墨影二郎丸は影柱(仮)に就任しました   作:トライオ

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どうもトライオです。
今回から過去編に入ります。影柱(仮)が殆ど関係ないと思うかもしれませんが、それでも良いという方は読んで行って下さい。


影柱(仮)に至るまで 幼少期
浅はかな憧れ


墨影家は、代々“影の呼吸”を継承し、影柱を輩出してきた一族である。

墨影家の男児は、かの煉獄家の様に顔の造形が殆ど同じであり、白い髪に翡翠色の目をしていた、そして性格もよく似ており、寡黙で表情に乏しく、物静かな者が殆どであった。

それは、二郎丸の父である墨影(すみかげ)零郎(ぜろう)もそうであった。

そんな一族の嫡男であり、当時の影柱であった、十八才の零郎に、縁談があった。その相手は零郎の幼馴染であり、定食屋の看板娘である当時十五才の日向(ひなた)という美少女であった。

物静かな零郎とお転婆な日向、性格は真逆と言って良かったが、元から非常に仲が良く、互いに想い合っていた二人の縁談はトントン拍子に話が進み、翌年に結婚。更にその翌年には長男の一朗太を出産。

 

そしてその三年後に、二郎丸が生まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

墨影家の男児は寡黙で表情に乏しく物静かだだと言ったが、次男のだけは二郎丸は例外であり、その特異性は産まれた時からあった。

二郎丸の産声は、泣き声ではなく、笑い声だった。産まれた瞬間から大声を上げてケタケタと笑う二郎丸を見て、父と母、そして二郎丸をとりあげた助産婦は大変驚いて腰を抜かしそうになったらしい。

その後も泣かないことは無かったのだが、それも非常に少なく愚図ることも殆ど無かった、寧ろ笑っている時の方が圧倒的に多く、非常に手の掛からない子だと言われていた。

※そもそも人として特異ではないか、とは言ってはいけない。

そして墨影家の子ども達は非常に人見知りであり、父母兄姉以外に抱かれればギャン泣きしてしまうのだが、二郎丸は人懐っこく、誰にでも笑顔を振り撒いていた。その為、他の大人達からも非常に可愛がられてきた。特に母がとても可愛がり、表情に乏しい父も顔を綻ばせる程だった。

 

だが兄である一朗太は鬱陶しいと思っていたのか、仲はあまり良くなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二郎丸が剣の稽古を始めたのは四才の時だった。

 

父と兄を探して本来立ち入りを禁止されていた稽古場に向かい、兄に稽古をつける父を見つけたのだ。その時に使用した 影の呼吸 弐ノ型 『影切舞』 を見て、子どもながらに格好いいと思ったのだ、その後直ぐに父に見つかり叱られたのだが、二郎丸はそんな事を気にせずに、自分も稽古をしたいと言ったのだ。その事に父である零郎から酷く困惑した。

 

切っ掛けは偶然、理由は子ども特有の浅はかな憧れだった。

 

父である零郎は剣術──影の呼吸を教えることをあまり善しとはしなかった。その理由は剣術──影の呼吸を教えればいずれ鬼と戦うことになる。それは非常に危険で死と隣り合わせであり、自分の手で我が子を死に向かわせている様なものだった。

だが子ども達が自ら剣術──影の呼吸を学びたいと言うのであれば話は別、その為それまでは一切教えることはなかった。

 

だが二郎丸は四才でそうしたいと言った。

 

兄である一朗太は六才、零郎自信は五才から稽古を始めた。なのでせめて兄と同じ六才になるまで我慢するように嗜めたのだが、二郎丸はそれを聞かずに駄々をこねたのだ。因に、これが二郎丸の初めての我が儘だった。

まだまだ子どもらしいと微笑ましく思う反面、それが剣術を学びたいというものであった為、零郎の気持ちは非常に複雑な物であった。

その後、妻の日向にも頼み込み、共に説得しようとしたのだが、それでも聞かずに二週間も駄々をこね続け、結局は零郎が折れて二郎丸に剣術を教えることになった。

零郎は二郎丸の稽古をあえて厳しくした。それで心が折れて諦めるかもしれない、だがそれでも良いと思っていたからだ。

だが予想に反して、二郎丸は一切根を上げなかった。幾ら怪我が増えても、どんなに疲れても、辛い表情は一切せずに寧ろ笑っていた程だった。そして厳しい稽古の中でどんどん技術を吸収して、瞬く間に力を付けていった。

そんな二郎丸を我が息子ながら恐ろしいと思う反面、ひょっとすれば自分以上、それどころか歴代最強の影柱になるかもしれないと期待する零郎だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その事が二人の息子の仲により一層亀裂を入れることになるとは知らずに。




※オリ主以外のオリキャラ設定

墨影零郎

この作品のオリ主である二郎丸の父、十勝丸、百瀬という名の二人の弟がいる。
先代の影柱でもあり、十七才の時に就任した。
表情が乏しく口数が少ないが義勇っとはしていない。
息子への稽古は非常に厳しいが、
諦める→鬼と戦うことは無くなり命の保証が出来る。
続ける→任務で鬼に負けない力を身につけさせることが出来る。
という不器用な親心によるもの。その為自分で選んだ道であれば、鬼殺隊に入っても、他の道に進んでも良いと考えているが、親としては、あまり鬼殺隊には入ってほしくないと思っている。
五才から稽古を始めたが、自分からしたいと言った訳ではない。
しかも才能があった為、稽古はどんどん厳しくなっていき、稽古が終わった後よく泣きべそをかいていたが、その度に幼馴染である日向に慰められていた。
十三才で鬼殺隊に入った後に家出しており、正確には家督を継いだ訳ではない、今住んでいる屋敷は当時のお館様に建てて貰ったもの。
日向に惚れていたがそれに気づけたのは十六才の時、告白する勇気が無く、日向との縁談の話がが上がった時に凄く喜んだ、両想いと気付いて更に喜んだ。
婿養子だが夫婦共に墨影と名乗っている。
実は歴代最強の影柱なのだが、本人ぱ自覚していない。
分かりづらいが非常に子煩悩である。















※墨影家には子どもの名前に数字を入れる式たりがある(上の子が若い数字となる)。
因に、零郎の父(二郎丸の祖父)の名は十兵衛(長男)、その兄弟は百ノ助(次男)、千鳥足(長女)である。

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  • 隊士訓練で二郎丸が不在時の炎と恋の話
  • スケベ隊服について
  • 炎蛇影の合同任務
  • どうせなら全部書いて
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