翼沙と言えば、成績は優等生だが度々実験なりで爆発を起こす問題児として教師生徒共々知れ渡っているぞ…」

 

 「なっ…本当に心外です。僕としては刀使の為に技術の発展に貢献しているだけだと言うのに」

 

 「要は戒将以外悪名で言やぁ五十歩百歩かドングリの背ぇ比べなんじゃな」

 

 1人、平城学館として第三者の立場で撃鉄が結論を述べる。

 

 「ソコだ、ズリぃよなぁ…一人だけ教師受けが良くてヨォ。しかもカワイコチャンの何人からもモテる」

 

 「まぁ、不良や問題児からは恐れられていますけどね。それはそれとして僕が問題児扱いなのはやはり納得し難いです」

 

 「そもそも綾小路は不良…居るのか?」

 申一郎と翼沙の言い分を聞いて撃鉄が何と無しに訊ねる。

 

 「綾小路自体には問題児扱いの生徒は居ても、不良と呼ばれる者は居ない。強いて言えば、周辺他校の生徒が刀使技師問わず我が校の女生徒にちょっかいを掛けて来るが…」

 

 「ソレを一喝したモンだから、その他所の連中に恨まれて、囲まれた事あるよな?たしか族っぽいヤツら」

 

 「ああ、それなら僕も聞いたことがあります。確かまだ中等部の頃ですよね」

 

 「何それ!?教えて!!」

 

 思わぬ兄の武勇伝に妹が眼を輝かせる。

 

 「何…然して大した事では無い。俺が中等部二年の夏から秋に掛けての頃、嫌がる女生徒相手に無理を通そうとした不埒者を撃退したと言うだけの事。

 ただ、言葉を尽くしたにも関わらず、実力行使に来たので正当防衛を主張させて貰ったが」

 

 「ンで、実はそのヤロウが府内で有名な半グレ集団の一派らしくてヨ、いつだったか…戒将のヤツが一人になったトコを狙って仲間連れで報復に来たんだとよ」

 

 「片や中等部一人を相手に高校生相当の人物達が原付き車両含め、リンチも斯くやとばかりの人数差だったとか…」

 

 「ほほう、ワシも二百人ちょっとは相手にして勝った事はあるが、そん時は背中任せられる奴が居ったしのう…それで?どうなったんじゃ?」

 

 「竹刀一つで向かい来る彼等を全て倒したと言われています」

 「で、ジッサイそこんトコどうよ?」

 

 有名な噂話を当人を前にして語らい、事実を照らし合わせる為に是非を問う。

 

 「ふぅ、流石に百人も居ない。精々十数人…原付き含め改造バイクも四台相手にした辺りで場所を移したさ」

 

 (バイク相手にしたのはホントなのかヨ)

 (当時から身体能力は高い方だったんですね)

 

 「それで、その連中をシバき倒した事やらもあって鬼の様な強さから…鬼の風紀委員長か」

 

 「当時はまだ風紀委員だ。それに俺とて四角四面にルールに厳しいつもりは無いぞ?度を越した者や規定以上に乱れた服装を許さんだけで、学業や特祭隊の活動等に支障が無ければ、少々の事には眼を瞑るとも」

 

 「つまり申一郎と翼沙はその少々に含まれ無いタイプだと?」

 

 「ああ」

 

 「だってさおにーさん達」

 

 『???』

 

 「「ガクッ……」」

 

 戒将の武勇伝を聞いた上で、揺るぎ無い問題児である事が確定した申一郎と翼沙は結芽に言われてしまい項垂れる。

 

 「それはそうと……一年坊主どもはまだ来とらんのう」

 

 「龍悟はアルバイトだそうだ。焔也は……美濃関に戻っていると聞いているが…何処かで寄り道でもしているんだろう」

 

 と話を締め括っていると、噂をすればの例に漏れず焔也がサロンへと上機嫌で現れる。

 

 「うっす!」

 

 「アん?随分とジョーキゲンじゃねぇの」

 

 気味が悪いくらいの笑顔だったので思わず焔也に訊ねる申一郎。

 

 「それがよ!こっち来る途中コンビニ寄ったらさ、俺らのカードが売ってたんだよ。試しに買ったらなんと…ファイヤーダグオン()が出たんだよ!!しかもこの構図ファイヤーブレードの決めのポーズだぜ!!」

