Fate/Grand Order 亜種特異点OOO:欲望解放領域 オーズ   作:banjo-da

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夢っていうのは、呪いと同じなんだ。
呪いを解くには、夢を叶えるしかない。
けど…途中で夢を挫折した者は、一生呪われたまま…らしい。(石を使い果たしても引けなかったエレちゃんを眺めつつ)




違和感と影とマニュアル男

 

廃工場事務所内。休息を終えたカルデアのメンバーと映司、そして新たに加わったアタランテは、次の方針について意見を交わしていた。

 

「次こそあのクソ猫よクソ猫!それでこの特異点のグリードは全滅でしょ?アイツ倒してメダルも頂いて、最後にあの真木とかいうムカつく奴を袋叩きよ!!」

 

メズール戦で出し抜かれたのが余程苛ついていたのか、勢い良く提案するオルタ。

 

「けど、アイツに関しては頭も切れる…メズールもガメルも倒した以上、俺達がそう動くのは多分予測している筈だ。」

 

難しい表情で考え込むのは映司。とはいえ、他に手掛かりが無い以上は彼女の言う方針が一番なのかもしれない。

だがそもそも、そのカザリすら現状居場所の手掛かりが無いのだ。手詰まり気味な状況に、思わず頭を抱えてしまう。

 

『先ず前提として、この地に復活したグリードは何体なのでしょうか…火野さんのお話では、確認されている個体以外にあと二体グリードが存在するとの事ですが。』

 

『確かに、そこは要確認事項だ。アタランテの話の通りなら最低でもあと一体、彼女の霊基に組み込む予定だったグリードが居ても可笑しく無い。────アタランテ、その辺はどうなんだい?何か知らないかな?』

 

通信越しに問い掛けるダヴィンチちゃん、然し問われたアタランテは首を横に振る。

 

「残念ながら、私もそこまでは知らない。……だが。」

 

「だが?」

 

「………妙な噂を耳にした。怪物に襲われた所を、別の怪物に救われた(・・・・・・・・・)…と。最初はオーズの事かと思ったが、今にして思えば…他のグリードの事かもしれん。」

 

自信無さげに俯きつつも、新たな情報を提示したアタランテ。

注目すべきはやはりその内容だ。驚き、その場の全員が目を丸くする。

 

「グリードが…人を助けた!?え、映司さん、そんな事有るの!?」

 

「うーん…絶対に無い、とは言い切れない。」

 

アタランテと行動を共にして居たガメルと、情報が少なく思案しても仕方の無いガラを除外したとして。

 

カザリは、必要ならば人間に手を貸す事も有る───それこそ以前、真木と手を組んでいた時の様に。

要するに彼にとっての利が有れば、敵対する者とでも共闘出来るだけの知性は持っているが…問題は、彼が人間と手を組むだけのメリットが有るかどうか。

メズールは基本的に人を守る事は無いだろうが…この特異点の彼女を見る限り、相手が子供なら有り得るかもしれない。

また、もし彼等以外のグリードが復活していたのなら。

ウヴァも粗暴に見えて、案外知性派な一面を有していた。人間を見下しているようで、実の所必要に駆られれば、幼い少年へ笑顔で優しく語り掛ける事すらやってのける…安易に"彼は無い"と決め付けるのも早計だろう。

 

 

 

そして最後の一人─────アイツなら……。

 

 

 

「…………さん。映司さん…?」

 

「─────え?あ…ゴメン、考え込んでた。そうだな、単純な善意や正義感で…ってのは考え辛いけど、可能性としては充分有り得ると思う。特に今は聖杯戦争中、アイツらも互いに争ってるワケだしね。」

 

何時の間にか物思いに耽っていた映司は、こちらの顔を覗き込むイリヤを前に我に返る。

気を取り直し咳払いすると、映司は全員を見渡し。

 

「とにかく、手掛かりが無い以上は地道に探すしかない。手分けして、グリードやサーヴァントの痕跡を探そう。」

 

やれる事から進めるしかない。手詰まりの状況を打破すべく、彼は力強く宣言した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「─────で、この組み合わせってワケか。いや、異論は無かったんだけど…美遊ちゃん、本当に俺と一緒で良かったの?」

 

