刀使ノ指令ダグオン   作:ダグライダー

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 おはようございます。
 コラボ三話目でございます。え?話があまり進んでない?
 いやぁ、一応大筋は出来てますし、プロットも用意しましたが、他所様の子を預かると慎重にならざる負えないので。

 仮面ライダーセイバーもスラッシュの変身アイテムが銃剣と判明したし、カリバーのパワーアップが飛び出す絵本風だし、ブレーメンモチーフのワンダーライドブック出るし、セイバーとエスパーダパワーアップするしで、そろそろラピライ×セイバーも1話書いておこうかなあとか思ってたり……。



第七十三話 錯乱、ホライズン同盟with薫

 前回の"刀使ノ指令ダグオン"

 

 はて?此処は一体……私はスケベ爺…もといオーディン様の元から帰っている最中だったはずですが、どう見ても北欧の街並みではありませんね……。

 日本の何処かでしょうか?……何らかの術中に掛かってしまった?……解りません。考えて分からないならいっそ休暇だと思って楽しみましょう!

 

 

ダグオン神隠し調査3週間前

 


 

 「ァァァアアッ!!?痛いぃ!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃぃぃいいい!?!!?

 擬態した異星人が斬られた腕を身体の内側で押さえ転がりのた打ち回り絶叫する。

 「おのれ…よくも……ちくしょう!ちくしょう!ちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょうちくしょう!!お前らぁぁ…」

 大粒の涙を目尻に押し留めながらダグオン達を睨む異星人。

 「おれ一人をよってたかってなぶり攻めやがって…!!恥ずかしくないのかよぉっ!?弱い者虐めしてよぉ!!?おれは弱いんだぞぉ!!ええっ?!おれが何したってんだ!お前らから逃げただけだろう!?お前らが追うから人質を取っただけじゃないか!!」

 外聞も無く惨めに叫ぶ異星人の女性、最早擬態も維持出来ていない。

 

 「おい……、"逃げる為に人質を取っただけ"だって?本気で言ってんのか…」

 ファイヤーエンが静かに告げる。

 「ぃっひっ?!来るな…来るなぁぁあ!!」

 怯えながら体を這って後退りする異星人、そこへ紫髪の少女が割り込む。

 

 「待ったぁあ!!

 

 「「「「「「?!」」」」」」

 

 エンと異星人の間に立ち、庇う様に手を広げる彼女は言う。

 「もう止めてあげようよ、泣いてるし…怯えてるよ?可哀想だからもう許してあげようよ」

 少女が異星人の助命を願う。

 「君…残念だがそれは……」

 カイが無理だと声を掛けようと手を伸ばした瞬間、影がその場の全員を覆う。

 「あれは……あん時のUFOじゃネェか!!」

 「まさか!!」

 シンとヨクが上空に現れた存在から直ぐに異星人の方へ視線を巡らす。

 

 

 「……ッヒヒキヒヒ…アヒャヒャヒャヒャ!!馬鹿なお人好しが居て助かったよバーーーカ!!そのまま死ね!」

 異星人の足下に転がるリモコンらしき血塗れの装置、恐らくは紫髪の少女に皆の視線が集中していた間に斬られた腕の先と口を器用に使い何とか操作してUFOを呼び出したのだろう。

 「てめぇ!!他人の善意を簡単に踏みにじりやがって!!」

 「ハッ!善意ぃ?そんなのは間抜けの理屈なんだよ!!世の中狡くて賢い奴が生き残る。その為なら弱さも立派な武器だってな!!良いこと教えてやる!騙されるバカが悪い!それが世界の摂理だろうがっ!!!悪党を簡単に許すようなこのバカ女がアホなんだよ!ヒャヒャヒャ!!」

 舌を出し目の前に居る全てを扱き下ろす異星人、だがダグオンにとってそれは劣勢にはならなかった。

 

 「俺とシン、ヨク、ゲキでUFOに対処する。エン、リュウ、異星人を倒せ!」

 カイが素早く指示を出す。

 「おう!」

 「アイヨ!」

 「了解です」

 「…承知した」

 「任せろい!」

 即座に4人と2人に別れ対応するダグオン達、シンが構えUFOに狙いを定める。

 