 喜び勇んで取り出したウェハースチョコレートのオマケカードを見せつける焔也。

 

 「オマエのメンタル小学生男子かヨ」

 

 「カードぉ?そんなモンいつの間に出来たんじゃ?」

 

 「良く出来ていますね……肖像権諸々言いたい事はありますが、これ全部イラストなんですか?」

 

 「良くは知らないのだが、こう言った物は普通フィクションの物を販売するのだろう?我々がそう言った商品に使われて問題無いのか?」

 

 「お兄ちゃん見っけ!」

 

 焔也の子供染みたはしゃぎ様に冷めた反応の申一郎。カードに胡乱な視線を寄越しつつ、人類の商魂の逞しさに呆れ返る撃鉄。

 焔也が翳しているカード以外の物を手に取りながらしげしげと観察する翼沙。

 そしてこの手のオマエ付きお菓子に縁が無い戒将が困惑極まる顔している。

 結芽はカードの中からしれっと見付けたターボカイ、ダグターボのカードを拝借していた。

 

 「おや?みんな楽しそうだね~。何かあったの?」

 其所へ現れたアルファ、お目付け役が帰った為に上機嫌である。更に数十分間だけ元の状態に戻る事を許されたのも大きい。

 

 「おっ、見ろよこれ!俺のカードだぜ!」

 

 「ファイヤーダグオンのだけどナ」

 

 カードをアルファにも見せる焔也、そしてそのカードを見てニコニコ笑顔だったアルファはそのまま笑顔で青ざめる。

 

 (ふぁぁぁあ?!何でウェハースでよく見るイラストカードとかになっちゃってんの?!ヤバいよヤバいよ!?ボクの知らない内に商売されてるよ?!人間そう言うトコおっかないなぁっ?!て言うかナマモノをカードにしちゃうの?!何処のアイドルだよ?!)

 決して口にはしないが珍しく本気で狼狽えるアルファ、まさか強敵の出現でも、敵の猛攻による敗北でもなく勝手にファングッズ展開されていた事に狼狽するとは夢にも思わなかっただろう。

 

 「いや、うん。どうせこっちの世界には元々勇者ロボは存在していなかったんだ。それに元のダグオンの世界でも変形合体玩具は学君が持ってたし……、大丈夫…慌てる様な事じゃ無い、ボクは無実、ボクは悪くない。悪いのは根本の原因を作ったベータ、全責任はあいつにある………ヨシ!」

 

 「何をぶつぶつと呟いとるんじゃ、お主は。それよりワシのドリルライナーを完成させてくれたんか?」

 独り小声で呟く脳足りんへ、格好が時代錯誤な不良スタイルの割に存外知的な所もあるダグオン最年長が、己の愛機の進捗具合を確かめる。

 

 「あっ」

 

 「あっ?」

 

 「…………………………テヘペロ」

 

 「おんどりゃぁぁぁぁああ!?!!!」

 絶叫、そのまま大きく腕を開けベアハッグを仕掛ける。

 巌の肉体が華奢な少年を捕える前に、少年は霞その様に身体を霧散させる。

 

 ≪フフフハハハ♪もうボクに物理攻撃は通用しないよ!!でも長居したら色々精神的に責められそうだから、此処でサラバダー!ダー!ダー!ダー!≫

 脳内に直接声を届けているにも関わらず、ドップラー効果を残してサロンを去る。

 

 「どの道オーダールームで遭遇するだろうに」

 「まァ、アイツもバカだし」

 「どうせ三十分もしない内に実態化してしまうのに、あんな啖呵を切ってしまって、後の結果を理解していないんでしょうね」

 「おねにーさんすぐに調子に乗るもんね」

 『あるファは馬カ?』

 この評価である。

 

 「まぁ…元気出せよ撃鉄」

 「おぉぉぉおお!!」

 焔也に肩を叩かれ男泣きする撃鉄、それはそれとして後でしっかりケジメは着けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━━関東某所

 

 「フーン、お前さんが大荒魂って奴なのか。ウン」

 

 「ほう…鉄の騎馬へと転じる異星の徒、それも吾が存在するこの星の先、銀河の彼方より来訪した者とはな。宇宙(そら)の先には愉快な存在が多々在る物だ」

 