隣を歩く美遊へ、不思議そうに映司は問う。

今回のメンバーは、立香とオルタとイリヤ。映司とアタランテと美遊。そしてハサンは再度単独行動…という割振りとなった。

正直なところ、自らもオーズとして戦える映司より。魔術師としてはグリードとやり合うには心許ない立香に同行するものだとばかり思っていたので、少々驚いている映司。

そんな彼を、じっと見詰め────かと思えば。ふい、と視線を逸らす美遊。

 

「……どのみち、マスター達との連絡役は必要。貴方も、貴方と契約したアタランテも、マスターと通信する術は無いでしょ?…それに。」

 

「それに?」

 

「……映司さんは、ほっとくと無茶しそうだから。」

 

ぽつり、小さく呟く美遊。

対する映司はばつが悪そうに苦笑する。

 

「いや…うん、気を付けるよ。」

 

そんな二人を何とも言えぬ様子で見詰めるアタランテ。

無論、彼女の脳裏には先の出来事───夢の世界で見た映司の過去が浮かんでいた。

暫しの沈黙の後。軈て小さく首を振り、思考を打ち切るアタランテ。

過去がどうあれ、彼女は己がマスターを信じると決めた…ならば、その心に従うまでだ。

その表情に迷いは無い。

 

「…それで、どうする二人とも。手掛かりが無い以上地道に探すしかない、というのは同意だが…それにしたって闇雲に動き回るだけでは途方も無い。」

 

映司(マスター)の事は、何れ知っていくべき事だが。先ずは現状彼等の直面している問題を提起する。

問われた映司は少し自信無さげな顔浮かべつつも、人差し指を掲げて見せた。

 

「一つ…心当たりっていうより、何か知ってるかもしれない人が居そうな場所が有る。俺に着いて来てくれる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映司に案内された場所は、ビルの立ち並ぶオフィス街。

そこまでは良い。

だが問題は───目的地が殆ど崩落した廃墟同然(・・・・・・・・・・)だったということ。

何か大きな火災でも起きたのだろうか。見れば、周りのビルも幾つか同様の惨状だったり、或いは修復工事最中の物が多い。

 

「マスター…」

 

"ここは?"

 

そう問おうとしたアタランテが口をつぐむ。

だが、それも当然だろう。

崩壊したビルに連れて来られたアタランテや美遊は兎も角、連れて来た映司自身が一番驚いていた(・・・・・・・・・・・・)のだから。

 

「鴻上ファウンデーションが…無い…?」

 

余程困惑しているのか、明らかに彼の様子がおかしい。

あまりの狼狽ぶりに、どう声を掛けるべきか彼女が思案していると。

 

「────やはり来たか。待ちくたびれたぞ?」

 

聞き覚えの無い声に、彼等は一斉に声の方へと振り返る。

 

「癪だが…アイツの言う通りだな。"メズール、そしてガメル。分かり易い二人を退けた後、行き詰まった貴様らがあの男を訪ねる"…とな。」

 

声の主は、美遊もアタランテも見た事の無い怪物。

緑色の体色。頭部にはクワガタムシの大顎の如き角と、昆虫を思わせる触覚、そして凶悪そうな複眼が備わっている。

初対面の二人の目にも、彼がグリードである事は明らかだった。

 

「ウヴァ…!やっぱりお前も復活してたのか…!」

 

「久しいな、オーズ。大方、残りのグリードの居場所を探してここに来たのだろうが…アテが外れたな?」

 

「そうでも無いさ。お前にここで会えた…それだけでも、来た甲斐が有った!」

 

言いながらドライバーを構える映司に、然しウヴァは首を横に振る。

 

「フン…まあ待て。今日はお前と戦うつもりは無い。」

 

ウヴァ呆れた様に肩を竦めると、懐から何かを取り出し映司目掛けて放り投げる。

咄嗟にキャッチした映司は、手にしたそれ(・・)とウヴァを交互に見比べ訝しげに問う。

 

「これは…何のつもりだ?」

 

彼の掌に収まったそれは黄色いメダル(・・・・・・)。先の戦いでカザリに奪われたトラメダルに他ならない。

何故ウヴァがそれを持っているのか。何故映司に渡したのか。そもそも彼は何がしたいのか。

答えが出ないまま、謎ばかりが深まっていく。

だがウヴァは、そんな映司の考えはお見通しとばかりに鼻を鳴らすと

───そのまま彼に背を向け歩き出した。

 

「────ッ!待て…!」

 