 「アーマーミサイルッ!」

 

 両肩のミサイルがUFOに直撃、エンジンが火を吹き黒煙が立ち上る。

 しかしUFOも墜落しつつ攻撃を放つ。

 

  「シールドスモーク!!」

 

 それをカイが両肩のマフラーから発した煙幕で防ぐ。

 攻撃が止んだ瞬間を見計らいヨクが装備された3つ全てのファンを回転させる。

 

  「ブリザードハリケーンッ!マックスパワー!!」

 

 たちまち凍り付くUFO、カイが三点立ちをし、ゲキが向かって走って来る。

 ゲキはそのままカイの足裏に飛び乗り、それを確認したカイが力強くゲキを落下中のUFO目掛け蹴り出す。

 

 「コイツで仕舞いじゃ!ドリルッ!クラァァァアッシュッ!」

 

 ドリルモードとなったゲキの吶喊により船体に大穴が穿たれるUFO。ゲキが空中で見栄を切った瞬間、UFOは大爆発した。

 

 

 一方、エンとリュウは異星人を容易く追い詰めていた。

 当然と言えば当然だが、元々が戦闘能力の低い異星人の女性。

 両の腕は斬られ、痛みに喘ぎのた打ち回った事で体力も少なく、頼みの綱はダグオンに破壊された。人質は最早取りようも無く、逃げるに苦労するばかり。

 何よりも──

 

  「……シャドー分身!」

 

 シャドーリュウの分身殺法により囲まれているのだから逃げようが無い。

 「ぁぁあ!クソッ!こんな筈じゃなかった!あの女の言うことなんて無視すりゃよかったんだ!!ちくしょう!此処で()()()()()()()()!?まだ生きてやりたい事があったのに!!()()()()()!必ずこの借りは返すからな!!」

 ダグオンによって倒されると言うのに、妙な言い回しをする異星人。

 既にファイヤーバード状態のエンには錯乱染みたその声の真意を量ることは出来ないが、戯言と判断し炎を纏い突進する。

 

  ファイヤーバード…アタァァァアクッッッ!!

 

 焔の鳳が異星人を貫き焼き尽くす。

 

 「ぎぃ……ャッ……!?」

 一瞬にして全身を焼かれた彼女は焼け爛れた喉で振り絞った断末魔を挙げ灰となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━━山北町・駒王町市境

 

 「おぉう…ホントに街が変わってやがる…」

 「ねー!」

 ダグオン達とは別に機動隊車輌にて現着した薫が頭に乗せたねねと共に目の前に広がる光景に当たり前の感想を洩らす。

 「呆けているな。さっさと行くぞ!」

 その後ろから姫和がせっ突く様に声を掛ける。

 

 

 今回、この異変に駆り出された人員は益子薫、瀬戸内智恵、古波蔵エレン、丸山茜、木寅ミルヤ、柳瀬舞衣、衛藤可奈美、安桜美炎、十条姫和、六角清香、糸見沙耶香と他数名の長船の刀使(他意は無い)。

 

 更に調査人員として笹野美也子、渡邊エミリー、辰浪桃、播つぐみ。

 支援メンバーに小池彩矢、浜塚さくら、森下きひろ等が名を列ねている。

 

 彼女達は現在、荒魂の反応があったとおぼしき山北町の一部であった場所──現駒王町市内へと足を踏み入れようとしていた。

 

 「それにしてもふっきーは来なかったんだね」

 美炎がそうそうたる面子を見回しながら見慣れた顔が居ない事に疑問を呈する。

 「なんでも…ダグオン絡みは荒魂ちゃんより宇宙人の方が出てくるからパスだそうで…既に荒魂の反応も見られない様ですし、七之里さん的には興味が湧かなかったんでしょう」

 つぐみがそれに繁々と答える。因みに葉菜は別の任務。由依は置いてきたので不在である。

 

 「薫ちゃん、エレンちゃん、舞衣ちゃん、沙耶香ちゃん、姫和ちゃんと一緒に任務なんてなんだか嬉しいな!それに美炎ちゃんも一緒だから尚更気分が上がるよ!」

 可奈美は能天気に笑いながら友人達を見る。

 「ん、可奈美とは任務一緒になるけど……舞衣とは中々一緒になれないから…私も嬉しい……」

 沙耶香が舞衣の側で照れ隠しなのか目尻を下げながらか細く言葉を紡ぐ。

 「うん。私も沙耶香ちゃんが一緒で嬉しいよ」

 舞衣はそんな沙耶香の様子に微笑みながらクッキーの袋を取り出す。

 