 人の気が無い雑木林の中で黒いパーカーのフードを目深に被った、白い…白すぎる肌の少女。

 彼女と相対し言葉を交わすのは雑木林と夜の闇に紛れる為、その体躯に纏う色を白灰から紺緑へと変えてエンジンを唸らせるバイク──アスクラ。

 

 「はー、お前さんちっこいナリして随分とオイラ達の事詳しいじゃないの。ウン」

 

 「吾は神ぞ?この星の者か否かは視れば理解は容易い。それよりも、貴様達の手並み如何程であるか見せて貰おうではないか」

 

 「へいへい、ご存分にだ。ウン…。そんでお嬢ちゃんは高みの見物キメながら野良荒魂を堪能してりゃいいさ、ウン」

 

 大荒魂の言葉にぞんざいに答えつつ、成層圏の向こう側に信号を送る鉄騎。

 それはやがて火星に駐留する小惑星大の移動監獄へと届き、何かをゲートから放出する。

 

 「ウン、時間にして五分ってとこかね?こっちも連中がどんだけ戦力アップしてっかアラタメテ確認する必要があるし、監獄の方は扱い兼ねてた人形とやらを処理出来るし、お嬢ちゃんはダグオンに眼を付けられないしで万々歳ってか、ウン」

 

 「どうであろうな、精々期待させて貰おうではないか」

 

 (えっらそうなチビだな、ウン。ともかく…今オイラ達が把握してるダグオンの最大戦力は、あの赤い奴だ、ウン。奴を確実に倒す為に仲間の援護を封じる必要があるな、ウン。ちょうどウチのメンツも二人除いて揃って来てるし、今回合流出来たアイツらのウォーミングアップも兼ねてシャドーリュウ達の妨害に徹して貰うかね、ウン。その間オイラはこのチビと一緒に行動するハメになるけど)

 

 心中にて今回の行動計画の概算を簡潔に振り返るアスクラ。

 程無くして地球に2つの質量物質が落下すると報道されるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━━都内某所

 

 「おわったぁ~!」

 

 「お疲れ美炎ちゃん!肩揉んであげるね♪」

 

 「下心が丸見えだよ由依」

 

 荒魂退治を終えた3人の刀使が姦しく言葉を交わす。

 肩より上に腕を伸ばして身体を解す美炎に厭らしい手付きで肩揉みを企てる由依、それを窘める葉菜。

 ノロの処理を回収班に任せ、帰路に着く。

 

 「何か軽く食べてくかい?」

 「「賛成~」」

 道中のコンビニで軽食を採っていこうと提案する葉菜に従って揃って入店する。

 暫しの熟考の後、各々簡単に摘まめる物を買って外に出る。

 店先の前で袋からパンだのおむすびだの取り出して腹を満たす。

 

 「ごちそうさまでした~……おや?美炎ちゃん、それは…お菓子ですか?」

 

 「ウェハース…だね、オマケのカードが付いてくるタイプだ」

 

 「ああ、これ?薫さんから教えて貰ったヤツ………やった!ファイヤーダグオン!!」

 

 美炎が取り出したウェハース、焔也がサロンで見せびらかした物と同様の物である。

 

 「見て見て!?スゴいよ!!これ一番レアなヤツだよ!!」

 

 「子供じゃないんだから……」

 「小学生みたいにはしゃぐ美炎ちゃんも可愛いー!!」

 

 何処かで見た反応である。

 由依はブレない。

 その一時の平穏な日常を空から轟く轟音が切り裂いた。

 

 「隕石?!」

 「もしかしてまた宇宙人ですか!!?」

 「あの方向…1つは練馬の方だ!」

 

 空より降り注ぐ2つの閃光、軌跡を追えば1つは美炎達が任務をこなしていた地域、もう1つは更に先へ落ちて行く。

 白昼堂々現れた隕石は卵の様であり、しかし展開していく様は蓮の花弁の様でもある。

 卵の花弁の中から現れたるは額の中央に聳え立つ長く太い一本角。

 カブトムシを思わせる角兜、隈取りを象った瞳、赫灼に輝く鋭角なボディ。

 両腕に備える蛮刀、大きさにしておおよそ20メートル強の巨体が意識無き瞳を何処かへと向けて動き出す。

 

