後編、思いの外手直しなどしていたら遅れました。
その間にまた新しく作品上げてしまってすいませんでした。
ただ、前々からやってみたいネタだったのでつい。
さて今回で巨人ギガンタースは退場です。果たして咬ませキャラぽかったのかどうか……。
"前回の刀使ノ指令ダグオン"
砂丘にて繰り広げられるダグオンとギガンタースの戦いはしかし、予期せぬ形で進んでいた。
騒ぎを聞き付け集まる人々、それにより若き勇者達は思うように戦えない……。
ギガンタースによってエンを除く4人が捕らわれてしまう。仲間のピンチ、そして地球のピンチに慟哭するエン。その時エンの駆るファイヤーストラトスに変化が表れる。
何と、エンとファイヤーストラトスが融合したのだった!
「融合合体」
『ダグ…ファイヤァアアアア!』
「あれはッ…!?」
「エン…ナンだよな!!?」
「もしやアレがブレイブ星人達が言っていた…?」
「……ダグファイヤー、それがあの姿の名か…」
ファイヤーストラトスと融合を果たしたエンの姿に目を見張る4人、マスク越しの顔に浮かぶのは驚きの感情。
『うおっ!?何だこりゃあ?コイツと心の赴くまま動いたら何か知らねぇ内にロボットになってやがる!』
エン改めダグファイヤーは自身に起きた変化に戸惑っているようだ。
それを見たギガンタースが嗤う。
「フン!それが何だと言うのだ?精々鼠が子供に変わった程度よ!!」
ギガンタースの言う通り、ダグファイヤーとギガンタースの差は子供と大人の様な背丈の差であった。
『うっせぇ!さっきに比べりゃ大分マシに戦えらぁ!』
ダグファイヤーはギガンタースの馬鹿にする態度が気に食わないのか憤慨する。
『いくぜ!』
そう言うや否や、ギガンタース目掛け駆けるダグファイヤー彼の狙いは巨腕に捕らわれた仲間達、未だ大きさでは劣るダグファイヤーだがその力はファイヤーエンの時の比ではない。
『そこぉ!ファイヤァアアナァックゥルッ!』
巨人の目前へと躍り出て、より強烈な威力と化したファイヤーナックルをその巨腕に見舞う。
最初に右上腕を、殴った勢いを利用しその身を回転させ左下腕を攻撃する。
「今です!」
「シャッ!助かったぜ!」
それぞれの腕に捕まっていたウイングライナーとアーマーライナーが脱出する。
「ちぃっ!?小癪な真似をッ!」
『まだ終わっちゃあいないぜ!』
その宣言通りアッパーカットの要領で巨人の顎を打つダグファイヤー。ギガンタースは頭を仰け反らせるも倒れない、しかしそれで拘束が緩んだのか残ったターボライナーとシャドージェットも脱出に成功する。
『仲間は返して貰ったぜ!……にしても硬ぇ?!』
仲間の脱出を確認し素早く巨人の間合いから飛び退くダグファイヤー、当のギガンタースは自分に体格で劣る者に数秒意識を飛ばされた事が信じられないのか、或いは信じたく無いのか仰け反った体制のまま拳を握り込み震える。
「この俺がァあんなチビにィ僅かでも劣っただどぉ?有り得ん有り得ん有り得ん有り得ん有り得ん有り得ん有り得ん断じてありえええええんん!!」
怒りと共にダグファイヤーを睨み付けるギガンタースその様は阿修羅の如しだ。
『やべぇかなこれ?』
「ダメージはあるがこれも決定打には至らないか」
「何か弱点とかねーのカヨ!」
「分析しているんですが何とも…」
「……俺達でダグファイヤーを援護しながら探り当てる他に無い」
ギガンタースの逆鱗に触れたダグファイヤーは人の時であれば冷や汗を流したであろう言葉を発し、カイとシンが倒すに至らない状況に焼きもきするのかヨクも敵の情報を探る。リュウの案に従って主戦力をダグファイヤーとし四機のダグビークルは支援に徹する。
「砂地も奴には然したる問題にならんか、であれば海に落としてしまうか」
「確かに、本来であれば砂に足を取られてもいい筈ですが……果たして海辺に誘き出す事が吉と出るか…」
カイとヨクが戦況から得られた敵の情報に対し明確な有効打を見出だせず、賭けに出るべきかと考える。
「ゴチャゴチャ考えても埒明かねーって、やるだけやっちまおうゼ!」
「……実際に試してみれば有益かどうか判るだろう…」
頭脳役の2人に対し行動を伴わねば何もわからないと言うシンとリュウそこにダグファイヤーも加わる
『もしかしたらあの野郎、カナヅチかもしれないぜ?』
「……っはは!成る程確かにそうだ。何事も試してみなければな」
『決まりだ、おいっ!デカブツ!!最初の自信はどうした?もしかしてチビったのか?』
「ォアオ?ギザマァ、ブザゲダゴドォ抜かすなぁアア!!」
怒りによりどんどん知性が消えてゆく言葉遣いとなるギガンタース、彼の頭の中は自分を馬鹿にしたダグファイヤーを如何にして潰すかに占められる。
