書記ちゃんの恋   作:おたふみ

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書記ちゃんのデートイベント・後編

「はぁ…。とりあえず、先に昼飯だ」

ダルそうに、八幡がきりだす。

「どんなラーメンですかぁ?」

いろはが聞いてきたが…

「バッカ、女子四人連れてラーメン屋行けるか。サイゼだよ」

「ヒッキーらしいね…」

「貴方ってひとは…」

「まぁ、先輩ですから…」

散々な言い方の三人に対して

「私、サイゼリア好きです」

沙和子だけが違った答えをした。

「休日とか、サイゼリヤで本読んでたりしますから」

「藤沢!」

八幡は藤沢沙和子の手をとり

「そうかそうか。藤沢、今度サイゼで一緒に本読もうな」

「え、えっと…、嬉しいですけど…。比企谷先輩…」

「おわっ!すまん」

赤面する二人を睨む三人…

「比企谷君」

「ヒッキー」

「先輩」

「と、とりあえず、サイゼ行くぞ」

逃げるように、サイゼリヤに向かう。

食事をしながら、由比ヶ浜が話しかける。

「ヒッキーは、デートでもサイゼリヤなの?」

「ん?たぶんな。デートしたことないから知らんけど」

「えぇ。もっとオシャレな店行こうよ」

「そうね。折角のデートなのだから」

「だからって、ラーメン屋さんもダメですよ、私以外は」

デートにサイゼリヤを否定する三人に対して藤沢は

「え?ダメなんですか?」

「書記ちゃんはデートにサイゼリヤでいいの?」

「はい。まだ高校生ですから、肩肘はって、格好つけなくても。それに、好きな人と一緒なら…」

「藤沢、お前はいいヤツだな」

ムクれる三人とテレる藤沢。

 

昼食を済ませ、書店へ。

ファッション雑誌の前でキャイキャイいう由比ヶ浜と一色。

「ヒッキー、こういう服とかどう?」

「俺にファッションを聞くな」

「先輩、ネルシャツをズボンにインですか?」

「そこまでヒドクない」

ハードカバーの新刊を物色する雪ノ下。

「なんか面白そうなのあるか?」

「この本なんてどうかしら?」

「どれどれ」

「帯の煽りに対して、中身が薄いわよ」

「やめてあげてください」

ラノベコーナーを物色する八幡…。

「ヒッキー、またラノベ?」

「いいだろ、別に」

「先輩、こういうハーレムをお望みですか?」

「違ぇよ」

「まぁ、比企谷君らしいわね。妄想の中でモテたいなんて」

「ほっとけ」

藤沢が一冊のラノベを持って来た。

「比企谷先輩、これ読みました?」

「『恋するメトロノーム』か!いいよな」

「はいっ♪」

「…」

「…」

「…」

「お前ら、どうかしたか?」

「書記ちゃん…、ラノベ読むの?」

「多少…。女性が読んでも面白い作品とかもありますよ」

「そ、そう、それは興味深いわね」

「ふ、ふ~ん、私も読んでみようかな」

「由比ヶ浜は…、無理かな」

「ら、ラノベくらい読むモン!」

「本屋で騒ぐな」

 

各々、本を買い帰り道

「頼むから、突撃とか偶然を装うとか待ち伏せとかはやめてくれよ」

「うぅ、わかった」

「わ、私は偶々…」

「は~い」

 

駅前で解散となり、家路につく。

 

家に着き、自室で横になる八幡。するとメールが…

 

【From;藤沢沙和子

 

比企谷先輩、今日はありがとうございました。またオススメの本を教えてください。

 

また、二人で本屋さんへ行きたいです。

 

おやすみなさい】

 

メールを読んで、一人で悶える八幡でした。

 

 

 

 

 

 

 

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