 「いきなりデカいの来ちゃいましたよ?!!?こう言うお約束って普通人間大の敵からじゃないんですかっ?!」

 

 「意外に詳しいね?!由依!!」

 

 「言ってる場合かい?!!と言うか、由依がそんな事を言うから小さいのも出てきたよ!」

 

 赫灼のカブト巨人──後に赤カブトと呼称される巨人の側から湧き出るのはお馴染みザゴス星人。

 当然辺りは阿鼻叫喚と相成る。

 

 「デカいのはその内現れるダグオンに任せるとして、ぼくらはあの虫宇宙人を倒すよ!」

 

 「うん!」 「はいっ!」

 逃げる人の波を避け、星人達へと少女達は立ち向かう。

 

 

 

 時同じくして1人、本部長から承った任務を果たさんとバイトのついでに単独で行動していた龍悟。

 いち早くシャドーリュウへと転身し現場へと駆け付ける。

 

 「……相変わらず、時と場所を選ばない連中だ……」

 美炎達とは違う方向から赤カブト目掛け駆け抜けるリュウ、道中のザゴスを片手間で斬り棄てる。

 

 「……む、あちらでも誰か戦っているのか……」

 戦いながら拓けた交差点に出ると同じくザゴス星人相手に立ち回る美炎達を見付ける。

 と同時に空を駆ける4つの飛行機雲、ダグベースより出撃したファイヤージャンボ、各ライナービークルの軌跡である。

 また、地上でもベースから転送されたドリルゲキが手空きの区画にてザゴス星人を蹴散らす。

 

 『地上はリュウとゲキに加え近場の刀使が駆け付けてくれている様だな。ならば…エン!既に動き出した赤い敵は貴様に任せる。

 シン、ヨク。我々はもう一つの方を対応するぞ!』

 

 『あいヨ!』『了解です』

 ファイヤージャンボのコックピットで、コンソールの映像から飛ぶカイの指示。エンが返事を返すよりも早く、カイは他の2人に指示を降し、シンとヨクもそれに応える。その映像を見て自分もとっとと行動すべきと判断した彼は即座に合体に移る。

 

 

「火炎合体!!」

 

 ファイヤージャンボのコックピット内にて合体コールを宣言すると同時にエンが座する座席はファイヤーストラトスへ移動。機首からファイヤーストラトス、両脇のコンテナからラダー、レスキューが宙に射出される。

 即座に変形に入るファイヤージャンボ。

 射出後直ぐにラダー、レスキュー共に腕となって合体。

 最後に融合化済みのダグファイヤーが空中で炎の鳳を背負うが如く翔び、改めてファイヤーストラトス形態となって展開された胸部に収納。

 

 

『ファイヤァァァアアッ!ダグッオォォォオンンン!!』

 

 空中での変形合体を終え、敵の前に降り立つ。

 

 『行くぜ!』

 

 一気呵成、敵よりも先に勢いを付け殴り掛かる。

 対して赤カブトは蛮刀の棟を盾にしてファイヤーダグオンの拳の一撃を防ぐ。

 ならばそのまま防戦一方にしてやると意気込んでラッシュを仕掛ける。

 2体の鋼の巨人のぶつかり合いに大地は大きく震える。

 

 

 

 

 

 一方、残ったもう1つの落下物体目掛け飛ぶカイ達。

 彼等が見据える先には赤カブトが現れた時と同様、卵の様な物体が鎮座している。

 

 「どうやらまだ動き出してはいない様です」

 

 『だったらトッとと壊しちまおうゼ』

 

 『しかし半端な攻撃では外格だけ破壊して中身が出現してしまう可能性がある。此処は確実に破壊する為にも融合合体しておくべきだろう』

 

 「ですね。一通りアナライズスキャンをしてみましたが、あの卵状の物体は装甲らしき鋼板が幾重もの層の様になっている様です。

 ビークルの火力では不足でしょうし、リュウの合流を待っていて敵が出て来ても本末転倒です。僕達だけでやってしまいましょう」

 方針が決まれば3人は即座に行動する。各々の愛機へ融合しダグターボ、ダグアーマー、ダグウイングが三方囲む様に卵の前へと降り立つ。

 