 「それにしても……随分様変わりしたわね。本当に別の街になっているなんて…」

 「ダグオン……彼等は如何にして我々よりも早くこの異変に気付いたのでしょう?」

 智恵とミルヤが調査隊時同様に顔を付き合わせて互いの思考を擦り合わせている。

 

 「あ…お久しぶりです!彩矢さん!」

 「清香ちゃん!?久し振り。元気だった?」

 「はい。未だに戦うのは恐いですけど……何とか」

 「そっかー、うんうん。良かったよ」

 平城の2人は旧交を温めている。

 

 「ふっふっふ~!こんなデンジャラスな現象に立ち会えない我が従弟は可哀想だなぁ~。しかぁし!ワタシは遠慮しません!隅から隅まで調査しまくりますよ~!!」

 「エミリーはテンションアゲアゲですネ。所で従弟と言うのはサナセンセーも言っていた綾小路に居ると言う例の彼デスカ?」

 「イエス!!まさにウチの翼沙の事です。従弟は研究科の人間、こんな素敵現象!知っていたらかなりの確率で食い付くでしょうに……不在とは、ま、私には知ったこっちゃ無いですが」

 「オゥ……話を聞いて一瞬、カワイソウかと思いましたがエミリーの同類として考えたら寧ろ知らなくて良かった気がシマース」

 エミリーのテンションと話の内容にエレンが7割方引いている。

 

 「よしっ!良い機会だ、長船の連中には負けてられないね!」

 「むむ?!何やらあちらの平城の人が燃えてるッスね!あたしらも負けられ無いッス!!」

 「彼女は技術者で貴女は刀使、同じ技術科の私達なら未だしも、貴女は燃える必用は無いんじゃないかしら?」

 桃の長船へのライバル意識に茜が反応し美也子が諫める。

 

 「いやぁ~!これは中々に新装備の試し甲斐がありそうな状況ですね!!」

 「皆さん、万が一怪我をしたらわたし達救護科に声を掛けて下さーーーい」

 きひろが手元の妙な音を発するスペクトラムファインダーを持ち出し今にも駆け出さんとしているのを必死に押し留めながらさくらは今回派遣された人員に声を掛ける。

 

 こうして伍箇伝より派遣された生徒達はベースキャンプを建てた後、さくら含む救護科や警察機動隊、通信手の生徒を残し、駒王町へと侵入した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ━━駒王町・住宅街

 

 エンのファイヤーバードアタックにより跡形も残らず灰塵に帰した異星人の末路を哀しげに見詰める紫髪の少女。

 彼女を尻目に6人揃ったダグオン達がリアス・グレモリー一行(暫定的な名称)に向き直る。

 「で、敵じゃねぇってどう言う事だよ?」

 開口一番、口火を切ったのはエン。目の前で項垂れる紫髪の少女含む一行の事を知っているであろうカイに訊ねる。

 「それを話すにしても場所が悪い。出来れば我々の基地ダグベースに彼女達を客人として正体する必要があるのだが……」

 チラリと視線をリアス達に飛ばすカイ。

 「生憎、私達の仲間はこれで全員では無いの。まだ他にも街中に散らばっているからその子達とも合流しないと」

 紫髪の少女を気遣いながらカイの視線に答えるリアス。

 「まだ居るんですね。ならその人達とも合流して話し合いを軽くした方が良いでしょうか?」

 ヨクが僅かに驚嘆しながら提案をする。

 すると祐斗が手を挙げる、質問があるのだろう。

 「何か質問でも?」

 「差し支え無ければ、貴方達は何故彼女に止めを刺したのか教えて下さい。僕達……と言うよりもネプテューヌ先輩は敵の命を奪う事を嫌っているので、理由だけでも教えて頂けたら納得…は難しいでしょうが此方も少しは考えが纏まると思うので」

 その質問にダグオン達は黙って顔を見合わせる。

 

