日曜日
「小町~、出掛けてくる~」
「どこ行くの?メイト?ゲマズ?」
「おい妹!…本屋だよ。昼飯はいらねぇからな」
「は~い」
駅前
「お待たせしました」
「いや、時間通りだよ。俺が早かっただけだ」
~回想~
数日前
生徒会室
「先輩、今日もありがとうございました」
「あいよ」
「では、私はサッカー部へ行きます」
「あざとい敬礼はいらん。はよ行け」
「あざとくないです」
「じゃあ、先輩、書記ちゃん、お疲れ様でした」
「おう、お疲れ」
「お疲れ様でした」
「さて、俺も奉仕部に戻るかな」
「比企谷先輩」
「なんだ、藤沢」
「日曜日はお暇ですか?」
「日曜日はあれだ、ほら、これが…」
「お忙しそうですね…」
「暇です。録り貯めたアニメ観てゲームして読書です」
「あ、あの、一緒に本屋さんに行きませんか?」
「俺と?」
「はい。…ダメ…ですか?」
(そんな目で見るなよ)
「いいぞ。…その…友達だからな」
「ありがとうございます」
(すげぇ、いい笑顔)
「…可愛いな」
「え?」
「あ!いや!なんでもない!」
「…///」
~現在~
「んで、藤沢はどんな本が見たいんだ?」
「えっと…、比企谷先輩が読んでる本です…」
「へ?」
「どんな本を読んでいらっしゃるんですか?」
「最近はラノベが多いが、基本は乱読だな。なんでも読むからな」
「では、いろいろ教えてください」
「はいよ」
本屋
「最近は、このあたりが主流かな」
「どんな感じなんですか?」
「異世界転生モノ」
「う~ん」
「こっちは完結してるけど、高校生の話だ」
「どんな感じなんですか?」
「同人ゲームを作ると言いながら、ラブコメになる」
「じゃあ、これにします」
「それなら、俺が貸してやるよ」
「いいんですか?」
「読んで面白かったら、買って自分のモノしろ」
「では、そうしますね」
「あれ~?藤沢ちゃんだ」
「あ!モブ子ちゃん」
「今日は一人?」
「ううん、今日は…あれ?」
「どうしたの?」
「さっきまで居たのに…」
「友達と来てるんだね。じゃあ、またね」
「うん、またね」
「行ったか?」
「比企谷先輩、どこ行ってたんですか?」
「ちょっとな」
「…悪評のこととか気にしてるんですか?」
「まあな。俺みたいなヤツと居ると藤沢の株が…」
「私は気にしません」
「え?」
「そんなことには負けません」
「藤沢、お前…」
「だから、ちゃんと『友達』してください」
「わかったよ」
翌日
藤沢の教室
「沙和ちゃん、おはよ」
「おはよう、モブ美ちゃん」
「昨日、男の人と本屋さんに居なかった?」
「うん、本を選んでもらってたんだ」
「結構、イケメンだったと思うけど、彼氏?」
「ち、違うよ!まだ友達…」
「『まだ』ってことは…」
「お互いのことを知ろうって…」
「やるねぇ沙和ちゃん。見たことない人だったけど、この学校の人?」
「内緒♪」
そのころ、2ーFでは…
「ヘックション!」
「八幡、大丈夫?」
「誰か俺の噂をしてるのか?悪評か?」
「また、そんなこと言って…」
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ちょっと近づいた二人でした。