 『最大威力で畳み掛けるぞ!』

 『オウヨ!』

 『全ての武装を叩き込みます!』

 

 『ブレイクホイールッ!!』

 『ファイナルバスタァァア!!』

 『ブリザードタイフーンンン!!』

 初手から最大の技をぶつける3体、爆煙が晴れる前に次の技を放つ。

 『ホイールボンバァァァアア!』

 『アーマーレーザー!』

 『クリスタルカッター!!』

 立て続けに放たれる武装の数々、タイヤ型爆弾やアーマーミサイル、アーマーキャノン、アーマーバルカン、フリーズビームと繰返し放ち火線を張る。

 流石に辺りに土煙が立ち始め、目標物が爆煙と土煙に紛れてしまった為攻撃の手を一旦止める。

 

 徐々に晴れてゆく砂塵と黒煙、射し込む光により写る影は卵の形を如実に削っていた。

 

 『ハンッ!流石にヤったミテェだな』

 『………………手応えはありました。しかし…何か妙な』

 『全体が顕になり、尚健在で在ったのなら次は近接戦を仕掛ける』

 うっすらと見えてくるシルエットに対し次策を口にするダグターボ。

 同調する様に身構えるダグアーマー、ダグウイング。

 

 だがしかし、彼等は思い違いをしていた。先に現れた赤カブト同様宇宙から落下して来た卵状カプセルの中に敵が入っていると思っていたのだ。

 それ故装甲が剥がれた中身から出て来たモノへの対応が一手遅れた。

 

 ─キーンと可聴域を越えた音がマシンと融合している彼等の耳に届く。

 

 『っ…退避!!』

 ダグターボのその言葉に各々が放とうとしていた近接技を留め、回避に跳ぶ。

 だが3体の鋼鉄の巨人に目掛け飛んで来たワイヤーが彼等の脚、腕、胴へと巻き付く。

 

 『『『?!?!!』』』

 

 ワイヤーが巻き付いた瞬間迸る生物では耐えられない程の超高圧電流、空中のダグウイングは脚から流れた電流とワイヤーによって引っ張られた事により地に臥する。

 腕に巻き付いたワイヤーからの電流に膝を着くダグアーマー。

 ダグターボは胴を中心に電流が流れ苦悶を溢す。

 

 『ぐぅっ……ぅぅ』

 『ガァァッ…!』

 『あ゛ぐっ…』

 苦しむ彼等に追い討ちを掛ける様にワイヤーが射出された物体からミサイルが大量に撃ち放たれる。

 

 『?!みんな!!』

 赤カブトを相手取っていたファイヤーダグオンが3体の方に意識が逸れる。

 それを好機と見た赤カブトが蛮刀を振るいファイヤーダグオンの拳を弾く、弾いた勢いで間を作り出し今度は己から距離を縮める。

 同じく弾かれたファイヤーダグオン、姿勢を建て直す前に赤カブトの突進で後方の高層ビルへ叩き付けられてしまう。

 

 『くそっ!強引だが…やるしかねぇ!』

 更に追い討ちの一撃が来る前にビルを背に上空へ一旦逃れようとエンジンを蒸かせたその時──

 

 

 

 

 「今やでフュンちゃん」

 

 「了解です」

 

 遥か遠方、東京タワーの第2展望室の屋根上から戦局を観察していたマッニーの合図に、隣にて何やらレトロなレバー操作リモコンを動かすフュンフ。

 果たしてその行動が意味する所は直ぐに判明した。

 

 ダグターボ達ライナーチームを拘束しているワイヤー円柱を包んでいた卵状カプセルの装甲と赤カブトが現れた際に放置されたままの蓮の花弁状カプセルが起動、円を描き、球となり、果ては合体連結しある種の棒人間の様なシルエットと化す。

 

 「そのまま赤いダグオンに突撃や!んでもって頼ますでぇ傭兵海賊の大将方!」

 

 耳に掛けたワイヤリング端末から何処へと指示を飛ばすマッニー。

 それに呼応してライナーチームが苦しめられている戦場に永久凍土を支配する巨体と氷上を疾る影が現れる。

 

 「オォォォオオッ!!

