今回はまぁ…ちょっと文章が予想より長くなりましたが新章です。
何気に服部先輩、台詞付きで初登場になるのかな?
今回出た新キャラは以前登場した者と同様勇者シリーズお馴染みトランスフォーマーのリデコキャラです。
皆さんは果たしてどんなトランスフォーマーがリデコされたか解るでしょうか?
正解は後書きで!!
第六十一話 変わる世界。変わらぬ物。
これまでの"刀使ノ指令ダグオン"
異なる世界から宇宙監獄エデンの囚人達がこの世界の地球へ侵攻を開始した。
世界を管理する管理者の一人はそれを防ぐ為、エデンが存在した世界から1つの魂を呼び込み、地球を守る戦士達を選び出した。
そして今、力を託された5人の高校生がダグオンとなってエデンの犯罪者達や荒魂と激闘を繰り広げる!
━━サルガッソー型浮遊監獄エデン
それは最終決戦もかくやと言う所、エデンに集う囚人達はひっきりなしに騒いでいた。
「あかん!何が起きてるのか判らん!!」
「そぉねぇ~。流石に建物の中までは解らないわねぇ」
「トジトダグオンのモトヘオチタザゴスハスベテタオサレタカ。ヤハリ、チュウトハンパナチノウガアダトナッタノカモナ…」
「所詮は虫螻よ。同じ虫螻でもまだギロザバスの方が役に立った」
「でもさ、とうしょのけいかく?どおりびっぐろーのところにも、ぜんせんきちのじんいんをおくれたんでしょ?」
「その辺は問題あらへん。ま、今回のザゴスは御愁傷様ちゅうことで、次回以降にご期待やな、センセ?」
「ええ、任せてぇ。今研究している荒魂の生態や構造、ノロの生産法が確立すれば優秀な兵士になれるはずよぉ」
さらりと恐ろしい事を述べる女医、と、そこでメレトが甲冑が居なくなっている事に気付く。
「む?小僧がおらなんだ。何処へ消えた?」
「やれやれ……彼には困ったものだね」
甲冑の行方を知っているのか鬼が頭を振るう。
「どうやら我々を出し抜いたつもりで地球へ降りようとしているようだ」
「マジかいな!?あかん!普通に抜け駆けやんか!他の囚人共が五月蝿いで!それにアイツが管理してる監獄棟の囚人はどないするんや!?」
マッニーが捲し立てる様に言葉を並べる。
「なんじゃ商人、お主まだ奴の正体を聞かされておらなんだか?」
「は?正体?」
メレトが口にした言葉に首を傾げるマッニー、見れば他の監獄主達は平然としている。
「他の監獄棟は多少荒れるかもしれないが……彼が治めている監獄棟は問題無い。何せ彼が監獄主になった理由がそこにあるからね」
鬼が笑いながら説明になっていない説明をする。
「とは言えだ…彼ばかりに好きにさせる訳にもいかない。此方も何人か地球に降ろそうか」
「ならぼくが!「却下や!」「却下よぉ」「キャッカスル」「無理に決まっておろう」…ちぇっ」
妖精の提案に揃って声を挙げ却下する彼等。鬼はそれを愉快そうに眺めながら口を開き…
「ふふ…申し訳無いが既に誰が降りるかは決めているんだ」
「えー!?」
「では、頼んだよ。ヴァルトロン、グシアノース、アスクラ」
鬼が名詞らしき名を告げると彼の後ろから機械音と共に現れる鋼鉄の肉体を持つ3体の異形。
1体は血のような赤い躯に黄色い宝珠が嵌まった鬼の何倍もある大きさの鋼人。
1人はその彼より更に大きい青銅色の鉄人。
最後の1人は彼等よりは小振りだが人間からすれば十分な大きさの機人であった。
「ふん、やっとか」
「m…M…まち…わび…た…かい…が、がが…ガガガガ…ルゥぅぅ」
「船長共々こんな辺鄙な場所に来た甲斐があるってもんだネ。ウン」
鋼人がやっと回ってきた出番に鼻を鳴らし、鉄人が無理矢理声帯を作って声を出したような音で興奮し、機人が気楽に頷く。
「君達は先行した君の部下の前線基地へ各監獄からの希望者を君達に載せて…或いは牽引して地球へ降下して欲しい。構わないかな?」
