刀使ノ指令ダグオン   作:ダグライダー

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 こんばんは、ダグライダーです。
いやぁ、大筋は決まってるんですがビークルの戦闘描写をどうしようか考えながら書いていたら、先にスカルマンの方が出来てしまい、遅れました。
 それに最近は年末が近いからか忙しく、疲れで寝てしまう事も……申し訳ありません。
 では後書きでお会いしましょう。


第二十一話 強襲!ギガンタース!

 

 "前回の刀使ノ指令ダグオン"

 宇宙より襲来した巨大武装輸送宇宙船。

 その正体は惑星蹂躙巨人ヘカント星人を運ぶ輸送機であった。今までに無い、巨大な敵に対しダグオン達はダグビークルの出撃を決意するのだった。

 


 

 ギガンタースを搭載した武装輸送船が地球上空に現れ、ダグオン達がその反応をキャッチしていた頃。

 可奈美、姫和は新たに伊豆方面に向かう長距離トラックに乗せられ、沙耶香が所轄から保護を受け、エレンと薫がバカンス擬きに興じ(薫は紗南から任務を言い渡されて)、調査隊が青砥館から得た情報により伊豆に発つ。

 「あの人行っちゃったね、ちぃ姉」

「なんとも濃い人物でしたね、瀬戸内智恵さん」

 「暑苦しかったし、居なくなってアタシは清々したけど、チチエはどうよ?」

私も居なくなってくれて嬉しいかも。瀬戸内さん大丈夫ですか?」

 「みんな、どうして私が別れを惜しんだみたいな風に言うのかしら?」

 四者四様の言葉に笑みを引き吊らせる智恵。

件の撃鉄は先んじて青砥館を出立し、何処かへと旅立った。その別れ際…〔智恵さん!非情に名残惜しいですがワシは再び修行の旅に出ねばなりません。まっこと残念ではありますが、こればかりはワシとしても止めるワケにはイカンのです。ではいずれまた逢いましょうぞ!!〕と10m進む毎に振り返りながら歩んでいったのだから苦笑する他ない。

 

閑話休題

 

 

 

 

 さて、ダグベースから出撃した各ダグビークルに搭乗したダグオン達。

 ウイングライナーが先行する形でターボライナー、アーマーライナー、シャドージェットと空を駆ける四機、それを地上から追うファイヤーストラトス。

 「糞ッ!?お前らだけ飛べるとかズルくねぇか!?」

「って言われてもナァ……飛べちまうんだからしょうがねぇべ?」

 「文句は製作者に言え」

「あはは、……取り敢えず僕達が先に輸送機と接触します。エンは後から駆け付けて下さい」

 「……妥当な所だな、それで…敵と会敵したとして、そのまま空戦を行う訳にもいくまい?」

「ええ、万が一下が市街地であった場合、被害は洒落になりませんから…」

 「ならどうすんだよ?海に落とすか?…海走れんのかな俺のファイヤーストラトス…」

「それな!オレたちは飛べっから良いけど、お前ホントどうなんだろナ?」

 「ふむ、座標から見てかち合うのは鳥取上空辺りだな」

「はい、ですので砂丘で戦うのが良いかと。その為に、まず相手を引き付けます。そこから砂丘に落とし僕達のビークルの持つ全火器で迎撃しましょう」

 「……不確定要素は砂丘の民間人か…?」

「ええ」

 「ならそこは俺が確認するぜ、お前らはそれまで上手く時間稼ぎしながら逃げ回ってくれ」

「それっきゃネェか」

 「決まりだな、そのプランで行くぞ!」

こうして道中での会議を終え、ターボ、アーマー、ウイングライナー、シャドージェットが輸送機にファイヤーストラトスが砂丘に向かう。

 

 雲を眼下に巨大な影が写り混む。

それは一目で分かるほどの大きさ、しかしその中は実を言えば狭い。

 何せ巨人を搭載しているのだから。

とは言えこれでもまだマシなのだ、ギガンタースは輸送スペースに背から生えた腕を体に折り畳む様にしまい、細胞を操作し、普段よりもやや縮小する。

 更に操縦は部下に任せているので特にする事も無い、強いて言えばその部下に当たり散らす事だけか…。

 「まだかぁ!」

輸送船に大声が木霊す、操縦桿を握っている部下は内心、上空で奴を放り棄てようかと思うも、後で死ぬのは自分だと思い至り、怒鳴る上司(一応)を宥める。

「落ち着いて下さい、ギガンタース様。既に地球の大気圏を突破致しました!後は例の報告にあったと言う連中が居るらしき場所に向かうだけです」

 「まどろっこしい!星に着いたならば後はこのギガンタース自らが暴れるだけよ、ダグオンなる連中はその過程で叩き潰してくれるわ!」

 最早、我慢の限界を越えようか、今すぐ元のサイズに戻らんとしかねないギガンタースに肝を冷やす部下、罪を犯した罪人でありながら、彼は母星が信仰する神に祈りを捧げる。その時、コックピットのレーダーが反応を示す。

 

「ギガンタース様、敵が現れましたぁ!」

その言葉と共に雲を突き破り、自衛隊の戦闘機が二機、眼前に姿を晒す。

 「捻り潰せ!」

「は、はいっ」

 ギガンタースの指示により船に搭載された武装を使い自衛隊機を迎撃する輸送船。

 自衛隊機も奮戦したが、相手は埒外の技術を誇る異星の船、チャフすら物ともしないミサイルに撃墜されてしまう。

 「ふん、この星の戦闘員の防衛兵器か、つまらん」

「ギガンタース様!?」

 「今度は何事だっ!」

再び声を上げ狼狽える部下に苛立ち紛れに返すギガンタース。

「敵です!今度は例のヤツらです!」

 レーダーが示したのは此方と同じレベルかそれ以上を指す反応、新たに雲を破り現れた空を飛ぶ新幹線と先程撃墜した戦闘機に似た紫色の戦闘機が行く手を塞ぐ。

 

 

 「遅かったか…が、どうやら此方の誘いに乗ってくれそうだな」

「オッシ!後は奴さんを砂の海に落としてやるだけだゼ」

 「犠牲になった自衛隊の方の為にもなんとしても勝ちましょう」

「……早急にカタを着ける…」

 各ライナーが後部ユニットからミサイルを発射する。シャドージェットが輸送船の武装の死角を縫って攻撃を仕掛ける。

 

 「ええいっ!チマチマと小賢しいぃッ!?さっさと払い落とせぇエエエエエエ!