 

 「やれやれやっとの事の出番かね、待ちわびたじゃんよ」

 アスファルトの大地を割って紺碧のマンモスと薄黄色のペンギンが出現した。

 

 『ッ?!あのマンモスヤロウ…京都で猛吹雪を起こしたヤツだ?!』

 

 『あのペンギンにも見覚えがある……以前、御刀を持った紅いドレスの異星人を白いバイクと共に回収に現れた奴だ…!』

 

 『まさか、このタイミングの為にずっと地中に潜んで……!』

 現れた難敵に苦しみながら戦慄する3体、それを悠々と見下ろす紺碧の傭兵ビッグロー、彼はビーストモードで氷結能力を存分に発揮させる。

 以前の京都とは違い出力をより高く発したそれは3体の勇者の身体を徐々に凍らせて行く。

 

 『不味…い…このままでは…!』

 『彫像になって砕けるのはカンベンだゼ…!』

 『せめて…この電磁ワイヤーさえ切断出来れば、多少のミサイルも…無視出来る…のですがっ!』

 

 「ふむふむ…銀色のダグオンは凍るペースが他と比べてイマイチじゃないか。やはり冷凍系の攻撃手段を持ち合わせているからかね?」

 

 

 「……くっ、行けシャドーガード!!」

 戦況が芳しくないと見たシャドーリュウが3枚のカードを放つ。

 放たれたカードが3匹の鋼の獣と化し、ダグターボ達を助けんとビッグローに襲い掛かるも薄黄色のペンギン──フリッジが割り込みシャドーガードのガードアニマルを痛め付ける。

 

 「ォン、邪魔ぁよくないよん?おまえは確か…アスクラの坊主を二度くらい殺した紫のダグオンだな?

 うんむ、決めた。マシンと合体する前に倒してしまおうか!」

 言うや否やペンギンのボディが前後上下に割れ、人型の脚が現れ、ペンギンの胴と足が人型の肩となり、羽根が付いた胴が右腕装甲、残った部分が左腕装甲となる。

 頭部はペンギンの嘴の意匠を象ったデザインとなっている。

 

 「オラはフリッジ、宇宙海賊だ。紫のダグオン、悪いがちょいと付き合って貰おうか」

 6~8メートル弱の機人が飄々とリュウの前に立ち塞がる。

 

 

 

 「さ、さ、さ、…寒っ?!これ京都の任務の時も似たようなのあったよ!!?」

 ザゴス星人を巧くあしらいながら美炎は御刀を持ちつつその身を抱いて震える。

 

 「あの突然現れた青いゾウが原因…みたいだね」

 視界を被う程の吹雪に片目を閉じながら原因を睨む葉菜。

 

 「って言うか!このままだとダグオンの皆さんピンチじゃないですかっ!!?」

 大太刀を振るいザゴス星人を蹴散らしながらダグオンの危機に焦る由依。

 

 3人とも吹雪により動きに精細を欠くが、最早只のザゴス星人では相手にならない。

 

 『ぐぁあっ?!』

 そしてファイヤーダグオンは赤カブトと連結棒人間の2体にリンチを受け動けない。

 棒人間は自らを構成する鋼板装甲の1部を切離し、ファイヤーダグオンの四肢を拘束、残った部位で新たに手足を構成し赤カブトと共に一方的に攻撃を続ける。

 

 「いかん!?皆ピンチじゃ!」

 ゲキが目の前のザゴス星人を蹴散らして、何とか手段が無いものかと、知恵を振り絞る。幸いな事に吹き荒れる吹雪は敵味方問わず動きを阻害し、生身(とは言っても写シで多少マシではあるが)の刀使と寒冷耐性の無いザゴス星人もまた思う様に動けない、故にゲキが率先してザゴス星人を撃破しているのだ。

 

 「リュウが封じられておるのが痛い、しかしワシではデカブツの戦いには……」

 

 己のビークルがこの場に無い事に口惜しさを感じ、そのやり場の行き先を眼前の敵にぶつける。

 

 

 

 「つまらんな、こうも呆気が無い闘いと言うのは」

 ライナーチーム各員の身体を2/3程凍結させたビッグローが一方的な有り様に失意を滲ませ呟く。

 後は完全に凍った連中をその剛力を以て砕いてしまえば仕舞いだと結果の見えた趨勢に興味を失いかけたその時、天より炎を纏った黄金が吹雪を斬り裂いた。

 