その背を追い駆け出そうとする映司に。ウヴァは足を止める事無く、背中越しに言葉を掛ける。

 

「オーズ。俺はお前の敵ではない───今の所はな。

だが用心しろ…お前は、そう遠くない内に大きな選択を迫られる。」

 

一度だけ映司の方を振り返り、彼を見据えるウヴァ。

─────そして。

 

「……今、カザリの奴は町外れの廃墟に居る。俺達グリードが最初にアジトにしていた場所だ。───精々、お前なりに足掻いて見せろ。」

 

二人の間に落雷が迸る。

咄嗟に回避した映司が顔を上げれば、既にウヴァの姿は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、町中を散策する立香達。無論、グリードやサーヴァントの手掛かりを求めての情報収集だ。

 

「いやー…そうは言っても簡単には見付からないよね、手掛かり。」

 

辺りを見渡すも、この特異点へ最初にやって来た時同様平和そのもの。そもそもそう簡単に見付かるなら、初めから映司が全員の居場所を知っている筈なのだから仕方無い。

 

「でも、見付けたら見付けたでも大変だけどね。」

 

『サーヴァントはともかく、ヤミーが出たら映司さん抜きだと対処出来ませんからねぇ。』

 

困った様に苦笑するイリヤと、同調するルビー。然しそんな彼女らに、オルタはフンと鼻を鳴らす。

 

「なに下らない事言ってんのよ。最初こそ遅れは取りましたが…今度こそボコボコにして燃やし尽くしてやるわ。─────ま、この分だと早々出て来ないでしょうけど。」

 

オルタは呆れた様に嘲笑して見せる。

確かに現状、町中に異常は見受けられ無いが…。

 

「オルタちゃん、だからそれフラグじゃ……」

 

『─────!先輩、すぐ近くに敵性反応が!この反応は…ヤミーのものです!』

 

幸か不幸か、立てたフラグをしっかり回収する事となった。

マシュのアナウンスに従い、反応地点へ駆け出す一同。

 

『さっすがオルタさん!期待を裏切りませんね!』

 

「うっさいわ!いい加減燃やすわよ!?」

 

隣で漫才めいたやり取りを交わすルビーとオルタ。そんな彼女らを尻目に、立香は走りながらカルデアへ向け通信を飛ばす。

 

「…ヤミーなら、俺達だけじゃ倒せない。ダヴィンチちゃん、映司さん達に…。」

 

『安心したまえ、既に伝達済みさ。君達は彼等と合流するまでヤミーを足留めして欲しい。』

 

「了解…!」

 

手短に通信を切り上げ、目的地まで脇目も振らずに駆け抜ける立香達。

そうして見えてきたのは、一言で言えば

"肥満体型の人形の猫"。

飲食店のテラス席らしき場所で、逃げ惑う人々には目もくれず、只管残された料理を貪るヤミーらしき怪物。

 

「あれは…!」

 

「刑部姫の持ってた漫画で、あんな体型のタヌキロボットが居たわね…そっちの方が何百倍も可愛いげがあったけど。」

 

「オルタちゃん、それ多分猫ね。ていうか色んな所から怒られるから止めよう。」

 

珍しく真顔で突っ込む立香。

とはいえ、ふざけている場合では無い。人を襲っていないのが唯一の救いだが、ヤミーが危険な存在という事に変わりは無いのだから。

一斉に戦闘体勢に入る立香達は、相手の出方を窺いながら言葉を交わす。

 

「…映司さんじゃないとヤミーは倒せない。だから、俺達の役目はあくまで足留めだ。」

 

「うん…それだけなら何とかなりそう。……でも、何であのヤミーはずっと食事してるの?」

 

イリヤの疑問も尤もだろう。逃げ惑う人々を無視しているだけならまだしも、明らかに彼を取り囲む三人にすら興味一つ示さず、ヤミーは黙々と目の前の料理を平らげていく。明確に人々を襲っていたこれまでのヤミーとの違いは、立香達の目から見ても異質な存在だった。

 

「私達の事を舐めてるんじゃない?ムカつくわね…さっさと燃やしてしまいましょう。」

 

不快感を隠す事無く手にした旗を構えるオルタ。

だが────。

 

「そうじゃない。あれは本当に食事してるだけだ(・・・・・・・・)。」

 

自然に会話に交ざる、聞き覚えの無い男の声。

思わず三人が振り向くと。そこにはヤミーから逃げる人々の流れに逆らい、彼等の方へ向かって来る一人の男性の姿が。

 

