書記ちゃんの恋   作:おたふみ

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お待たせしました。


書記ちゃん、改造され改造する

駅前

 

うう…。どうしよう。この格好、変じゃないかな。恥ずかしいよぅ。

 

もう比企谷先輩居るし…。もう行くしかない!

 

「ひ、比企谷先輩!」

 

「え?あ?誰?って、藤沢か?」

 

「はい…」

 

やっぱり似合ってないんだぁ。

 

「いや、なんかいつもと雰囲気違って可愛いから…。あ、いや、普段が可愛いくない訳じゃなくてだな…。何言ってるんだ。すまん、忘れてくれ」

 

「え?あ、ありがとうございます」

 

数日前

 

「比企谷先輩とデート!!」

 

「声が大きいよ、モブ美ちゃん。デートっていうか、映画観てご飯食べて本屋さん行って…」

 

「それデートだよ。うらやましいなぁ」

 

「そう?えへへ」

 

「ところでさ、デートの格好っていつもの感じなの?」

 

「そうだよ」

 

「ダメだよ!」

 

「だから、声が大きいって」

 

「放課後って空いてる?」

 

「空いてるけど…」

 

「服買いに行くよ」

 

「え?そんなにお金持ってないよ」

 

「じゃあ、家行っていい?コーディネートする」

 

「だ、大丈夫だよ」

 

「ダメだよ!ライバルはあの雪ノ下先輩と由比ヶ浜先輩と生徒会長だよ!全力を尽くさないと!」

 

「う、うん…」

 

現在

 

コンタクトだから、視界が違うし…。

 

「め、眼鏡じゃないのも雰囲気違っていいな」

 

「は、はい」

 

髪型も違うし…。

 

「女の子って髪型で印象変わるな。い、いいと思う」

 

「は、はい」

 

ミニスカートにニーハイって、狙い過ぎだよ。

 

「藤沢みたいな娘がミニスカって新鮮だな」

 

「は、はい」

 

恥ずかしい!!

 

「じゃ、じゃあ行くか」

 

ええい!女は度胸だ!

 

「あの、手を繋いでも」

 

「お、おう」

 

嬉しい!けど、恥ずかしい!

 

あれ?向こうにモブ美とモブ子が…。何ニヤニヤしてるのよ!

 

「ん?行かないのか?」

 

「い、行きます」

 

月曜日覚えてなさいよ。

 

「しかし、藤沢がアニメ映画をチョイスするとはな」

 

「はい、原作もTVも面白かったので」

 

何がいいって、主人公が売れっ子ラノベ作家でもエロ同人作家でもなく巨乳の後輩でもなく幼なじみいとこでもなく、普通の娘がメインヒロインなのがいい。冴えないヒロインまである。

なんか比企谷先輩が伝染ってきた気がする…。

 

「ポップコーンとかいるか?」

 

「飲み物だけで」

 

「はいよ…。やっぱりMAXコーヒーはないのか…」

 

映画を観終わり、昼食。映画館の入り口付近で『め○みは俺の嫁』と言ってた人が数人居た。確かに可愛かった。私も比企谷先輩もメインヒロインになるんだ!

 

「どうした?」

 

「なんでもないです。ハッピーエンドで良かったです」

 

「変なアレンジもなかったからな。ミュージカルになったり原作に居ないキャラがいなくて良かった」

 

「思い当たる作品はありますけど…」

 

「この後どうする?」

 

「えっと、モールに行きませんか?」

 

「はいよ」

 

比企谷先輩とモールの中をブラブラ。もちろん、手を繋いで。幸せ…。

 

「比企谷先輩、眼鏡屋さん寄ってもいいですか?」

 

「おう、いいぞ」

 

今は眼鏡もオシャレだからな。比企谷先輩って眼鏡かけたらどうなるのかな?

 

「比企谷先輩、これかけてみてください」

 

「ん?ああ」

 

何これ!すごく格好いい!

 

「やっぱ変だよな」

 

「違います!凄く似合ってます!」

 

「お、おう。ありがとな」

 

「それ、買いましょう!」

 

「いや、でもだな…」

 

「それかけて歩きましょう」

 

「お、おう…」

 

ちょっと強引だったかな?でも格好いい!すれ違う女の子が見てるのがわかる。

 

「な、なぁ、変な目で見られてないか?」

 

「大丈夫ですよ」

 

どんなに見たって比企谷先輩はわたさないんだから。

 

腕組んでみようかな…。えいっ!

 

「うわっ!って、藤沢」

 

「ダメ…ですか?」

 

「だ、ダメじゃないでふ」

 

やった!また少し比企谷先輩に近づけた。

 

 

おまけ

 

「たで~ま」

 

「お帰り、お兄ちゃん?」

 

「何故、疑問系。遂に小町にも認識されなくなったか…」

 

「あ~、その答え方はお兄ちゃんだ。どうしたの?その眼鏡」

 

「藤沢が似合うって言ってたから買ってみた」

 

「なるほど。お兄ちゃんを藤沢さんの色に染める。なかなかやりますな」

 

「よくわからんが、メシにしようぜ」

 

「は~い。お兄ちゃんがイケメンになって小町は嬉しいよ。あ、今の小町的にポイント高い♪」

 

「メシが旨かったら、さらに高いぞ」

 

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