 「理由か。それも話した所で納得し難いと来るとは……、果たして我々に君達が望む答えを返せるか否か……」

 「んなモン、単純にアノ異星人のネーチャンが犯罪者だからとしか言い様がねぇダロ?」

 「……より正確には全宇宙の中でも凶悪な犯罪者だな…(まぁ、異世界と言う枕詞が付くが……)」

 言い淀むカイを横目にシンとリュウが事実を述べる。

 「犯罪者って……アナタ達、警察的な何かなのっ!?」

 栗毛のツインテールの少女が驚いた様に叫ぶ。

 「正しくは、宇宙警察機構地球支部の警察代行ですね」

 「ついでに補足しとくと、あやつ等は一端の犯罪者じゃのうて、極刑を言い渡された危険な連中じゃ。それが監獄を乗っ取って暴れるもんじゃから再逮捕なんざ出来ん」

 ヨクとゲキが更に補足の言葉を列ねる。

 「なぁ、あんた…ネプテューヌ…だったか?あんたの考えは立派だし、共感もできる。けど…あいつ等は地球を玩具か何かにしか思ってねぇ、この星を守る為にも連中を倒すんなら殺すって手段以外無いんだ」

 エンがネプテューヌに声を掛ける。

 暫しの沈黙……そしてネプテューヌと呼ばれた少女は両手で自身の頬を叩くと顔を上げ宣言する。

 

 「あーーー!もうっ!うじうじするのはねぷ子さんらしくない!起きた事、終わった事を引き摺ってても仕方ないよね!よしっ!リアスちゃん、他のみんなとも合流しよ!」

 ネプテューヌを知る者達からはそれが空元気であると判っているが、ダグオン達からすれば込み入った話をする為にも立ち直ってくれたのは有り難いと言う感想しか無い。

 何にしても情報を共有する為、彼等彼女等はリアス改めネプテューヌ一行の仲間との合流に向かった。

 

 

 

 ━━駒王町・商店街

 

 「おかしいですね……」

 駒王町にて調査に乗り出した中でミルヤが周囲を見渡して呟く。

 「な…なにがですか?ミルヤさん」

 「気が付きませんか六角清香?商店街だと言うのに活気が少なく人も疎ら…この街の駅周辺に設置された時計の時間帯を見ても、今は正午…異変が原因だとしても外にいる人間が少な過ぎるのです」

 清香の疑問に此処までの道中から得た情報を挙げ列ねるミルヤ。

 「ミルヤの言う通りデス。チラチラ見掛ける人達も何だかオカシな格好ばかりで割りとデンジャラスですし……」

 「うん。鎧着た2人組とかムキムキなのにパツパッツの服着てた人も居たよね!」

 エレンと可奈美もミルヤに同意し、道中で見掛けた不審者にしか見えない住人の事を思い出す。

 

 

 そんな彼女達の疑問は機材を設置、組み上げていたエミリーときひろによって仮説をもたらされる。

 「それはこの街に何らかの力が働いているからだとワタシは睨んでいるのですヨ!」

 眼鏡を光らせエミリーが自信満々に胸を張る、当然長船の例に漏れず制服からの主張の激しいモノが揺れるので誰かさんの機嫌は下降していく。

 「私クン的にはこの異変で現れた街は異世界の物だと思うのですよ!寧ろそうであって欲しいですな!フフフ…異世界であるなら私クンの研究アイディアに役立ちそうなモノがきっとあるハズです!ええ!!」

 きひろはきひろで異世界という確信こそ付いているが相も変わらず発言が危ないので、皆、適度にスルーしている。

 「森下きひろの発言の内容は兎も角。異世界……と言うのは昨今の異星人の襲来や、我々刀使が日常的に目にする荒魂と密接に結び付いた隠世の存在もあり、真っ向から否定は出来ませんね」

 「だとしても街ごと入れ替わるかよ普通……」

 「ねねー」

 異世界説を肯定的に捉えるミルヤに薫が祢々切丸で駒王町の道路を軽く叩く。

 