 『オオォォォッ!ライアンフレアぁァァァアア!!』

 

 刀身に炎を纏い豪雪の中を突破、円柱のワイヤーを炎の刃で斬り落とし空中にて人型へと変形した黄金の影の名はライアン。

 彼は獅子の胸部から業火の如き火炎を凍り漬けの3体へ向け発射、灼熱が3体の身体の凍てつく氷をその鋼の肉体ごと溶かさんとする。

 

 「チッ…アジな真似をっ!」

 

 『さっさと立て、私はリュウの助太刀に行く』

 言って、ライオソードとなって円柱を断ち斬りリュウの元へと翔んで行った。

 

 『アチチチチッ?!ヤリ過ぎだあのヤロウ!!?』

 『ですが、これで存分に動けます』

 『ああ、二人には後で礼を述べねばな。さぁ先ずはあのマンモスの戦士を倒すぞ!』

 

 「面白い…やはり闘争とはこうでなくてはなぁあ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━━ダグベース・メインオーダールーム

 

 「やったあ!ナイスおじさん!!」

 オーダールームのメインモニターに映し出される戦況に喝采の声を挙げる結芽。

 隣ではアルファが冷や汗を腕で拭う。

 

 「ふぅ…危なかった……。直前までライアンの出力強化していた甲斐があったよ。でも三人共このままじゃまずい…。あの敵目茶苦茶強いから今のままじゃ勝てないよ………てゆーか!何なの?!あのどう見てもビーストでウォーズでネオしそうな感じのマンモス!?エデン囚人にあんなの居たっけ?!そもそも宇宙海賊って収監してたの?!!」

 途中までは剣呑な空気を醸し出していたが、最後の方で堪らず駄々を捏ねた様に文句を垂れ始めるアルファ、最後の言葉は後ろでホロとして実体化しているブレイブ星人への問いである。

 

 〈残念だが…私の記憶にも、以前貴殿の同胞よりもたらされたエデン監獄の囚人リストにも、あの様な囚人の存在は銘記されていない。

 恐らくだが、あの現地生物に変形する者達や以前ダグシャドーが撃退した者はこの世界の宇宙に存在する何らかのエネルギー生命体と思われる〉

 

 「何だよそれ!?ズルくない?!!」

 

 〈今はそれよりも彼等…ダグターボ達の事だ。このままでは確かに勝てない、だが……異世界の者達と共に共闘した際と同等のシンパレート値が観測された〉

 

 「それって──」

 

 勇者とエデン監獄を良く知る2人だけの会話となり、更には兄達が勝てないと告げられ見る見る不機嫌になる結芽。

 彼女の感情を感じ取ったキッドが不安そうに声を溢す。

 

 『オねぇちャン?』

 

 「勝つもん!お兄ちゃんは負けないし、おにーさん達だって!」

 

 「ぅや、違う違う!違うよ結芽ちゃん、このままじゃ勝てないとは言ったけど全く勝てないとは言ってない。戒将君達が"合体"さえ出来れば状況はこっちに傾くハズさ!」

 

 「合体?!出来るの?お兄ちゃんが?」

 

 〈そうだ。三機のライナービークルから融合合体した彼等はそのまま合体する事が出来る。

 既に彼等の心は一つに纏まり、守るべき者達の為に戦う心構えも十分、そして最後の因子、倒すべき敵を前に折れず衰えぬ意思が揃った。

 後は本人達が自覚すれば──

 「大逆転の始まりってね♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━━都内某所

 

 『ターボピストンパァァンチ!』

 『グラビトンキィィィックッ!!』

 

 ダグターボの高速の拳とダグアーマーの重撃の蹴りがビッグローへ迫る。

 

 「気概は買う、しかし温い!!」

 双方の攻撃をその厚い装甲で受け耐え、ノーズキャノンをトンファーの様に振り回して2体を吹き飛ばす。

 

 『ならばっ!』

 大きく動いた為に出来たビッグローの隙をダグウイングが翼の刃で攻撃せんと突撃する。

 

 「そう来るだろうさ!お利口な奴程なぁぁあっ!!」

 叫び、脚部装甲より展開したミサイルランチャーから、しかしミサイルではなく空気を圧縮し撃ち出す事により無理矢理姿勢を変えてダグウイングの攻撃を躱す、そしてがら空きのダグウイングの背後をノーズキャノンで撃つ。

