刀使ノ指令ダグオン   作:ダグライダー

3 / 126
どうも、ダグライダーです。
刀使ノ指令ダグオン、三話目になります。
それと、閲覧して下さった皆様。評価を点けて下さった方、お気に入り登録してくれた方々。ありがとうございます!
未々、拙い新人ではごさいますが嬉しく思います。
今回は何人かとじみこキャラクターを出せました。
誰かは本編中にてご確認下さい。
まあ、場所的に分かるかもしれませんが……。



第二話 初陣!5人のダグオン。

"前回の刀使ノ指令ダグオン"

 

平和な筈の都心の昼下り、突如現れた荒魂。

子供を守る為、5人の若者が駆け出す。

その時、上空から光が彼等を覆い包む!

光の正体は、宇宙警察機構のブレイブ星人だったのだ。

ブレイブ星人は、自らを送り込んだ管理者と共に、5人を勇者ダグオンに任命する。

彼等の戦いの火蓋は今切って落とされた。戦え!ダグオン!!

 

 

そして、遥か宇宙の彼方から謎の存在が飛来していたのだった……。

 


 

荒魂の牙が幼い命を喰らおとする。

絶体絶命の瞬間、5つの光が荒魂を弾く。

光が晴れる。降り立ったのは5つの人影。

の五色の戦士。

「おぉ…こいつは凄え、本当に荒魂をブッ飛ばした……」

赤い炎の戦士となった、鳳 焔也━━ファイヤーエンが驚愕に声を溢す。

「呆けている場合か、荒魂は顕在だ」

青い何処となく車を思わせるマフラーが付いた戦士、ターボカイとなった燕 戒将から忠告を受ける。

「ヤベぇな、マジかよ。オレら変身してホントに勇者ってヤツになったのか」

エンの戦い振りを見た鎧塚 申一郎こと濃緑の重装甲、アーマーシンが僅かに震える。

「みなさん、あまり長引かせては後々色々と面倒な事になります。早々に決着を付けましょう」

水晶を思わせる意匠とツバサを持つ白い戦士、ウイングヨクへと転じた渡邊 翼沙が荒魂を見据え、紫の忍者の如き戦士、シャドーリュウ……六角龍悟が無言ながら構える。

荒魂は突如現れた5人に怒りの奇声を上げる。

その叫びに応じたかのように、新たに小型荒魂が数体出現する。

「オイ、増えたぜ!?」

 

「ならば手分けして対応するぞ」

「…承知した」

「任せろ!!」

「はい!」

 

カイが音頭を取り、4人がそれに応え、それぞれ荒魂に向かって行く。

「シャドーックナイ…!」

リュウがクナイを投げ、牽制をする。

「オレもやるぜェ!ブレストォ、モーターキャノンンン!」

シンが併せて、胸の4連装砲を噴かせる。

この一連の攻撃で大半の荒魂が駆逐される。

残った少数が幾つかの群れを成すが、それが命運の尽き。

「ブリザァァァド、ハリケェェェン!」ヨクの胸に付いたファンが高速で回転、冷気の風か勢い良く1つの群れを襲い凍結する、そしてそのまま砕け散る。

 

「ショルダァァァバァァァァァン!」エンの両肩から発せられた豪火が、もう1つの群れを焼き溶かす。

 

「シャドォォォ!手裏けぇぇん!」リュウが投げ放った手裏剣が空から逃げ出そうとする荒魂達を切り裂く。

 

「アーマー、ミサイルッ!」辛くも難を逃れた荒魂には、シンのミサイルが降り注ぐ。

 

「ターボッホイィィィィル!!」中央に残った群れを、カイが車のタイヤに刃が着いた様な円形の台座らしきモノに立ちながら突っ込み切り刻む。

 

この間、僅か数分で荒魂は殲滅した。

 

 「終わったな」 「…残敵、無し…」「何か、呆気なかったな……」

カイ、リュウ、エンがそれぞれ呟き、辺りを見渡す。

「てか、強スギじゃね?」

 シンが実感がまるで湧かないとばかりに呆ける。

「これは、凄いですよ!?今まで荒魂相手は刀使でしか対応が出来なかったにも拘らず僕達はこの強化スーツの力で荒魂を完全に倒した!実に興味深い…ブツブツ」

ヨクは、この結果に興奮し、1人思考に没頭し始める。

そこに、サイレンの音が鳴り響く。特別祭祀機動隊を伴い、警察がやって来たのだ。

「直ぐにこの場から離れるぞ!」 カイの言葉に皆頷き、跳躍する。後にはノロと静寂が残るのみ。

 

 

 

 

 ダグオン達が去った現場に、移送車がパトカーと共に表れる。

移送車からは、機動隊の警官や刀使達が降りてくる。

しかし、彼、彼女達は困惑を露にする。

「あれぇ?!荒魂なんて、何処にも居ないゾ!」

刀使の1人、"藤巻みなき"がその場の全員の声を代弁するかのように驚く。

 