「は、はっ!(さっきからやってんだよ!!)」

 ダグビークルからの攻撃に苛立ちを募らせるギガンタース、部下は心中で彼への悪態を付きながらダグビークルを撃墜しようとするも、空を飛ぶ四機は悠々と回避する。

「…くっ、こいつゥとっとと墜ちろよ!」

八つ当たり気味に目の前のダグビークルに対し攻撃を続ける。その内、四機のダグビークルはこちらに背後を向け飛び去る、敵が逃げた事に安堵する部下はしかし、悪寒を感じギガンタースの方に振り返る。

 「逃げる?……このギガンタース様をあれだけおちょくり、最後まで決着を着けずに逃げる?……ふざげるなぁあアアアアアアアア!!追えっ!奴等を地の果てまで追い詰めろぉオオ!

 ギガンタースの怒声が輸送船を軋ませる、自らの上司の行いで輸送船が堕ちてしまっては堪らないと部下は逃げた四機を追跡する。

 

 

 「順調に追ってきてますね、もうすぐ例のポイントです。皆さん準備は良いですか?」

「オウヨ!今度は全火力で相手してやらぁ!」

 「エンは上手くやっているだろうか」

「……どうやら、少なくとも人は居ないようだな……」

 リュウの言う通り、目的地の砂丘には人影は1つとして無く、ファイヤーストラトスだけが佇んでいる。

 「待ちわびたぜ、みんな!」

 「やってくれたかエン」

「うっし、これで周りを気にせず戦えるぜ」

 「高度を下げながら敵を砂丘に落としましょう」

「…来るぞ…」

 

 

 合流し五機となったダグビークルを目にしギガンタースの部下は誘い込まれた事を悟る。

「ギガンタース様!?罠です!奴等は我々を此処に誘き出すために逃げたフリを…「それがどうしたぁ!」…しかし!」

 「罠など捩じ伏せれば良いだけだろうが、構わず潰せ!」

 虚仮にされ頭に血が登ったギガンタースは、最早部下の言葉など気にも留めない。

 

 「よっしゃ、いい位置に来てくれたぜ!喰らいやがれ、スパークフラッシュ!

ファイヤーストラトスのパトランプが強く発光し強力なビームとなって輸送船の翼のエンジンに直撃する。

 「我々も畳み掛けるぞ、ホイールミサイル」 

「シャッ!アーマーミサイル!

 「クリスタルミサイル!

シャドーバルカン!

 ファイヤーストラトスの攻撃を皮切りに次々と輸送船に攻撃をするダグオン達、猛攻に曝される輸送船はエンジンが火を吹き、先の空戦でのダメージもあり機体に亀裂が走る。

「だっ脱出を…」

 部下は船の限界を悟り脱出しようとするもコックピットに攻撃が直撃し悲鳴を上げる間もなく絶命した。

 「オオオオッ!?」

爆炎に包まれる機内にギガンタースの絶叫が響く、炎と共に砂丘に墜落する輸送船、地上に着いた途端に爆炎と砂塵が吹き上がる。

 「「よっしゃあ!」」

 「敵の撃墜を確認!」

「……作戦成功…だな」

 「ええ、これで後は管理者に先の話の続きを………いえ、待って下さい!この反応は!?」

 武装輸送船を撃破し勝鬨を上げるダグオン達、ヨクが

ダグベースで聞いたアルファの話の続きを聞くため皆に戻る旨を伝えようとしたその時、ウイングライナーのレーダーが生命反応をキャッチする。

 

 

 

 「まだだぁ!まだぁ終わらんぞぉオオオオッ!!」

 

 立ち上る黒煙と砂煙の中から巨大な人型の影が表れる。

 人間を巨大化したシルエットに黒い肌、本来の腕の他に肩甲骨辺りから生える二本の腕、鎧の様な硬質化した筋肉、血走った目がダグビークルを捉える。

 

 今此処に、惑星蹂躙巨人と呼ばれた侵略種族ヘカント星人のギガンタースが地球に降り立ったのだ!

 

 

続く

 


 

 次回予告(BGM:輝け!ダグオン)

 

 ハァイ!古波蔵エレンデース!

何やらワタシ達がバカンス中に世界中は別の話題で大騒ぎのようデスネ、そしてココ日本でも大変な事が起きていたのデス。ワァオ!?ジャイアントですネ、果たしてダグオンの人達は勝てるのでショウカ?

 

 次回"刀使ノ指令ダグオン"

 焔の融合合体!ダグファイヤー誕生!前編

次回も"トライダグオン"、ファンタスティックな言葉デース!

 

 





 はい、遂に次回、融合合体です。
いやー長かった、胎動編初の融合合体は予告通りダグファイヤーですが、なんと前後編になりました、プロットから起こした第一項がこんなに長くなるとは思わなかったのでこちらで上げる為に別けました。
 その前に久々に刀使ノ指令ダグオンの現時点設定でも上げようかと考えてます。
 それではまた
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