「元よりそのつもりだ。此方も頼りになる副船長の不在は勘弁願いたいんでな!」
鋼人が鷹揚に答えると鬼は満足気に笑い宣言する。
「では始めようか新たな喜劇の幕開けを!」
その夜、光の柱に紛れるように流星が瞬いたのであった。
折神家での争乱から早1週間。
世間は相応にドタバタし、相応に落ち着きを取り戻しつつあった。
あの夜から一夜開けた当初は国中が覆いに混乱した。
折神紫体勢に対しテロにより反逆を企てたとされた舞草含む朱音派、しかしその実態は大荒魂に憑依された紫を打倒すると言うもの。
更には謎の怪物の横須賀港への襲撃。
特祭隊、報道陣など官民問わず無差別に襲い掛かる怪物の存在に現地の人間は恐怖に沸いた。
それと同時に現れた謎の鎧らしき物を纏った戦士達、彼等の活躍もあり、死者こそ出なかったものの更に混乱を加速させたのは言うまでもない。
また、折神家から立ち上った謎の光の柱の影響か、全国へノロが流出、前述した折神家内の動乱もあり責任は全て刀剣類管理局にあると言う意見が挙がる。
折神紫は事件の後所在が掴めない為、一時拘留されていた朱音が現在臨時局長の座に着き、日夜国家からの参考人招致を受けている現状。
また、ノロの大量流出により常日頃発生する荒魂の存在に国民達は今日まで感謝を述べ接して来た刀使に対し疑念と嫌悪の眼を向ける事となる。
メディアやネットの中にはこれ幸いと言わんばかりに、これまで彼女達を批判して来た者達の声が大きくなるに至る。
そんな厳しい状況に在っても荒魂に対処する為、刀使達は日本全国津々浦々へ飛び回る。
また、特祭隊の指揮を行方不明の高津雪那『元』本部長に代わり、長船女学院の真庭紗南がこれまた本部長代理に就任、指揮を執る運びとなった。
此処までが刀剣類管理局の現状である。
そして、現在の世界情勢はもっと複雑と言って良いだろう。
表向きは国民は変わらず平和に暮らし、国も小競合いは見られるものの大きな変化は見せない。
しかし実態は突如現れた異星の技術や存在に対し、警戒と興味がない交ぜになっているのだ。
特に大国は彼方よりの来訪者の技術を欲した。
そこで改めて鳥取砂丘で起きた事件が精査され、砂丘に散らばった武装輸送船と目される破片をアメリカが外交取引の末、自衛隊から押収。
また、強奪と疑われぬよう日米共同研究と言うお題目を持ち出し、諸外国へ牽制を謀る。
結果、残る中国、ロシアやEU等は諜報員を送り込む等して情報を得る事になる。
特にアジア側はザゴス星人が地球降下の際使用した突入艇の破片を血眼になって探した。
勿論、大半は日本近海へ落下した為、某国含め幾度となく領海問題が起こったのは言うまでもない。
では、国内外に於けるダグオンの印象はと言えば、単に"解らない"が正しい。
彼等の持つ技術もまた異星人と同等、或いはそれ以上と思われるものの、正体不明、所在地不明。
彼等の乗り回しているマシンをトレースしようにもレーダーからは掻き消え、物理的にも追跡は難しく…費用と時間を無駄に浪費するだけに終わり、諸外国は直接の捜索を打ち切る。
日本国内に至っては、当初、地方民の幾ばかは撮影等の良く出来たヤラセ疑惑の声なども挙がったが、横須賀で起きた事との整合性を考え、真実であると結論に達した。
すると今度はまたしても鳥取砂丘での事件が挙がる。
砂丘での戦いで出た死者の事に言及が起こるも、ネットでは大半がマスコミの行き過ぎた行動と野次馬に対し批判的な意見を散見させ、また、ダグオン達が全国で度々目撃されている事もあってか、ある種の英雄像から来るムーブメントを起こす。
実際、彼等は異星人のみならず荒魂へも対処に現れる為、ある意味刀使よりも感謝の声が大きかったのだ。