 どうあれ派遣された刀使達があーだこーだと話し合いをしていると彼女達のスペクトラムファインダーに荒魂の反応が表れる。

 「荒魂!?ダグオンが倒したんじゃないの!!?」

 「きっと新しく出現したのね。異世界の街と言っても今はわたしたちの世界と地続きだから」

 現れた荒魂に美炎が叫び、智恵が可能性を口にする。

 「どうする?」

 姫和が舞衣を見る。同じ様に清香や美炎もミルヤに視線を送り判断を仰ぐ。

 「数人、調査機材や人員の護衛に残し、後のメンバーで出現した荒魂に対処するべきでしょう」

 「はい、護衛は薫ちゃん、エレンちゃん、智恵さんを除く長船の方達に任せて私たちは荒魂に向かうべきだと思います」

 指揮能力を持った2人が同様の結論に達し彼女達は現場へと動き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、その新たに荒魂が出現したとおぼしき場所では5人の乙女が荒魂と戦端を交えていた。

 「あらあら、一体何なのかしら?この怪物は…」

 濡れ場の鴉色の黒髪をポニーテールに括った美女が雷を走らせ荒魂を穿つ。

 「気持ち悪い…です…!」

 白髪ショートヘアの寡黙そうな少女が荒魂を殴った感触の感想を洩らす。

 「鬱陶しい程数がいるわね!」

 金髪に所々鎧らしき物を纏う少女が剣を振るう。

 「気配は妖怪に近い感じがするにゃん、まぁ、勘だけど」

 際どいミニスカ着物の黒い猫耳猫尻尾の美女が不可思議な力で荒魂を翻弄している。

 「こ、来ないで下さーーーい!」

 ネプテューヌと呼ばれた少女に何処か似ている薄紫髪の少女が露出の高い姿で銃剣らしき物を振るい、ビームを撃ち出し荒魂を薙ぎ倒している。

 とはいえ、決定打とはなりきらない。

 「うぅ…やっぱり遠距離じゃ効きがイマイチですぅ…」

 荒魂のある種のグロテスクさに涙目になりながら弱気をぼやく薄紫髪の少女。

 実際、効果があるのはポニーテール美女が雷に光の力を混ぜた雷光や、金髪鎧の少女の剣、そして自分の持つ武器の剣状態のみ。

 打撃は荒魂を吹き飛ばしこそすれ、倒すには至らず、不可思議な力も翻弄はしているがやはり倒すには至っていない。

 そんな劣勢5人組に思わぬ助っ人が前方から現れた。

 「誰かこっちに来るにゃ!」

 「お姉ちゃん達ですか!?」

 猫耳の美女の声に薄紫髪の少女は自分達の仲間を思い描くが現れたのは見たことも無い少女達であった。

 

 「面倒ださっさと片付けてやる……キエーーーー!!」

 

 低いテンションから繰り出された大きな刀による一撃と棒読み気味な猿叫。

 しかし、その一撃で近くの荒魂は殆んどがオレンジ色の液体に還るか躰の大半を失う。

 「今だ!益子薫が崩した所から左右に展開!ツーマンセルを組み、荒魂に対処しろ!」

 やる気がイマイチ見られない小さなツインテール少女の後ろから眼鏡を掛けた銀髪の少女が誰かに指示を出す。

 

 「「「「「「「「「了解!」」」」」」」」」

 

 その銀髪の少女の指示に数人の少女の声が返って来る。

 見れば様々な制服を身に纏い日本刀らしき物を手に怪物へ向かっていく同年代か少し下の少女達。

 彼女達は手馴れた様子で自分達が困惑し手こずった怪物達を殲滅せしめていくではないか!?

 

 「凄い……」

 薄紫髪の少女が感心した様に声を洩らす。

 「随分と手馴れていますわね」

 感心する少女の横に黒髪ポニーテールの美女が胸の前で片腕を組みながら左手で頬に手を充て溢す。

 「あの娘達が持ってる刀……神器…にしては変な感じがするわ」

 金髪鎧の少女が荒魂と戦う刀使が持つ御刀に疑問を持つ。

 「あの子達が持ってる刀……神聖な感じがしてちょっと苦手かも…」

 猫耳美女が身を震わせる。

 「見たところ…あの怪物の事を知っているみたいです」

 白髪の少女が荒魂の名を叫んだ少女達に注目する。

 そして謎の少女達の加入により、未知の怪物を撃退した5人組は、少女達と顔を合わせる。

 すると先程指示を出していた眼鏡の少女が前に出て自己紹介をしてきた。

 「我々は警察庁特別刀剣類管理局貴下、伍箇伝所属特別祭祀機動隊の者です。私は木寅ミルヤ、この部隊の……名目上の指揮官といった所でしょうか…それで、貴女方は何者ですか?見た所、刀使では無い様ですが荒魂と問題無く戦っていましたね?」