「うへぇ…ありゃオレ達はもう視界に入ってねぇナァ」
それを見たシンが引き気味に評する。
「好都合だ、あれならば我々が多少攻撃してもダグファイヤーを追うことは止めないだろう」
「……ならば、乗れダグファイヤー」
カイが怒りに溺れるギガンタースの状態を好都合と見て作戦を進める。リュウはダグファイヤーをシャドージェットの上に乗るよう促す。
『応!』
シャドージェットの背に乗りギガンタースを挑発するよう顔を向ける、ギガンタースはそれを見て益々怒り狂う。
「凄まじいですね……顔を見ただけであそこまで怒り心頭とは…」
「よっぽどアタマに来てンダナ、一応またあの腕に掴まれねーように距離はとっとこうぜ」
シャドージェットに乗ったダグファイヤーを追うギガンタースを後方からある程度距離を置いて追跡する。
「……着いてきているか?」
『ああ、凄い顔して追って来てら…っと見えて来たぜ』
先行するリュウはダグファイヤーにギガンタースが追って来ているかを訪ね、それに答え苦笑を漏らすダグファイヤー、視線を前に戻すと海岸が覗く。
『上昇してくれ!』
「…了解した、振り落とされるなよ」
水際にたどり着き、そこから一気に垂直に急上昇する。
「オノレェ!戦えぇえ"え"え"え"!!」
空を仰ぎ吼えるギガンタース、太陽を背にダグファイヤーが落ちてくる。
「ヌァアアアア!?」
巨人と言えども太陽を直視すれば眼が光に焼かれる、その隙を逃すダグオン達ではない。
『今だ!一斉に行くぜ!!』
「「「「応ッ!」」」」
『スターバァァァアン!』
「喰らえ!」
「全弾持ってけェ!」
「押し込みます!」
「……沈め!」
ダグファイヤーの胸の逆三角形が灼熱に光、中に描かれた星が炎のエネルギーとなってギガンタース目掛け飛んでいく、それに追従しミサイルや機銃による攻撃が巨人の鋼の肉体を打ち付ける。巨人は一歩また一歩と後退し遂に水に足を盗られ背中から海に倒れる。
「ヤツノ弱点?」
「アア、シッテイルンダロ?」
「疑問、解答、早急、知己」
「へーじゃくてんなんてあったんだねー」
その頃のエデンではギガンタースの単独地球蹂躙についてが議題に挙がっていた。
「フム、マァ知ッテハイル。ガ、奴自身ソノ自覚ハ無イ」
「トイウト?」
「アレノ種族ハアル種ノカウンターガ仕込マレテイル」
「かうんたー?」
「塩分ヲ含ンダ高密度ノ水ヲ浴ビルトアノ鎧ノヨウナ肌ガ紙屑ノヨウニナルノダ……丁度アノ星ノヨウナ、ナ」
「爆笑!喝采!愚者愚者愚者愚者愚者愚者愚者!!」
巨人の唯一の欠点を聞いた甲冑は高らかに嗤う。
「デハヤツハミズカラシチニトビコンダワケカ」
「ならちきゅうはぎがんたーすのおはかになっちゃうんだねー」
エデンにて明かされたギガンタースの弱点、それは何と海水。遥か昔に彼等ヘカトン星人を造り出した何者かが巨人達が反乱を起こした際に止める為のものであったのだろう、それをしかし遂に使われぬまま創造主達は衰退し後には凶悪な破壊者の群が宇宙に解き放たれたのだ。
何故、鬼が彼等の弱点を知っていたのかは定かでは無い。そして、今まさに地球ではダグオンの若者達が意図せず巨人を死の淵に至る所まで追い詰めたのだった。
「グォアォオオ?!何だこれは?体が思うように…動かない……何故だぁ!?」
己すら知らぬ弱点に困惑するギガンタース、そこにダグファイヤーが星の輝きを纏った炎の塊となって突進して来る。
『こいつで止めだ、喰らいやがれぇええええ!』
「俺ばぁ!誇り高ぎぃ!ギガンタース様だぞぉおおお!」
『バァアニィングスタァアアタァァックッ!!』
一閃、炎が巨人を穿つ。
着地したダグファイヤーの背から覗く、大きく穴の空いた異形の人形のシルエットが立ち尽くす。
暫しの沈黙の後穴を中心に亀裂が走り巨人は事切れたまま爆発した。
遂に強敵ギガンタースに勝利したダグオン、しかしエデンの囚人達はまだまだ居る、明日を守る為戦えダグオン!
続く
次回予告(BGM:輝け!ダグオン)
あー面倒くせー、あ?次回予告?あーハイハイ、俺は益子薫、長船の刀使だ。
反逆者どもと合流し舞草について説明してた時、妙ちくりんな荒魂に襲われる。
ソイツを操っていやがったのは親衛隊のヤツで…
おいっ!ウチのペットに何しやがる?!
次回"刀使ノ指令ダグオン"
死闘決着、新たなる戦地へ。
俺たちの前に現れたお前らは──
さて次回は遂に山狩りですね!
第一席がネタ枠扱いされる一番の切っ掛けになったあの山狩りですね!!
違うんです!真希ちゃんは強いんです!やれば出来る子なんです!ただ、メンタルがちょっとアレなだけで基本常識人枠なんです!
とかいってたらシンデレラ百剣のネタの方が頭をよぎるぅ?!
ではまた次回お会いしましょう