皮肉な事に高性能な装備を持ち、大半の荒魂なら個人で充分殲滅可能な彼等は刀使が複数人で対応にあたるよりも迅速に片付けてしまう為、ダグオンを救世主としてより一層刀使に対し当たりが強くなってしまったのだ。
無論、彼等とて刀使の仕事を盗ろうとした訳では無い。
御刀の数や適性から来る刀使の動員の少なさに反して、更に少数である筈のダグオンが迅速に対処する事が1つ。
交通機関の関係から荒魂の出現地点への対応が遅れる刀剣類管理局に対し、何処から現れ…或いは例のビークルにより空等から早急に現れるダグオン。この移動時間の差も1つの理由である。
更に、複数箇所での対応の違いも大きい。
唯一、刀剣類管理局が出来る事がノロの回収であるが、それもあの夜での大量流出…俗に『鎌倉特別危険廃棄物漏出問題』と称される事柄から国民からは当然の義務のように思われているのだ。
これらの問題は当のダグオンの若者達も頭を抱えた。
何せ自分達は飽くまで刀使が対応しきれない分を対処するよう心掛けて動いているだけで、彼女達の立場を悪化させるつもりなど毛頭無かったからである。
とは言え慎重に動いたとしても何時また、異星人が動くかも分からない以上、活動を自粛する訳にもいかない。
正に双方頭を悩ませる日々となったのである。
さておき、そんな怒濤の一週間を過ごした渦中の人物の1人、鳳焔也はと言うと……?
━━岐阜県・美濃関学院
「はぁ…」
学内の食堂で溜め息を浸く焔也、ここ数日の彼はダグオンとしての出動で足りない分の授業の補填や美濃関がテロの片棒を担いだ嫌疑を掛けられた際、不在であった事から補修に明け暮れていた。
後者に関しては警察は御刀の押収と刀使の監視拘束が主であった為、彼の不在が深く追及される事は無かったが学院側は違う。
万が一の疑いもあっては困るという思惑と普段の授業態度や良からぬ噂もあって、厳しい処分が下される運びであったのだ。
しかし羽島江麻学長と田中妙子教諭の口利きもあり、1ヶ月の補修と1週間の謹慎で済んだのである。
「一応俺…あの夜それなりに活躍したんだぜ……なのにこの扱い……トホホだよ」
という事がありはしたものの、普段と変わらない生活を送りながらダグオンとしても日夜活動し学校では補修明けから独り寂しくカレーを口に運びながら誰に聞かせるとでもなく呟く焔也。その背中は何時もより小さく見える。
そこへ彼を見かねて近付く何者かの気配…。
「よぉ!鳳!何落ち込んでるんだ?!」
バシッ!という音と共に焔也の肩に腕を回し組み付く青年。
「あ…服部先輩、っす、お疲れっす」
彼の名は服部達夫。美濃関学院高等部3年刀匠技巧科の生徒にして焔也の人となりを知る数少ない人物である。
「本当に元気が無いな……。大丈夫か?何だ?安桜と喧嘩でもしたか?」
「違うっす。安桜とはあれ以降顔を合わせて無いっす、そもそもあいつとじゃ喧嘩にはなんねーっす」
「ま、それもそうか。お前ら仲良いもんな、一見して兄妹に見えなくも無いって感じだ」
焔也の回答に成る程そうかと頷きながら隣の席に座る達夫。そして普段から思っている事を口にする。
「いやぁ…あいつが妹は無いっすね。面白い奴だけど、家族としてはゴメン被りますわ」
「あっはっはっはっは!相変わらず正直な奴め!安桜が居たらまた色々言われるぞ」
恐らく美炎が同席していれば「鳳先輩がお兄ちゃんとか質の悪い冗談にも程があるんですけど!?」と口にしたであろう。
性格的には相性は悪くない筈なのに、焔也が矢鱈とからかうものだからすっかりツンケンするようになった美炎である。
「まぁ、安桜含め刀使科の娘達は大変だろうな」
達夫が何かを思い出したように視線を焔也から外す。
「っすね、ノロ流出の件。別にあいつらのせいじゃ無いのに……」
「そりゃあ…おれ達は理由なりを知ってるけど、世間は違うからなぁ…舞草だとかなんだとか言われても分からないんだよ」
