刀使ノ指令ダグオン   作:ダグライダー

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こんばんはダグライダーです。
はい、まだとじみこ原作突入前なので少しペースを上げて執筆しました。四話です。

前回の後書きで挙げたスカルマンクロス物はリリスパが最有力候補でした。まぁ、容量の問題でリリフレ未プレイで諦めましたが…。

因みにとじともは桜華という部隊名で活動してます。見掛けたら宜しくお願いします。


第三話 秘境、ダグベース!

"前回の刀使ノ指令ダグオン"

 5人の若者達がダグオンへと変身し、荒魂を容易く殲滅。自らの得た力に困惑や興奮を覚える彼等。

 特別祭祀機動隊の刀使、警察機動隊との接触を避け人気のない場所から様子を伺う。

 しかし、突如上空より飛来した円盤がダグオン達に襲いかかる。

 空中を飛び交う敵を前に成す術無く逃げ惑い苦戦する5人。其処へ、管理者から敵の正体が明かされる。

 

   果して彼等の運命や如何に!?

 


 

 「くっっっそぉおおおおお!」

怒号が木霊す。

声の主は赤い炎、ファイヤーエン。

 ダグオン達は突然表れた謎の敵……犯罪宇宙人トラルク円盤人の攻撃に曝されていた。

 「くっ、何か……何か手はないのか!?」

ターボカイが必死に相手を見据えながら独りごちる。

 「オレのミサイルで撃ち落とすか!?てか、オマエ飛べネーのかよ?」

アーマーシンがウイングヨクを横目に視ながら提案する。

 「生憎とあの高度では、どうにも……」

即座に否定するヨク。どこか悔しげだ。

 「…手詰まりだな…」

シャドーリュウが落胆を滲ませつつも、クナイや手裏剣を投擲する。

 

 それら全てを嘲笑うかのように、トラルク円盤人は飛び交う。まるで、━━━貴様ら未開の下等生物には何も出来まい。とでも言っているようだ。

 ≪君達?ボクを忘れてやしないかい?≫

今尚、危機的修羅場のダグオン達に緊張感の欠ける声が掛かる。

 「オマエ声だけじゃん!」 「用がないなら黙っていて下さい!」 「ええい!鬱陶しい!」 「……」 「ヤバイヤバイヤバイって!」

 いきなりの空気を読まない管理者に対しあんまりな対応だが、ヨクすら怒り出しているので、この結果は仕方ない。だが、管理者は何も、理由無く声を掛けたワケではない。

 ≪ひどっ?!じゃないや!エンの最大の技ならヤツを倒せるんだよ!≫

 「何っ!?」 「それを早く言えよ!!」 「ハーリー、ハーリー!」  「…手早く頼む」 「且つ手短にお願いします!」 ≪君らねぇ…、兎に角!エンのファイヤーバードアタックならあの円盤を倒せるのさ。≫

5人の敬意も何も無い、粗雑な対応に泣きたくなるも説明を続ける管理者。

 「俺の最大の技!?どうすりゃいいんだ?」

指名されたエンが尋ねる。

 ≪その前に、カイ!スモークシールドだよ!≫

「何?……成る程、スモォォォク、シイイイイルドォ!

 管理者の意図を読取り、即座に両肩のマフラーから煙幕を張るカイ。

張り巡らされた煙がトラルク円盤人のビームを弾く。

 「今だ!シン、ミサイルを撃て!リュウ、撹乱しろ!」

更にシン、リュウへと指示をとばす。 

 「お…オウよ!喰らえ!」 「…承知」

煙幕の中から飛び出したミサイルとリュウ、トラルク円盤人がリュウとミサイルの迎撃に意識を向ける。

 「……フッ」

リュウが短く息を吐く。その瞬間、彼の姿がぶれる。

それは、正に分身殺法というべき業。円盤の攻撃を翻し、縦横無尽に駆ける。

 「行くぞ!エン、ヨク!俺に続け!!ターボホイィイイル!」

 ターボホイールに乗って円盤目掛けて突っ込むカイ。

「…成る程解りました」 「え?は?おぅ!?」

同じく意図を汲んだヨクにいまいち理解が追い付かないエン。

 ヨクがターボホイールの下部にエンを伴って掴まり、ある程度の高さに達したカイはターボホイールを己ごと上下反転、蹴り出す。

 「頼むぞ、ヨク!」

「任せて下さい。いきますよエンっ!」

 「おぉおお?!」

打ち出されたホイールを踏み台にエンを掴みながら翔ぶヨク。そこから、ハンマー投げの要領でエンをトラルク円盤人に向け投げ放つ。

 無論、敵も為されるがままではない。素早く標的をエンに切り替える。が……

 「オラオラァ!アーマーライフルゥ!!

