刀使ノ指令ダグオン   作:ダグライダー

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 こんばんは?おはようございます?
お待たせしました。ダグライダーです。
 今回も龍悟がさらりととんでもないことしてますがお気に為さらずに……これも竜が神出鬼没気味だったのが悪い。
何か龍悟に変なキャラが着いた気もしますが彼は至って真面目です。本当なんです!信じて下さい!!



第十一話 追跡?反逆者はデート中?

 "前回の刀使ノ指令ダグオン"

 御前試合中に起きた折神紫暗殺、未遂と終わるも周囲は未だ混乱収まりきらない。

 周辺の鎮静化に奔走する戒将をはじめとする警備の人間達、只々茫然とする焔也達。

 そんな中、龍悟はいつの間にか姿を消していた。彼は何と、追われる身となった2人を尾行していたのだ!

 龍悟からの連絡により、彼と合流を図る4人。その前に表れた新たな異星人、ジェンゲンガ星人の男。

 戦闘となる4人、しかし、即座に彼を降す。

その頃、龍悟は………

 


 

 ダグオンの4人がジェンゲンガ星人と戦闘をこなしていた頃、可奈美と姫和を尾行、監視していた龍悟。

 彼は何時の間に着替えたのか、紫色のジャケットを羽織った私服姿である。

 人の波に紛れながら、自分からは見え、彼女達からは気付かれ難い距離を維持する。

当の彼女達はというと……

 

 

 「おっきーい!すっごいね!」

東京の街並みを彩る高層ビルを見上げ感嘆する可奈美、その様子は追われているとは思えない程能天気だ。

 「はしゃぐな…!」

「だって、テレビで見るのと全然違うんだもん…」

呆れる姫和に対し反省するも無邪気な子供のような事を言う可奈美。

 首都高にて検問を掻い潜り、潜伏に使ったトラック内で互いに自己紹介等のやり取りを済ませた後、東京へとやって来たのだ。

とは言っても、突き放して来る姫和に、可奈美が押し掛けるように着いていっているだけなのだが…。

 「はじめから東京に来るつもりだったの?」

「平城のある奈良や美濃関の岐阜へのルートは警戒されている。東のほうが手薄と判断したまでだ」

 「なるほど~」

「急ぐぞ」

 「待ってよ姫和ちゃん、何処かアテでもあるの?」

「あるわけ無いだろ。このままでは目立つ、それに宿も探さなくちゃならないからな」

 「それなら、御刀は隠さなくちゃね。後制服も、このままじゃ刀使ってバレちゃう」

「どうするつもりだ?」

 「任せてよ♪」

といった具合のやり取りをし、近くの店舗……若者向けのディスカウントストアに入っていく2人。

龍悟はそれを、店の入り口が見えるオープンカフェから眺める。

 暫くして、黒いパーカー付きのコートにギターケースを背負った乙女が揃って出てくる。そのまま何処ぞへと向かう2人に対し追跡を再開する。

 つかず離れず、しかし、不自然無く尾行する様はまるでプロの刑事か諜報員のようであった。

 

 

 

 

 同じ頃、刀剣類管理局本部では柳瀬舞衣、岩倉早苗両名の尋問が行われていた。

 舞衣は可奈美の取った行動に全く持って心当たりが無いことを包み隠さず話した。可奈美と近しい彼女が知らないのだ。あくまでも、一クラスメイトにすぎない姫和の事を早苗が知るよしも無いだろう。

 

 「獅童さん、其方はどうでした?」

「此方は何も知らない様だ。寿々花、君の方…も同じ様だね」

親衛隊の2人が其々の尋問を終え、通路の窓際で互いの情報を交わし合う。結果はシロ、柳瀬岩倉両名は暗殺の件に関与せずと結論が出た。

 「手掛かりは無しか……」

「そう言えば、戒将さんが何やら外で関係者を尋問なさっているとか…」

 「戒将?すまない、寿々花。その人物は何者だい?」

「あら、ご存知ありませんの?燕戒将、結芽のお兄様ですわ」

 「……兄が居るとは聞いていた…戒将という名前だったのか……」

2人の話題に挙がった戒将だが、現在彼は仲間と共に異星人との戦闘中であった。

 

