通称『葉山グループ』の騒動の翌日、八幡さんと登校している。
「八幡さん…」
「ん?」
「…大丈夫だったんでしょうか?」
「アイツらか?」
「…はい」
「大丈夫なんじゃねぇの。知らんけど、たぶん」
「それじゃあ…」
「まぁ、少なくとも沙和子が気にすることじゃねぇよ」
そう言って、八幡さんは頭を撫でてくれる。はぅ~、アカンやつやぁ~。
軽く昇天しかけながら下駄箱に着くと…。
「ヒキオ!」
斬新なアダ名!八幡さん、ビクッてなりすぎ。
「三浦か、急に声かけるなよ」
「あ、あのこれ…」
三浦先輩から差し出されたのはMAXコーヒー。
「貰ういわれが無いんだが…」
「あーし達のグループが迷惑かけたから、そのお詫びと昨日のお礼」
「いや、三浦は知らなかったんだから仕方ねぇだろ」
「それでも…」
「八幡さん、受け取ってあげてください。ね、三浦先輩」
「あ、うん」
「わかった、三浦からのお詫びとお礼は受け取ったよ」
そう言って八幡さんはMAXコーヒーを受け取った。
「藤沢だっけ?アンタもありがと」
「いえ、私はなにも…」
そう言って三浦先輩は立ち去る。格好いい…。
角を曲がる前に、こちらに向き直った。
「結衣には悪いけど、アンタ達お似合いだよ」
ふ、不意討ち…。そ、そそそそそそんな…、お似合いなんて…。
「沙和子、顔が赤いぞ…」
「そういう八幡さんだって…」
「行くか」
「はい」
授業が終わり、奉仕部へ向かう。由比ヶ浜先輩から昨日の報告があるとのこと。
奉仕部へ向かう途中、八幡さんと葉山先輩が話をしているところに遭遇した。また、何かよからぬことを…。
ん?八幡さんが葉山先輩からMAXコーヒーを受け取ってる。葉山先輩のイケメンスマイルに嫌そうな顔の八幡さん。
あっ!こっちに気がついた。
「やぁ、藤沢さん。君にも迷惑かけたね」
「いえ…」
「じゃあ、比企谷。俺はこれで」
「じゃあな」
葉山先輩を見送った後。
「八幡さん、大丈夫でしたか?変なこと言われなかったですか?」
「ん?あぁ、修学旅行の件、すまなかったってさ」
「それだけですか?」
「あと…、まぁこれは…」
「なんですか?言ってください」
「いや、その…な、三浦と同じこと言われた…」
そ、それは、私と八幡さんはお似合いと…。
「顔が赤いぞ」
「八幡さんもです」
「…部室行くか」
「…はい」
部室に着くと、由比ヶ浜先輩が平謝り。雪ノ下先輩も海老名さんの遠回しの依頼を見抜けなかったことや、その後の対応を謝っていた。
「で、何この大量のマッカンは?」
「これは私達からのお詫びの印よ」
「ヒッキー好きでしょ?」
「でも、いっぺんに飲んではダメよ。比企谷君の体調管理は私がしてあげるから」
雪ノ下先輩、何をモジモジしながら言ってるんですか?
「そうだよ。私も見てあげるからね」
由比ヶ浜先輩も乗らないでください。
「い、いや、大丈夫だからね」
「そうです。八幡さんの体調管理は私がしますから」
雪ノ下先輩、小声で『あの葉虫のせいで』とか言わないでください、怖いです。
由比ヶ浜先輩も『ヒッキーにお弁当を』とかやめてください。
あと会長、『私にもまだチャンスが』とか言ってないで二人を止めてください。
とりあえず、一件落着ですかね。
でも、また八幡さんを狙うひとが増えてしまいました。
そんなことを考えていたら、八幡さんが小声で私に…。
「沙和子、何を難しい顔してるんだ?可愛い顔が台無しだぞ」
う~!八幡さん、不意討ちは卑怯です!
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書記ちゃんファンの方々、お待たせして、すいませんでした。