現在も全国を飛び回っているであろう後輩の身を案じる2人。
「ってか、先輩はそれをわざわざ話に来たんすか?」
「いんや、お前が元気無さそうなのが気になったってのが1つ」
「?…他にも何かあるんすか?」
達夫の含みのある言い方に眉根を寄せる焔也、そんな彼に達夫はニカッと笑いながら告げる。
「姐御がお呼びだ、しかも学長室まで、だとさ」
「ゲボッ!ガハッ!ゴホッ!……マジで!?」
達夫の口から聞かされた内容に思わず噎せる焔也。体面を整える事もせず驚き狼狽える。
「汚いな。危うく顔に掛かるとこだったぞ?…でマジかと聞かれればマジだ。まぁ、何だ頑張れよ…それじゃ!」
伝えるべき事は伝えたと席を立つ達夫、焔也は更に気分が沈んだのであった。
一刻の後、食事を終え緊張の面持ちで学長室の扉の前に立つ焔也。
一体何を言われるのだろうかと戦々恐々としながらノックをする
「どうぞ」
中に居るだろう羽島学長からの返事、焔也は深呼吸してノブに手を掛ける。
「しゃっす!失礼します!」
体育会系張りの挨拶と共に入室すればそこには額に手を充て呆れる妙子と苦笑する羽島江麻が居た。
「鳳ぃ…あんたって子は……」
「ふふ……元気があって良いわね。立ち話もなんだから、そこへ座ってちょうだい」
焔也へ応接用のソファへ座るよう促す江麻、これから何が起きるのか今一要領を得ない焔也は訝しみつつも言われた通り座る。
「では単刀直入に言うわね。鳳焔也君、貴方はこれから鎌倉の刀剣類管理局本部に向かって貰います」
「押忍!!……へぇあ?」
江麻から下された下知に反射的に返事を返し、その意味を理解するのに数秒掛けた焔也、妙子はそんな焔也の頭を軽く手刀で叩く。
「押忍じゃなくてはい。でしょうがバカタレ」
「すいませんでした!!」
妙子からの指摘に慌てて江麻へ向き直り謝罪する焔也。
「ふふ、大丈夫よ。貴方の事はよく田中先生や刀使科の一部の生徒から聞いているから。それよりも先程の辞令、返事はYESで良いのかしら?」
江麻が笑いながらやんわりと諫め先程の話の返事を求める。
「そりゃ、行けるってんなら断る理由は無いですし、命令ってんなら従いますけど……何で俺…じゃなくて自分に?」
当然の疑問を口にして訊ねる焔也に今度は妙子から理由が告げられる。
「現在の刀剣類管理局を含む情勢は理解してるわね?伍箇伝各担当地域問わず無差別に各校から選出された刀使達が本部の指示の元、全国へ任務に着いている。そうなると当然御刀の手入れに手が回らなくなる事も多くなる。鎌府の施設や人員だって他に人を回さなきゃいけないから限度がある。そこでウチを含めた残りの各学校から刀匠科や技巧科、警邏科の生徒を一部貸し出す事になったのよ」
「はぁ、なるほど…ようは助っ人っすか。ん?でも何で俺が?」
妙子の語った理由に納得を示し、しかし何故己が選ばれたのか疑問に思う焔也。
「最初は服部辺りに頼もうかと思ったんだけどね。本人があんたを推挙したのよ。それに一応、ここ最近は大人しく謹慎していたようだし、特別補修にもなるから、あんたとしても悪くない話よ」
「マジっすか!先輩が……」
「田中先生の言う通り、概ねはそういった理由ね。他にも美濃関から出向した刀使達と鳳君は親交があると言う理由、後は…私がそれとなく貴方に期待しているから…かしら」
江麻の口から出た期待というまさかの言葉に焔也は眼を白黒させる。
「え?俺をっす……ですか?なんでまた?」
「特に特別な理由は無いのだけれど、田中先生が気に掛けていると言うのが1つ、衛藤さん、柳瀬さん、そして安桜さんと特に親交が深いのが1つ。後はまぁ…何となく…かしらね?学院の長の発言としてはとてもじゃないかもしれないけど」
そう言って笑う江麻に焔也は感極まる。
「ありがとうございしゃぁす!期待に応えられるよう頑張りゃす!!!」