 親衛隊からの尋問を終え解放された舞衣。

俯く彼女の顔色は芳しく無い。

 「柳瀬さん!」

と、そこに声を掛ける人物が表れる。

「羽島学長!?」

その人物の正体は羽島江麻、伍箇伝美濃関学院の学長である。

 「遅くなってごめんなさい。辛い思いをさせちゃったわね…」

「いえ……」

自身の胸元に舞衣を抱き締める江麻、その様子は子を励ます母のようだ。

 「それより可奈美ちゃ…衛藤さんは?!」

気を取り戻した舞衣が江麻に問い詰める。彼女は優しく笑い後の事を自分達に任せるよう舞衣を宥めた。

 

 「あらまぁ、江麻ちゃんも紫ちゃんもお久しぶりやねぇ~」

局長室に緩かなおっとり声が通る。

平城学館学長、五条いろはの声である。

 江麻共々、今回の暗殺未遂の件で招集されたのだ。

「局長もいろはさんもお変わりないようで」

 「いやぁ、ホンマにお変わりないのは紫ちゃんだけと違う?」

旧来を温め合うような口振りのいろはと江麻に対し紫は表情を崩すこと無く問う。

 「同窓会で呼んだ訳ではない。」

「あら、御免なさいねぇ…ついつい」

 「2人の生徒の潜伏先に心当たりは?」

「御免なさい。特には…」

「同じく。すみません、どうしてこんな事態になったのかも……」

学長達も今回の件は寝耳に水だった様で、少なからず驚いている。

 「では質問を変えよう。平城学長、管理局への届出には小烏丸は平城学館預り、適合者無しとなっているが?」

紫がいろはに姫和の御刀の事を問う。

 「報告が遅れて申し訳ありません。……小烏丸があの娘を選んだんです」

何もやましい事はないという顔で答えるいろは、江麻はそんないろはの顔をチラリと見やる。

 「衛藤可奈美は"千鳥"、十条姫和は"小烏丸"。逃亡中の2人は其々の適合者だ」

「千鳥と小烏丸ーーーですか…」

紫の発言に何処か憂いを浮かべ呟く江麻、その言葉の意味は彼女達にしか預り知らぬ事である。

 

 

 

 

 

 再び、場所は戻って東京。

可奈美と姫和は手近なビジネス旅館に宿を訪っていた。

「ふぅ~、何とかなったね!」

窓からカーテン越しに追手を気にする姫和に対し、可奈美は自然体で寛ぐ。

此処に至る迄に様々な事があったというのに能天気そのものだ。

 

 「あ、そうだ!下にコインシャワーあったよ、姫和ちゃん先に行っておいでよ。私、その間にお弁当買って来るから」

「呑気な奴だ、こんな時に食欲なんて……」

 「でも、腹が減っては戦は出来ぬって言うでしょ♪」

可奈美の言葉に呆れ果てる姫和、可奈美は構わず言う。

 

因みに、龍悟はまたしてもいつ着替えたのか、今度は清掃員姿で可奈美達の部屋近くの通路をモップで磨いていた。

 

 

日も沈みかけ、空が茜色に染まる頃、舞衣は可奈美の無事を願っていた。

 (どこにいるの可奈美ちゃん……どうか無事でいてお願い…)

そこにブー、ブーと手にした携帯に着信が入り震える、画面を見れば公衆電話からのモノ、一体誰とも知らぬ相手からの電話に僅かに怪訝ながらも出る。すると

 

 『…舞衣ちゃん?』

 

かっ…今どこ?」

 可奈美からの突然の電話に一瞬、大きな声を上げそうになるも、即座に周りを見回し潜める舞衣。

そうして居場所を聞き出す。

 

『それは…えっと、……此処どこだろ?あのね、色々迷惑かけてゴメン。私は大丈夫だから、心配しないで』

 

