刀使ノ指令ダグオン   作:ダグライダー

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 こんばんわ。
 本編に入る前にちょっと幕間を1つ。
 原典をリスペクトして、登場の際、彼には復讐心を持って頂くのでこんな感じになりました。




幕間 "剣聖"誕生!眠れる獅子に刻まれた魂。

 

 それが何時だったのかはワカラナイ。

 

 何故だったのかはシラナイ。

 

 けれど、気付いた時にはそうであった。

 

 己を自覚した時、最初に与えらた目的は人を守れと言う言葉…そして意思。

 

 しかし、最初に芽生えた感情は怒り。

 

 荒魂に対する強い怒り。

 

 アノ化物ガ憎イ、あのバケモノがコワイ、あの化け物が煩わしい、許せない。赦さない。

 

 己の中の私が憤る。己の中の俺がアレを憎む。己の中の僕がアレを恐れる。己の中のあたしがアレを倒さなくてはと強く想う。己の中の儂がアレを鎮めろと謳う。己の中のおれが力を欲する。己の中のわたしが何を犠牲にしてでも伐てと吼える。

 

 

 ワカラナイ……私はワタシガわからない。

 

 炎が見える。悲鳴が轟く。血が流れる。

 

 憎悪が、憤怒が、悲嘆が、視える。聴こえる。匂う。感じる。

 

 

 

 

 

 私が私を確固たるモノとした時、世界は様変りした。

 

 

 

 

 空は紅く昏らう。海は朱く揺蕩う。大地は黒く染まる。

 

 嗚呼!アレこそが私が斬らねば為らぬモノ。

 

 荒魂……否、大荒魂…。

 

 タギツヒメ……その名、確かにこの身に…この刃に刻んだ!

 

 覚悟せよ、タギツヒメ……何れ、幾星霜の時、必ずや貴様を伐つ。

 

 嗚呼、その時まで、再び眠ろう。

 

 

 

 次に私が覚醒た時こそ、貴様等を全て伐ち滅ぼす!

 

 

 それこそがヒトを守る事に繋がる、それこそが我が使命。

 

 その時にこそ、我が刃振るう者が現れるであろう。

 

 そう…。

 

 私の名は……。

 

 私に刻まれた銘は……。

 

 

 

『ライアン』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 声がする。怒りを感じる。

 

 ふざけるな!!貴様が!荒魂が!怒りだと!?

 

 認めぬ!貴様に!貴様達に殺された私達が!貴様の復讐を認めない!!

 

 口惜しい、何故私は此処から動けない!?

 

 オノレ!!オノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレオノレ!!

 

 私の中の私達が怨嗟を叫ぶ!

 

 ならば…私は覚醒めねば為るまい。

 

 私を振るう者がいないと言うのであれば!

 

 私自身が私を振るう者を見付けよう!

 

 それでもいないと言うのであれば、私自身が自らを振るおう!!

 

 そう、私はライアン……誰とも知らぬ名ではあるが、私を産み出したモノが望むのならば幾らでも名乗らせて貰おう。

 

 我が名は"剣聖"!

 

 この怒りによって荒魂を伐ち、人々を守るモノ。

 

 それこそが私達から我が生まれた意義!

 

 

 

 

 

 

 

 

 私が斬り裂く!奴等の炎を!私の焔で!

 

 

 貴様達が絶えるまで何度でも刻もう、私の銘を!

 

 





 ライアンがこれなんで逆にガンキッドは安心出来ます!多分、きっと、恐らく、まぁ、エイプリルフールネタの時に主に誰と仲が良くなるかキッドはもうネタバレしちゃった感あるので今更かなとは思いましたが、一応。
 ではまた次回

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