「えっと…どちらさま…?」

 

「君達が"カルデア"とかいう組織のメンバーだな?俺の名前は後藤慎太郎。あのヤミーは俺に任せて貰おう。」

 

手短に告げると男性は何処からか奇妙なベルト(・・・・・)を取り出し、自らの腰へと巻き付けた。

 

「それって…!」

 

ベルト。立香の抱いた予感は、彼が次に手にした物により確信へと変わる。

──────セルメダル。この特異点で幾度も目にした、人間の欲望の結晶に他ならない。

まるでカプセルトイを販売するガチャガチャの機械───そんな形状のバックル部分へ、男は手にしたセルメダルを投入。

 

「変身。」

 

掛け声と共に彼がハンドルを回すと、小気味良い音が鳴り響く。

男性の全身をカプセルの様な球体が包み込むと共に、幾つもの小型カプセルが彼を取り囲む。

宙に浮く小型カプセルは、引き寄せられるかの如く彼の肉体と重なり合い、その全身に白銀の武装を展開していった。

 

「貴方は…それ、映司さんと同じ…!?」

 

驚く立香達を他所に、男の…後藤の全身を覆っていた球体がその範囲を狭め───最後に彼の体と完全に一体化すれば。随所にカプセルの様な意匠が盛り込まれた、メカニカルな鎧を身に纏った戦士がそこにいた。

 

「……やっぱり、火野の事を知っていたか。」

 

「え?」

 

「何でもない。これは仮面ライダーバース…今言えるのは、俺は君達の味方だという事だ!」

 

短く会話を切り上げ、ヤミー目掛けて駆け出すバース。

そこで漸く敵の存在に気付いたのか、ネコヤミーは食事を切り上げバースを迎え撃つ。

先手を取ったのはネコヤミーだ。向かって来るバースに向け、ヤミーは鋭い爪で切り掛かる。だがそれを難なく回避するバース。そうして生じたヤミーの隙を突き、荒々しい蹴りを繰り出す。

然し、弾力の有る部厚い脂肪の壁に阻まれ、その一撃はまるでダメージを与えられない───それどころか、その脂肪の弾力に跳ね返され却って体勢を崩してしまう。

鑪を踏み後退るバースに、お返しとばかりにタックルを仕掛けるヤミー。蓄えた脂肪の質量を存分に活かした攻撃に、不安定な状態のまま耐えられる筈が無くバースは吹っ飛ばされる。

 

「……あの脂肪が邪魔か。それに、カザリのヤミーならば…。」

 

小さく呟けば、二枚のセルメダルを取り出したバース。それをドライバーに装填し、彼は再びハンドルを回す。

 

『ドリルアーム!』

 

『キャタピラレッグ!』

 

直後。バースの右腕には、高速回転するドリル状の武装が。両足には戦車を思わせるキャタピラが展開。

新たな武器を手に、彼は再びネコヤミーへと向かって行く。

 

「うぉぉぉぉ!!」

 

ヤミーの腹部目掛けて繰り出されるドリルアーム。その一撃は鈍重なヤミーに回避する間も与えず、ブヨブヨの腹へと命中する。

激しく回転するドリルがヤミーの腹の表面を抉り、削り取られた肉片はセルメダルへと姿を変える。

自らを形作るメダルを奪われ、ヤミーは堪らずバースへ爪を振り下ろす。───けれど、そんな苦し紛れの反撃を受けてやる程バースは甘く無い。身を捩り爪撃を躱すと、ドリルアームでヤミーの顔面を思い切り殴りつけた。

 

「ギッ……!」

 

「がら空きだ!」

 

顔への打撃に盛大に仰け反るヤミー。無防備に晒されたそのどてっ腹を、キャタピラレッグで蹴り付けた。

最初の蹴り同様、如何に無防備な姿勢とはいえ敵の脂肪の壁は分厚く、ダメージは易々と通りはしない。

─────だが、それで構わない。そもそもバースの目的は、蹴りの衝撃を敵の内側に通す事では無いのだから。

 

「ギャァァァァ!?」

 