「可奈美ちゃん…全っ然大丈夫じゃないよっ!?」

 心配無用と言う可奈美に対し、現状全くそんな事は無いと反論する舞衣。しかし…

『ゴメン、もう切れそう。小銭無いんだ』【此方は防災台東です。子供達の見守りを…】『えっと、私の荷物預かっと……』

「あっ、待って!」

手持ちの小銭に持ち合わせがなかったのか通話が切れてしまう。しかし、舞衣は電話越しに微かに聴こえた放送に着目した。

 

 

 

 「2人とも無事でいてくれたらええんやけど…」

「鎌府が協力を申し出ているようですね」

本部の入り口から出てくる2人の学長、互いに可奈美と姫和を心配しているようだ。

 「はぁ、そうなると益々ややこしくなるわねぇ……六角君が居たら助かるんやけど……」

 

 「学長!」

いろはは鎌府が出者張る事が不安なようで、ついつい龍悟の名を口走る。江麻がそれに返そうとすると呼び止める声。

 

 「柳瀬さん?どうしたの、皆の所に戻って…」

「お願いがあります。私に衛藤さんの捜索許可を下さい!」

舞衣が現れ、可奈美を探す許可求めて来たのだった。

 

 

 

 

 

 

 「この辺りか…?」

「イネェ…」

「呼び出しましょう」

「おし、任せろ」

ジェンゲンガ星人との戦いを終えた4人、コマンダーの反応を頼りに東京へとやって来たのだ。

 変身を解除し龍悟を探すも見当たらず、呼び出す事とした。暫くすると、またいつぞや着替えたのか再び私服姿に戻った龍悟が現れる。

 「…来たか」

「来たか。……じゃねぇよ!お前何処に居たんだよ?ってかあの2人は?」

 「…慌てるな、2人はこの直ぐ近くの旅館に居る」

「六角、君の所感を訊きたい。彼女達は我々の敵となりうる存在か否か?」

「オイオイ!?あんな可愛いオンナの子達を敵って…」

「だが、彼女達がしたことを鑑みれば、極端な話その可能性はあるのだ」

 「…デートだ」

「「「はっ!?」」」

「デートとは?」

 龍悟と合流し情報を聞き出す戒将、場合によっては敵対もやむ無しと言い出す。

それに対して帰ってきたのはデートと言う単語。あまりに意味不明な事を言い出す龍悟に揃って驚き惚ける4人。翼沙がその言葉の意図を問う。

 「…言葉通りだ。彼女達は逃亡中の身でありながら、楽しそうであったという事だ……いや、あの衛藤と言う少女に十条が振り回されていただけとも言える」

過去最大の口数で話す龍悟に寧ろそちらに驚いて仕舞う4人。

 

 「ンッんん!兎に角、理由は解らないが放置する訳にはいかん」

「…ならば、暫く俺に監視させてくれ」

 「何…?」

「…問題無い、この手の事は慣れている。お前達は戻れ。…ではな」

そう言い残し、旅館の方に踵を返す龍悟。後に残った4人は目が点になってしまう。

 「待てって!」

「行っちまった…ドウする?」

 「帰れと言われておめおめ帰れるものか」

「………いえ、此処は戻りましょう。実は少し気になっていた事があるんです」

戒将は憤慨するも翼沙が従うよう、説得する。

どうやら気になる事があるようだ。それは果たして

 

 

続く

 


 

 次回予告(BGM:輝け!ダグオン)

 ターボカイ、燕戒将だ。

渡邊の言葉に従い、我々は一度本部へと帰還する。

気になる事とは一体……?

そんな中、反逆者の捜索に当たる柳瀬舞衣。

そして、赤羽刀捜索の為に結成される調査隊。

 何処もかしこも目まぐるしく動いていく。

次回、"刀使ノ指令ダグオン"

捜索!赤羽刀と逃亡者。次回も"トライダグオン"。

 ぬ?結芽何をしている?

 




 はい、如何でしたか?
次回は調査隊メインになります。
ところで皆様、文字の上にルビを振る方法をご存知でしょうか?私、この手の知識に疎いので誰か教えて戴けたら幸いです。
ではまた
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