 「あ、あの!えっと…その…えと…」

 ミルヤの質問に薄紫髪の少女が返答にあたふたと四苦八苦する。

 見かねた黒髪ポニーテール美女が代わりに矢面に立ち、返答する。

 「ご丁寧にありがとうございます。私は姫島朱乃と申します。隣の可愛らしい子はネプギアちゃん。そして残りの三人…右から塔城小猫ちゃん、黒歌さん、ジャンヌさんですわ。私はそうですわね……オカルト研究部とでも言いましょうか…」

 朱乃と名乗った美女の答えにミルヤ達は首を傾げる他無い。

 「オカルト……」

 「研究部?」

 「幽霊とかUFOとか探すアレ?」

 「そんな馬鹿な…学校の部活動で荒魂を相手に出来るものか…?!」

 「実際、戦ってたろ何見てたんだ?ないぺったん」

 何やら一部殺伐としたが、概ね彼女達は朱乃の話した内容に懐疑的であった。

 とそんな中で小さなツインテール少女の頭に乗っかっていた鼠?栗鼠?謎の小動物が朱乃に向けて飛び掛かる。より正確にはその胸部に向けてであるが……。

 「ねねーっ!!」

 「あら?うふふ随分可愛らしいお客さんだこと」

 それを見た飼い主が朱乃、次いで黒歌、ジャンヌ、ネプギア、小猫と見比べる。

 そうする間にもねねは少女達の胸を渡り歩いて行く。

 最後に小猫に差し掛かり、ねねは数秒躊躇した後、再び朱乃の胸に飛び込んでからエレンの胸に渡った。

 「……何故でしょう。物凄く釈然としません……」

 小猫が両の手を胸に押し充てながら呟く。

 「ねねの奴……やりやがった…」

 薫がジト目で己のペットを見やる。

 同時にねねの一連の行動により揺れるモノを目にした姫和もまた言いし難い顔でオカルト研究部(暫定)の少女達を眺め、更に改めてミルヤ、智恵、エレン、舞衣、更には可奈美をも眺める。

 ドコを?とは言わないが彼女は絶望と怒りと諦観の狭間で心を揺らしているのであった。物理的には揺れないが……。

 「十条さん……」

 清香も思うところあるのかオカ研一行に思わしげな視線をチラと送りながら姫和の肩に手を置く。

 美炎はアホっち顔で能天気に見ていた。

 

続く

 


 

 次回予告(BGM:We are DAGWON)

 

 くっ……やはりあの荒魂、狩ってくれようか…!!

 

 もう、ダメだよ姫和ちゃん。ねねちゃんがかわいそうだよ。

 

 可奈美、姫和、ダグオンがいる。

 

 本当だ!アレ?赤い人だけ居ないような?

 

 次回、"刀使ノ指令ダグオン"

 合流。勇者と刀使と異世界人?

 

 おのれ!貴様もか緑の奴っ!!?




 因みに詐欺師の異星人の女性ですが、万が一にダグオンから見付からないないし逃れおおせても、普通に悪事を働く上、ねぷ子に庇われた事も屈辱を感じているので報復に来るんで結局コロコロしちゃうしか無いんですよね。
 そもそもエデンの異星人にはマトモな神経持ってるのは居ないor壊れてるか狂ってるので分かり合えないのです。
 まぁ、元のダグオンからしてサルガッソの囚人バンバン倒してますしね!


 天華百剣の魔法科コラボ…まぁ、深雪はURだよね……会長もかぁ。
 エリカが交換SR枠ですかそうですか。
 
 なのはコラボのとじとも星3枠は騎士甲冑はやての姿の清香ちゃんかぁ…。でも夜見が欲しいです!
 ハロウィン復刻はミルヤと結芽が出たら良いなぁ。
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