 「ンだよ、ガセかァ?」

悪態を衝く刀使、"七之里呼吹"。

彼女は、荒魂に対し並々ならぬ執着を持ち、嬉々として任務にあたる人物だ。故に、今回も例によって喜び勇んで我先に飛び出したが、目の前には肝心の荒魂は居ない。

 「でも…、ノロ残ってる……」

 そう指摘したのは、人形の様な印象の少女"糸見沙耶香"。彼女達は主に関東エリアを中心に活動する鎌府女学院の刀使である。

 

 

 

 

 

 その様子を離れた建物の屋上から眺めるダグオン達。

「何とか、遭遇せずに済んだか…」

「ですね」

「何で逃げんだよ?」

「…あの場に俺達が居ては不味い事になる……そうだろう?」

「あぁ~、可愛コちゃんとの出逢いのチャンスが~……」

 約1名、全く関係無い事をほざいているが、気にせず会話する。

「あのまま、場に残れば特祭隊と警察に絡まれていた。それは、避けたい」

カイが理由を述べ。

「ええ、この技術は明らかにオーバーテクノロジーです。特祭隊のスペクトラムファインダーやS装備等よりもよっぽど…」

同意を示すヨク。

「やっぱ、秘密か?ヒーローとしては定番だけど、何だかなぁ」

エンは今一つ納得がいかない様子で文句にならない文句を言う。

 

 「…空を見ろ…」

リュウが何かに気付き、皆に言う。

 

 「ありゃ、何だっ!?」

エンが見上げた先を視て驚愕の声を挙げる。

 

 「むぅ……!?」

カイは信じられんとばかりに唸る。

 

 「UFO…、だよ…な?」

シンは自分の中で思い当たる言葉で言い表す。

 

 「此処へ来て未確認飛行物体とは、もしやブレイブ星人のお仲間でしょうか?」

ヨクが興奮を抑えながら、推察する。

 

 「……若しくは、俺達の敵か……」

リュウが図張と答えを当ててみせる。

 

 視線の先に浮かぶのは妖しく発光する円盤、フヨフヨと不思議な音を立て宙を翔ぶ。

円盤はまるで、ダグオン達を観察するかの如く暫く浮遊し、しかし次の瞬間、彼等に攻撃を開始した。

「おい!撃ってきたぞ!!?」

「俺に振るな、オカルトは門外漢だ!」

突然の攻撃に5人は即座に回避、エンとカイが怒鳴り合う。

「何なンだよ、一体!?今日は次から次へと、訳ワカンネぇことばっかしでョ!」

「今までの常識が180度変わった気分です!」

シンは、今日一連の出来事に悲鳴混じりの愚痴を溢し、遂に興奮を抑えきれなくなったヨクが嬉々として言う。

「…逃げてばかりでは、きりがない……」

1人、リュウが結論付ける。

 上空の敵に成す術無く、逃げ惑うダグオン達。そこに、管理者からの通信とおぼしき声が掛かる。

≪アレは、トラルク円盤人。円盤それ自体が生命体の宇宙人だよ。トラルク円盤人によって多くの惑星が滅んだ、凶悪な宇宙犯罪者だ!≫

 管理者によりもたらされた円盤の情報、何とあの円盤自身が犯罪宇宙人だという。更に管理者は、言葉を続ける。

 

 

 

 果して、ダグオン達はこのまま卑劣な侵略宇宙人に敗北してしまうのだろうか?

 

続く

 


 

次回予告(BGM:輝け!ダグオン)

 

よぉ!絶讚恋人募集中!!鎧塚 申一郎だぜ。

 ったく、ダグオンとかになっちまったお陰でトンデモナイことばかりだ……。オレは可愛コちゃんとヨロシクしたいだけだってのに…。

 管理者のヤツから敵さんの情報を聞いて、迎え撃つオレ達。正気か?相手は空の上を自由に飛び回ってんだぞ!

 何ィ?エンの最大の技なら倒せる?協力しろォ?

チッ、こうなりゃトコトンヤってやりゃあ!!

 

 次回、刀使ノ指令ダグオン。

 秘境、ダグベース!

 

次回も"トライダグオン"!

 




第三話、いかがでしたでしょうか?
沙耶香ちゃんにふっきー、序でにみなきちゃんも登場しましたね。
話は変わって、実は今作を執筆するに辺り、他にも候補が有りました。
刀使ノ巫女×スカルマン、リリスパ×ダグオン、刀使ノ巫女×超者ライディーン、リリスパ×スカルマン等です。
特にスカルマンクロス物が私の中でダグオンに次いで観てみたい二次作品でした。
ストーリーイメージ的には小林靖子脚本チックなスカルマンです。
まあ、靖子さんみたいに書けないんですけどね。
 もしスカルマンが主役だった場合、物語は最終的にバッドエンド手前のグッドエンドかビターエンドになってました。うん、無・理・!(誰か書いてくれないかなあ)チラチラ
では次回もお楽しみに。

とじとものガチャのVRSの真希ちゃん、どう視ても対魔に……

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。