早速タイトル詐欺だと思うかもしれませんが、どうかご了承下さい。
※新しくタグを追加しました。後、次から更新ペースが遅くなるかもれません。
墨影家の中で二郎丸は例外と言ったが、実は父である零郎も例外に当てはまっていたりする。
歴代の影柱達の殆どは、他の隊士達との関わりを避けていた。だがしかし、零郎は口数少ないが他の隊士達と積極的に関わり、当時の柱達とも良好な関係を築いていた。
その中でも当時の炎柱であった煉獄愼寿郎とは特に仲が良かった。性格は真逆と言っても過言ではないが、だからこそ、仲良くなれたのかもしれない。
その交流はお互いに結婚し、子どもが生まれた後も続いていた。
「頼もう!!」
ガラガラと勢い良く玄関の引き戸が開け放たれると同時に、溌剌とした声が響いてくる、声の主は炎柱、煉獄愼寿郎であった。
「たのもー!」
「お邪魔します。」
その後、子どもの声と女性の声が聞こえた。六才になる息子の杏寿郎と妻の瑠火である。
「良く来たな、歓迎する。」
「いらっしゃい!ゆっくりしていって頂戴!」
それに気付いた零郎と日向が玄関まで来て三人を向かい入れる。そして遅れてドタドタと足音を立てて子どもが走って来た、七才になった二郎丸である。
「きょうじゅろう、いらっしゃい!」
「うむ!おじゃまするぞ、じろーまる!」
二郎丸と杏寿郎は親同士が仲が良いこともあり、物心着く前から一緒にいるため、今ではお互いに親友と言っても過言ではない仲となっていた。
「あそびにいこ!」
「そうだな!」
「あぁっ、ちょっと待て。」
零郎の制止を聞かずに、二人は外に駆け出して言った。
「何かすまないな、愼寿郎。」
「ははは!元気なことは良いことではないか!」
「えぇ、その通りですね。」
零郎が謝るが、気にすることはないと愼寿郎は豪快に笑い飛ばし、瑠火をそれに同意する。
「あなた、話の続きは客間に行ってからにしましょ。」
「そうだな。案内する、既に分かるだろうがな。」
「そうか、なら失礼する!」
「改めて、お邪魔しますわ。」
そうして四人は客間に向かって行った。
「そう言えば、一朗太君はどうしたんだ?」
愼寿郎は二郎丸の兄である一朗太について尋ねる。
「あぁ、今日も一人で稽古をしている。」
「また稽古をしているのか、相変わらず熱心な子だなぁ!実に羨ましい!」
「まぁ、そうなんだが…。」
「ん?どうした。」
話の途中で言い淀む零郎に愼寿郎は疑問を浮かべた。
詳しく話を聞けば、一朗太は二郎丸が同じく稽古を始めた時からより稽古に打ち込む様になったらしい、そして、二郎丸の才能が表れ始めた時、さらに稽古に打ち込む様になったそうだ。
「ふむ、弟に抜かれたくないからではないのか?」
「そうかも知れないが、遊びもせずに稽古ばかりをしていてな。」
「そう言えば、最近一朗太と凧揚げで遊ぼうと誘ったら断られて日が沈むまで落ち込んでたわねぇ。」
「日向、それを言うのはやめてくれ…。」
「あらあら、微笑ましい事ではないですか。」
「ははは!実に子煩悩なお前らしいではないか。」
日向から隠しておきたい事をバラされ、零郎は顔を赤くし、そして拗ねた様な表情を見せる。
「しっかし、お前も変わったなあ!」
「…なんだ?」
零郎は不機嫌なまま尋ねる。
「いや、あそこまで無表情だった零郎がここまで表情豊かになったと思ったんだ。」
そう言いながら愼寿郎は当時の事に思いを馳せる
「やはり家族が出来たからなのか?」
「…そうだな。」
「一朗太を抱いて泣かせてから必死で笑顔をつくる練習をしていたものねぇ♪」
「だから言わないでくれ!」
「がはははは!」
「うふふ♪」
賑やかに、それでいてほのぼのとした雰囲気で話は盛り上がり、いつの間にか昼になっていた。
「ふははははは!」
「なははははは!」
「あーっはっはっはっはっはっはっは!!!」
「…。」
そのまま屋敷で共に昼食を取ろうという話になり、零郎は二郎丸と杏寿郎を迎えに行くことになった。
そして二人を見つけるのだが、何かに取り憑かれたかのように大声で笑っていた。
思考が止まってしまったが、ずっとそうするわけにもいかないので、二人の方へと近づいて行った。
「何をしている?」
「「どちらが素晴らしく笑えるかを競っていました!!」」
「うむ、本当に何をしている?」
そう、この二人は別々であればそんな事はないのだが、二人揃うと珍妙な遊びをすることがあるのだ。
因に、これはまだ可愛い方であり、零郎の記憶の中で一番酷かったのは神を讃えると称して珍妙な躍りを延々と続けるというものだった。さすがに零郎もこれにはビビり、即日神社に向かいお払いをさせようとした程だった。
そんな二人を連れて、零郎は屋敷に戻った。
『ごちそうさまでした!』
全員で合掌して、皆で片付けを行う。
「父上、私は稽古に戻ろうと思います。」
片付けを終えた後、一朗太は稽古場に戻ろうとするがそれを零郎が止めた。
「一朗太、たまには稽古を忘れて遊べばいい。」
そう言って凧やメンコを持ってくる。
「いえ、結構です。一日でも早く強くなりたいので、」
だが一朗太はそれを断った。それを聞いた零郎は酷く落ち込んだ。
「中々に熱心だな、良いことだ!どれ、今日は俺が稽古を付けてやろう。」
「本当ですか?お願いします!」
「愼寿郎さん、それはいいのですができる限りお手柔らかにお願いしますよ。」
「うむ、善処する!」
「…。」
そして一朗太は愼寿郎と共に稽古場へ向かって行った。
普段滅多に見せない笑顔を一朗太が自分以外に向けた事、そして自分ではなく愼寿郎と共に稽古を行う事、それを目の当たりにして零郎はさらに落ち込んでしまった。
そんな父を見かねてか、二郎丸が杏寿郎を連れて近づいて来た。
「父上、今日は僕達に稽古を付けて下さい。」
「俺からもお願いします!おじ様!」
「二郎丸、杏寿郎君…、分かった、今日は俺が稽古を付けよう。」
「あなた~、あんまり厳しくしちゃダメよ~。」
「善処する。」
そして零郎は二人を連れて外に向かって行った。
「ごめんなさいね、主人が見苦しい所を見せて。」
「いえ、そんな事ありませんよ、内の主人も杏寿郎に遊びを断られて落ち込むことは良くありますから。」
「ええ!?愼寿郎さんが?」
「はい。」
そして残された妻二人は、再び話に花を咲かせるのだった。
その後、疲れはてている子ども達を見られて二人の旦那が妻に叱られるのだが、それはまた別の話である。
※零郎と愼寿郎は同い年、日向と瑠火は日向の方が年上というこの小説の独自設定があります。
pixivにて影柱をオリ主とする全く別のssがあり驚きました。信憑性ないかもしれませんが、けしてそのssからパクった訳ではありません
番外編はどれを読みたいですか?
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隊士訓練で二郎丸が不在時の炎と恋の話
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スケベ隊服について
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炎蛇影の合同任務
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どうせなら全部書いて