苦痛の叫びを上げるヤミー。彼は咄嗟に踏み留まり、転倒こそ避けたものの。

その腹上にて高速で稼働するキャタピラが、ヤミーの身体を構成するメダルを吸着───次から次へと強引に引き剥がしている。

メダルを剥がしながら、キャタピラレッグはヤミーの中へ中へと沈んでいく。軈てバースはヤミーの体内に、大量のセルメダルに埋もれた一人の男性を発見した。

 

「宿主だな…もう大丈夫だ。」

 

レッグで宿主周りのメダルを掻き分け、その手で男性の手を力強く掴んだバースは、一気に彼をヤミーの中から引っ張り出す。

 

助け出された宿主は意識こそ失っているが……どうやら外傷は無い。

 

「や、ヤミーの中から人がーー!?」

 

『絵面がちょっとしたホラーですね…けど、この万能マジカルステッキ・ルビーちゃんが見た感じ、命に別状は無さそうです。』

 

「その人はヤミーの宿主だ!詳しくは後で

─────杖が浮いて、オマケに喋った…!?」

 

流石のバースも思わず二度見した。

 

 

 

「ご、後藤さん後ろ!」

 

立香の声でバースは我に返る。慌てて振り向けば、最後の悪足掻きとばかりに切り掛かって来るネコヤミーの姿。

だがそれはバースへ届く前に、横から割り込んだ旗によって防がれる。

 

「え!?」

 

「────ったく…気ィ抜き過ぎ。あの火野映司って奴といい、どいつもコイツも抜けてないと気が済まないのかしら?」

 

旗を振るうのは勿論ジャンヌ・オルタ。ヤミーの攻撃を受け止め、そのまま力ずくで強引に押し返す。

体勢を崩したヤミーに対し、オルタは腰に下げた剣を抜刀。立て直す暇すら与えずに、炎を纏わせた刃で何度も斬りつけた。

 

「ギニャァ…ッ!」

 

「ほら、ぼさっとしてんじゃ無いわよ!どうせコイツも私達の攻撃じゃ倒せないのでしょう?さっさと倒しなさいな!」

 

ダメージが通らないとはいえ、何度も斬撃を食らい堪らず背を向け逃げ出すヤミー。

そんな敵を前にオルタはバースへ声を張り上げた。

 

「あ、ああ!」

 

『ブレストキャノン!』

 

バースはヤミーから奪ったセルメダルをドライバーへ投入、そのエネルギーを元に胸部へキャノン砲を装備する。

 

「ブレストキャノン、シュート!!」

 

メダルに満ちた欲望の力を、凄まじき熱量に変換して放たれるバースの必殺技。

その銃口から撃ち出された砲撃に、遂にヤミーは限界を迎え爆散した。

 

「やったか…。」

 

ヤミーの消滅を確認し、バースへの変身を解除する後藤。

元の姿に戻った彼の元へ、立香とイリヤが駆け寄る。

 

「後藤さん…でしたよね。その、有難う御座いました!」

 

「気にしなくて良い。寧ろ俺の方こそ、君の仲間に助けられた。」

 

素っ気無い口調ではあったものの、微笑み、穏やかな声音で語る彼に自然と立香は笑みを溢す。

 

「改めて礼を言う。助かった。」

 

「……別に。アンタを手伝った方が、私達の為になると判断したに過ぎません。」

 

「そ、そうか…。」

 

律儀に頭を下げる後藤に対し、オルタはそっぽを向く。

その反応へどう返せば良いのかと、首を傾げる後藤に立香とイリヤは思わず苦笑した。

 

 

 

 

 

『お見事です~!いやぁ…途中ヒヤッとしましたが、最後はドカーンと!見ていて気持ちの良い一発でしたね!』

 

「ああ、有難う。だが…何度も言う通り、彼女の助力が有ってこそだ。俺一人では負けていたかもしれない…まだまだ己の未熟さを自覚し、一層の鍛練を重ねていかな杖が喋った!!!!????」

 

「「「そこで!?」」」

 

ワンテンポ遅れどころか割と語った後での反応に、思わずその場の全員が突っ込みを入れた。

 

 

 




ゲイツマジェスティの伊達さん草加さん照井さんめっちゃすこ。
FGOはバレンタイン皆可愛い過ぎてめっちゃすこ。
嫁ネロは良いぞ!!!!!!アタランテオルタも良いぞ!!!!!!メルトリリスもサンタリリィちゃんもインフェルノさんも皆良いぞ!!!!!何処が良いかって!!!???俺に質問するな!!!!!!!!!!
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