そして勢いで返事をして妙子から怒られるのであった。
「ん……ってか、今からって言いました?」
「ええ、言ったわね。お願い出来るかしら?」
「……うっす…」
そして結構な無茶振りだと気付き、江麻の笑顔に気圧される焔也であった。
━━神奈川県鎌倉・刀剣類管理局本部
電車と新幹線を乗り継ぎ数時間後、鳳焔也は本部へと持参した。
「まさか、また此処に来るとはな……」
本部庁舎を見上げる焔也。そこへ彼の後ろから声が掛かる。
「焔也じゃネェカ!」
「あ?申一郎!翼沙!」
振り向けばそこに居たのは綾小路武芸学舎の制服を身に纏う鎧塚申一郎と渡邊翼沙の2人の姿が…。
「オマエ何でココに居んだよ?」
「お前らこそなんで?!」
申一郎の質問に同じく質問で返す焔也、その疑問は翼沙によって解決される。
「真庭学長が以前から僕に関心があったらしく、本部長代理として指揮を執るに辺り、他の学校からめぼしい人間を呼び寄せたんですよ」
「オレはその招集される人員のサポート枠に便乗したって寸法ヨ!」
「正直、サポートはしてもらってませんけどね……」
申一郎は例によってナンパに忙しいようである。
「そういやあ、技巧科やらからも人員がって言ってたな」
焔也は美濃関での話を思い出した独り頷く。
「寧ろ、真庭学長としては技師関係がメインでしようね。刀使は当然として、現在スペクトラムファインダーやS装備に関して早急なアップデートが求められています。本職の研究者以外の手も欲しいんでしょう、僕も既に幾つか調整を手伝わせて貰っています」
「なるほどね~。そういやあ一応警邏科の連中も呼ばれてんだよな?なら戒将や龍悟も……」
翼沙の説明に納得しながら警護科の生徒も招集されている事を思い出した焔也が辺りを見回す、しかしそれらしい姿は見掛けない。
「それに関しちゃ色々聞いてるゼ。まず龍悟なんだが、近々平城からやたらと凄いヤツが来るって噂になってる。次に戒将なんだが……アイツはちと複雑でな親衛隊のゴタゴタで綾小路に帰った」
恐らくはナンパの際に聞いたであろう噂を語る申一郎。翼沙はやや呆れ気味だ。
「そうか、戒将の奴…妹の件で……」
「そういうこった。ま、本人は近々戻るタァ言ってたガナ」
「旧交を暖めるのはこの辺りで…焔也はまず本部長代理に着任の挨拶をすべきかと」
「っと?!そうだな、悪い!また後で!」
翼沙に指摘され発令所へと走る焔也、そんな彼を翼沙と申一郎は見送る。
「何だかまた、大きな戦いが起きそうな気がします」
「考え過ぎ…とは言い切れ無いナァ…最近ウチュウジンの連中大人しかったしな…」
焔也が完全に見えなくなるまで見送った2人が呟く。
──彼等の予感は間も無く現実となる。
続く
次回予告(BGM:transformation verターボカイ)
俺達が鎌倉に集まっていた頃、戒将の奴は京都で荷造りに励んでいた。
って何か黒い新幹線が変な奴を運んでやがる!?速ぇ!しかも妙な鎧の奴が俺を邪魔する!
くそっ!誰かあの変なのを止めねぇと!
俺が行こう。ターボライナーならば奴に追い縋れる。
頑張れお兄ちゃん!
む?この感覚は……?!
次回"刀使ノ指令ダグオン"
激走!ダグターボ!!
お兄ちゃんは強いんだから!!
と、言う訳で次回ダグターボ登場!
因みに今回新たに出たエデンの新メンバーはこの世界の宇宙から来た海賊の面子です。
以前出たマンモスと合わせて元ネタはトランスフォーマーだったりします。
マンモスことビッグローはビーストウォーズネオのビッグコンボイ。ヴァルトロンはビーストウォーズⅡのガルバトロン。グシアノースはマイクロン伝説のショックウェーブ。アスクラはマイクロン伝説のダブルフェイス。
を各々リデコした者としてご想像下さい。
ではまた次回。私はこれから仕事の時間が来るまで寝ますので