シンが己の長銃でエンを援護する。

 「よしゃっ!此処まで来ればぁああ!!ファイヤァアアア!バアアアドォ、アタアアアアックウウウ!!」

 エンが炎を纏い、円盤に向け火の鳥へと転じ突き進む。

 「#¥¢@*&ΛεЭж▼☆?!」

トラルク円盤人が地球上のどの言語にも当てはまらない断末魔を上げ爆散する。

 「よっしゃああああッ!!」

 

 

 こうして、5人は初めての戦いを切り抜けたのだった。

 

 

 

 戦闘を終え、変身を解いた5人。その顔には疲れが滲んでいる。

 「おっ……わったぁああああ!」

「流石に、堪えた…」

「もう動けネェ……」

「これは……明日は筋肉痛でしょうか?」

「……まさか、こうも疲れるとはな………」

 

≪疲れが有るとこ申し訳ないけど、君達にはこれからある場所に行って貰うよ。ブレイブ星人!5人を彼処へ≫

 

「「「「!?」」」」

瞬間、彼等の周囲が光に包まれる。

 ひと息つく暇無く、管理者によって何処ぞへと送らる若者達、一体何処へ跳ばされたのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━静岡県 某所

 「「おぉわああぁぁぁぁあ!?」」

生い茂る木々によって人の気が、一切感じられぬ山。

そこに場違いな悲鳴が轟く、動物達は驚き、鳥達は飛び去る。

 いきなり墜ちてきた5人の人間。

 「此処は?」 「何処かの樹海でしょうか?」 「…日本ではあるな…」

 悲鳴を上げ、伸びている2名を後ろ手に同じく墜とされたことを感じさせず、戒将は土を払い、翼沙は周りを見渡し、龍悟が国内であると判断する。

 <よく来たな。ダグオン達よ、私の声に従い先に進むといい>

 ブレイブ星人の声が頭に響く、当惑しながらも焔也と申一郎を起こし指示に従って森を進む5人。

 

 暫くして、見えてきたのは…滝の流れが木霊す洞窟。

更に進めと促され、辿り着いた先で目にしたモノは巨大な建造物。それを一言で形容するならば"箱型のナニカ"

ビルともつかないソレに驚愕を隠せない彼等。

「これは…!?」

「でけぇ…」

「ハハハ……」

「……何だコレは…?」

「又しても未知の塊が!?一体何なんでしょうこれはいえ今は先ずよく観察しなくては見たところ地球上の金属では無いようですがそれにしては岩の間にキレイに収まっている洞窟内にこれ程大きな建物がありそれが恐らくは…………

 

 

各々リアクション上げ立ち止まる。

 ≪さあさあ、惚けてないで入った入った!≫

管理者が建造物の中に入るよう促す。

 

建造物の名はダグベース。ダグオン達の基地にして空母、空母にしてロボットという正にヒーローのお約束である。

 

 

こうして彼等の長い1日が、漸く半分を過ぎたのであった。

 

続く

 


 

次回予告(BGM:輝け!ダグオン)

 どうも皆様、渡邊翼沙です。

未知の敵との戦闘を終え、基地へと導かれた僕たち5人は、其所でブレイブ星人からこの世界の話をされます。そして、改めて地球を守るために戦うよう頼まれるのですが……皆さん、反応が著しく無いようで………。

 

 

次回、"刀使ノ指令ダグオン"

 解散?!バラバラの心。

 

 次回も"トライダグオン"です!

 




以上、四話でした。
 まだ先の話ですが、今の所胎動編ではダグオン達は融合合体は致しません。
 もし合体するとしてもダグファイヤーだけだと思います。
取り敢えず、胎動編をとじともで振り返らねば……。
何処かにとじみこのファンブックとか売ってませんかねぇ?駿河屋とか……。

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