 

 『っぁあ?!』

 

 先に吹き飛ばされた2体の元に転がるダグウイング。

 ボロボロの2体が倒れた彼に手を貸して立ち上がらせる。

 

 「ほう…まだ立つ余力があるか」

 

 『無論だ…我々は敗けられない』

 『オウとも、テメェを倒してあのバカを助けネェとなァ』

 『そう言う事です…』

 

 立ち並ぶ3体の巨人の瞳に翳りは見えない。

 

 「使命と言うヤツか……そんな形も分からない不確かなモノに命を賭けるのか?」

 

 『確かに…この星を守るのはダグオンとして我々に与えられた使命ではある。だが!』

 

 『そんな義務感だけで戦っちゃいネェンだよ!』

 

 『ええ、使命だけでなく……己が譲れぬ物の為に──』

 

 『テメェが守りてぇモンの為に──』

 

 『何よりも、己の矜持の為に──』

 

 

 

 

(オレ)(僕)達はお前に勝つ!!

 

 

 

 3体の──3人の心が、闘志が、魂が1つに重なる。

 その瞬間、彼等の頭の中に1つの言葉が浮かび、本能に従い叫ぶ。

 

 

『『『合体!!』』』

 

 重ねられた3つの手を中心に3体のダグオンが光に包まれる。

 光を抜け、空を駆けるは構成するパーツをバラバラに分解させたライナーチーム。

 MAXやまびことつばさの先端──即ち運転席部分を先頭にアーマーパック、ターボパック、ウイングパック。

 ビークル状態になったダグターボ。

 最後に運転席部分を切離したダグアーマーとダグウイングがそのまま向き合う形で切り離された胸部をコネクタとして合体、其所へターボパックのリアウイングが合体部分を隠し補強する形に装着。

 腰から脚に架けての部位を構成、更に下半身と化した2体の上に接続、客車側が後ろから左右に開きのぞみの側面に羽の意匠の様な模様が現れ肩関節のジョイントが構成。

 MAXやまびこの機首が右肩、つばさの機首が左肩、合体した両肩から二の腕が現れ右腕がアーマーパック、左腕がターボパック、各々のパックから手が握り拳のまま展開。

 ターボライナーの背部にウイングパックが合体、ウイングが上部に展開。

 そして最後にターボライナーの天井が展開、各ライナービークルの意匠を象ったデザインカラーのブレードアンテナとサイドアンテナが付いた頭部が現れる。

 そして額の車輪を模した飾りが高速回転、蒸気を噴きその姿を完全な物とする。

 

 

 

ライナァァァアア!ダグッ!!オンッ!!!

 

 

 3人の声が重なり両の拳を胸の前でぶつけ吼える。

 

 遂に…遂に合体した3人の戦士、3つの体と心が1つとなり現れた三位一体の勇者。

 

 その名も──ライナーダグオン!!

 

 凄まじいパワーを秘めた新たな勇者の誕生である。

 

 

 続く

 


 

 次回予告(BGM:ビッグ・ユニオンverライナーダグオン)

 

 うぇぇえ?!三人のダグオンが合体して新しいダグオンになった!!

 

 ライナーダグオン……新幹線のダグオン達が合体した姿か…。

 

 薫さんが知ったら興奮しそうな画でしたねぇ、所で合体したと言う事は人格とかどうなってるんですかね?

 

 次回、"刀使ノ指令ダグオン"

 進撃!!重連合体ライナーダグオン!!

 

 その強さ、如何程のモノか見せてみろぉぉおっ!!

 




 はい、ちょっと前書きで興奮し過ぎました、反省。
 後今期注目してるのはプリコネ2期と現実主義勇者第2部、その他にもチラホラ視聴していく予定です。

 新春ハルウララ出ましたぁ~!可愛い!!

 冬コミの同人誌、通販でメチャクチャ買って金欠気味だけど、また給料入る頃にはバトスピのゲーム買える筈…多分、きっと、メイビー……カードの実物買う余力は無いのでそっちで満足したい…けどコラボのロイヤルナイツは実物欲しいと言うジレンマ…。

 ではまた次回。
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